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2016年10月24日

▼ 寺門孝之、神戸での展覧会『光、神戸』11/19~27 ▼

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久しぶりに、神戸での個展が来月に開催されます。
この夏、山の日に新宿伊勢丹で御一緒しましたHARCO氏を再び迎えて、ライヴペインティング+トークセッションも! 夏はマリンバを中心とした即興音響系インストゥルメンタルミュージックでしたが、秋の夕べにはキーボードを中心に・・・さて、どんな音が、寺門のどんな絵を引き出してくれるでしょう?
皆様の御来場をお待ち申し上げます。(ライヴペインティングは要予約です。着席制)
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光、神戸
寺門孝之絵画展
待望の神戸での新作展、そしてHARCO氏をゲストにライブペインテイングを
JR神戸駅すぐのIDC大塚家具神戸ショールーム特設ギャラリーにて開催いたします。
皆様のお出ましを心よりお待ち申し上げます。
会期: 2016年11月19日(土)~27日(日) 11:00~19:00
会場: IDC大塚家具神戸ショールーム7階特設ギャラリー 
11月20日(日) 16:00から、寺門孝之によるライブペインテイング
       ゲスト:HARCO:即興インストゥルメンタルミュージック
        その後、二人でのトークセッションを開催します。
       (入場無料、但し要予約~IDCにお電話の上、ご予約くださいませ)
会期中の画家の在廊日は、HPてらぴかのえんがわ、Twitter、及びFacebook等でご確認くださいませ。
〒650-0044 神戸市中央区東川崎町1丁目2-2 HDC神戸ビル7 
TEL:078-360-4321(JR神戸駅海側出口から徒歩1分、駐車場完備)
企画・構成:美術画廊ギャルリムスタシュ

2016年10月19日

▼ 劇団針の穴 京都最終公演 間近・・・ ▼

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劇団針の穴 京都最終公演が近づいています。
10/22の土曜の昼はSOLD OUT・・・
!0/21の金曜日の夕にまだ若干空席がある模様です。{ラストチャーンス!}

http://www.mgr-kyoto2007.com/event

写真は京都展のための寺門孝之描きおろし新作です。

2016年10月12日

▼ 寺門孝之のイラストレーション講座 10/15 神戸芸術工科大学芸工祭 ▼

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懐かしい、渋谷109のバーゲンのポスター
寺門孝之の初期イラストレーションの仕事です。1980年代ではないだろうか。今見てもヴィヴィッドな色彩。シルクスクリーン印刷のような不透明ブラックインク刷り。原画は、白い画用紙に蛍光ピンクでのドローイング。それを反転し、黄緑インクのベタにイラストレーションを抜きで不透明黒を載せた。文字のバラ色は抜き合わせ。
デザイン:須藤一徳氏
この絵の娘達がアニメーションで踊るTVCMも流れていました。
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勤務先の神戸芸術工科大学の学園祭である芸工祭が今年も間もなく開催されます。恒例のゼミ3年生による展示に加え、今年は特別企画として
「寺門孝之のイラストレーション講座」を下記日程で開催します。
作品を持参くださいましたら、寺門がゼミでと同様に講評いたします。またイラストレーション・絵に関します現在過去未来についての質疑応答も随時行います。
奮って、自作の絵・イラストレーションを携え、御参集ください。
寺門孝之のイラストレーションの仕事についても、現物を見ていただきながら解説いたします。
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寺門孝之のイラストレーション講座
2016年10月15日(土)12:00〜14:00
神戸芸術工科大学ビジュアルデザイン学科棟1F=7103講義室「VDサロン」にて
入場無料・予約不要・定員:部屋に入り切れなくなった場合は随時交代制とさせていただきます。
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http://www.kobe-du.ac.jp

2016年10月03日

▼ べっぴんさん21天使 ▼

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NHKの朝の連続ドラマ「べっぴんさん」は、神戸の衣料メーカー=ファミリア創業をモデルとした神戸を舞台としたドラマです。このドラマと連携する動きが神戸で起こっています。
神戸別品博覧会・・・神戸独自の新しい商品を開発・発信する試み・・・
その中で、寺門孝之の新しい21人の別品天使画が、フェリシモさんのお力でで、豆皿をはじめ、様々な活躍を始めて行く予定です。おたのしみに!

http://beppin-expo.com

2016年09月01日

▼ 伊勢丹新宿=寺門孝之絵画展「天使と光」御礼 ▼

早九月・・・
あんなに暑かった夏も、お盆を過ぎると秋の気配が差し挟まれ・・・
8/10~16、新宿伊勢丹での寺門孝之絵画展「天使と光」、暑い最中、たくさんの御来場ありがとうございました。懐かしい再会と、新鮮な出逢いに満ちた七日間でした。
個人的には、少しの技術的進展が認められた展覧会として、ささやかながら嬉しい節目となりました。
HARCOを迎えての「山の日」ライヴペインティング、真夏の林間学校のような愉しい思い出です。今回の意気投合の次なるステップとして、11月20日には、神戸でのライヴペインティングが決定しました。
伊勢丹展終了後、諸々のプロジェクト及び私事に追われ、あれよあれよと迎える9月ですが、この秋から年末年始にかけても催し事満載です。追って都度、お知らせ申し上げます、御期待ください。寺門孝之拝
11 DOG FACES KANNON
“11 DOG FACES KANNON” 

2016年07月05日

▼ 8/11山の日はHARCOの即興演奏で寺門孝之ライヴペインティング ▼

avec HARCO
11年前かな・・・東京へ引っ越しが決まってから家族で神戸奥地へドライヴ中にカーラジオから(FM802)から不思議な声の素敵な楽曲が流れて来て家族全員、一耳惚れ。名前は「はるこ」ってDJ(ディスクジョッキー)が言っていて、はるこ?・・・知らんな、とか言ってたらその日のうちに3回くらい流れた「Night Hike」。はるこって女? いやこの声は男だ、とか議論があり、僕は「いや、女だよ、本名北川治子、名前地味目だからカタカナでハルコって言ってるけど」とかいい加減な子供騙しを言って、帰宅後検索したらHARCO=青木慶則のソロ変名ユニット・・・男だった。
東京へ引っ越してすぐ、恵比寿でHARCOのソロライヴがあるっていうので家族で行ってみた、ゲリラ豪雨の夕方。HARCOはひとりで難しそうなピアノを弾きながらどんどん歌ってくれた。全部初耳ながら耳に強く残る名曲ばかりで、帰りにCD買おうと思ったらHARCO本人が気さくにCDを売っている。これこれしかじかでとライヴへ参った経緯を話し、自己紹介すると、なんと絵を知っていてくれて、町田康さんの本の装画とか憶えてくれていたのだった。
連絡先を交換してその後、展覧会に来てくれたり、コンサートへ伺ったり、家へ遊びに来てくれて酔っぱらったりする関係に。いくつも一緒にあれやろう、これやろうと計画があったのだが、実現しないままここしばらく御無沙汰。
お盆に展覧会をさせていただく伊勢丹新宿店ではその会期中の店舗テーマが「アートと音楽」! 展覧会中、なにか音楽との接点つくれませんか?と打診されて、ピカッと電球が灯ったのが、「HARCOのマリンバでライヴペインティング」! まったく自分勝手なアイディアなのだけれど、ギャラリーの真ん中でHARCOがマリンバをたたいていたらすごいなぁ、と絵が見えてしまい・・・久しぶりに連絡をし、これこれしかじかうかがってみたら、即、快諾いただいたのでした! ・・・というわけで、お盆の伊勢丹新宿展会期中の新祝日=山の日の夕方4時から約1時間、アートギャラリーでHARCOがマリンバを中心にいくつかの楽器を即興でインストゥルメンタル・ミュージックを奏でてくださり、寺門がその傍らで即興で絵を描く、という入場無料の出し物があります。贅沢なことです。
写真は、何年か前に、家に来てくれたときの二人で酔っぱらってる記録・・・。(文中敬称略すみません)

https://www.facebook.com/profile.php?id=1469987740

http://www.harcolate.com/news/

2016年02月07日

▼ 結城座+ベトナム青年劇場+坂手洋二『野鴨中毒』 ▼

ヤルマールとゲーゲルス
これまでに、何度もご一緒させていただいている、1635年旗揚げの糸操り人形の劇団=結城座さんの、新しい演目に、人形デザインで参加しています。
ノルウェーのイプセンの代表作「野鴨」を軸に、演出・台本の坂手洋二さん(燐光群)が書き下ろされるオリジナル台本による「野鴨中毒」。
ベトナムの国民的女優であるレ・カインさんを客演に向かえ、ベトナム青年劇場との共同制作・・・ノルウェー・ベトナム・江戸・現代日本・・・果たしてどのようになるのやら、期待が高まります・・・今回は人形の頭(かしら)をデザイン画のみならず、粘土手捻りで原型を作り、そこから結城座美術部スタッフが「かたどり」・粘土+紙で「ぬき」・・・さらにそれに寺門が粘土で整形し化粧を施していきます。衣装も寺門のデザイン画から結城座衣装部スタッフが布を選び、染めや様々な加工を行い、最後に寺門が「よごし」「やつし」を施していきます。目下、次々に人形が完成しつつありますが、これらも稽古を重ねながらさらに進化させていくつもりです。近々、人形の相貌など掲出していきますので、おたのしみに。冒頭の写真は、ヤルマールとグレーゲルスの現段階での仕上がり加減です。

http://www.youkiza.jp/sp/vietnam/

フライヤーのヴィジュアル素材の絵画人形も寺門が制作しました。デザインはこんにゃく座公演「おぐりとてるて」で御一緒しました、片山中蔵さん。
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2015年06月05日

▼ 「本の窓」2015年5月号「菅原文太夢舟」 ▼

菅原文太夢舟

こちらももうずいぶんと長く描かせて頂いています、小学館の新刊情報誌「本の窓」。これまでは、花や果物、陶器など「STILL LIFE」を水彩で描く楚々としたシリーズで来ましたが、5年目になる今期は、大きく舵を切ることに。
昭和の映画スターを載せてやって来てくれる夢のボート=“DREAM BOAT”シリーズです。5月号、まずは本誌と御縁の深かった、菅原文太様を載せた夢舟です。

http://www.shogakukan.co.jp/magazines/series/069000

2015年04月03日

▼ 祝御卒業のてらぴかでっさん ▼

だいぶん日を過ごしてしまいましたが、今年も卒業式の日に、ゼミ卒業生をひとりひとりデッサンしました。毎年同じように思うのですが、こんなに美男美女だったのか・・・ふだん彼等彼女等の絵は見るけれども、顔はほとんど見ない。画家の目で唯一見詰めるのは、この卒業デッサンの時のみだ。おかげで、毎年、よいデッサンが穫れる。御卒業おめでとうございます。各人の絵とのほんとの付き合いが、これから始まる。そしてもう、明日は入学式・・・新しい皆さんとの付き合いが僕には始まります。
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2015年03月11日

▼ ANGELJAPAN 2015 3・11 ▼

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今年は、こんな天使画が、この日へ降りて来ました。黙祷

“ANGELJAPAN 2015 311” acrylics and mixed media on linen (2015)

2015年02月12日

▼ HAPPY BIRTHDAY TO ME 2015 2 10 ▼

20150210HAPPY BIRTH DAY TO ME2015

今年の誕生日も、記念に何か絵を描こうと思っていたが、様々仕事で手一杯で・・・今日に成ってしまった。宇野亜喜良さんと話した時に、依頼がなければ絵は描かないとおっしゃっていた。僕の場合は依頼が無くても、また展覧会のためではなくても、絵は描くことが多い。ではそうした絵は、自分のための絵なのかというと、そうとも思えない。いつも、絵は、なんだか知らないけれども、誰かのために描いてるような気がするものだ。たとえそれが誰かはわからなくとも。年に一度の誕生日くらいは、僕自身のために描こうと思うのだが、そう思っても絵が浮かばない。文字くらいしか毎年描けないのだが、今年は奮起して、絵も付けてみた。僕をいつも見守ってくれているかわいい天使と、ちょっとクレージーな老賢人から届いた、ハッピーバースデーカードという設定で。

2015年01月17日

▼ 117 1995→2015 ▼

ON THE DAGON

あれから20年。兵庫県立芸術文化センター管弦楽団の今月のパンフレットの表紙に描いた絵です。

2015年01月10日

▼ 「ANGELJAPAN EYE EYES」準備大詰め・・・ ▼

ANGELJAPAN EYE EYES DMS

もう何年になるでしょう・・・毎年新年最初の展覧会は、東京・南青山のピンポイントギャラリーで、というのが恒例になりました。今年も、間もなく開催です。何年重ねても、いつも展覧会搬入直前まで、描くことになってしまいます。まだまだ描きます。写真は、ダイレクトメールの色校正。来週、1月12日の火曜日オープン、祝日ですがどうぞ覗きにいらしてください。夕刻よりささやかながらレセプションパーティーです。南青山/ピンポイントギャラリーでお会いしましょう。

http://www.pinpointgallery.com/cn8/201501/terakado2015.html

2015年01月06日

▼ JEWEL BOAT TIGER ▼

JEWEL BOAT TIGER

昨年末最後に完成したのは、「JEWEL BOAT TIGER 」・・・
久し振りの宝船、少々手こずりました。
僕は、絵の内容と同時に、サイズ、支持体、絵具の種類やその混合などなど、その絵の描き方も空中からパッと思い付くタチなので、そのシリーズを描いている間だけはその技法の行成のエキスパートなのですが、次のことを思い付くと過去の手法を忘れてしまいます。自分が描いたはずなんですが、描き方がわからない?・・・なんということもよくあります。しばらくやっていると徐々に思い出して、というよりは、新しくまた発明しながら、モティフが生まれ直してきます。
昨年描いた唯一の宝船・・・注文主の御方の御所望で、虎やポメラニアンが乗船しています(微笑)・・・この船がまた新しい船をひっぱってきてくれそうな気がします。

2015年01月02日

▼ 謹賀新年 平成二十七年 今年の書き初め ▼

新年明けましておめでとうございます。
旧年中はたいへんお世話になりました、本年もどうぞ御贔屓によろしくお願い申し上げます。

さて平成二十七年=西暦2015年の僕の一文字は、「達」としました。

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昨年は独り楽しむ「独楽」・・・そのとおり独り絵を描き描き、「天使」についても独り考え考えし、どちらかというと画室・書斎にこもりがちの一年でした。方々、不義理・ご無沙汰してしまったかもしれません。昨年のお正月、ここに「独楽が回転するように座っている」という能楽師の方の言葉を引きましたが、不思議なことに年末になって能楽師の方々とお会いする機会を得、お能の世界に少し近づくことが叶いました。今年も、昨年から積み残しているすべきことがたくさんあって、まだ籠る時期はつづきそうですが、お能や、ずっと考えていることを確かめに、外へも出掛けていきたいと思っています。
「達」は、「達する」「到達」の達で、この数年ずっと考えていることをとにかく一旦完成させ、「達成」したいという気持ちからの一文字ですが、「伝達」の「達」のように自分からの発信が皆さんへ達するよう、メディア的なことにも工夫と実践をしていきたいです。またごぶさたばかりの「友達」とも、今年は会いたいものです。
そして何より、「達」の字の中には「羊」もいます。今年は羊の「未年」、到達すると同時に、「未来」への扉を開くような、そんな一年にしたいと思っています。
写真は「テラピカ文字」の「達」です。

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まずは、1月12日〜24日、青山のピンポイントギャラリーでの新春絵画展「ANGELJAPAN EYE EYES」へ向けて、描く描く描く・・・今年もたくさん描いて参ります。どうぞ御期待ください。

Terakado Pinpoint 2015 DM front
Terakado Pinpoint 2015 DM back

2014年12月25日

▼ MERRY CHRISTMAS DAY ! ▼

ANGELJAPAN LITTLEBOYS CROSS

“ANGELJAPAN LITTLEBOYS CROSS”  acrylics and mixed media on F0 canvas (2014)

2014年08月24日

▼ 自由が丘の空 ▼

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昨日の夕方の自由が丘の空・・・空にどこかへ向かう道・・・

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太陽の場所とは違うところが明るく、虹色に光ってた。

2014年08月04日

▼ 郷の画室 撮影by東京フォトアーガス ▼

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画室で鳴っているのはこのところずっとカンツォーネ。
一晩かかって、いや昼過ぎまでかかってF100は完成。タイミングよく来て頂いた東京フォトアーガスの坂上俊彦さんに出来上がったばかりの絵1ダースを撮影頂く。さてこれで明日の搬入、準備完了かというとそうはいかなくって、まだ描いたり、額装したり、絵葉書を数えたり・・・赤帽さんが到着するまで作業はつづきます。

あっ、それから・・・
明日朝、ラジオに出ます。83.4MHz FM SETAGAYA の「Cafe Les R(カフェ・レアール)」という番組で、僕は10:30~ 15分ほどお邪魔して、伊勢丹展の宣伝して来ます。よかったら聴いてみてください。パーソナリティは栗原美季さんです。
http://www.fmsetagaya.com

2014年07月29日

▼ 虹 画室 光とCLOUD ▼

日曜日、散髪に出かけた帰り途、僕は南青山でふと横空を仰ぐと虹。
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連日、伊勢丹「光とCLOUD」展に向かって、僕は画室で麻布に、光や雲をしみ込ませています。

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寺門孝之 新作絵画展
「光とCLOUD」
 寺門天使画の最前線。わたしたちのLIFEに差し込む、天使たちの雲間の眼差し
     
8月6日(水)~12日(火)〈最終日4時30分終了〉
伊勢丹新宿店本館5階=アートギャラリー
伊勢丹新宿店営業時間 : 10時半―8時 新宿区新宿3-14-1/〒160-0022/電話03(3352)1111大代表

8月9日(土)寺門によるミニレクチャー「天使論」開催 15:00〜15:30
寺門在廊日程(予定)全日程14:30~17:30(最終日~16:30)

2014年02月17日

▼ 53歳 ▼

ANG

一週間ほど前から、満で53歳となりました。メッセージくださった方々に感謝申し上げます。
毎年恒例の誕生日画を描き始めたのですが、思いの外時間をかけてしまって・・・ようやく先ほど完成。タイトルは「ANG」・・・ANGELとかANGLEとかANGRYとかANGULARとか・・・そんな感じの小品です。先の「HOLY BASIL」展での描法をまだまだ試したくて、こつこつほかにも描いています。さて53歳、新しい年齢のわたくしも、どうぞ御贔屓にお願い申し上げます。

