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2016年10月19日

▼ 劇団針の穴 京都最終公演 間近・・・ ▼

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劇団針の穴 京都最終公演が近づいています。
10/22の土曜の昼はSOLD OUT・・・
!0/21の金曜日の夕にまだ若干空席がある模様です。{ラストチャーンス!}

http://www.mgr-kyoto2007.com/event

写真は京都展のための寺門孝之描きおろし新作です。

2012年02月03日

▼ ピカソが家に来た ▼

久し振りに夢が面白過ぎて目が覚めた。忘れないようにノートにメモして再眠したが全く忘れなかった。以下夢。

家にピカソがやって来た。なにか公務で来日していたらしいが、僕の情報を得て会いたいと思ってくれたらしくて、タクシーで僕の家にやって来た。僕の家は現実の東京の家とも、神戸の家とも違うが、とても心地好く明るい陽光が射し込む白い部屋で、画室は玄関側で大きく窓が開いていて、車を降りてやって来るピカソがよく見える。しばらく僕の画室の様子や描きかけの絵を凝視してくれた後、目があったので写真を写したいと思って「写真撮っていいですか?」のようなことを伝えたが答えは「ノン」。ですよね~みたいな感じでもじもししてたら、突然ピカソが花を活け始めた。キューブのガラス器になんの花だろう?ツリガネソウのような青い花と、白いユリを不思議なフォルムに組んで活けている。とても興味深いのでこれは写真に撮りたいと思ってもう一度尋ねてみたら、「ドウダッテイイヨ」とカタカナで答え、ニヤリとウィンクしてくれた。これは「ウィ」だなと判断し、花を活けるピカソを撮影。ピカソは御機嫌でしばらく家にいたようだが、僕は愉しさ極まって目覚めてしまった。

夢にはいろんな人が登場することがあるが、画家はめったに出てくることがない。芥川龍之介と長々と虹について話をしたり、小林秀雄と一緒にゴダールの未知の旧作(タイトルは「54」だったかな?)を試写室で観たりはしたけれど。

0203picasso

2012年01月03日

▼ 迷い犬 ▼

帰宅するとリビングから妻の呼ぶ声がする。ほら、見て! そこ! と窓際の白いカーテンの足元を指差すので、見てみると、えっ!? 白い毛のふさすさした小さな顔がカーテンの隙間からのぞいていて、黒い瞳をきょときょとさせている。め、めちゃくちゃ可愛い!何? どうしたのこれ? と妻に訊くと、なんかいたんだよ、迷い犬だよきっと、逃げないよ、さわってごらん、という。ひざまづいて手を伸ばすと、確かに逃げなくて簡単につかまえられた。両掌のうえでぢっと黒い瞳で僕を見上げている。なんという可愛さだろう。でも、こんな可愛いのだから飼い主は今きっと凄く心配して捜しているだろう、どうすべきかなと考えていると、妻が、いいんじゃない? せっかく来たんだからしばらく飼ってみようよ、こんなに可愛いんだし、という。そういうわけにもいかないんじゃないかなと思うが、あんまり可愛いのでひとまず僕は考えるのを中断して、まあ妻にまかせておこうという気になる。全身純白の長い毛に包まれており、白いマルチーズに似てはいるのだが、体長は焼き鳥の串くらいしかなくて、真っ黒い二つの大きい瞳はややはなれがち。全体に細長くて、四肢はあるのかないのか見えない。自分では歩かなくて、抱き上げてどこかに置くとじっとそこでおとなしくしている。妻が段ボール箱のうえにそれを置いたら、ちょこんとずっとそこにいて、そこからきょときょとこちらを見まわしている。めちゃくちゃに可愛い。なんて可愛いんだろう。


……というのが今朝見た今年の初夢です。なんだったのだろう?

