僕は現在、日々、絵を描いて暮らしています。絵を描くのが僕の仕事です。自分の思いつくまま勝手気侭に描き、それがたまったらば展覧会で発表、というサイクルの他に、依頼を受けてなにかのために絵を描いたり、また描いた絵がなにかの目的のために使われたり、することがあります。展覧会のための絵と、依頼を受けて描く絵と、今は半分半分くらいの割合です。
このふたつに差、区別があるかというと、細かい点ではあることもあるのですが、姿勢としては、まったくおんなじに考えています。つまり、そのきっかけがどんなことであれ、あらゆる絵を描くチャンスを大切に、降りて来る(思いついた)絵の構想を、時間が許す限りたっぷりと時間をかけ、徹底的に実現する。描いている過程の真っ只中での思い付きにゆだね、絵が進みたいところまで行く。いつも成功するとは限りませんがそんな気持ちで描いています。
ここ“仕事”のページでは、そんな絵を描く日々の中で特に、なにか依頼を受けて描いた絵とそれを使っていただいた結果、を見ていただきたいと思います。
寺門孝之
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