2014年01月04日

▼ 新年明けましておめでとうございます、2014年書き初め ▼

独楽

新年明けましておめでとうございます。旧年中はお世話になりました。本年もどうか御贔屓にお願い申し上げます。暮れから新年三が日ずっと神戸で新春展覧会へ向けて絵を描いておりました。
新年明けて、恒例の今年の一文字を思い浮かべていたのですが、どうしても「独」の字が浮かびます。独立独歩、独自、咳をして独り・・・孤独・・・なんだか寂しいなと思っていたら下に「楽」の字がくっつきました。・・・「独楽」。独りで楽しい・・・。確かに絵を描くのは独りで楽しい・・・。
今日満員の東京へ戻る新幹線の車両間の通路に座り込んで読んでいた本に「独楽」が出てきました。『あわいの力 「心の時代」の次を生きる』という本で、著者は能楽師のワキ方として活躍される安田登氏です。氏によると、能では舞台上でただ座る、それは「高速で回転するコマのように座れ」といわれるのだそうです。独楽は高速で回転しているほど、静かに安定して立っています。能の舞も、静かであれば静かであるほど内側に激しい「振動」が蠢いているのだそうです。僕は能に詳しくありませんが、わかるような気がします。実は僕も、僕の絵がそんな絵だとよいなと願って描いてきました。絵は静止しているように見えて、絵を構成する全ての粒子は力強く、軽やかに振動・回転しており、激しく動き続けながらしんと止まっている・・・。ですので僕が絵を描くときに気にしているのはモティフや構図とかそんなことより、支持体と絡む絵の具の粒の状態、絵の状態そのものです。独楽のように高速で回転しているような、静かなどっしりとした絵を描いていきたいと改めて思います。
と、「独楽」を絵に繋げて考えているうちにふと新年が「午年」であることに思い至りました。「コマ」は「駒」でもあります。パッカパッカと勢いよく駆けつける馬。それは将棋の駒にも繋がります。社会に生きていると好む好まざるを問わず僕もなんらかの駒のひとつとして機能せざるを得ません。願わくば、必要なときにはパッカパッカと勇ましく駆けつけ、役割を果たす有能なひとコマでありたいものです。
駒

そして日々生きて行くその生の一齣一齣(これもコマですね)をできることなら美しいものとしていきたいと思います。ところで、「独楽」も「駒」も高句麗(コマ)からやってきたのでしょうか・・・?
午年の新年も、何卒よろしくお願い申し上げます。まずは、1月14 日〜25日、南青山のピンポイントギャラリー展「HOLY BASIL」でお会いしましょう! 寺門孝之拝

2013年08月10日

▼ 今日8月10日は寺門ロバマイスターデイ ▼

学務やいろいろで随分と神戸にいたのですが、さきほど自由が丘に戻ってきました。明日は、 タンバリンギャラリー「ロバミュージアム」での寺門の在廊日です。15:00〜19:00、会場にいます。ロバミュージアムでお会いしましょう!
http://tambourin-gallery.com/tg/exhibition/

ロバのカバラ

2013年07月26日

▼ マトグロッソの木曜新美術館に寺門登場 ▼

マトグロッソの木曜新美術館という番組で、寺門が紹介されています。ナビゲーターは中谷日出さんです。ずいぶんと息の長い(28年!)おつきあいです。覗いてみて下さい!
http://plus.matogrosso.jp/mokuyou/

2013年05月12日

▼ ライヴペインティング完了!展示は19日まで ▼

雨の御堂筋…5月10日…金環蝕…
ふらりと立ち寄った心斎橋OPAにはんじろうという古着屋さんがあって、黒シャツ黒ジャケツ黒ズボンを衝動買い…ライヴの衣装とする
今日5月10日は、なんと高本一郎さんの御誕生日…
そのせいもあってか、いつになくやさしいような気持ちで進む、いつものような怒りが来なくて…
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…そんなわけで最後にはケーキが出現…署名を終えたあとに、キャンドルの炎が爆発…そういえば今回も、女性の顔を描いていたら気付くと曲が『グリーンスリーブズ』になっている…高本さんとのライヴではいつもそうなる…絵に人物が現れて、顔を描き出すときには『グリーンスリーブズ』だ…高本さんに訊いても、覚えがない、わからない、そうでしたか?…もちろん打ち合わせは一切無い…今回は開始直前に…「どっちから?」「じゃ、僕が」と高本さんの「音」からはじまった…

終了後、会場でそのままパーティ…このような贅沢な機会をくださった大塚家具の皆様、ギャルリ・ムスタシュ、およびそのシスターズ&ブラザーズ、即興で助太刀御苦労様神戸芸術工科大学ビジュアルデザイン学科の学生諸君…雨の中お集まりくださいましたおおぜいの皆様…感謝いたします、ありがとうございました。

会期は5月19日まで。
*****
寺門孝之 展
“ ぼくの宝船~Jewel of Heart ”
IDC大塚家具モダンスタイルショップ淀屋橋特設ギャラリー
天使や人魚、映画や物語のヒーローやヒロイン、様々な神仏、そして子供たち・・・
僕にとってのありとあらゆる真新しい神々を載せて、ボクのハートを出航した様々色々な宝船の航海はつづきます・・・寺門孝之拝

2013年5月10日(Fri.)~19日(Sun.)
10:30~19:00 会期中無休

IDC大塚家具モダンスタイルショップ淀屋橋
大阪市中央区道修町3-6-1 TEL:06-6222-4321
http://www.idc-brandshop.jp/yodoyabashi<アクセス>
地下鉄御堂筋線<淀屋橋>駅 11番出口から徒歩2分、御堂筋東側の1階です。
企画協力 美術画廊ギャルリ・ムスタシュ(心斎橋)

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jewel of heart dm back
今回のDMデザインも田原知世さんです。
DMの絵は「おはなしの宝船」 2012 acrylic on canvas P10

2013年03月11日

▼ 20130311Angel ▼

20130311Angel

今年のこの日はこんな天使が出てきました。合掌


2013年02月10日

▼ 五十青二才 ▼

今日でマン五十青二才になりました。これまで支えてくださった全ての方々万物諸霊に感謝を捧げます。まだまだ五十青二才ですが、精一杯描き抜いて生きたいと思います。どうぞ御贔屓に。五十青二才の一枚目、自分に向けて描きました。拝

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2013年01月29日

▼ 『日の出〇船出』展終了 さらに次へ!! ▼

宝船日の出号

恒例になりましたピンポイントギャラリーでの新春絵画展・・・2013年『日の出〇船出』展は1月26日終了いたしました。御来場いただきました皆様ありがとうございました。大雪の中の搬入、ディープな日の出〇船出ゼミナール、様々な出会いや再会・・・会期が今年は勤務大学の卒業研究最終審査時期に重なってあまり会場にいられなかったのが残念ですが、愉しい日々でした。写真は「宝船日の出号」・・・次はどこの港へ向かうのでしょう?

休む間もなく、今は、2月1日から始まる吉祥寺のトムズボックスでの展覧会に向けてせっせと絵を描き続けています。詳細は明日に! 日の出、船出とは趣きを全く変えて、モノクロームの美女画展です。本も制作中です。

http://www.tomsbox.co.jp/info/index.html

2013年01月01日

▼ 謹賀新年 ▼

golden angel 2013

新年明けましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
ますます絵に精進して参ります。早速、新年の第一枚目の天使画来ました。

2012年12月10日

▼ かわった絵が出ました!! ▼

大熊座

12月9日の16時~ギャラリーVie、「宝船そして神戸」展会場で、ギターにイラストレーター、絵本作家で大活躍の植田真さんをお迎えしてのライヴペインティング…50名ものたくさんの方の視線に導かれ、植田さんの絶妙なフレージングに操られ、最初ッからずっと飛ばしっぱなしで、一度も休まず最後まで一時間半強、描き続けた先には、、、ん? 熊? わんちゃん? おおきなケダモノの顔が出ていました。ギャラリーからペイントステージへの変換作業にてこずり、スタート前に焦り気味だったため、用意していた新しい絵具をセットし忘れたり、いつもは自前で用意しておく水も忘れてて、途中どうしても水が欲しくなって筆洗の水を飲んじゃったり、色々ありましたが、とってもスリリングでややクレイジーな道行きとなりました。愉しかったです。見ててくれていた絵話塾OBのしろくま画家・しろくまともこさんが出来上がったこの絵に「大熊座」と名付けてくださいましたので、そう呼ぶことにします。ちょっとわんちゃんにも見えますけど(苦笑)。会期ラストまで、1111太陽SUNと並べて展示します。

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はじめのうちはドローイング風に。まったく何を描いてるのか不明。

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人の形にそだつのかと思ってもいました。

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この日の植田さんはのっけからテンション高く絶好調。昨年の表参道のときはアンビエント系な感じでしたが、今回はめくるめく名曲の数々に刺激されっぱなしでした。

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このあたりからどうもケダモノ臭が・・・

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その後入り込んでしまって写真を撮っていません。どなたかいいのが撮れていたら送ってください! 描き終えてのツーショットです。

新会場光景
描きあがった「大熊座」は会期中御覧いただけます。

展覧会は土曜日15日、19時までです。どうぞお見逃しなくぅ!!

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t宝船そして神戸dm back
今回のDMのデザインはギャラリーVie主宰=村上政行氏です。

寺門孝之 絵画展 『宝船そして神戸~Jewel of Heart  ボクの神々を載せて~』

2012年12月3日(月)~15日(土)
11:00~19:00
会期中無休

天使や人魚、映画や物語のヒーローやヒロイン、様々な神仏、そして子供たち・・・
ボクにとってのありとあらゆる真新しい神々を載せて、ボクのハートを出航した様々色々な宝船は、2012年12月、ボクのそだった街神戸へとやって来きました。

ギャラリーヴィー
〒650-0024 神戸市中央区海岸通3丁目1-5 海岸ビルヂング307号
TEL 078-332-5808 FAX:078-332-5807
JR・阪神元町駅西口下車南へ徒歩約5分
http://www.galleryvie.jp
galleryvie@voice.ocn.ne.jp

☆なお、6日からは神戸ルミナリエと会期が重なります。夕方以降は交通規制・通行規制に御注意ください。大丸側からではなく、元町駅西口から南下するのがよいかと思われます。

2012年11月12日

▼ 雨の神戸にまっさらな太陽SUN! 11・11・11・11ライヴペインティング完了! ▼

ずいぶんと前からの天気予報は当たって、神戸は朝から冷たい雨。それでもずいぶんたくさんの方が集まってくださった。一昨夏とは気候も内装もすっかりあらたまったkiito=デザイン・クリエイティブセンター神戸の広々とした1階で開催中のビーズアートショーの一画で11月11日11時11分11秒(微笑)、ライヴペインティング、スタート。高本一郎さんのリュートとは三度目の逢瀬。が、これまでとはずいぶんと違った感じで音色が進んで行く。それに今日はビーズのイベントなので、ビーズを使っての初めての大規模なライヴペインティングで、かなり合点が違う。

process01
いつになく記号的な、直線的なドローイングでスタート。実は今朝の起き掛けの夢で「十字とシオタ」という単語が響いて、それをひきずっていたのかもしれない。意味は皆目不明だが…

process02
まもなく女性像?へ展開…

process03
昨夜購入したばかりの電動ドリルを使って、ビーズを安定させる穴を開けて真珠様ビーズを固定してみたり、一度貼り付けたビーズを移動させてみたり、あれやこれや、描く描く描く…

process04
三転四転して第一部は結果このように。ここまででちょうど一時間くらい。密度としては結構完成してしまっていて、後半先へどう進めるかno idea。でも実は、この前半の展開、絵を僕は気に入っていないのだった。なんかべたついている。ふっきれていない感じがした。

実は今日、武道家で畏敬する兄貴分であり僕の人生に深く御縁がある日野晃さんが御夫妻で遠く和歌山から雨の中、車を二時間以上ぶっとばして来てくださっていた。楽屋裏で高本さんも含め御夫妻とランチタイム。高本さんや僕の質問に応じて日野さんが話してくれた言葉が、後半の僕たちを変容させてくれたように思う。それはそうと、日野さんと、高本さん、なんか似てた…
interva

で、13:30~の第2部スタート、最初僕は何をしてよいやら皆目わからないままに手を動かす…動かすうちに、高本さんのリュートの音が変わっていることに気付く。音粒の輪郭はっきりして耳奥にしっかりと落ちて来る。途端、なにか僕にスイッチが入る。これで完成かと思われた絵のほとんどを壊し、貼り付けてあったビーズも飛び散らせながら画面全体に金色を撒いていく。
process05

それからのことは、記憶に無くて、写真の記録もなくて、気付いたらどかんと金色の太陽…クレジットを息絶え絶えで書いて、最後に真ん中に大きな真っ黒なビーズを貼って、完了。

completed

こんな太陽がどかんと立っていました。

ending
高本さんとならんで「ありがとうございましたっ」と御挨拶。(this photo by HINO AKIRA)

太陽sun
かわいい御客様が声をかけてくれ、僕が「これなんの絵だと思う?」とたずねると
「SUN」「太陽、SUN」とこたえてくれた。英語の方が得意らしい。できすぎ…(微笑)。若い頃は子どもは僕から逃げたものだが、最近僕は子供にもてもて。(this photo by HINO AKIRA)

そのかわいい御客様とまず記念撮影。
memoria02.jpg

memoria01.jpg
高本さんとのツーショットも三回目。僕も高本さんも、今回の絵がいちばんお気に入り。新しいとこに出た気分。

高本さんは実はこの後もお仕事があり、すぐに発たなければならず、そのことを聞いていたので僕はビールを持参してた。ちゃんと氷でくるんで持ってきたので、きんきんに冷えている。舞台の壁の裏でこっそり祝杯! 校舎裏の不良中学生みたい。そして「こんどは東京でもやりたいですね」などいいながら、高本さんは雨の降る外部へ。荷物は雨傘とリュートだけ。かっこいい。
そして僕一人の記念写真を撮ってもらって、後片付けして、僕等も外部へ。
memoria03.jpg

外部は、雨が上がり、遠く雲のむこうが太陽で光ってた。太陽、SUN。


日野晃さんが早速今日のことをブログに書いてくださっている。多謝。
http://blog.ap.teacup.com/hinobudo/547.html

2012年11月10日

▼ 明日11月11日11時から神戸kiitoでラフィヴペインティング!! ▼

setting1110

明日11月11日11時からのライヴペインティングに備え準備していた支持体、画材類を、今日会場のkiito=デザイン・クリエイティブセンター神戸へ運び込みました。180cm角正方形のパネルの場所も決まり、あとは明日ここで暴れるばかり。明日14時15時くらいにはこの白面になにか「絵」が宿ってると思うと不思議です。
奇しくも、一昨夏、猛暑の最中改装工事以前絵を描いてたのと同じ場処あたりで描くことになりました。
朝から雨予報が出ていてとほほですが、御縁と御気力がおありの皆様の御立会いをココロマチいたしております。リュートの演奏は高本一郎さん、三度目の逢瀬ではどこへ連れてってくださるでしょう?

高本一郎さんのhpは以下から
http://ichiroluth.exblog.jp/

11時~1hの第1部、13時半~完成までの第2部の二部構成となります。

会場は先日オープンしたばかりのデザイン・クリエイティブセンター神戸(旧生糸試験所)
http://www.bead-art-show.com/kobe12/info.html
詳細は以下から御覧いただけます。
http://www.bead-art-show.com/kobe12/index.html
dm1111

2012年11月08日

▼ 11・11・11 またまたライヴペインティング KOBE kiito with 高本一郎さんリュート ▼

1111に向けて支持体制作1111の看板も描きました

11月11日11時、ライヴペインティングをします。
リュート奏者 高本一郎さんと三度目の逢瀬です。
今回は BEADS ART SHOW KOBE 2012 の会場で、ビーズを用いたライヴペインティングに挑戦します。
11時~1hの第1部、13時半~完成までの第2部の二部構成となります。

会場は先日オープンしたばかりのデザイン・クリエイティブセンター神戸(旧生糸試験所)
http://www.bead-art-show.com/kobe12/info.html
詳細は以下から御覧いただけます。
http://www.bead-art-show.com/kobe12/index.html
dm1111

今日は少し寒さも緩んで、学務の合い間に大学のラボ棟前で11・11で使う支持体制作作業。実はこの木パネル、元僕のゼミ生で今は学科実習助手でばりばりのライヴペインター=小越将吾君のゼミ生時代の作品です。ごめんね、白く塗りつぶして。
写真は白塗り作業中の支持体風景、ついでにこしらえた11・11LIVEの看板。
そして見上げれば夕方の空に、なにかを告げる狼煙が上がっていました。11月11日11時から、さあ、暴れるよ! 御縁のある皆様、御参集ください。高本一郎さんの魔性のリュートの音粒とともに、寺門、描きます。ビーズ、撒きます!

1108狼煙

2012年11月02日

▼ 心斎橋美術画廊ギャルリ・ムスタシュ「太陽SUN」スタート! ▼

太陽SUN

昨日1日から大阪・心斎橋美術画廊ギャルリ・ムスタシュにおきまして寺門孝之新作絵画展「太陽SUN」スタートしました! 早い時間帯からたくさんの御来場ありがとうございました。夕方僕が画廊に着いたときには満杯でした。
昨年春来、金色の天使、金色の世界をおっかけているうちに、金色の親玉様、おてんと様にゆきあたりました。誰もが子供の時には太陽さんを燦燦と画用紙に描きませんでしたか? 大人になると太陽を描くこともなくなりますが、今回、久し振りに太陽だけを紙の真ん中にどかん!と描いてみました。凄く、すんごく、気持ちよいです。一日一太陽描けたら好いだろうな、などとココロ弾んでいます。人の身体で太陽はどこと関連付けられているかと言うと、心臓だそうです。ハートの形も僕に今大ブームです。天使、ハート、太陽…と連なる金色の世界を浴びに、どうぞいらしてください!

明日11月3日は学務終了後、16時到着めざしてムスタシュに向かいます。御縁がございましたら、明日夕刻ギャルリムスタシュでお会いしましょう。

会場風景

寺門孝之新作絵画展“太陽SUN”
2012年11月1日(木)~11月30日(金) 毎週月曜日休廊・御注意ください
正午から午後七時半まで開廊

美術画廊ギャルリ・ムスタシュ
大阪市中央区東心斎橋1-15-27 白水社ビル1F
06-6253-0440
http://www.galerie-moustache.com

太陽SUN dm front
太陽SUN DM back
DMデザインは伊勢丹“GOLDEN PRAYER”にひきつづき田原知世さんです。

2012年10月23日

▼  [イラストレーションの現場から] 本日初日!続報 ▼

illustration FILE EXHIBITION  [イラストレーションの現場から] 展、午前中に無事搬入を済ませました。とても面白い展示となっています。
夕方18時~20時くらいまでレセプションパーティをしています。どうぞお気軽にお立ち寄りください!

こんな絵も描きました。この季節になるとGAGA様を描きたくなります。

GAGA

めずらしくこんな方も描いてみました。
angela

10月23日(火)より、28日(日)まで。
11:00~19:00開廊。最終日は18:00まで。
場所は、タンバリンギャラリー
150-0001 東京都渋谷区神宮前2-三-24
03-5770-2331
http://tambourin-gallery.com/

▼ illustration FILE EXHIBITION [イラストレーションの現場から] 本日初日! ▼

イラストレーションファイル2012下巻表紙

2012年度のイラストレーションファイル・下巻の表紙画を描かせていただいたことは春先にここでもお知らせしましたが、このたび、タンバリンギャラリー、イラストレーションファイル編集部の御厚意で、上巻担当の飯田淳さん、キャラクターファイル担当の上田三根子さん、ファッションイラストレーションファイル担当の緒方環さんと四人展を開催させていただきます。企画と構成は全てのファイルのADである大久保裕文さん(Better Days)。
サブタイトルは、 [イラストレーションの現場から] 。
各メンバーが作品のみならず、自分の画室から画材など現物も持ち寄って展示します。制作現場の気配が、少しでも伝わるとよいのですが。
もちろん、ファイル表紙と、扉絵の原画を展示。他に、この展示のために新作を描きました。書籍などの販売もいたします。
本日10月23日(火)より、28日(日)まで。
11:00~19:00開廊。最終日は18:00まで。
場所は、タンバリンギャラリー
150-0001 東京都渋谷区神宮前2-三-24
03-5770-2331
http://tambourin-gallery.com/
皆さんは展示完了ですが、僕が展示日に黒部へ行っていたため、実は僕のみ、搬入が本日11:00~になります。すみません!!