迷い犬

2009年12月18日

▼ 十四才の夢 ▼

大学。1年生の授業で「夢」をテーマとした作品の合評会。先々週、彼女は事前に「読んでおいてください」とプリントアウトを僕に渡していた。「十四才の夢」・・・それが彼女が14才のときに見た夢なのか、後に見た14才の彼女が登場する夢なのか、文面からは判然としない。
夢の中で彼女は小さな部屋の中で一人、天井まで届くような大きなキャンバスに向かい、脚立にまたがり、真新しい筆を手に、絵をまさに今描こうとしているその時、背後から男の声がする。彼女は「ちっ」と舌打ちして鋭い視線で振り返る。中年の長髪のさえない芸術家風の男が絵と心についてわかった風なことを言い「君は常に絵を描いているべきだと思うよ」と告げる。彼女はむしゃくしゃする。「みすかされているような、何もわかっていないような、とても正しいような、何もかも間違っているような」・・・むしゃくしゃした気持ちで彼女が再び舌打ちすると、壁が無くなり、キャンバスが無くなり、筆が無くなり、そして彼女が無くなる。男だけが残り、世界が無くなった・・・という。
彼女にとって14才は特別な歳だった、そうだ。学校へ通うのをやめ、その代わりに様様な人、モノ、事柄と出会い、聴き、見、読み、全てを吸収していく。絵を描きつづけてきた。、縁あってこの大学のこの学科へ入り、僕からこの課題が与えられた瞬間に、あの夢の絵を描く時が来たことがわかった、のだと言う。
合評会は教室で続いていたが、彼女の絵はその外に倒れていた。
「一人で立てられます」
身を切るように冷たく晴れた青空の下、彼女は絵を立てる。高さが4m、幅2mはあるだろうか。教室から背をすくめながら外へ出た僕たちに、彼女は告げる。
「これがその絵です」
僕たちは、彼女の夢のつづきに立ち会い、その夢に属していた。
十四才の夢を立てる

2009年09月11日

▼ 大きな黒い船が黒い波に押されている ▼

僕はたくさんの人たちと黒い大きな船に乗っている。甲板に出て、海を見ている。黒い波が高く次々と押し寄せてくる。イルカほどもあるかと思われる大きな飛び魚たちははばたきもせずしょんぼりと波の間に間にただよっている。大きなうねりがやってきて船は烈しく押し戻され、岸壁に押し付けられる。すごすごと船を降り、岸壁の上をとぼとぼ行く僕たち。波は今も大荒れだ。9月11日早朝の夢。合掌。

2008年07月16日

▼ 貼り続けろ 紙片 ▼

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僕は芸人なのだろうか? 演芸ホールのような広い室内、沢山の観客が座席に座って並んでいるような場所の、舞台ではなく、客席の間を縦横に走る通路に僕は居る。もう一人、相方の男がいて、彼は白いシャツをラフに着て、白いズボンをぶかぶかにはいている。髪はポマードでしっかり固められている。あらかた僕もそんな格好だ。僕は男の背後にそっと近寄り、気付かれないように素早く、その背にシールになった紙片を何枚かくっつける。男が気付いてそれを取ろうと大げさな動きをする。観客が笑っている。僕は男の隙をついて、その手、腕、後頭部、足首などに素早く、手際よくシール状の紙片を貼り付ける。相方の大げさなリアクション。知らんぷりの僕。観客たちは笑う。

朝方まで、2日間、ずっと宛名ラベルシールを貼る作業をしていたせいか、ちょっとベッドで居眠った間に観た夢の中でも、僕はラベルシールを貼り続けていたっていうわけか?

ミュージァムの準備も大詰めだが、他にも業務多数、その上 歯科で痛いめにあってエネルギー消沈・・・けれど業務はつづく。お絵描きも。写真はミュージァム最初の展覧会“Another Sanctuary”のDMです。

2008年01月20日

▼ 光の中のお婆さん ▼

光の中のお婆さん
僕は江原啓之さんを含むかなりの多人数で日本旅館のようなところへ泊まりに来ている。佐藤B作さんも来ていて江原さんとなんだかボケとツッコミみたいに面白い会話をしていた(内容もよく覚えているのだが、これはしゃべりでないと伝わらないなぁ)。僕は江原さんとやや左斜めに対面しているような位置で、江原さんが「寺門さん、今ね、そこに」と言いかけるのを僕は遮って「待って! ちょっと待って、見えてます見えてます!」
僕の右斜め前方の宙空にまあるい窓のように、春の穏やかな海の水面が陽光を細かく反射しているような光の粒がきらきらきらきらと光るのが見え、その中に薄鼠色の着物を着た銀髪のお婆さんが正座して真正面を向いて僕を見ている、のがくっきりと見えている。お婆さんはちょっとはにかんだような微笑をして、両手をひざの前について僕にお辞儀をするように少し頭を垂れた。こんなにはっきり見えるのか…江原さんはいつもこんな風に見えてるんだなぁ~などと思っていた。
「寺門さん、見える? その人はねぇ……」江原さんはその人が僕にとってどういう人だか、なにか言ってくれているようだったが、僕はまばゆい光の中の、上品な薄い影のようなお婆さんが見えていることにすっかり気を取られて、話しを聞きそびれてしまった。やがてゆっくりと光の粒の円窓は薄れ、お婆さんは見えなくなった。そして目覚めた。垂水の実家に泊まった1月20日の朝の夢。

