レイチェル・サイモン
妹とバスに乗って』

 

「妹とバスに乗って」
▲著者:レイチェル・サイモン
◆訳:幾島幸子
装丁:粕谷浩義
発行:早川書房(2003)
定価:1300円+税


 仕事をさせていただくのが初めての出版社、初めての編集者、初めての装丁家、で、内容もノンフィクションで、比較的得意な文芸や、エッセイとも肌合いが違う作品だったので、忙しい時期でもあったのでどうなるかな?とちょっぴり不安もあったのですが、一読して一気に内容に魅せられ、瞬間的にまた絵が浮かんで、すっと描けました。

 普段あまり描かない風景で、かつ、バス、だとか標識だとか、かなり具体的なモティフを取材しつつ、思いっきりファンタジーにしてしまいました。初めてづくしでしたが、愉しい仕事でした。内容に話題性があり、メディアで取り上げられたり、けっこう売れているそうで、嬉しいです。