本日夕刻よりレセプションパーティであう。皆様どうぞおこしください!

http://tambourin-gallery.com/tg/2012/10/post-91.html

ILLUSTRATIONFILEEXHIBITIONDM

2012年10月16日

▼ 結城座アトリエにて終日種板着彩作業 ▼

今日は午前中から結城座へ赴き、新作種板100枚弱の着彩作業をした。6年ぶりの作業だったが、まだ身体が憶えていてくれたのか、始めてみるとやけにスムーズに筆が進み、思いのほか早く作業が完了してしまった。塗料のエナメルはフランスのと日本のとがあり、やや質感が異なる。また各色によってそれぞれ粘度や、滲み具合に個性がある。これはどんな絵具でも同じことだが、作業してるうちにどんどん色の個性がわかって、使い分けるのが面白い。「写し絵」の醍醐味は、データからのプロジェクションと違って「物(ブツ)」光を突き刺して、幕へ使い手の思いでもって強く映し込むことで、僕は種板(o.3mm厚)の両面にこってりとエナメルを盛り上げるのが好みだ。そうすると映し手の動き、焦点の送りにより、一枚の種板から無限の絵を迸らせることができるからだ。人形遣いである映し手が投影機「風呂」を抱え、縦横に動きながら光の絵を操る様はには惚れ惚れするのだ。一辺5cmにも満たない小さなガラス絵は、映し手と一体になり闇の中でまさに生きモノとなる。ああ本番が楽しみでならない。

結城座アトリエにて、着彩前
着彩前。ガラス板に各絵柄のスミ部分を既に焼き付けてもらってある。

着々と着彩
着々と着彩が進む。

作業中です
作業中です。

完了
昼前から始めて日が暮れるまでに完了。あとは明日の稽古を見てから仕上げ作業。
調子良く作業は完了したが、よほど集中してたのか、アセトンにやられたのか帰り道・帰宅後、呆けてしまい失敗ばかり… 意識の溶暗。おやすみなさい・・・

結城座富山北海道ツアー詳細は以下から
http://www.youkiza.jp/news/2012tour.html

2012年10月15日

▼ 結城座『注文の多い料理店』寺門孝之写し絵追加100枚新装版 黒部・北海道ツアー ▼

結城座「注文の多い料理店」のためのイメージ画2006
結城座「注文の多い料理店」のためのイメージ画(2006)

あれは2006年。御縁あって結城座から依頼を受け、糸あやつり人形結城座 宮沢賢治生誕110年記念公演『マジックランタン~注文の多い料理店』の写し絵師を仰せつかった。結城座とは江戸時代の旗揚げから今年で378年になる!!糸あやつり人形の劇団で、座長の結城孫三郎さんは十二代目に当たる。「写し絵」とは、結城座が江戸後期から伝える映像芸能で、「風呂」と呼ばれるスライド映写機のような装置に、「種板」と呼ばれる薄いガラス板にエナメル塗料で彩色した絵を差し入れ、それを薄膜に投影しながら劇をする。当時の僕にとっては全く未知の、新しい冒険だった。

台本・演出は山元清多さん。黒テントの作・演出家であり、「ムー一族」はじめ数々のテレビドラマや映画の脚本家・演出家としても大活躍の芸能世界の重鎮、皆から「ゲンさん」と呼ばれている。
結城座の写し絵は江戸末期から大正期あたりまでは寄席芸や舟遊びの出し物として大人気だったそうだが、関東大震災及び東京空襲により器材や資料が焼失、戦後はほとんど忘れ去られていたところを十二代目さんが中心となって古い資料などから風呂を再現し、光源を電燈にするなど現代に通用する強い映像芸として工夫を重ねて来た。この『マジックランタン~注文の多い料理店』が写し絵を大々的に取り上げる初めての試みということだった。なので演出の山元さんにとっても手探りの作業の積み重ねでたいへん御苦労されたことと想う。さらに出し物が宮沢賢治の「注文の多い料理店」という誰もが知っている大ネタで、賢治のお膝元岩手で初演というなかなかプレッシャーの大きい仕事だった。エナメル塗料の溶剤がトルエンだったか?(いやちがった、アセトンやった。)匂いもきつく作業を続けると強烈な酔いと頭痛を催したいへんだった。連日連夜絵付けをして150枚くらい描いた。

2006年制作の種板の一枚
2006年制作の種板の一枚、山猫

それらが結城座の人形遣いの皆さんの手に係り、闇の中の幕に大きく映し出されると、その色の強さ妖しさにうっとりとなり、僕は「写し絵」に完全に魅了されてしまったのだった。そして、もちろん十二代目結城孫三郎さんはじめ結城座の皆さんの不思議なたたずまいと、魔術のような人形操りの技芸にくらくらした。通った結城座の稽古場の奥にずらりと吊り下がる数々の人形の醸す気配に冷やりともした。

かしら、制作中
制作中の注文の多い料理店の主人公二人の頭(2006年)

主人公の、山猫軒で散々な目に合う都会からやって来た二人の紳士の人形のデザインもさせていただいた。人形作家志望であった僕にとっては、極めて重要な経験となった。初演に立ち会うために訪れた岩手で、あちこちに連れて行ってくださり、黒テントのエピソードを沢山話してくださった山元さんの渋くカッコイイ横顔と銀色の人懐っこい瞳が忘れられない。

この出し物は二部構成となっており、僕は第二部の「注文の多い料理店」の写し絵と人形を担当したわけだが、このたび、第一部についても全面的に僕の絵にしたいと結城座さんから依頼を受け、再び100枚近くの写し絵を目下制作中、明日明後日で最後の仕上げをする段階だ。山元清多さんは、二年前に賢治側へ発ってしまわれたので、写し絵の映し方の流れや配置などについてもお手伝いさせていただいている。というか、そのときだけはゲンさんの依り代に成れたら、と思っている。

新しいバージョンでの第一部を含む『注文の多い料理店』は10月21日、富山県黒部市で初演、11月下旬に北海道3ヶ所を回ります。僕も黒部と、北海道の初回のみ、結城座にくっついて参ります。お近くの方、ぜひ御覧ください。結城座でしか観られない、美しく、妖しく、可笑しな宮沢賢治世界が繰り広げられます。

結城座富山北海道ツアー詳細は以下から
http://www.youkiza.jp/news/2012tour.html

結城座『注文の多い料理店』御案内映像が以下youtubeで御覧頂けます。
http://www.youtube.com/watch?v=SNRzuk-uito

結城座ホームページは以下から
http://www.youkiza.jp/

2006年12月、東京公演のチラシです。
2006年東京公演のチラシ


2012年10月10日

▼ 10/08 ライヴペインティングwith高本一郎さん レポート ▼

あれはいつのことだったけかなぁ~と思ったら、昨日のことやった。全てが激しく通り去って過ぎて行くので、記憶のまだあるうちにレポートを。
昨日のIDC大塚家具大阪南港ショールーム内で行なわれた、リュート奏者=高本一郎さんとご一緒させていただいたライヴペインティング、ちょっと神戸や心斎橋からは離れた場所での開催だったので、はたして誰か来てくれるかな~という心配もぶっとび、三時前からどんどん集まってくださり、用意した席はあっという間にいっぱいに。前回同様、高本さんとは全く前打ち合わせなく、いきなりスタート。あ、できたかなと気付いたら一時間半以上が経っていた。途中お互い休憩なしの一直線な止まらない演奏とお絵描きでした。そして辿り着いた先には、いつもとは随分と様相の違った絵が立っていました。

会場
会場には作品を展示いただいてました。

blanc screen
マダム・ムスタシュの紹介で二人がそろい、目の前に空白のスクリーン。

早速爆発
いきなり爆発して

tokiori tatitukusu
時折、立ち尽くして

green sleeves
グリーンスリーブスのメロディと同時にグリーンの色面が現れる。もちろん打ち合わせは無く。

太陽の出現
太陽が出現

taiyo shutugenn 02
後で高本さん曰く、このあたりでぐっと深いところへ…

二人に分かれる
最初ひとりの太陽顔の天使?はやがて二人に分かれる。この日の特徴は一人が二人へ、二人が一人へ、を何度か繰り返した。ストーリー展開が強く感じられた。もちろん自分でも予想できずに。

最後にまたひとりに
最後はまた一人に。

finish
サインを描き終え、終了。

after1
かと思ったらまた描きたくなって続行…

after2finish
画面をかりかり引っ掻いて、で、完成!!

finish2shot
二人の記念写真。

なんか今回はぐっと熱い感情が僕を通して行き来していたような感覚で、キイとなるモティフはハートだった。途中、大きな真っ赤なハートを描こうと赤いチューブを絞った途端チューブから絵具がゲボッと暴発して、赤い絵具が顔に飛び散った、そこが僕にとってはピーク。描き始めてすぐに第一のピークがあり、絵が完成してしまったので、その後は何度も壊しては先へ進んだ。一人なのか二人なのか決まらず、きっとそのどちらでもあるのだな、などと想いながらのdeepな旅でした。終了後、城崎へ向けて発つと言う高本さんをひきとめて慌てて乾杯! さくさく3杯生呑み干して、高本さんは城崎へ。僕はふらふら一路神戸へ。高本さん、また近いうちに! 魔性のリュートに多謝!!

2012年10月07日

▼ 芸工祭寺門ゼミ展示 明日10・8は南港でライヴペインティングwith高本一郎さん ▼

僕が勤める神戸芸術工科大学では毎年この時期に芸工祭といって学園祭を開催します。僕の所属するビジュアルデザイン学科ではその間、学科棟を使って各ゼミごとに最新の成果を発表する展示をします。寺門ゼミでも恒例の3年生による新作展を開催中です。会場は、ビジュアルデザイン学科棟2Fラウンジスペースです。写真は昨日の展示作業中の携帯スナップ。ゼミというと少人数のアットホームな構成を思われるかもしれませんが、寺門ゼミは毎年一学年につき20名以上のメンバーがいて、3・4年と大学院生、聴講生を合わせると50名くらいになってしまいます。今年は24名の3年生が主にこの夏休みに描いたばかりの最新作を展示しています。まだゼミに入って半年ですが、既になにかを見つけ始めた力強い絵が揃いました。どうぞ覗いてみてください。 

寺門ゼミ展示中1寺門ゼミ展示中2寺門ゼミ展示中3寺門ゼミ展示中4

そして明日はいよいよライヴペインティングです。場所は大阪南港の大塚家具ショールームにて。御一緒くださるのは、リュート奏者の高本一郎さん。ちょうど一年前くらい、ギャルリムスタシュ画廊内でのライヴペインティングで御一緒したのが最初ですが、喩えようのない独特の美しさのリュートの響きとともに、彼の存在ソノモノがなんとも頼もしい。さて今回はどのような絵が降りてくることになるでしょう。どうぞ御立会いください!

高本さんと
写真は昨年のライヴ終了後のツーショット。

昨年の高本一郎さんとのライヴペインティングのレポートは以下からどうぞ。
http://www.terapika.com/files/todaysterapika_files/2011/11/20111120live.html

IDC大塚家具南港ショールーム開設15周年記念
IDC アートウィーク
 
寺門孝之 特別展覧会

同時開催 吉岡和子展
     オゴンバイラ展

2012年 9月29日(土)~10月8日(月・祝)
正午より午後7時まで 会期中無休

会場:IDC大塚家具大阪南港ショールーム 8階特設ギャラリー
   大阪市住之江区南港北2-1-10 ATC ITM棟内
   06-6612-4321

企画協力 美術画廊ギャルリ・ムスタシュ

10月8日(月・祝) 午後3時~

ライヴペインティング&トークサロン開催(入場無料)

リュート演奏 高本一郎

(ご来場の皆さまには寺門先生のポストカードキット進呈)

http://www.idc-otsuka.jp/showroom/osaka/osaka.html

高本一郎さんのhpは以下から
http://ichiroluth.exblog.jp/

idc_dm_soto
idc_dm_uchi


2012年09月29日

▼ 劇団針の穴 追加公演も売り切れ! IDCでの展覧会本日初日! ▼

TOMIE chang OSAMU chang

劇団針の穴 第2回公演、ついに明日が最終です。追加の6回目も完売だそうで、これからの御予約はキャンセル待ちのみとなってる模様です。狭い会場での限られた少人数での会とはいえ、全公演満員御礼で身に余る光栄です。

http://www.pinpointgallery.com/cn8/cn125/pg1856.html

今回は串田和美さんが世田谷パブリックシアターで10月6日~14日に公演されます『K.FAUST』http://k-faust.com/にあやかりまして、劇団針の穴各メンバーがそれぞれ勝手にファウストを演ずる『MEIN FAUST』と相成りました。
僕の出し物は「レディ・ファウスト或いは女(メス)メフィスト曰く、グッドバイおさむちゃん」という題で、女道を究める研究を続けるレディ・ファウスト博士が美少女メフィストとなって、とみえちゃんと心中したばかりのおさむちゃんをたぶらかす、という原型ファウストからはかけ離れた内容です。写真は、とみえちゃんとおさむちゃんの指人形頭。

ASK
美少女メフィスト役を演じるのは、幼稚園児の頃から僕の絵のモデルをしてくれている寺門ワールド・ミューズのASUKAちゃんです。可愛く魔性で本公演でも大人気!

ASUKAちゃんをモデルにした「DREAM PIRATES」も展示される展覧会が、大阪南港で本日スタート! 10月8日の15:00~はリュート奏者=高本一郎さんをお招きしてのライヴペインティングもあります。ぜひ、こちらも御参集ください。
天高く馬肥ゆる、芸術の秋…寺門関連イベント目白押しとなります。更なる隙間無き日程、無事駆け抜けられますように! なーむ

IDC大塚家具南港ショールーム開設15周年記念
IDC アートウィーク
 
寺門孝之 特別展覧会

同時開催 吉岡和子展
     オゴンバイラ展

2012年 9月29日(土)~10月8日(月・祝)
正午より午後7時まで 会期中無休

会場:IDC大塚家具大阪南港ショールーム 8階特設ギャラリー
   大阪市住之江区南港北2-1-10 ATC ITM棟内
   06-6612-4321

企画協力 美術画廊ギャルリ・ムスタシュ

10月8日(月・祝) 午後3時~

ライヴペインティング&トークサロン開催(入場無料)

リュート演奏 高本一郎

(ご来場の皆さまには寺門孝之ポストカードキット進呈)
idc_dm_soto
idc_dm_uchi
http://www.idc-otsuka.jp/showroom/osaka/osaka.html
http://ichiroluth.exblog.jp/

2012年09月27日

▼ MEIN FAUST 追加公演 ASK それからIDCアートウィーク寺門孝之特別展覧会   ▼

少々御無沙汰しました。いやぁかなりのハードスケジュールの日々を送っています。なんとか劇団針の穴公演&展示も無事出航し、第一回~第四回まで公演を終了し、展示はいよいよ明日がLAST DAY。そして29日は、完売の13時からの第五回公演の後、17時からの追加公演が決定しています。こちらも残席あと僅かとのこと。なんだか人気の劇団針の穴、団員も既に来年の公演の相談など始めているようです。チケットの予約問合せはギャラリーへお願いします。
http://www.pinpointgallery.com/cn8/cn125/pg1856.html

さて、僕の今回の出し物は「レディ・ファウスト或いは女(メス)メフィスト曰く、グッドバイおさむちゃん』というタイトルで、太宰治の心中を絡めた内容の人形と映像と朗読によるコントなんですが、映像は神戸芸術工科大学寺門ゼミ現役大学院生・田原知世さんが海や空や灯台をロケーションして撮影し、寺門手描き数字のカウントと合成してくれたかっこいいもの。また、美少女メフィスト役を演じてくれているのは、幼稚園児童の頃から寺門ワールドのミューズで、数々の商業施設広告ポスターや絵画作品でモデルを務めてくれている蒲谷明日香ちゃん。コードネーム:ASKです。いまやすっかり成長しちゃって、その美少女ぶりが針の穴公演でも大人気です。では以下、ASKモデル作品ギャラリーといたしましょう。

CINDERELLA HEART FOREST
CINDERELLA HEART FOREST

真珠採りの娘
真珠採りの娘

虹のむこうは
虹のむこうは

dessin20000611
dessin20000611

描くココロ カメに乗る
描くココロ カメに乗る

天満屋父の日ポスター
天満屋父の日ポスター

闇の妹のそのまた妹
闇の妹のそのまた妹

描くココロASK
描くココロASK

DREAM PIRATES
DREAM PIRATES

さてこの「ドリームパイレーツ」は大阪のESTのポスターになっていましたが、今回29日からIDC大塚家具大阪南港ショールーム8階特設ギャラリーで開催される「IDCアートウィーク」での寺門孝之特別展覧会のフライヤーも飾っています。この展覧会については以下。

IDC大塚家具南港ショールーム開設15周年記念
IDC アートウィーク
 
寺門孝之 特別展覧会

同時開催 吉岡和子展
     オゴンバイラ展

2012年 9月29日(土)~10月8日(月・祝)
正午より午後7時まで 会期中無休

会場:IDC大塚家具大阪南港ショールーム 8階特設ギャラリー
   大阪市住之江区南港北2-1-10 ATC ITM棟内
   06-6612-4321

企画協力 美術画廊ギャルリ・ムスタシュ

10月8日(月・祝) 午後3時~

ライヴペインティング&トークサロン開催(入場無料)

リュート演奏 高本一郎

(ご来場の皆さまには寺門先生のポストカードキット進呈)

http://www.idc-otsuka.jp/showroom/osaka/osaka.html
http://ichiroluth.exblog.jp/

2012年09月09日

▼ 私のファウスト・・・ ▼

saori yuki01

本番初日まであと1週間となり、慌てつつも、淡々と必要な人形などをこつこつ作成の毎日です。今回は映像もぜひ必要と思い、現役大学院生で寺門ゼミの田原知世さんにお願いしています。月世界でのライヴペインティング・フライヤーや先の伊勢丹展DMのデザインもクールでしたが、今回のモノクローム映像も期待されます。
僕の出し物は、前年同様、指人形を中心としたどたばたコント。前回は台本を作るのがいやで4公演即興でやったのですが、今回は5公演あるので、即興は無理だと思い、台本を作りました。僕は台詞を言うのは凄く恥ずかしいので、台本朗読にすることにします。写真は昨夜誕生した女神のトルソ。

初日・楽日3公演は既に売り切れ(キャンセル待ち)で、22日はまだ余裕があるようです。御予約はお早めに。

チケット予約状況につきましては、以下ピンポイントギャラリーのhpで御確認いただけます。
http://www.pinpointgallery.com/cn8/cn125/pg1856.html

なんて書き込みをしていたら、畏兄・日野晃さんからtel。なんと今年もあの伝説の「マクベス」が見られるらしいです。もちろん新しい形で!! 11月29・30日彩の国にて。ああどきどきしてきた!とにかく、あれは凄過ぎる。

saori yuki02


2012年08月13日

▼ ライヴペインティングを終えて、今日は ▼

live memoria

昨日のライヴペインティングのことを思い出そうとしても、今日となってはもう夢の中の光の中のことのようで、うまく思い出せません。びっくりするくらいたくさんの方がお集まりくださって、きっとよく見えない方も多かったと思います。ご挨拶もできなかった方がほとんどで、申し訳ありません。
本間貴士さんの25絃筝の響き、遠く上のほうから鋭い笛の音とともに降臨された麻生花帆さんの「なにかのたましい」のような振る舞いの気配に導かれ、大きな旅をしたような画面との接触の1時間でした。光ってしまって上手く写りませんでしたが、終わったときに立っていた絵はこんな絵でした。