そとは冷たい雨が降り始め、僕は大学業務の一環で初めてセンター試験の試験監督をした。受験生に負けないくらい、緊張。

2007年09月26日

▼ クミブタ(クリブタ?)。月見る月はここロキの月 ▼

9月23日、さすがにどっと疲れが出て朝なかなか目覚めないままにみた夢で、僕はどこだろう? 懐かしいような初めてなような 真緑の草原? 牧場?のようなところに来ていて、そこには色色な動物がいる。3頭揃ってピンク色の鞍や飾りを着けた白馬が控えていて、僕はそれを「あ、いつものちゃぐちゃぐが来てる」と、同行者に言っている。しばらく歩いていくとまたそのちゃぐちゃぐの白馬が3頭控えている。首にかけた銀の鈴が光って、涼やかに鳴っている。同行者が「ここでいちばんの人気者はなにか知ってる?」と訊く。僕は、さて?ちゃぐちゃぐかな?などと考えていると、「ちがうわ、クミブタよ」と言う。クミブタってなんだろうと思いながら、同行者と草の上に横になると、美しい毛並みのこげ茶色の獣が現れ、体の割には細くストローのような鼻らしい管をくねくねさせて、草の間の土をくんくんしながら近づいて来、僕の上に押し載って顔を嘗め回したりくすぐったい。あはははは・・・くすぐったい、やめてやめて!と僕がころげてると「クミブタよ、かわいいでしょ」と同行者がその獣をかかえ、なでる。アリクイとツチブタの合いの子のような、見たこともない動物だ。その動きは滑らかで、素早く、短いこげ茶色の毛並みは栗の実の様に艶やかで美しい。クリブタなのかな?とも思う。同行者は獣の鼻の柔らかい管を握って弄んで微笑している。

午後、画廊でたくさんのゲストと団欒した後、東京へ。のぞみで爆睡。

24日、妻子とこどもの城へ行くが、余りの人に眩暈がし、ひとり近くのカフェに避難。
帰宅後、爆睡。

25日、朝方の夢で、僕は浴衣を着た同行者と地下鉄に乗っている。僕たちは何かについて親密に話し合っている。しばらくして同じ駅で降り、夜道をしばらく話を続けながら歩く。明るい真珠色の浴衣の同行者は、T字路で僕と別れ、坂道を降りて行く。別れ際に同行者がなにか大きな声で言っていた。彼女が降りて行った坂の向こうに、彼女のような満月が上がる。
中秋の名月
起床し、支度をして、妻と映画『ファンタスティック フォー』を観に行く。ジェシカ・アルバ目当てだったが特に何も感じなかった。かなり面白くない。口直しの映画を観なくては・・・。ランチ後、妻と別れ所用で渋谷へ。後、いったんロキへ戻り、夕刻打合せで獣が丘へ。後、再帰宅。夕食後、中秋の名月を観に、画室の屋上へ出てみれば、あかあかと月見る月はここロキの月といわんばかりにジャングルの上に満月が照っていた。月の中に自転車をこぐマントの怪人が見えた。星もたくさん輝いていた。僕は月のダンスと星のダンスを子供たちに披露、及び伝授。屋上でしばし踊り狂う。後、画室にこもり、ジョニー・デップ=ジャック・スパロウを描く。すんなりと出来上がる。

2007年04月28日

▼ 唐組観劇感激~結城座、速報 ▼

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27日、夕、ムスタシュから徒歩圏内に出現した紅テントへ、唐組大阪公演を観に行く。超弩級にすんばらしい唐組新作!! スケールでかくワイルドで魔的! 復活第二弾=十貫寺梅軒、炸裂!
28.29も公演ありますから、なんば精華小学校グラウンド=特設紅テントへぜひ!

