2002年2月21日、夕方、ふるくからの知人である山名清隆さんから思い切り久し振りの電話がかかる。
「寺門さん、唐突ですけど、地底へ来てくれませんか?」
え? チテイ? ナニ? ナニ?
電話の内容の余りの突飛さに、ご無沙汰の時空も吹っ飛んで、また2002年3月26日オープンの伊勢丹『夢見る力』展の準備に追われる忙しさも一瞬忘却の河へ…カロン…カロン…「わかりました、行きましょう、地底へ!」と二つ返事で了解してしまったのでした。
で、3月8日に地底へ連れてってもらうアポイントメントをその電話中に交わしたのでありました。始まりは、そこ。底。山名さんのココロの底?
僕は山名さんの想いつきによって想いつかれて今回の、『龍誕祭』のメインアクト「地底で龍を描く」シゴトを担うことになってしまいました。この“てらぴかドラゴンへの道”は、そうなったいきさつ、から、実際に地底で龍を描く6月8日の模様まで、僕のコメントや、当事者間のメールのやりとり、様様な図や絵や写真、などによってレポートしようという試みです。
正直申し上げて、そんな地の底へ降りて、巨大な龍の絵を、たくさんの人が観ている前で、たった3時間で描くなんて…僕はコワイです。どうぞ皆さん、このドキュメントにアクセスしつつ、6月8日の龍の誕生を、祈り念じてくださいますよう、お願いする次第です。合掌。
寺門孝之
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