完成した絵

最終近く、用意していた布を画面に押し当て、魚拓のように、原画を布へ転写し、その布を麻生さんが被って、また上の遠くの方へ帰って行かれました。そ
して本当に終了するやいなや、麻生さんは次の現場へと去って行かれました。
夢だっただろうか?
全ては、御覧頂いた皆様の記憶の中だけに。

御一緒させて頂きました有形無形の全ての皆様に感謝申し上げます。

転写された布

“GOLDEN PRAYER”展も、あと二日のみ。明日最終日は16:30終了ですのでお気をつけください。
本日13日は、15:00~19:00会場にいるつもりです。いないときは遠慮なくスタッフにお声掛けください。

 寺門孝之 新作絵画展
“GOLDEN PRAYER”

 金色、金色・・・金色のハート、金色の想い、金色の願い、金色の祈り。
あの日以来僕を浸す金色の世界へようこそ!       ・・・寺門孝之拝
     
■伊勢丹新宿店本館5階=アートギャラリー
日曜~木曜10:30―19:30 金曜・土曜 10:30―20:00  
〒160-0022 新宿区新宿3-14-1 電話03-3352-1111(大代表)

あの日以来いまだ止まらない金色の天使画が大集合します。

■8月8日(水)~14日(火)〈最終日4時30分終了〉
 
isetan dm kaigaisetan dm atena
 

2012年08月11日

▼ ハート ▼

GOLDEN PRAYER HEART PEARL PINK

会期二日目のこと。会場にお母さんといっしょに見知らぬ姉妹らしい女の子たちが入って来て、熱心に絵を見てくれていた。上が小学校2年生くらいだろうか? その上の子がまっすぐに僕を見上げて「質問があります、どうして天使たちは手にハートを持っているんですか?」
考えたことがなかったので一瞬、逡巡するが考えるより速く口が答える「だれかに、あげるためじゃないかな」
女の子はびっくりしたような大きな目をして僕を見詰めたままだまってる。
「大丈夫、いくらあげたって、ここ(自分の胸を叩き)のハートはなくなんないし、減りもしないから」と言葉を足すと、安心したのか女の子はニカッと微笑んでピカっと輝いた。全部の絵をぢっくり見終えるとわざわざ「ありがとうございました」と言いに来る。
「絵、描くの好き?」
「大好き」
「どんどん描いてね!」
瞳をきらっと光らせて、両の掌を僕に差し上げてくる。
パチン!とハイタッチして、バイバイ!
ハートの天使。

GOLDEN PRAYER EMERALD HEART

2012年08月05日

▼ 金色天使、続々到来! ▼

FOR ALL FLAME HEARTS 01FOR ALL FLAME HEARTS up

50年以上生きてきたし、25年くらい展覧会も重ねて来ているにも関らず、展覧会に慣れるということが未だできくて、いつも搬入日程が近づくと、アタマもココロもだいぶん可笑しくなって来る。今回も8月2日までは学務がみっちりだったし、3日夕方は代官山のGALLERY SPEAK FORで新進画家の星きさらさんのギャラリートークの司会進行役を務めさせて頂いた。切羽詰った顔色をしているのだろう、会う人会う人に「大丈夫」と励まされる。大丈夫なのは自分でもわかっているが、大丈夫のむこうにぱっくりクレバスが口を開き、その奥底になにか凄いモノが見え隠れするのがわかるので、いたたまれない気持ちが大丈夫の向こうへ向かう。この時期の絵の進み具合が毎回、たまらなく快感だ。画室には次から次へと金色やその他の色彩の天使達が到来中! 写真はまもなく完成しそうなF50カンバスにやって来た大きな天使。「GOLDEN PRAYER FOR ALL FLAME HEARTS」~全ての恋人達のハートのための金色の祈り。合掌。

展覧会“GOLDEN PRAYER”は8月8日より、伊勢丹新宿店本館5階=アートギャラリーにて開催。8月12日(日)15:00~16:00にはライヴペインティング。麻生花帆さんの鼓と舞い、本間貴士さんの25絃筝とともに、お絵描き。凄いことになりそうです! どうぞ御立会いください。 

2012年07月29日

▼ 新しい天使! ▼

うだるような神戸から、絵や額を抱えて、ゆでだこのようになって東京へ。画室へ戻るやいなや、新しい天使が降りて来た! さあどんどん描く!
0728angel

2012年04月10日

▼ 劇団針の穴今年度も始動そしてさくらきれい ▼

cherryblossom gold

昨夕はピンポイントギャラリーにひさしぶりに劇団針の穴集結し、近くの中華料理店で今年の第二回公演に向けて密談。串田和美さんは撮影があっていらっしゃらなかったけれど、その他団員は全員集合。宇野亜喜良親分さんはもう出し物が具体的に決まっていて恐れ入りました。僕は全然思いついていなかったのですが、昨年からちょっと思いついていたアイディアについて話したら親分さんがとても気に入ってくださったので、その線で行くことになってしまった。宇野さん、下谷二助さん、野村直子さん、網中いづるさん、劇場主の西須さんと愉しくしゃべっているうちにどんどんアイディアが湧き出してきてしまった。果たして実現可能か???

ところでさくらがきれい。一昨日は図書館帰りの自由が丘街外れで夕刻金色にさくらが輝いていました。今日は移動日で朝から神戸です。ゼミ室にいくとゼミ生が粉を溶いてまるめて湯につけて花見団子を大量に作っていた。最初は美味とはいえなかったが、ゼミ生がめげずにあちこちから材料を発掘して砂糖醤油を作成し、それと黄な粉を併せてつけるとたいそう美味しくて。夕闇の体育館わき、さくらに囲まれ遠くの街の灯を眺めながら花見団子、粋な蝙蝠が飛び交っていて。

2012年02月10日

▼ HAPPY BIRTHDAY TO ME ▼

あっという間に一巡りしてまた誕生日がやって来た。
これからの目標は、もういい年なんだから、少しくらい忙しくてもココロ亡くさず、余裕ゆったりの豊かな大人に成りたいものだ、成りたいものだ。

どうぞこの歳の寺門孝之も宜しくお願い申し上げます。
宜しくお願い申し上げます。

今年も自分へカードを描いてみました。

2012210TERAKADOTAKAYUKI

2012年02月02日

▼ えっ もう二月 ▼

こないだ『宝船』が終わったばかりだというのに、もう二月だっ。その間の日々はどこへ去ってしまったんだろう? 図書館でのレクチャーに70人くらいたくさんの方が詰め掛けてくれた日もずっと前のことだ。行ったり来たり。神戸ではずっと大学…まずは学部学科の卒業研究の提出と審査があり、終わるやいなや今度は大学院修士課程の卒業研究の提出と審査中。明日も。
学生達は泣いたり笑ったり緊張したりほっとしたりたいへんだ。
合間を縫って、自分のお絵描き、ローズプラスエクス次号準備、そして勉強…
誕生日も近い! どんどん老ける。 夜も更ける。毎夜、キレイな三日月がおっきな星粒と並んでる。

2012年01月07日

▼ 『宝船~ボクの神々を載せて』ピンポイントギャラリーにて間もなく! ▼

昨日から新年の学務始動で神戸です。今日はゼミ室で新年会。美味しいたこ焼き、パスタ、クレープ、スープなどが次々出来上がり、サプライズで人形劇が上演されたり、卒研提出直前の4年生の意気込みに感じ入りました。大切なのは、愉しいこと、おもしろいこと、だョネ。僕はポータブルのターンテーブルを持参して懐かしいLPを大音響で鳴らして御満悦。

さてと、間もなく、新年早々ですが展覧会です!

カリスマボート


『宝船~ボクの神々を載せて』

天使や人魚、映画や物語のヒーローやヒロイン、僕にとっての懐かしく、真新しい神々を載せて、つぎからつぎへと宝船がやって来る!・・・そんなイメージの新作を中心とした展覧会にします。大好評だった、大阪・心斎橋=美術画廊ギャルリ・ムスタシュに集合した金色天使群もいくつか見ていただけると思います。

上に掲出したDMの絵は「カリスマボート」というタイトルで、
フレディー・マーキュリー、レディ・ガガ、マイケル・ジャクソン、ジョニー・デップ、松田翔太、蒼井優、クロエ・グレース・モレッツが一同に会し宝船でやって来ます!(笑) 

1月10日(火)~21日(土) 日曜はお休みですので御注意ください。
11:00~19:00 (土曜日は17:00まで)

初日10日は夕刻よりささやかながらレセプションパーティを開催します。どうぞ御参集ください!

会場は、南青山の、ピンポイント・ギャラリー
http://www.pinpointgallery.com

まずは10日、夕刻、ピンポイント・ギャラリーでお会いしましょう。

2012年01月03日

▼ 迷い犬 ▼

帰宅するとリビングから妻の呼ぶ声がする。ほら、見て! そこ! と窓際の白いカーテンの足元を指差すので、見てみると、えっ!? 白い毛のふさすさした小さな顔がカーテンの隙間からのぞいていて、黒い瞳をきょときょとさせている。め、めちゃくちゃ可愛い!何? どうしたのこれ? と妻に訊くと、なんかいたんだよ、迷い犬だよきっと、逃げないよ、さわってごらん、という。ひざまづいて手を伸ばすと、確かに逃げなくて簡単につかまえられた。両掌のうえでぢっと黒い瞳で僕を見上げている。なんという可愛さだろう。でも、こんな可愛いのだから飼い主は今きっと凄く心配して捜しているだろう、どうすべきかなと考えていると、妻が、いいんじゃない? せっかく来たんだからしばらく飼ってみようよ、こんなに可愛いんだし、という。そういうわけにもいかないんじゃないかなと思うが、あんまり可愛いのでひとまず僕は考えるのを中断して、まあ妻にまかせておこうという気になる。全身純白の長い毛に包まれており、白いマルチーズに似てはいるのだが、体長は焼き鳥の串くらいしかなくて、真っ黒い二つの大きい瞳はややはなれがち。全体に細長くて、四肢はあるのかないのか見えない。自分では歩かなくて、抱き上げてどこかに置くとじっとそこでおとなしくしている。妻が段ボール箱のうえにそれを置いたら、ちょこんとずっとそこにいて、そこからきょときょとこちらを見まわしている。めちゃくちゃに可愛い。なんて可愛いんだろう。


……というのが今朝見た今年の初夢です。なんだったのだろう?

迷い犬

2012年01月01日

▼ 発! 2012 ▼

発

新年明けました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
毎年、今年のキーイメージとして漢字を決めて書初めしてるのですが、
2012年は、

「発」

としました。発信、発見、発動、出発、発光、発刊、発表、発育、発注、発達、発奮、発狂(これはいかんか…)・・・
訓では、「たつ」と読めます。
今年は「たつどし」、
どんどん発して行きますよ~

よろこびますように たのしみますように

2011年12月31日

▼ まもなく新年か・・・ ▼

とうとう大晦日になってしまった、と思っていたらあと1コマくらいで新年だ、ああ今年もたくさんやり残した~ 特に後半は色々あって不義理ばかりになってしまった。来年もおそらく不義理がつづきそうですが、絵は一枚一枚、丁寧に仕上げて行こうと思いますので何卒よろしくお願いします。
パソコン内を整理していたら、初夏の頃に描いたドラゴンちゃんが出てきたので掲出します。まもなく辰年。よい年をお迎えください。
dragon baby sun flower

2011年12月13日

▼ 悲しい知らせ ▼

僕にとっては寝耳に水。ムーンライダーズが無期限活動休止に。
ラストライヴ、東京公演に行けないため、大阪公演に行ってきた。
悔しいくらいに素晴らしいライヴだった。
ムーンライダーズ35年のうち、33年本当にお世話になった。
若い頃、「悲しい知らせ」って絵も描いた。
参ったなぁ・・・

http://www.moonriders.net/
moonriders アナログ盤ニューアルバムとTシャツ

2011年12月10日

▼ pick upper 満月 道成寺 月食 ▼

といわけで昨晩は東京へ帰りそびれて、今朝6時台ののぞみで移動。品川駅から一駅京浜東北線に乗るのだが、そのホームで電車を待っていると、目の前をサラリーマン風の僕よりは少し若い男性が全力疾走で通過、その首からマフラーがながながとたなびいていたが、ふわっと僕の方へ滑り落ちてきた。男性は向かい側のホームに停車中の電車に乗りたくて走っている様子だから、呼び止めると乗り遅れるかもと瞬間的に判断し、僕はマフラーを拾って後を追いかけて、彼が電車に飛び込んで振り返るやいなや閉まるドアの隙間からすばやくマフラーを手渡すことに成功。そのマフラーの手触りは良質な純毛で淡いグレーのツートーン千鳥格子模様で品が良い。おそらく感じの良い妻と一緒に先週老舗の百貨店に赴き逐一相談などして手に入れた一品だろう。僕のおかげで誠実な妻をがっかりさせなくて済んだ、よかったよかった、と思いつつ、私鉄電車に乗り換えようと改札をくぐり、ホームへ歩いていく途中目の前を歩むスポーツ着に身を包んだ若い男性のポケットからぽろっと僕の目の前に手袋の片方が転げ落ちてきた。これも拾ってとことこ追いかけて手渡すと、特に驚いた風も無く満面の笑顔で「ありがとございます」と言われた。いい笑顔だな、と思ったりしつつ電車を待ち、この駅から折り返し始発なのでからっぽの車両のドア脇の座席に着いてすぐ、ドアをはさんで向う側の座席に、大きな荷物をかついだりかかえたりした女の子が着席した途端、びょんっと何かが飛んで僕の目をかすめた。あれっと思って床を見やったが何も無い。もしやと思って立ち上がり、ドアの向こうを見るとホームと車両に挟まれるようにして、どこかの国でかわいそうな獣から剥がれた廉価ファーのついた耳あてが落ちていたのでこれを拾い、気づいてもいない女の子に手渡すと、これまたさして驚く様子も無く「ありがとございます!」と笑顔で返された。キャッチアンドリリース、ならぬドロップアンドピカップのプレイでも流行っているのかな?
得た教訓は、二度あることは三度あるだ。

帰宅。

夕刻、僕がかつて思い切り関っていた劇団山の手事情社の看板の山本芳郎君が招いてくれていたので、同劇団の公演『道成寺』を観に浅草へ。浅草駅地下街でラーメンを急いで吸って、金の魂の乗ったビルへ。

満月
(写真は自由が丘駅ホームから、食に入る前の満月。肉眼では、白い象の目に満月がなっていたのだが。)

山の手事情社は海外での評価もうなぎのぼりで、『道成寺』はその代表作だが、僕は今日初見。はっとする刹那もあった。評判どおりの見応えのある綺麗な舞台だった。よく整理されまとまっている。ヌーベルキュージーヌという語が浮かんだ。初期メンバーの異形には目を見張らされる。長く彼等をそのスタートから知る者としては、傍らの炬燵でのお戯れシーンに安堵を感じたりもする。山本君、久し振りの大久保美智子さんに挨拶し退出。

劇場を出ると隅田川、橋から劇場の金色の魂を振り返ると天に、月は食され始めてていた。

月食開始
(写真は隅田川の上の月食)

帰宅。
画室の屋上へ上がると、真上の空で月は赤い影と細い輪郭の光の滲みになっていた。オゴンバイラ君からのメール。
「先生、月食みてますか?只今全色になってますよ、一番上のとこに」

2011年12月09日

▼ 次回在廊は 12月17・18日です ▼

PRAYER EYES GOLD

うう・・・寒いですね・・・
今日はゼミを終えて、なんとか新幹線終電に間に合うようにきびきび動いたにもかかわらず、予約したつもりのチケットが取れていなくって、おたおたしてるうちに帰れなくなってしまった。早く、星星が巡行に戻りますように…
(最近、ほんと通信とかいろいろうまくいかないや。時計がしばらく止まったりもしましたし。)
ま、御蔭様で、一個増えた新神戸アジト泊を使って、今、hp関連の情報更新中~~~

開催中の『GOLDEN PRAYER』好評いただいていますが、いよいよ後半となって来ました。
寺門の次回在廊予定についてお知らせします。

12月17日 土曜日 15:00~18:00
12月18日 日曜日 15:00~18:00

です。金色に発光中のギャルリ・ムスタシュで、たくさんの皆様とお会いできたら嬉しいです!

美術画廊ギャルリ・ムスタシュ
〒542-0083 大阪市中央区東心斎橋1-15-27 白水社ビル1F
心斎橋大丸より徒歩2分、大きな楠が目印のビルです。
TEL:06-6523-0440
http://www.galerie-moustache.com

写真は・・・まだまだいます金色天使。

2011年11月20日

▼ 20111120LIVE REPORT ▼

今日の高本一郎さんとのライヴは最高でした、心底愉しかったです。リュートという楽器も、ムスタシュでの初イベント、というか大阪初のライヴペインティングだったとか、初めてづくしだったんですが、そういうことではなくす~っと即に深い深い場所へダイヴして参りました。充分な宣伝もできなかったんですが、たくさんの方が来てくださりありがたかったです。最初はまあちょうどいいくらいのゆったり感で始まったのですが、夢中で描いて振り返ったら満員だったのでびっくりしました。立ち見の皆様、御疲れ様でした!

以下簡単にレポートです。


live01
リュートの音(オン)が雫のように降って来て、その一粒一粒に強い光量があり、途端に僕の指先から光の線が飛び散り始める。あっという間に。

live02
支持体は、夏のラフレアと同じようなプロジェクター用のスクリーン。これが案外と描き良くて。

live03
僕自身はあまり拝めなかったが、演奏する高本さんは終始画面を見ながら不敵な笑顔だったらしい。

live04
「リュートの曲というのはだいたいが2分くらいで短いんですよ、今日連続で弾けるかどうか」って言ってたはずの高本さんのリュートの音楽が、延々と終わらない、休憩なしにリュートがぶっ飛んで行くのに煽られるのか、あっという間に僕にピークが来て、すぐに女の顔が。

live05
後で聞くところに拠ると、この顔が現れたときに弾いていたのは「美しい娘」という楽曲の変奏だったそうだが、そんなことは知る由も無い。

live06
その後また次のピークが来て、画面は金色に浸される。

live07
ん? 窓の向こうを、白い少女が通ったか?

live08
たちまち白い少女が絵に入り込んだ。

live09
みるみるうちに完成! その間2時間強、リュートほとんど弾きっぱなし?

portrait photo
リュートは本当に美しいフォルムで、弦が14本、一本一本色・質感が違うのでびっくりして高本さんに訊ねると、5種類の素材で出来てるそうです。

portrait drawing
記念にポートレイト、デッサンさせていただきました。

portrait T and T
絵の前で記念撮影。
その後、画廊のすぐ前のメキシカン・バーで祝杯。呑みっぷりも爽快な高本さんでした。いやぁ、いい夜やった! じゃ、またやりましょう!って握手、散会。

2011年11月19日

▼ “GOLDEN PRAYER”スタートしました 明日はライヴP!! ▼

GOLDEN PRAYER MAEMAID

昨日は不安定な天候の中、ギャルリ・ムスタシュにお集まりくださった皆様ありがとうございました!
画廊はいつもとまたふんいきががらりと変わり、新作達の金色がしっかりと落ち着いた感じで収まっていました。僕自身にとっても、なんだか元気が湧いてくるような空間で、ついつい長々おしゃべりしてしまいました。

さていよいよ明日は、ライヴペインティングです。
高本一郎さんのリュートとの、全く打ち合わせなしの一期一会の絵は、さていったいどんなになるでしょうか?
15:00スタートで予定では2時間。連続的?か断続的?か、わかりません。奮っておたちあいください!