入場のときに頂く折込チラシの束の中に凄いのが入っていたのでお知らせします。
秋の結城座新作公演、作・演出=渡辺えり子、客演になんと唐組=稲荷卓央! 舞台美術=朝倉摂、そして私テラカドが、なんと人形美術で参加します!
11月19日~25日 下北沢 ザ・スズナリ!

明日の在廊速報~
4月28日(土) 14:30~18:30 在廊予定です
みなさんムスタシュでお会いしましょう~

それから、明日28日に予定されていました一角座再オープン、やや延期となるそうです、日程決まり次第お知らせします。

2007年04月14日

▼ 夢「白い光の花束」→タイガー ▼

車のフロントグラスだろうか、目の前のガラスが、雪? 霜? 純白の塩のような粒子で厚く覆われている。僕は指先でそれを取り除こうと撫でたり引っ掻いたりしていると、その底の方からキラッ キラッ と強い光が粒子の透き間から覗く、それらの光がみるみる強まって、白い光の花束のようになり、僕はうっとりと幸せな感情に包まれる・・・

深夜そんな夢を見て、気持ちいいのと眩しくて目覚め、これは絶対憶えておこうと強く思ってまた眠る・・・なんとか憶えていた。
getbookisakatiger
午後、従姉妹と約束していた超コラーゲン・ラーメンを食べに学芸大駅近辺へ出掛ける、初夏のような日差し。食後、たまたま通りがかった古書店でかねてより欲しかったタイガー立石「虎の巻」と「12人のグラフィックデザイナー第3集」を発見し入手! 後者は高校生時代に買い、伊坂芳太良、横尾忠則のイラストレーションに魅せられイラストレーターになりたいという思いの発端になった本で初版は1969年(入手したのは1973年4版、持っていたのもこのあたりかな)。セツ画学生時代に売ってしまい以後、もう一度欲しくなったけれどなかなか見つからなかった本。第1集の宇野亜喜良さんが入っている方は今年の初めに別の古書店で再入手できた。このあたりがイラストレーションということでいうと僕のルーツになる本です。
タイガー立石はもっと後になって展覧会で衝撃を覚え、その後亡くなってしまい、著書を探すもなかなか入手できなかった。
嬉のココロ!

2007年01月03日

▼ 初夢 ▼

(記憶がはっきりとはしないが…)白いスペース…ギャラリーだろうか? 学校だろうか? 僕はそこで今現在の自分であるような、また同時に小学生くらいの少年でもあるような…クラスメイトのような仲間がたくさんいて、わいわいがやがや、自由時間のようでもあるし、絵の合評界会のようでもある…あっ! そうだあの絵を拾わなきゃ、僕は白いスペースのベランダのようなところの柵をよじのぼりまたいで、はるか下方へ落下、いてててっ、足腰をしこたま打ったが、目的の絵を拾ってまた柵をよじのぼっているところ…クラスメイトのひとりのような違うような明るい服の女の子がずっと僕の行動を見ている、彼女は内心やったぁ と想っている。僕が拾ったのはとっても明るい色彩ののびやかなペインティング。

(1月3日の夢…)白いスペース…かつての僕のアトリエだろうか? 古いビルである。僕はそこのオーナーの女性と今のそのスペースの住人である女性と話している。オーナーのとても優しい気持ちが伝わってくる。オーナーのご主人らしい口髭の紳士が現れて、古い肖像画のようなポスターの原画のような作品の束を出してきて見せてくれる。この作品たちの展示と管理をするスペースにしようと紳士は考えているらしく、それを僕に任せたいと想っているらしい。とても好意的な金額でこのビルを僕に譲る気持ちがあるらしい。

(1月3日のもうひとつの夢、ほとんど忘却したが…)白いスペース…先ほどの紳士だろうか、いや違うかな、僕はひとりの男性と話をしている、かと思ったら、ひとりの女の子と見詰め合っている。「オリオン」という言葉が僕の内部に伝わり、僕にたくさんの星星の中のある星のことを思い始める。先ほどの紳士も、目の前の女の子も、僕とその星で思い出があるらしい。

写真は今日(1月3日)に行った摩耶ケーブルから見下ろした神戸の街と、摩耶山天上寺の敷石に仕込まれた星。

神戸 星