写真は、新作『GOLDEN PRAYER MERMAID』金色人魚天使です。

美術画廊ギャルリ・ムスタシュ
〒542-0083 大阪市中央区東心斎橋1-15-27 白水社ビル1F
心斎橋大丸より徒歩2分、大きな楠が目印のビルです。
TEL:06-6523-0440
http://www.galerie-moustache.com

2011年11月18日

▼ 新作金色天使画展『GOLDEN PRAYER』、本日初日!! ▼

新作GOLDEN PRAYER FALL

降臨したての新作黄金天使たちを昨日の夕方送り出し、ふっと気が緩んだのか、倒眠。目覚めたのは午後でした。
いよいよ、本日11月18日正午より、大阪心斎橋 美術画廊ギャルリ・ムスタシュにて秋の新作展『GOLDEN PRAYER』スタートします。僕は大学で授業を終えてから、18:00画廊着めざして参ります。夕方からささやかなレセプションパーティ、ぜひ皆様と絵について、今について、お話したいとたのしみにしています。どうぞお気軽におこしください!

*********

寺門孝之新作絵画展
GOLDEN PRAYER

金色、金色・・・金色のハート、金色の想い、金色の願い、金色の祈り。
あの日以来僕を浸す金色の世界へようこそ!            ・・・寺門孝之拝

2011年11月18日(金)~12月24日(土) 毎火曜日休廊
正午から午後7時半まで
初日、夕刻より画家を囲んでささやかなレセプションパーティを催します。入場無料。どなたでも御参加いただけます。

スペシャルライヴペインティング!! 11月20日(日)午後3時~5時
リュート奏者=高本一郎氏を迎え、寺門孝之のライヴペインティングを御覧頂きます。

美術画廊ギャルリ・ムスタシュ
〒542-0083 大阪市中央区東心斎橋1-15-27 白水社ビル1F
心斎橋大丸より徒歩2分、大きな楠が目印のビルです。
TEL:06-6523-0440
http://www.galerie-moustache.com

2011年11月11日

▼ 2011.11.11.11.11.11 ▼

ゾロ目の好きな僕にはたまらない今日。満月は過ぎたけれど、洗濯機の調子が悪い。今日は気をつけなくっちゃ。金色天使を今日も進めよう。

2011年11月06日

▼ BEAD ART SHOW YOKOHAMA でのライヴペインティング  ▼

神戸での予定を終えて横浜へ。
お昼過ぎに着いた横浜港の景色は白く霧にかすんで薄墨の世界。
目ざす大さん橋ホールは、今回初めて行ったのだが横浜港の大さん橋の突端にあって、窓のすぐむこうから海は国の外へ開かれていて、気持ちが清清するような場所だった。港には豪華客船の飛鳥Ⅱが停泊していて、フェリーニの映画のようだった。
(各写真にカーソルを合わせますと、コメントが表示されます。よろしければ)
白くけむる横浜港からの光景停泊中の飛鳥Ⅱ

絵を描き始めようと色鉛筆の束を握り締めると、ボーゥッ!!と大きな霧笛が響き、間もなく、白いカンバスの向こうの窓いっぱいに先ほどの飛鳥Ⅱの大きな船体が。白い客船は、白い霧の向こうへ、国の向こうへと悠々と出て行ってしまった。もくもくと灰色の煙を白い空に吐き溶かしながら。
さあ、あとは絵を描くばかりだった。
窓の向こうの白い巨船飛鳥Ⅱは白い霧の向こうへ 

いつもライヴペインティングをするときには、強力な音楽家の奏でる強烈な音楽がこれまで僕の絵を導いてくれてきたのだけれど、今回はひとりぼっち。だいじょぶかな、とすこし不安があったが、始めてみるとすぐに狂気はやってきてF50の白いカンバスはどんどん色の染みが重なっていった。
なにも考えず衝動的に色を撒くどんどん色が重なっていく構図が安定してきたのでイーゼルに立てかける。窓の向こうは海

そして今回は、やはり「ビーズ」とのコラボレーションだったのだった。ある程度カンバスに色が着いて、構図が定まってきた後、主催者の宮本氏と一緒にビーズアートショーに出店している各ブースを回って絵に貼り付けるビーズの暴れ買い。それらをふんだんに画面にぶちまけて、気がつくと今まで描いたことの無かった真新しいビーズの天使が出来上がった。
顔に目の部分をつくりM氏に買ってもらったクリスタルで瞳を袋買いしたパールビーズを絵に撒く顔周辺に色色なビーズを貼って行くあっという間に外は暗くなり、船の灯が行き交うどんどんビーズを貼っていって
完成 4時間くらい夢中で描いた

その間、ぢっと絵の進行を見詰めてくださっていた、ビーズ関係の皆さん、御来場の皆さん、ありがとうございました。 
主催者の宮本さんは僕の古い友達

終了後は宮本さん御夫妻と、彼のビーズ仲間の方達に混ぜてもらって中華街で円卓を囲む。早くも来年のBEAD ART SHOWでのライヴのことに話が弾んでいった。来年は神戸で、となるかも。

2011年10月16日

▼ 本がどうなったって! ▼

本はどうなる! というティーチインを落書しつつ聴講して僕が確信するのは、本がどうなったって、僕は本と密接に関りを死ぬまでもち続けるだろうことだ。たとえ本が世間的には無くなったって、自分でささやかながら何か本を作りつづけるだろう。

というわけで、最近関った本の仕事をいくつか紹介してみます。

究極の食
著者:南 清貴
講談社+α文庫 2011.10.20 第一刷
定価:本体695円(税別)
デザイン:鈴木成一デザイン室
カバーイラストレーション:寺門孝之

言の葉
著者:江原啓之
発行所:マガジンハウス 2011.8.11
定価:本体1200円(税別)
デザイン:岡 睦(mocha design)
カバー&本文イラストレーション:寺門孝之

新刊展望2011 No.792 11
新刊展望2011 No.792 11
発行所:日本出版販売 2011.11.1発行
定価:本体152円(税別)
AD:北村武士
表紙画:寺門孝之

本の窓 2011 9・10月合併号
本の窓 2011 9・10月合併号
発行所:小学館 2011.8.20発行
定価:本体95円(税別)
デザイン:Better days(大久保裕文+村上知子)
表紙画:寺門孝之

pac2011 9
兵庫芸術文化センター管弦楽団2011-2012シーズン演奏会プログラム9月号
発行所:兵庫芸術文化センター 2011.9.9
デザイン:添田将平・横田 央(brownie)
表紙画:寺門孝之

母の友 2011 11 p42-43
母の友 2011 11 p42-43
発行所:福音館書店 2011.11.1
定価:本体505円(税別)
AD:白石良一
挿画p42-43:寺門孝之

ティーチインの翌日は色色観たいものがあって京都へ。まず植田真さんの展覧会をとメリーゴランド京都店へ。ギャラリーへ入るとそこで植田さんの絵をじっと見詰めていたのは、一緒に本をつくろうと約束している編集者SSさんだった! 本がどうなったって、まずはこの人と僕の本をスタートさせよう。


2011年10月15日

▼ 本はどうなる! ▼

本はどうなるフライヤー
大学に勤めているとときどき学内でこっそりと極めて刺激的な催しが開かれていて、とっても得をすることがある。去る15日には、神戸芸術工科大学図書館主催ティーチインと称して、鈴木一誌さん、港千尋さんと本学の戸田ツトムさんが、「本はどうなる!」というテーマでプレゼンテーションと議論をされた。司会は本学図書館長=小山明さん。巷で沸騰しているかに見える電子書籍の台頭に対して、本はどうなっていくのか?というテーマと思い聴講したが、御三方の発言はむしろ「そもそも本とは何なのか」という根源的な問いを、それぞれの視座から強く提起されたものとなった。
鈴木氏は、我々人類が自然界に対して打ち込んだ初原の人工物が正方形であるとの仮説の下に、圧倒的な数の正方形図像を投影しつつ、本が正方形の集積で出来た、極めて高度に完成された形態であることを強調された。
つづく戸田氏は、日本のひらがなの文字を植物の種子と見立て、かなは飛翔するものであること。キーファーの書物をモティフとした作品と、ピエタ像を結びつつ、本が正方形の呪縛からすり抜けて、権力=重力からの飛翔を詩的に夢想する。
また、港氏は自らがキューレートされた活字をテーマとした展覧会を紹介しつつ、なぜ今「本」についての展覧会が激増しているのかを問い、電子書籍が限りない断片化を招くのと真逆に、全体性の回復への期待を「本」が担うと宣言された。
各プレゼンテーションの合間は三人のフリーな議論があり、ラストには聴講者からの積極的な参入もあり、予定をはるかに超過の約5時間さえもあっという間の心地よい緊張感の持続するティーチインとなった。僕は皆さんの言葉に脳内が高速で膨張伸縮をくりかえし、手はいつものように落書。
終了後の食事会でもさらに面白い議論がつづいて昂奮のままに帰宅。(予定されていた福田和也さんの登壇はなぜかなく、福田さんも描きたかった僕はちょっとざんねん)
以下落書
1015鈴木一誌氏
・・・鈴木氏

1015港千尋氏
・・・港氏

1015戸田ツトム氏
・・・戸田氏・・・

2011年10月09日

▼ 神戸芸術工科大学学園祭寺門ゼミ展示 ▼

素敵空間完成しています。9日・10日のたった二日の展示です、どうぞ見てくださ! たった半年でここまで成長するのだから若者はオソルベシ!!
寺門ゼミ展示仕上げは照明寺門ゼミ展示作業終了各自自作激写寺門ゼミ展示タッチは様々寺門ゼミ展示鳥の世界も寺門ゼミ展示映画や物語寺門ゼミ展示超絶書き込み寺門ゼミ展示死霊の盆おどり
他にもいっぱいあります!


2011年10月08日

▼ 神戸芸術工科大学学園祭ゼミ展示 オゴンバイラ初個展 ▼

あぁよく働いたっ!
今日午前中、神戸芸術工科大学の学園祭=芸工祭で恒例のゼミ3年生の作品展示をするのですが、昨日のゼミではそのための作品チェクをした。おとなしい学生が多くてなんとなく油断していたが、まとめて作品を見て見ると、この半年で全員かなりのレベルまで上がっていて、良い絵ばかりずらりずらり揃っていたのでびっくり! これじゃあ卒研レベルでないの? なぁんて…
ほんとかどうだか、是非見に来てください! 10日~11日、神戸芸術工科大学ビジュアルデザイン学科棟2Fラウンジにて。

で、その展示を完成した後、以下へ。

オゴンバイラ初個展
10月8日~24日
正午~午後七時半
毎週火曜日休廊
美術画廊ギャルリ・ムスタシュ
http://www.galarie-moustache.com
心斎橋大丸から徒歩2分

オゴンバイラ君は内モンゴルから、神戸芸術工科大学・大学院に来て、寺門研究室で着々と絵を描いている留学生。ローズプラスエクス2号では巻頭ギャラリーを飾ってくれました。今の日本人が失ってしまったような大自然の中できらめく幼な心を繊細なタッチでつむぎだします。人気急上昇!記念すべき初個展にぜひいらしてください。

本日初日、夕刻より作家を囲んでささやかなオープニングレセプションがあります。僕も行きます。入場無料、どなたもご参加できますので若い画家のデビューにお立会いください~。
オゴンバイラDM表
オゴンバイラDM裏

2011年10月07日

▼ 333333 ▼

333333あっという間に過ぎ去りました・・・ジャストの方のお知らせはなかったですが、ニアミスの方、メールありがとうございました~

2011年10月06日

▼ 自由が丘の猫 神戸芸術工科大学の夕陽 ローズプラスエクス ▼

自由が丘の雨宿り猫1自由が丘の雨宿り猫2

昨日東京は雨で、ランチ場求めて自由が丘の路地裏を歩いていたら猫が二匹、雨宿りしとった、距離感がたまらない。
今日はずっと大学で授業…夕刻気心の知れた助手さんとTAくん(ティーチングアシスタント大学院生)と学科棟の傍らで無駄話をしていると荘厳な夕景がまっすぐ射し込んで来た。小さな飛行機の影が大きな雲のまにまにまっすぐと進んで行く。教室の内側では学生達が思い思いに課題の絵を描いている。こんな刹那、僕はどっか違う星からやってきていてもうじき帰らなくちゃならないような気持ちにふっとなる。こんなにのどかで平穏な時がいつまでつづくものか?と。

神戸芸術工科大学夕景

ぽっかりとのんきなようでいて、実はこれから当分はたいへんに忙しいだろう。来年の展覧会の日程もしっかりとたてこんできた。ローズプラスエクスの3号もいよいよ始動だ。次はちょっと画期的な号としたい。
1号、2号、まだお持ちで無い方は是非今の内にどうぞ! そして3号の到来にそなえよ!な~んて…

ローズプラスエクスvol.1

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%B9-vol-1-%E5%AF%BA%E9%96%80-%E5%AD%9D%E4%B9%8B/dp/4903500454

ローズプラスエクスvol.2

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%B9-vol-2-%E5%AF%BA%E9%96%80-%E5%AD%9D%E4%B9%8B/dp/4903500586

2011年09月29日

▼ 再度 彩雲・・・天使の雲筆さばき ▼

9月28日、夏秋草図に再会したくて姫路市立美術館へ酒井抱一展を観に行く。
この抱一の夏秋草図については、戸田ツトムさん編集の雑誌「graphic/design」の2号に掲載の、芦野公昭氏の語りの中で衝撃的な仮説が提出されていて、このアイディアを前提とすると、俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一、鈴木其一の風神雷神図をはじめとする絵の系譜に封じられた「何が絵を描かせるのか」について深々と想い巡らされることとなる。

で、深々と巡らされて表へ出て空を見上げたら、そこに、彩雲がうごめいて寂光を滲ませていた。
姫路に被さる高い空に天使達が雲筆を振るい、仕上げに銀色のジェット機がまっすぐに線を引いて行った。思い切りどこかへ行ってしまいたくなる。

0928彩雲
0928天使雲
0928飛行機雲


2011年09月25日

▼ 劇団針の穴旗揚げ公演終了 孔子のお言葉 ▼

佐野裕哉君デザインの公演プログラム外佐野裕哉君デザインの公演プログラム中

宇野亜喜良さんのお誘いで参加した劇団針の穴の旗揚げ公演、24日17:30~と19:30~の追加2公演も無事終了、といっても僕のパートはアクシデント満載でしたが概ね好評でほっと脱力。最終公演後は、串田さんが「自由劇場みたいに外へ出て見送ろうか」の一つぶやきで、メンバー全員地上へ出てお客様のお見送り。

終演後のお見送りで地上へ集合


後、大急ぎで片付けをして全員で近所の居酒屋で打ち上げ。僕にとっての夢のような大人学芸会も終了、劇団が存続するかどうかは未明。
酔っ払って画室に戻ると、僕の2つの作業台のそれぞれに奇妙な書置きが。どちらも「孔子のお言葉」が墨で書いてあり、読んで深夜ひとり笑う。小学5年の息子の仕業だろう。翌朝聞くところによると娘のテーブルには同じく墨書きの辞表がおいてあったそうだ。見せてもらうと「私、寺門○○は一身上の都合により退職いたします。」と書いてあった。他にも「野田総理 先輩たちのまねするな」という紙も食卓に置いてあった。僕の人形劇もシュールだったが、小学生のシュールにはかなわない。
0924孔子のお言葉10924孔子のお言葉2

2011年09月16日

▼ 空の穴 ▼

劇団針の穴の準備に明け暮れしてた9月16日、家の前に出て見上げると雲のトンネルが! ウロボロスの蛇のような雲の輪。僕等をどこへくぐり抜けて行かそうとしているのか???
0916空の穴10916空の穴2

2011年09月14日

▼ 新作 Abby and Owen ▼

Abby and Owen

ピンポイントギャラリーで今週から始まった展示「劇団針の穴」は、普段は展覧会・・・で、週末土曜日、通常通り17:00でクローズした後、各作家が自身の展示物を使ったパフォーマンスをオムニバスで上演する超小劇場となります。

僕の出し物は、この夏になんども通っている映画『モールス』にインスパイアされた人形を使った少しエロティックで残酷なコントです。

今日は、その『モールス』の主人公の少年と少女を描いた映画画が新しく出来上がったので、ピンポイントギャラリーへ届けに行きました。この映画でクロエ・グレース・モレッツ演じる少女Abbyがすっかり気に入ってしまい、絵だの人形だの作っています。キックアスのヒットガール役以来、クロエ嬢に魂をもぎ取られちゃいました。誕生日も僕と同じ2月10日で、ほらやっぱりね、と勝手に合点が行ったりして。

2011年09月12日

▼ 肉食系親指姫 ▼

劇団針の穴展の販売用小品を朝からこつこつ、今、ひとつ仕上がりました。
肉食系親指姫・・・
指にはめて遊べます。28,000円+税
これ持って、17時くらいにピンポイントギャラリーへ参る予定。

新作 肉食系親指姫

2011年09月05日

▼ 月光荘SCHOOL DAYS VAMPIRE終了 皆次へ 次へ ▼

0904dessinsalon010904dessinsalon020904dessinsalon03

最終日もたくさんの方が駆けつけてくれて賑やかな月光荘画室2。
でっさんさろんのラストは、僕の絵のモデルをずっと前からしてくれてた姉妹&妹さんの娘さん! 美女一族が僕等の吸血鬼祭をしめくくっていただきました!
東京組でさくっと搬出作業も完了し、搬出の帰途、お礼に月光荘画材店を訪れるや驟雨・・・画材店の皆さんが名残を惜しむ雨・・・と言ってくださいました。すぐに雨は降り止んで、歩行者天国の銀座中央通りを闊歩して地下へ潜り解散。さあ、皆、次の場所へ!

school days vampire memmbers tokyo
最終日に集ったテラピカ学派東京組、チルオバケの壁の前で記念撮影。

2011年09月03日

▼ てらぴかでっさんさろん初日 及び日野晃氏武道ワークショップ?! ▼

0902dessinsalon010902dessinsalon02

ようやく月光荘画室2『SCHOOL DAYS VAMPIRE』に参る。参るやいなやでっさんさろん御予約御一人目描く。
そうこうするうちに武道家の日野晃御夫妻が思いがけず降臨され、画室がいきなり武道ワークショップに??
日野さんと雑談(ほんとに雑談なのだが)していると、瞬間瞬間ぶわあ~っと色色な想像が湧き出してきて、忘れてた記憶もどんどん甦り、ついつい長時間過ごしてしまう。今日も明日のワークショップのために前のりされた御夫妻をしばし独占…僥倖。写真はでっさんさろん御一人目、及び本展出品作家の永井健一君が日野晃さんに指一本でやっつけられる寸前…。

0902日野晃さんサロン


明日も14:00~19:00在廊しています。でっさんさろんも台風の影響か明日は御予約が少ないので隙間あります! よろしければどうぞ!

「てらぴかでっさんさろん」
9月2日(金)・3日(土)・4日(日) 
来場された方の似顔絵デッサンをその場で寺門が描きます。出来上がりましたデッサンはお持ち帰りいただけます。
参加料金(単色¥10,000+税 彩色¥20,000+税)
事前御予約いただきました方を優先いたします。

******

テラピカ学派展覧
「SCHOOL DAYS VAMPIRE」

寺門孝之+タナカ由美+永井健一+谷端実+チルオバケ+池之上まゆ design佐野裕哉

寺門孝之presents神戸芸術工科大学・寺門研究室に学びイラストレーターをめざす卒業生を中心としたメンバーでのgroup show。夏の終わりにふさわしく少しだけホラーめいた作品を中心に。

月光荘・画室2
104-0061東京都中央区銀座8-7-18 1階 レンガ造りの入り口が目印です。
03-3572-5605(月光荘画材店)
会期:8月29日(月)~9月4日(日)
11:00~19:00(最終日)~16:00

でっさんさろんお問い合わせは
direct@terapika.com

http://www.vesta.dti.ne.jp/~gekkoso/

2011年08月25日

▼ 愛の六章 劇団針の穴 旗揚げ公演  ▼

pinupgirl01


さてさて、あれやこれやとジェットコースタースケジュールが進んで行く今夏。9月に入ると僕にとっては最重量級の企画が待ち受けています。目下、その準備と創造で日々がめくれにめくれて…

一昨年あたりから宇野亜喜良さんとお会いするたびにぽそりぽそり、とその企みについて断片的にうかがってきた構想がいよいよ実現します。

愛の六章
劇団針の穴 旗揚げ公演

~劇団針の穴~とは、宇野亜喜良さん率いる新生劇団。アートと演劇を介して、新たな挑戦を試みます。「愛」をテーマに制作された作品は、会期中の展示でご覧いただけます。そして公演では、展示作品がアートパフォーマンスの道具となり、6人のアーティスト(劇団員)がオムニバス形式でパフォーマンスを上演します。公演をご覧いただくにはご予約が必要となります。

団員
網中いづる
宇野亜喜良
串田和美
下谷二助
寺門孝之
野村直子

展示会期 2011年9月12日(月)~24日(土)日曜日は休廊です。
開廊時間 11:00~19:00  土曜日は17:00まで

上演日程 2011年9月17日(土)17:30~19:00/19:30~21:00
     の2回
     予約状況により、9月24日17:30~19:00追加上演の可能性アリ
パフォーマンス上演・完全予約制 ¥1,000-
各回定員30名 ※立ち見です
会場 ピンポイントギャラリー内
(注)混雑が予想されますので、未就学のお子様はご遠慮願います。

チケット予約
9月5日(月)AM11:00より
電話またはe-mailにて予約ができます。
電話 
03-3409-8268(平日11:00~19:00オペレーター対応)
メール 
art@pinpointgallery.com

http://www.pinpointgallery.com/cn8/cn98/HARINOANA.html
Pinpoint Gallery
107-0062 東京都港区南青山5-10-1 二葉ビルB1
03-3409-8268
地下鉄表参道駅B1出口 青山5丁目交差点角

http://www.pinpointgallery.com

アレクサンダー・カルダー演じる針金細工のサーカス一座にしびれて以来、いつか、こんなことをやってみたいと言うのがオブセッションになっていた。今度、良い仲間と良い劇場主とに出会いそれが実現する。これはそれぞれが展示するアート作品を、ある一日、演劇的に転位させる試みである。
・・・宇野亜喜良


さあて・・・愉しいことは請け合い
けれど今の僕は苦しいなあ、未だに着地点が見えずに喘ぐ 
冒頭の写真は、フライヤー出演のために試作されたピンナップガール・・・本公演にはキャスティングされないかも。展示は参加予定ですが・・・

劇団針の穴flyer front劇団針の穴flyer back

2011年08月23日

▼ 双子 キノコ ▼

寺門ミュージァムから画室へ連れて来た観葉植物の鉢・・・先日来、毎日一本、小さなキノコが生えては消える。今日は初めて、双子ちゃん。

小さなキノコ双子キノコ

2011年08月17日

▼ 詩人の荒川洋治さんが ▼

イラストレーターの木内達朗さんから以下のようなお知らせいただきました!

寺門様

こんにちは。ご無沙汰しております。

今日、ラジオで寺門さんのことが話題になってましたよ。
森本毅郎スタンバイという番組で、詩人の荒川洋治さんが寺門さんの文章について喋ってました。

寺門さん、これです。聞いてみてください。

http://www.podcastdirectory.com/podshows/10449228

早速聴いて見ました。こんなに追跡していただき恐縮至極です・・・僕には記憶捏造症の傾向があるので、思い違いだったのでは?と不安です・・・果たして、あの本は本当に青かったか・・・

2011年07月01日

▼ 新しいAngelにぞっこん! ▼

新しいAngel

その新しいAngelというのがこの写真です。絵と人形の間くらいのモノをかねてから作りたかったのですが、宇野亜喜良さんからの宿題が引き金となって・・・ひらめいて来ました。今はこのこにぞっこんです。

新しいAngeは座っていますl新しいAngelはコピー用紙の片羽根です


▼ 寺門孝之ミュージァム終了  ▼

窓からの東京タワー

最終日、ミュージァムを支え、応援してくださった方々が次々に来て下さり、この場所での最後の愉しいひとときを過ごすことができました。ここからまっすぐに対面できた東京タワー・・・この角度ともgood bye! しっかり目にハートに焼き付けました。思い返せばこの窓からの東京タワーに一目惚れしてミュージァムが始まったのでした。3年間ずいぶんとたくさんの方々にお世話になってしまいました。こころより感謝申し上げます。なにもお返しできぬままこの場所はなくなりましたが、これからも一生懸命絵を描いておもしろいことをやっていこうと思います。どうか今後ともよろしくお付き合いください。

最終日、もっと早く会場へ行きたかったのですが、朝から新しい工作から生まれつつあるAngelに夢中になってしまい・・・

2011年06月29日

▼ 6・26live painting report そして ラスト2ディズ!! ▼

6☆26 日曜日午後のライヴペインティング、僕にとって思いの外、濃くスリリングで愉しい時間となった。ギターを弾いてくださった植田真さんとは事前打ち合わせ、音合わせ無しに、完全即興であい対した。どんなギターを奏でるのか、傾向さえも全く知らないでいた。初めはお互い探るような探り合うようなもどかしさもあったが、いつのまにか二人でボートを漕ぎ出しているような感覚となり、絵が音と共に滑り出し、あっという間に1時間ぶっつづけで描いていた。すでに山脈のような人魚が現れて、乳から噴火を始めていた。少し休憩し、「次ややダークへ」などと言葉を告げて再スタート、見る見る日が翳って人魚のフォルムを明確にした。またあっという間に30~40分過ぎた。第3幕は「全然ちがう風にいってみる?」などと言葉交わしてスタート、このあたりから何か太いモノが僕と絵をつらぬきはじめて、手がしびれ始める。第4幕、二人でふっとトランス状態になった。グワンと、植田さんのギターが「えっ 今頃こんなになっちゃうの?」というくらいに激しくひずんで唸りを上げ、僕の高速回転のタッチで筆の絵が折れて飛んだ。人魚は全身から、白いものを吹き上げ、口からも、両目からも吹き上げていた。HELLO GOOBYE さよなら こんちわ と震えて力の全然入らない指が勝手に描いていた。全部で絵にタッチしていたのは3時間半くらいだろうか? 僕と植田さんはスポンと絵の外にはじき出され、ラストのギターフレーズがループしているこちらがわに戻って来た。
「全ての 失われたモノ これから失われ行くモノたちへ おもいを込めてまたあえますように」と口が伝えた。

その絵は寺門孝之ミュージァムの30日閉館まで、その絵が描かれたその場所に立っています。ラスト2ディズ、どうぞ見にいらしてください!

ギターの準備中、植田さん
第一部が終わるとこんな感じ
第二部終わるとこんな感じ
第三部終わるとこんな感じ
完成!
戻って来た二人

2011年06月20日

▼ 日野晃さんの『Real Contact2011』神戸公演を観終えて ▼

日野晃さん構成・演出・振り付け・出演の『Real Contact2011』の神戸公演を2日連続で見せて頂いた。日野さんのことだから先月の吉祥寺公演初日に観せて頂いたモノから進化しているとは想っていたが、こんなに違うとは! 更に神戸の2つの(僕が見た2つ。実際には3つ)公演がまるで違うモノになっていたので驚愕した。楽日のモノはとてつもなかった。ラストのラストでぶちのめされた。完全にアタマはフラッシュアウトし真っ白な闇が爆発していた。終演後、席から立ち上がれぬまま口をあんぐりあけて呆けている僕のところまでわざわざやってきて「どうじゃっ!」と笑む日野さんの目は完全にいたずらっ子の大将の目になって勝ち誇っていた。今回は二晩とも打ち上げの酒宴にも混ぜて頂き、日野さん御自身、そして公演メンバーの俳優・平岡マクベス秀幸さん、ダンサーの山田勇気さん(彼とは神戸226事件の後で朝まで語り合った)、高原伸子さん(彼女は神戸226事件に飛び入りでアヴェマリアを踊ってくれた)、小口美緒さんたちともゆっくり話すことが出来、日野さんが言われる「Real Contact」について、すこしわかった。
つまりは、舞台の上だけでは済まないのだ。
こうして飲んで食べて、話していても、ずっと「Real Contact」だ。
生きている限り、Contactが終わることが無い。
舞台の上でスポットライトを浴びるから魅力が出る、というわけにはいかない。自分が自分で光らなくては魅力など出ないということが、残酷なまでにはっきりと見えてしまう実験台…それが日野さんのしかける舞台なのだ。まるで顕微鏡に載せられ凹面鏡の集める光を差し込まれるプレパラートの上に立つような。

要するに「生きている状態(それは「生き方」などではなく、ただ生きている瞬間瞬間の状態だ)の質」が問われ続けているのだ。

それが見え出した時に、僕が22歳でセツ・モードセミナーに入学した初日に主宰の長沢節先生が僕達に話してくれた言葉を思い出した。それは概ねこんな内容だった。
「みんなの中には、ずっと絵を描き続けていく人もいるだろうし、絵を描かなくなる人もいるだろう。けれども、今日からは生活の真ん中に<美>をすえて生きて行くことになる。それができるかどうか、それだけが大事なことだよ。」

人は一人では光を発せないし、美しくなれない。それには他者とのリアルなコンタクトが必須だ。他者とまみえて、集団即興の一瞬一瞬の連続の中で、互い互いに光って、この世に美を成して行く… そのモデルが日野晃構成・演出・振り付け・出演の『Real Contact2011』なのだった。作品などではない。

http://www.real-contact.jeez.jp/

2011年05月20日

▼ 日野晃『Real Contact2011』初日を観て ▼


【第2部】
室町か、いやもっと中世? 古代か? 僕達が今とはもっと違うものを信じ、違うものが見えていた時に
失った、亡くした、大切な人の亡き骸を運ぶ道・・・
会いたい・・・ ・・・ 合いたい・・・ ・・・
僕達は息を吹きかけ、叫び、啼き、暴れ、狂うことによって、その人が甦る
毎年、毎年・・・何年先となっても、僕達が狂えさえすれば、その人がよみがえる
その確実さを、知っていた頃の自分の血の昂りを、思い出すことがあろうとは思いませんでした

大切な人を向こう側から呼び寄せるとき、亡き者の群れもまた、蜘蛛の糸をたどり始める。狂い、得られるものは、欲しいものだけとは限らない。ならば、さらに狂え! 狂え! 狂え! 浮ばれないモノどものために。満月を打ち鳴らし、世界が裏げえるとそこに! まっさらな太陽!!!
日野さん畏るべし

2011年05月05日

▼ 溢れる情熱みなぎる若さ!協同一致団結ファイト~!! ▼

『生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言』っていう長い長いタイトルのずっと見たかった映画をありがたいタイミングで観ることができた。神戸・新開地のシネマ神戸で朝10時からの一日一回上映。4月30日までで終わるところ好評の為?5月6日まで延長になり、見られるチャンスが出て来た。早起きして自由が丘から新開地へ駆けつけた。行って良かった。
舞台の中心は、福井の原発村で、そこへ流れ着いたストリップダンサー、原発ジプシー労働者、ヤクザ、売春婦、不良学生、ダメ教師、悪徳刑事の生が絡まりながら、ごろりごろりと転がってゆく。
原発の事故の処理で被爆した労働者は、事故を隠蔽したい人々のために命を狙われる。彼を好きで彼を生かせたい天使のような娼婦は、彼が死んだことにして原発内の作業服を着せて墓に埋める。彼女が姉と慕うストリップダンサーと付き人になった教師を仲人に、墓から掘り起こした彼と祝言を挙げ、姉達に「溢れる情熱みなぎる若さ!協同一致団結ファイト~!!」とシュプレヒコールをして村から脱出を図るが、ヤクザに殺されてしまう。そして天気雨が降る。事故のことを知り同じく命を狙われるフィリピンから来た女の子が強制送還で去っていくときにも「溢れる情熱みなぎる若さ!協同一致団結ファイト~!!」と叫ぶ。
「溢れる情熱みなぎる若さ!協同一致団結ファイト~!!」
ここに文字で記しても余りに陳腐で唐突で意味を成さないだろう言葉が、この映画の中では、光のようにきらめき、慈雨のように僕に降りかかり、洗われる。そう、映画では、この言葉が叫ばれる度に、青空に三角の雲が立ち上り、天気雨が降る。雨は天井の光を主人公達に降り注ぐ。しかし、その背景には原発があり、緊急を告げるサイレンが鳴った後でもある。雨は清冽に美しいが、危険を含む雨であるかもしれない。
チェルノブイリの事故よりも前にこの内容の映画を、この突き抜け方で撮った森崎東監督オソルベシ。このタイミングで上映してくれたシネマ神戸万歳。
しかしこのところの神戸の映画事情は素晴らしい限りで、元町映画館、KAVCシネマ、シネマ神戸…のスケジュールを追っていると大手ロードショー館へ行く暇がなくて困るくらいだ。

映画のあとは翌日の授業の準備などで大学へ。GWの大学に入るのは初めて。ゼミ室を開けてもらいF80号カンバスを張った。作業後、能天気なくらい明るい青空の下、手伝ってもらった学生と缶コーヒーを飲みながらしばし雑談。あんまり平和な休日のひととき。3・11以降、東京時間と大学時間の実感の乖離に戸惑いつづけてる。でもいいんだ。一瞬一瞬目の前の今ここにダイブ。生きてるうちが花なのよ

2011年05月04日

▼ ちょっと怖いこと二つ ▼

5・2以来、画室ではRCの『カバーズ』が繰り返し鳴っている。LPで言うところのB面1曲目の『サマータイムブルース』が好きなのだが、途中で
「菅総理…」
という声がきこえる。ちょっと怖い。

それから、僕がみえださんと作った『天使のカレンダー』という本がある。1年(うるうどしも考えて)366日のそれぞれの日の天使を図鑑のように紹介する内容だが、その3月11日の天使が
「原子宮の天使」
となっている。1999年発刊。けっこう怖い。

311angel

2011年04月14日

▼ 点と線 ▼

キャンパスの桜

14日の西神戸はすばらしく気持ちのよい快晴で、新神戸では緑が目立ち始めた桜も、大学ではまだまだ清楚さが残る。この日僕が担当する実習でのテーマは「点と線」。子供の頃、生命の証しの如くこの世に刻み付けていたようなヴィヴィッドな「点」や「線」を僕達はもう得ることができないのだろうか?ノートに文字を書くみたいな手馴れた手癖を投げ捨てて、これまでに試したことの無いどんなやり方でもいいから、これから4時間、生きた点と線だけを刻みつづけよう!なんて煽ってみたが、学生諸君、果たしてわかってくれたかな?と案ずる間もなく、次々と各自、先週数時間に渡り下地材を塗って形成したそれぞれの支持体にと向かって行った。
イナバウアー状態で反り返りながらキャンバスに突進するもの、すぐさま靴・靴下を脱いで足で線を描き出すもの、天井からペンを吊るして振動させながら画面を押し付けているもの、靴にペンを差し込んで画面を蹴りつけているもの、肘にペンをくっつけて這いずりながら描くもの、額に短い鉛筆を固定して頭突きするもの、ブリッジして反り返り着地の瞬間にペンを画面に突き立てるもの・・・あっという間にスタジオは異様な熱気が充満し、室内ではおさまり切らなくなった女子達は外へ出て、支持体を投げ上げてジャンプしながら描く、支持体を頭上で回転させながら描く、剣豪の果し合いのように全速で駆け抜けながら擦れ違いざまにキャンバスにペンを擦り去る、延々とダンスをしながらターンの度に線を叩きつける・・・・などなど、そこかしこで得体の知れないライブパフォーマンスが次々と繰り広げられた。清掃担当のおじさんが神妙な顔をして僕のところへやってきて、「いったいこれは何の勉強をさせているんですか?」「生きた点と線を描く工夫です」 おおいに暴れた学生達はまるで何かのハードな試合の後のように肩で息をして、全身上気させ、眼に野生が灯っていた。そうして各自のなまっ白かった支持体も日が暮れる頃には事件の痕跡のような生々しい点と線で埋め尽くされ、傷だらけで輝いていた。

イナバウアで突進&足で描くキック
イナバウアでキャンバスに突進する、足の指にペンを挟んで描く。靴にペンを固定しキック。

くわえて描くきりもみ
くわえて描く。きりもみ式で点を掘る?

肘でひたいで
肘で。額で。

吊るしたペンで
天井からペンを吊るして。

ぶらさげてブリッジ
ベルトでペンをぶらさげて。ブリッジで。

ジャンプダンス頭上回転
ジャンプ。ダンス。頭上回転。

駆け抜ける
駆け抜ける、切りつける?

足で
外で、足で。

淡々と点々
窓の向こうで淡々と点々。

点線
点。線。

点と線1点と線2点と線3点と線4
点と線たち。

ひぐれ
そして日暮れ。
空では飛行機が線を刻んでる。


2011年03月20日

▼ 寺門ゼミ 卒業 ▼

19日の神戸芸術工科大学の卒業式は、穏やかな好天に恵まれ、終始朗らかな夢のような時間だった。
公けの行事の後、寺門ゼミ生はゼミ室9303に三々五々集まり、僕はみんなのポートレイトでっさんを描いた。4年間近くのつきあいになる彼女等彼等であるが、面と向かってこんなにまじまじと顔を見詰めるのは今日が初めてだったことを知る。さて描こうと見詰めると、みんな本当にイイ顔をしていてびっくりした。こんなに美男美女集団だったっけ? 1名欠席があったのが残念だが、他学科から毎週参加してくれた学生も含め17名分の美しい線と光を白紙に、そして僕の心臓に刻印させてもらった。ありがとう。
現3年生の多くもゼミ室に集まっていて、卒業する先輩一人ひとりにチューリップ1本と、その人のイメージに合わせて選んだという絵具のチューブを1本ずつプレゼントしていた。粋な後輩達である。

卒業でっさん01卒業でっさん02卒業でっさん03卒業でっさん04卒業でっさん05卒業でっさん06卒業でっさん07卒業でっさん08卒業でっさん09卒業でっさん10卒業でっさん11卒業でっさん12卒業でっさん13卒業でっさん14卒業でっさん15卒業でっさん16
卒業でっさん17

夜には新神戸の高層ホテルの最上階で卒業生主宰のパーティがあり、招かれて行った。彼等彼女等にとってはやや背伸びしたようなアダルトでムーディなアトモスフェアの中で、いつもよりは大人らしく、愉しげに語らっている姿を眺めながら、この4年での成長を眩しく想った。窓の向こうからはスーパーフルムーン前夜の大きな円い月が真横から彼女等彼等を照らし出していた。その月の下に記憶のように広がる街の灯をワイングラスを舐めつつ見下ろしながら、東京の街を、そしてニュース映像を想うと、今こうしていることが夢で幻で、それでもやはり現実でもあるのだ。パーティ終了まぢか、ゼミ生に呼ばれて、彼等から僕へのメッセージブックを拝受。帰宅して頁を繰りながら、ぐっと来て一人ひとりの未来の御多幸を祈ろうと思った時には眠りに落ちていた。

寺門ゼミ2010卒業生messagebook
卒業おめでとう。

2011年03月15日

▼ 今日の画3・15 そして移動 ▼

hope ring angel circlestars blue mermaid

ある女優の方から依頼されていた天使と人魚を仕上げた。もう1点、画室のアネモネの花の絵はそのうち雑誌の表紙に印刷されるだろう。

画室のアネモネ

ここまで描いて、週末の大学卒業式に向けて早めに神戸へ移動。神戸でも、色色すすめなくちゃならないことがある。

2011年03月14日

▼ 今日の画室3・14 ▼

314画室机上1314画室机上2314画室机上3

画室も時折、余震で揺れ中、とにかく依頼を受けている絵をどんどん描いた。
そのうち、本や、雑誌の表紙に印刷されたらまた紹介します。

2011年03月11日

▼ ぶじです ▼

早稲田の方のギャラリーへジャド・フェアの切り絵展を見に行き思いのほか時間をかけて堪能し、急いで表参道へ。スパイラル地下のCAYで大急ぎでランチを食べてチェックをして、トイレを借りて出た刻が14:46。慌てて階段を上ると青山通りがゆらゆらおおきくゆらめいている。様子をうかがいながら打ち合わせの約束のあるピンポイントギャラリーへ。余震の中、しばらく打合せをしていたけれど、また大きくゆれはじめたので、中断して地上へ。隣のビルが異様にゆらめいていたのでこれは危険と地下へ知らせにいこうとしたら、すでにオウナも地上に出ていて、再会を約してBYE。どうせ交通機関はとまっているだろうと、コンビニで水や午後紅茶やチョコレート類を仕入れて歩き出す。もうひとつの約束の左右社を訪ね書類の受け渡しを済ませ、あとは延々歩いて2時間半くらいで帰宅。僕は無事だが、携帯電話機がショックで×印、いまだ回復せず×。

2011年03月10日

▼ 今日の画室 ▼

画室机上壁面310
なんだか226以来ごぶさたしてしまいました。色色お伝えしたいことがたくさんなんですけれど、とりあえず・・・この後のたくさん描くつもりの絵のために、机上をいったん整えました。おいおい、時を遡りつつ、書いていきます。
画室机上310_bs.jpg

2011年02月25日

▼ 旧グッゲンハイム邸に葉蔵降臨 ▼

葉蔵降臨


今日は225。
明日の226事件のために絵を搬入しに旧グッゲンハイム邸へ行ってきました。

2階では、明日226、一日限りの絵画展の準備完了。
歴史の堆積する白壁に、てらぴか天使たちが舞い降りました。

そして1階。明日、中島ノブユキさんが弾かれるピアノは調律を済ませ、
その前に葉蔵が降臨しました。
明日は、この葉蔵像が皆様をお迎えいたします。

かなり多数の御予約を承っているようです。お立ち見となる可能性もございます。事件に立ち会っていただくということで、御容赦ください。


“中島ノブユキ コンサート”静かで美しい、神戸226事件
演奏: ピアノ/中島ノブユキ  バンドネオン/北村聡
ライヴペインティング: 寺門孝之
特別ゲスト: 荒戸源次郎 
open 16:30 start 17:00
当日 ¥3,500
主催:株式会社デスカルガ
共催:塩屋音楽会


TERAKADO TAKAYUKI ONE DAY SHOW
“Guggenheim Angels 226”

神戸・塩屋の海を臨む高台に建つ旧グッゲンハイム邸にその日は天使が舞い降ります。
画家・寺門孝之が育ったのはここからほど近い、ジェームス山を越えた向こう。幼少期からの記憶のスポットである素晴らしい洋館の1階・2階で1日だけの展覧会を開催します。

会期:2011年2月26日 11:00~21:00
会場:旧グッゲンハイム邸
   655-0872 神戸市垂水区塩屋町3丁目5-17
   Tel : 078-220-3924 Fax : 078-202-9033

guggenheim2007@gmail.com  
http://www.nedogu.com/index.html

入場無料(コンサートは有料)

JR/山陽 塩屋駅より徒歩5分
   大阪より電車で40分 三宮より18分 明石より12分 姫路より42分
   *駐車場はありません

2011年02月10日

▼ 誕生日おめでとう僕 ▼

210

あと1時間もしないうちに満50歳だ。あわわと漠然と焦る気持ちと、もはやじたばたしてもはじまらないとやけに落ち着いて構える気持ちが、50%ずつ綯い交ぜだ。さ、いずれにせよ、その時その時、目の前にいる人いない人との間に、縁(絵にし)を絵にしてラストまで。満50歳の1枚はブライアン・イーノ“Before and after Science”にした。「NO ONE RECEIVING」「BACKWATER」とやけに元気の良いA面が終わり盤を裏返すと、やがて「BY THIS RIVER」の静寂が訪れるだろう。10代から何度針を落としたか判らない、ココロはいつも「BY THIS RIVER」。Why we came came came・・・

2011年02月05日

▼ ゼミ生達と元町映画館へ『バスキアのすべて』を観に ▼

映画を映画館で観るとき、その体験は日付・時間・場所そして人とともにある。
2011年2月5日17:00の回。元町映画館。『バスキアのすべて』・・・
ゼミの学生達と予定では13人で、実際にはプラス1 マイナス2 イコール12名で観た。その他の観客は1名だったようなので、映画館はほとんどゼミ室となった。終映後、館主が声を掛けてくださり、名刺交歓。次々と名物映画館が消えていくこの時代に、元町商店街にこんな映画館を開館するなんて凄い!
「若い方々にもっと映画館で映画を観てもらいたいんです」と館主。
これからゼミでしょっちゅう映画鑑賞をするつもりと告げ、喜ばれる。

上映に遅れそうになった学生がそれぞれ、走って来てくれて間に合ったのが嬉しかった。
僕も今でも映画に遅れそうなときは走る。映画を観るとは、その時を逃せばその「時」は又と得られぬ一期一会の逢瀬なのだ。走ったことも、一緒に観た人も、選んだ座席も・・・全てがその映画体験だ。

予告編を見るのも大好きだ。
次はみんなで何を観に行こうかな? 

元町映画館、いいラインナップばかり。こないだは初『エルトポ』体験をここで。春には『勝手にしやがれ』をかけるらしい。

http://www.motoei.com/

ずっと以前、元映があったのはちょうどこのあたりだろうか?『フェリーニの道化師』やパゾリーニ『ソドムの市』は元映で観たのではなかったかな。ピンク色の道化師のポスターを買ったなぁ。

▼ 水槽の内外の発泡酒 ▼

そのフォルムがぎりぎりのところ、きわきわのところでかろうじて成り立っているような場合にのみ、その内部から外部へ、愉快なエネルギーがプチプチと発泡し、その世界がシャンパンのように美しく愉しいものとなる。そのことはジャンルや形式を問わないのだとつくづく想う。
盟友ラジオ・ディレクター=中澤純一さんに誘ってもらってラジオ関西『寺谷一紀のまいど!まいど!』に出演しながら、収録スタジオのガラス水槽の内と外を満たす世界にそんなことを想った。中澤さんはそのつぶらな瞳で水槽の外からじっと中身を見詰めながら、フォルムに外から内から揺さ振りをかけていく魔法を身につけつつあるのだろう。思いのほか愉しい時間だった。笑った。

http://jocr.jp/blog/maido.php?itemid=11005

http://jocr.jp/blog/maido.php?itemid=11006

2011年01月17日

▼ 合掌 ▼

合掌。

斉唱。

chorus


2011年01月16日

▼ シアターコクーン 『十二夜』 ▼

十二夜ポスター

Bunkamura シアターコクーンで串田和美演出『十二夜』をみせて頂き魅せられる。テダレの芸巧者揃いの一座なれど児童劇の趣きさえある名品だった。オンシアター自由劇場を懐かしく想い描いた。1月26日まで。

この芝居のパンフレット、宇野亜喜良さんのキュレーションにより[私の十二夜]という9名の画家とひとりの詩人、さらに出演の皆さんの作品集としても愉しめます。僕も参加させていただいています。
寺門の十二夜


その原画を含む展覧会も開催されます。おたのしみに!
「シェイクスピアと私の十二夜」
企画:串田和美 キュレーション:宇野亜喜良
2月15日(火)~26日(土)
11:00~19:00(最終日~17:00まで)日曜休廊
スパンアートギャラリー にて
東京都中央区銀座2-2-18 西欧ビル1F 03-5524-3060

2011年01月12日

▼ 1・12 てらぴか在廊予報 ▼

MILK ROSE CROWN、初日、思いの外たくさんの皆様が来て下さり、愉しいレセプションとなり、「ぼくらのオペラ」担当のTZD氏座長の二次会も新鮮なメンバーでの濃い一座となりました。

12日は15:30~18:30 ピンポイントギャラリー在の予定です。その前にミュージァムへも立ち寄ろうと思っております。
南北青山でお会いしましょう!

会場はこんな感じ3
会場のてらぴか


2011年01月10日

▼ MILK ROSE CROWN準備完了 ▼

ピンポイントギャラリー1展示完了

そしてもう一つの展覧会、ピンポイントギャラリーでの「MILK ROSE CROWN」の搬入に今日行ってきました。例によってぎりぎりまで描きつづけましたが、御正月らしい、新鮮な会場に仕上がりました。ぜひ、ミュージァムとハシゴでおたのしみください。徒歩数分の距離です。
明日初日は、夕刻よりささやかですがレセプションを開催しています。どなたも御参加いただけます~

dm表dm裏

寺門孝之展
「MILK ROSE CROWN」
2011年1月11日(火)~1月22日(土)
11:00~19:00
(★土曜日は~17:00まで。★日曜日休廊です。御注意ください)
初日夕刻ささやかながらレセプションパーティを予定いたしております。どうぞご参加ください。

王冠“MILK ROSE CROWN“を捧げたいと思うお気に入りの絵・人物などへのオマージュ作品や、その王冠のイメージ、王冠を運ぶ天使のイメージ・・・など、寺門孝之が水彩絵具、アクリル絵具、色鉛筆やクレヨン、身近な画材を総動員して描く新作25点を展示・販売します。

ピンポイントギャラリー
〒107-0062 東京都港区南青山5-10-1 二葉ビルB1
Tel 03-5409-8268
http://www.pinpointgallery.com/

▼ ミュージァムはNEW SPRING NEW WORLD展開催中 ▼

新年早々、少々ごぶさたしてしまいました。今年は曜日の巡り会わせで、6日からすぐに大学授業が始まり、ゆっくり御正月気分を満喫する間もなく業務突入。明日からのピンポイントギャラリー展の準備にも追われ、あた、あた、ふた、ふた、といたしておりました。

こちらでのお知らせが遅れてしまいましたが、まずは、表参道のミュージァムで恒例となりました新春展が既にスタートしています。

<NEW SPRING NEW WORLD>
2月28日(月)まで開催 会期中無休
天使を中心に、新しい時代の到来を実感できる作品を集めての新春展覧会です。
寺門の在館の有無は、ここToday’s Terapikaで御確認ください。

さて、遂にミュージァムの公式ホームページが出来上がりつつあります。
http://www.terakado-takayuki-muse-am.com/
まだ建設中のページも多多ですが、御覧いただけますので覗いてみてください。

年末にお知らせしました、「月月ゼミ」の申し込みも次々と頂いています。まだ受付中ですので、いざ行かむと思われる方は、上記公式HPのニュースのページからお申し込みください。ふるっての御参集お待ち申し上げます。
*寺門孝之の“月月ゼミ”が新年1月31日(月)より、毎月1回月曜の宵にミュージァムで開催されます。
それでは、2011年も、寺門孝之ミュージァムをどうぞ御贔屓によろしくお願い申し上げます。

寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREE
〒107-0061 東京都港区北青山3-5-19
LEMONTREE OMOTESANDO BLDG. 4/5F
Phone:03-5771-5201 Open:11:00~20:00 会期中無休
Access: 地下鉄表参道駅A-3出口から徒歩1分 青山通沿いFurlaの右隣の建物です。
DM表DM裏


2011年01月03日

▼ 新年明けましておめでとう御座います ▼

須磨の海

新年明けましておめでとう御ざいます
思いのほか好天の三が日を神戸で迎えています。写真は元旦、実家へと向かう途中JR車窓越しに光る須磨の海。

期
毎年、年の初めにその年の目標となるような文字を掲げています。振り返ると2008年は「愉快」2009年は「調」、昨2010年は「脱」でした。さて2011年は?と年末から考えていたのですが、なかなか思い付きません。新しいことを色色やっていきたいので「新」かな?などと思い巡らしていたのですが、どうも違うようなのです。
年を越して間もなく、「期」という文字が目蓋の裏、脳裏に輝きました。「期」とは何だろう?期待の期??新神戸アジトには辞書辞典が無く、「期」の字について詳しく調べることができません。なので以下は僕の妄想で捉えた「期」についてです。

「期」の字には「月」があります。其の月と書いて期。「其の月」とは何でしょう?
『金色夜叉』だったか「来年の今月今夜」なんて台詞があったような気がします。暦を使う現在では約束を日付でするのが主です。けれどもし日付が無かったとしたなら、おそらく「次に満月になったら」とか「次に月がちょうど半分の夜に」なんて約束をしたに違いありません。大好きな人と次に月が満月になったら会おうなんて約束をしたとしたら、月が欠けそしてまた満ちていくのをどんなに楽しみに眺めることでしょう。
そうか! 「期」とは、文字通りに、「其の月」のことだ。
月の満ち欠けは反復する。今日の「此の月」と同じ形の月が、待てば必ずまた巡って来る「其の月」。
其の月を待つことを期待というのか!成程。
同じ月が周って来るのが周期だ。
「一期一会」の「一期」とは、其の月は1回切り、もう一度めぐっては来ないぞ、ということだ。

数字の日付ばかりではなく、「其の月」を意識すること…ひいては人為ではなく天意、個人の都合から宇宙へと気持ちを向かわせること。
時間を数字の積み重ねとしてではなく、月をはじめとする宇宙のめぐりの中で捉えなおしていくこと…そんなことを「期」の文字は教えてくれるのでしょうか。

そして僕は今年の2月10日で満50歳になります。これもきっとなにかの「期」と関係するのだろうと思います。それがどのような「其の月」と関っていくのか、今の僕にはわからないけれど、日日を月月と照らし合わせながら、感覚を澄ませてこの一年を過ごしていこうと思います。

おもいがけず「期」の字に導かれて「月」をあらためて思うに到ったので、もう一文字描いてみます。
月と月を並べて描くと月月・・・「朋」=とも
朋
朋って素敵な文字ですね。空に孤独に光っている月を見て、古人がその隣にもうひとつ月を浮かべることを想ったのでしょうか。「月月ゼミ」を寺門孝之ミュージァムで2011年1月の月曜から始めようと思いついた思いツキも、案外と宇宙のめぐりとシンクロしてるのかもしれません。

新年早々、さっそく妄想がフル回転してしまいました。2011年、いっそう絵に、そのほか様々なことに邁進していきたいと思います。
本年もどうぞ御贔屓に宜しくお願い申し上げます。
其の月が来たらお会いしましょう!

2010年11月30日

▼ 新宿でのトーク終了、次は大阪で木村タカヒロさんと! ▼

昨夜は『ローズプラスエクスvol.1』発刊記念のトークイベント。親密な雰囲気の中で、愉しく終了しました。戸田ツトムさんの機知に富んだ発言が冴え渡っていて、僕自身にとってまたまた豊かでジューシィな時間でした。お集まりいただき、このトークに参加くださいました皆様に感謝しています。2号へ向けておおいに励まされました。木村タカヒロさんも工房の天使達と一緒に参加くださいました。

木村タカヒロ展は、大阪ミナミのいかした書店スタンダードブックストアの地下カフェ&ギャラリーで開催中です。いよいよ今週末の12月5日の日曜日には、木村タカヒロx寺門孝之のトークイベントが開催されます。是非御参集ください!

日時:2010年12月5日(日)12:00~14:00頃 開場11:30 
場所:スタンダードブックストアBFカフェ
    大阪市中央区西心斎橋2-2-12 クリスタグランドビル
    tel:06-6484-2239
参加費:500円(ワンドリンク付)
    スタンダードブックストアBFレジにてチケットを販売いたします。
    まずはお電話でご予約ください。

http://www.standardbookstore.com/archives/65930793.html
http://www.faceful.org/
e-motion

2010年10月24日

▼ 東野さんと相撲 ▼

なんの準備も不要、ノープランで行こう、と聞いていたので本当に何も考えずに定刻少し前に生糸に行き、東野健一さんとトーク。けれど、東野さんは僕の本を何冊も持ってきてくださっていて、巧みな話術で僕のここまでの歩を浮き彫りにしてくださった。うう、多謝。紹介してくださった本は、かごめドリームカメ、てらぴか映画日誌、桃太郎、ぼくらのオペラの4冊。どれも僕にとって節目節目となった大切な本達だ。そして最後に雑誌ローズプラスエクスの創刊号を紹介させていただいた。普段、滅多に会わない東野さんだが、僕のことをこのように見ていてくれたんだなぁ、と染みる対談だった。しかし、まさかトーク中に東野さんと相撲をとることになるとわ!

2010年09月14日

▼ Angel Cards 44枚天使画 納品完了 ▼

Angel Cards TEST prints 01
表参道ミュージァム2周年展~伊勢丹展~PAINTER X~それ以後・・・とこの夏ず~っとかかりっきりだった仕事、本日ようやく納品完了! あ~すっきりした。マリディアナ万美子さんによる天使のメッセージと、僕の 44枚の天使画、描き降ろしによる 『Angel Cards』は、11月上旬に、(株)ナチュラルスピリット・パブリッシング80 から発売予定です。デザインは盟友AD=大久保裕文さん+ベターデイズ!
(写真はテストの初校印刷見本、まだまだこれから進化しますよ!)
Angel Cards TEST prints 02

2010年09月06日

▼ CAY で ROCK ▼

ロックのチケット
町田さんとの絵本『猫とねずみのともぐらし』でお世話になった四日市の絵本やさん=メリーゴーランドの増田親分が生誕何周年かの記念で、青山のCAYでロックコンサート。舎妹ヨウコちんの手配でプレミアムチケットを入手した僕は早めの夕食後とことこCAYへ。着くと既に会場は絵本界の怪物たちが跋扈していた。

第一部は、荒井良二と連絡船 のロック。連絡船は3度目、荒井さんの名曲はもう口ずさめるもん。今日もチェロテロリストの坂本さんが暴れ、さらに飛び込みの飯野和好さんのブルースハープの咆哮にシビレ。
荒井さんと飯野さん

増田親分のM-Rock
第二部は、増田さんの3ピースロックバンド、その名もM-Rock。どんなだろうと思う間も無く、凄いギタリスト(ペンギンさん)の物凄いMCとプレーに巻き込まれ、あれよあれよロック。飯野さん、Sleepyさん、さらに荒井さんも加わってらららロック。ファンになった。たのしくお絵描きもして嬉しいココロで家路。
drumsマツナガand guitars mc ペンギン!!!最後はオールスター

2010年09月01日

▼ 映画の日 ▼

昨日積載する仕事の絵、一部納め済ませて、気分が軽くなり、映画でも観たい気分が爆発、朝から新宿方面へ出掛けて3本も連続で観てしまった。
ブリジッド・バルドー生誕祭の一本目『素直な悪女』ロジェ・バディムによるBB初主演作。南仏の光と色、若いジャン・ルイ・トランティニャンが最高・・・そしてもちろんブリジッド・バルドーの弾けが凄い!新宿武蔵野館。通いたい。
阿佐ヶ谷へ移動し正月には若尾様に会いに通ったラピュタへ。佐藤慶追悼特集で大島渚監督『青春残酷物語』。佐藤慶の大島作品初出演とのことだが、既にその後の作品同様の唯一無二の冷たい色気が刃物のようにギラリと鈍く光って不気味。この特集へも通いたい。
今日の本命『キャタピラー』・・・寺島しのぶさんの受賞が話題だったが、相手役の大西信満さんも徹底的な受動役ながら圧倒的。『赤目四十八瀧心中未遂』のコンビは最強。映画のたたずまいそのものも異形で、剥き出しで突っかかってくる。逃れられない。寺島さんから後光が射して来る。満員。

2010年08月29日

▼ PAINTER X 終了  ~明日へ ▼

F80天使にようやく着手てらぴか
あっという間の6日間、公開お絵描き航海 PAINTER X 
本日終了。やれることはやった。やれないことは残った・・・が、明日への希望も繋いだし、まずはボンボヤジュだった。
学生達は、とにかくよくがんばった、よく描いた。
大人たちはクールに、ハードに会期を縁の下から支えてくれた。
卒業生達は世間に出てハラをくくって、大空間で刃物を研ぐように描きつづけた。そして・・・皆、日に日に、朗らかになった。
成果は近いうちに、同じく旧生糸検査所内に、忽然と現出する PAINTER X ROOM にて公開します。航海はまだまだつづきますよ!

終了写真PAINTER Xのポーズで終了写真PAINTER Xのポーズ2終了写真 顔でX

2010年08月27日

▼ PAINTER X 航海3日目~日野晃氏現る~てらこや~4日目へ ▼

日野晃氏の手
日野晃氏武道面談01日野晃氏武道面談02ナイケン
すっかり身体に大空間が馴染んできた感じの3日目航海・・・
ゴゴイチで、畏兄・武道家の日野晃さんがふらりと風のように大空間へ現る。しばらく歓談の後、そうだ、と思い出し、武道に強い関心のあるゼミ生を紹介・・・武道面談(一)。その後、もうひとりてらこやのメンバーで元テコンドー部部長だったナイケンを紹介。武道面談(二)。
ナイケン「強い、とは?」
日野先生「頭がええこと」
・・・深い一問一答がつづいて、大空間にこれまでの時間とは違う風が通り過ぎて行く。

デジタル・チーム参入
その後もデジタルチームも参加したり、学科の皆さんの来訪もあり、にぎやかな展開。
てらこやの二日目は、学生君たちをモデルにでっさん大会を延々。
てらこやでっさん大会01てらこやでっさん大会02
てらぴかでっさん01てらぴかでssん02てらぴかでっさん03てらぴかでっさん04

さて、折り返してもう、4日目。終了が見えてもうさびしいのココロ。

2010年08月26日

▼ PAINTER X 航海二日目~三日目へ ▼

メンバーポスターも掲出新しいペインター現る
暑さにやられてもうみんな来なくなるかな?なんて思ったら大間違い、二日目もどんどんお絵描き家、集まり、絵もゾクゾクできあがっています。

最強ペインター現るあっという間にこんなに描いてこっちも負けていませんよ
ポスターもぞくぞくしあがってきて、入り口から大空間まで、色色な場所に掲出しています。

ポスター高原啓吾ポスター廣田綾菜ポスター田中由美ポスター福永愛実ポスターケント・マエダヴィッチポスター永井健一

夕方には、てらこやも開催、モデルを招いての、でっさんと水彩・・・軽く合評・・・懐かしい気配が立ち上がりました。

てらこや久々に開催
さあ、三日目! どんな旅?

2010年08月24日

▼ PAINTER X 出航 ▼

このポスターが目印さっそくお絵描き開始広いでしょう?さあこれからパネル作成プレゼンテーションしつつお絵描きこちらもプレゼンテーションばっちり
公開お絵描きイベント PAINTER X の航海が始まりました。
予想通りの、いや それ以上の暑さで、冷房設備の無い大空間・・・
お絵描き家たちは、各自、扇風機を持ち込んだり、ヒエピタを貼ったり、梅干を食べるなど自衛しつつも、案外とすんなりと、すっとそれぞれのお絵描きの世界へと没入して行きました。

色色な方が、覗きに来て下さり、大空間は想い通り、「お絵描き」を軸として愉しい広場となりつつあります。車両搬入口側がちょうど、縁側のような風情で・・・夕方、三々五々そこに集ってのたゆたうおしゃべり、「おばあちゃんの家に来たみたい」との声も。
一般の方々の見学も自由ですので、どうぞ僕達を冷やしに、否、冷やかしにいらしてください。

さて、二日目、どんな旅となりますことやら
今日は18:00~20:00にてらぴかのてらこやスペシャル(寺門主宰のお絵描き教室)も開催です。

一般の方々の見学も自由ですので、どうぞ僕達を冷やしに、否、冷やかしにいらしてください。
広いでしょう?2紙をセットしてもうこんなに描けました

2010年08月18日

▼ パソコン復活 多謝 バラ色の宇宙 ▼

伊勢丹展搬入直前の深夜、ハイテンションで作業中に魔が差したというか愚動作をしてしまいパソコンがウィルスに罹罹罹、デジタル業務停止・・・。以後こつこつ手作業と携帯で業務しておりましたが、昨夜、入院先のgot病院地下病棟から帰還、ご無沙汰いたしました、業務遅滞でご迷惑おかけしました、以後愚動作しないよう気をつけます。
伊勢丹展会場1
遅くなりましたが・・・「バラ色の宇宙」展、連日たくさんの御来場深く感謝しています。1993年、突如白紙に天使が出現した頃を思い出すような展開で一気に描き進めた新作天使画・・・さっそく観て頂いた方々と交信をはじめたようで、ほっとしました。絵は描く者のコントロール下になかなか収まらず、いつも絵に引っ張りまわされている感じですが、絵に引っ張られて色色な方と色色な出会い、再会をすることができるのはありがたいことです。今後もどこへ連れて行かれることかわかりませんが、しばらく、まだバラ色の宇宙空間で絵の具を放射できたら、と思います。ありがとうございました、どうぞこれからもおつきあいください。
伊勢丹展会場2伊勢丹展会場3
今回初めて、小さな立体作品も展示してみました~
伊勢丹展立体展示

2010年07月30日

▼ どしゃ降りの夕陽 ▼

0730_rainsun雨粒と夕陽
昨日も終日大学業務・・・会議が終わると窓の向こう、どしゃ降りのスコールなのに夕陽が燦燦と輝いていた・・・初めての光景
気持ちもちょうどこんなぐわい。

深夜(今)、東京画室から運んだ絵を額装しようと取り出した途端、また描き始めてしまってキリがない、神戸アジト・・・ また朝が近づいて来た。きゃー

2010年07月07日

▼ 宇宙語短冊 ▼

描いても描いても終わりが無い・・・東京滞在時はお絵描き三昧。
さて、七夕の時期、街の随所にある短冊を見るのが趣味なのですが、
今年も凄い短冊見つけました。宇宙語かと思われます。
宇宙語短冊

2010年06月27日

▼ 劇団昴公演『スタア』初日 ▼

スタア ポスタースタア パンフレット
宣伝画を描かせて頂いた劇団昴公演「スタア」初日、六本木・俳優座劇場へ。雨は降ったり上がったり。劇場前に長蛇の列の人気。宣伝美術担当の北村武士氏と一緒に観劇。筒井康隆作、35年前に昴の前身にあたる劇団欅が公演したものの再演。戯曲が書かれた当時の1972年の都内とあるマンションにて、との時代設定が字幕で告げられ、幕が上がる。僕が最も多感だった10歳くらいのころだ。幼い僕がメディアを通して全身で感じ取っていた「あの時代」の記憶がふつふつと甦ってくる。劇は快調なスピードであっという間に駆け抜けていった。くすくす笑いから爆笑へ。毒とシュールのテンコ盛り。次から次へと舞台へ溢れてくる俳優の層の厚さが圧倒的。特に金子由之さんが怖ろしくて笑える。筒井康隆作詞・山下洋輔作曲の劇中歌にぐっと来る。チケットがまだ手に入るのなら、ぜひ御覧下さい!
http://www.theatercompany-subaru.com/

写真はポスター、パンフレット、パンフレット内の写真・・・僕の絵を気に入ってくださった主演女優=松谷彼哉さんが絵に合わせて自前で撮影された写真とのコト・・・画家冥利に尽きます、嬉々
スタア 松谷彼哉さんイメージフォト

2010年06月24日

▼ 夕焼け小焼け ▼

0623夕焼け
連日業務満載で空を見上げるのを忘れていたら、画室の窓の向こうがバラ色だった。慌てて家族全員と屋上へ。
バラ色の宇宙が迫って来ていた。睫毛のような光線が放射していたのは写真には写らなかった。
夕焼け小焼けで日が暮れて・・・
の「小焼け」とは、夕焼けの後の太陽が見えなくなったがまだ赤味の残る状態のこと、だと昨夜、俳優・演出家S井晃さんに教わった。パリから帰国中の音楽家M宅純さん宅、ひさしぶりの団欒でのこと。

そしてさっそくバラ色の小焼け・・・

2010年05月18日

▼ Venus and Cressent Moon ▼

venus annd cressent
昨日あちらこちらで話題だったVenus and Cressent Moon、今宵はどうかな?と渋谷駅前交差点で見上げてみれば、離れ離れになりながらもコラボ顕在・・・この都市の明るみでは写らないなとおもいつつシャッター切って見るとこんなに写るって・・・ちょっとおかしなVenus and Cressent Moon。

荒井良二さんの神戸でのスペシャルな講演会は、「入り口は絵本」
5月19日(水)17:00開講 神戸芸術工科大学 吉武記念ホール
予約不要 入場無料
http://www.kobe-du.ac.jp/about/access/

2010年05月02日

▼ FLORA ANGELICA展スタート tomo the tomo carpe diem live ▼

tomo the tomo carpe diem live 1tomo the tomo carpe diem live 2
昨日は御来場ありがとうございました。tomo the tomo carpe diem のお二人のライヴ、素敵でした。「その日の花を摘む(carpe diem)」静かな透明な、地面や空とともにあるような意思を感じる、和やかで力強い演奏でした。マイクを通さないリアルな歌声が、ミュージァム5Fの空へ繋がって行く様な縦長空間に上へ上へと上って行き、周防さんのギターとバックボーカルがうねりながら石の床や壁を伝ってココロへ染み入って来ました。思えば 周防さんとも17年の年月を重ね、エピソードも満載ですが、まさに carpe diem・・・いまこのときにできることの集い、であった5月1日、ライヴ前には窓下の246をメイデーのパレード。

2010年04月30日

▼ ROSEな空間出来上がりました!寺門孝之ミュージァム ▼

FLORA ANGELICA展会場風景01会場のtaro 出来たてのROSE画
たくさんの皆様のナイスなチームワークのおかげで先程、ミュージァムの装いがすっかり変容・・・ROSE咲き乱れるMAYな空間が出来上がりました。
明日5月1日から一カ月、どうぞよろしくお願いします。
明朝11:00スタート、寺門は13:00~20:00在館。周防さんとtomo the tomoの新ユニット=tomo the tomo carpe diemの歌と演奏は、15:00~と17:00~の2set。写真は出来たての会場風景と、版夕搬入隊長taro君(寺門ゼミ第一期生東京組隊長)、及び最新ROSE画・・・ 明日、ミュージァムでお会いしましょう~

2010年04月10日

▼ 劇団東京ヴォードヴィルショー『無頼の女房』 ▼

無頼の女房パンフレット
大学業務で一週間の神戸滞在の後、東京へ。
その脚で、劇団東京ヴォードヴィルショー公演『無頼の女房』
畏るべしヴォードヴィルショー! VIVA B作サン!!
今回ひさしぶりのポスター画(フライヤー、パンフレット表紙も同画です)描かせて頂きました、光栄至極です。
僕は作家ではありませんが、文学好き、演劇好き・・・そして画家として、震えが来る名舞台でした! 必見です、が残すところこの土日。当日券があるなら是非!!! 必ず伝説となる舞台です。
会場に、原画展示くださっています。

http://www.vaudeville-show.com/%e7%ac%ac%ef%bc%96%ef%bc%94%e5%9b%9e%e5%85%ac%e6%bc%94%e3%80%8e%e7%84%a1%e9%a0%bc%e3%81%ae%e5%a5%b3%e6%88%bf%e3%80%8f2010%e5%b9%b44%e6%9c%88/

2010年04月02日

▼ 虹~桜 ▼

車窓に大きな虹
卒業式以来ひさしぶりの大学業務新年度がスタートするため、なまぬるい風の夜明け直後の自由が丘を発ち、神戸へ。間も無く新幹線車窓から大きな虹・・・よく見ると二重・・・
昨日、リトルモア=孫君とひさしぶりにゆっくり話す機会があり、その合間に「そうだ、虹だっ」と突然に虹の絵のシリーズが浮かんだのだったが、早くも虹から通信が?
神戸はきゅんと空気が冷たく・・・業務を終えて新神戸の夜にきりっと冷えた桜の満開。
新神戸夜桜

2010年03月21日

▼ 卒業アルバム ▼

自作ポートフォリオ
雨との予報を嬉しく裏切って、きんきんと冷えた晴天の下、2006年度入学生発ちの卒業。学科及び全学での行事が終わった後に、卒業記念でっさんをした。ゼミ生、元ゼミ生、レギュラー聴講生合わせて14名。彼等彼女等と、僕とは同年に大学に属した、立場の違いこそあれいわば同期。彼等彼女等とともに僕は僕の大学業務を模索してきたのだった。色色、ひとつひとつ、彼等彼女等から教わった。ありがとう。縁があれば、これからも付き合って行きましょう~ 昼早くからの宴つづきに深酔、深夜まで愉しい酒盛り。
sakiminowakanadaikiayumikeigomamiakikoyuichiazusamikanmaikentoaiko

2010年03月10日

▼ おもいがけぬ生誕祭 ▼

ますます業務スケジュールが物凄いことになっている。そんな中、とんでもないことに引越しを決行予定。決行日はすぐ間近で、家は版ボール城と化している。そんな中、3・10会議面談いくつかあり大学へ。長い長い会議が終わって研究室で呆然としていると、ゼミ生がゼミ室にちょい来てちょんまげと呼びに来たので、なんでおます?と行ってみた。うちのゼミ室はメインの学科棟とは離れたところにあって、夜は通路も真っ暗でよく見えやしない。さあさ、とゼミ生に促されて重い鉄戸を押し入るとHAPPY BIRTHDAY SONGが高らかに響き、ゼミ室にレッドカーペットが敷かれ、ろうそくの炎の隊列が煌いていた、うわ~ 
1ヶ月遅れ3・10の生誕祭。ろうそくは数えると44本で、しめしめ少し若返った気分。44この火を吹き消すとプレゼントを渡された。皆が描いた天使画の束だった。粋やないの。
写真は、ゼミ生のこしらえたカリブ料理が美味くて御満悦のてらぴか、及びゼミ生に囲まれて照れるてらぴか。
かわいい息子娘たち・・・というよりなんだか孫たちに誕生日を祝ってもらっているようで、気分はすっかり爺や。みんなありがとうな。
生誕祭てらぴか御満悦生誕祭てらぴか照れる生誕祭ゼミ生の顔に注目

2010年02月22日

▼ 2・21 町田さんとトーク ▼

ポスター
指定頂いた9:17品川発ののぞみに間に合うように新幹線ホームへ降りると、向こうから手鞄ひとつの軽装の町田さん。手鞄にはパソコンとのこと。「仕事?」「ちょっとね」ということで名古屋まではおのおのの席離れず別行動だったが、名古屋駅で近鉄線に迷いつつ乗り換えて四日市までは席移動で一緒に馬鹿話しながら阿呆話しながら・・・ 四日市駅でイベント主催者メリーゴーランド社長と編集担当S川女史と落ち合い、蕎麦屋へ直行。昨夜、遠足前的興奮で寝付けず思い付いて描いた手描きポスター公表、社長へ贈呈。会場へ移動し、旅館の和室のような控室で町田さんお手製の写真絵本をパソコンで御開帳してもらい一同爆笑。後、時間がやってきてホールへ移動し、トーク。町田さんの当意即妙絶妙な進行で、なんとも和やかにトーク。なにも打合せをしなかったが、17年の親交のタマモノで話題は尽きない。大笑いしながら終演。サイン会もこつこつやって、控室に戻り乾杯。記念撮影などの後、車で夕闇が濃くなりつつある遠いところの林の中の注文の多い料理店のような寿司店へ。天才的な美味を味わい杯を重ねるうちに、突然、店主に請われて大きな白い和紙に町田さんと即興ドローイング。町田さんが次々と天才的な語句・フレーズを書き、それに導かれ僕が線画を描けば、そのわきにまた町田さんが言葉を添えていく。江戸時代の酔狂文人画人たちの遊びさながらに完全フリーな遊びの濃密なドリームタイム。「こんな感じかな」と出来上がりに一同満たされ筆をおさめ、さらに杯を重ね、ふらふらと今度はロック喫茶へ移動し濃い珈琲を一杯いただき、ホテルへ。次の夢の中へ。
即興ドローイング01即興ドローイング02即興ドローイング03即興ドローイング04

起床し、約束の時刻にロビーで町田さん、S川女史と落ち合って駅へ。記念写真を撮る等して名古屋まで移動。途中何度か河を渡った。鉄橋の下を疾走するモーターボート。名古屋駅ホームで町田さんとはおわかれ、別々の新幹線でそれぞれの場所へ。
ツーショット河を渡るモーターボート

僕は2・22記念に赤福を購入。愉しい旅だった。
赤福22222赤福22222

2010年02月20日

▼ 映画『人間失格』本日初日! 明日は町田康さんと四日市でトーク! ▼

今日はついに映画『人間失格』公開初日! 僕は諸諸の事情でロキ画室を離れられなかったのですが、たくさんの方から感想や祝福のメールいただきました。初日から観てくださった皆様、感謝です!
映画の公式サイトは
http://www.ns-movie.jp/

この映画の中で主人公葉蔵(生田斗真さん)の描く絵を僕が担当したのですが、実は蓮咲き乱れる不忍池で写生をしている葉蔵の筆を奪い、葉蔵の絵に強引に筆を加えてしまう堀木(伊勢谷友介さん)の手が僕だったりして、堀木描くタッチは僕のタッチです。このシーンでは葉蔵と堀木、双方の描く絵を僕一人で演じ描きしていることになります。ご注目ください。

葉蔵の自画像や、上記の風景をはじめ劇中に登場する原画、及び撮影現場でキャスト・スタッフの皆様を描かせていただいたデッサン、さらに『赤目四十八瀧心中未遂』『外科室』など荒戸映画諸作品へのオマージュ作品もあわせて、寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREEにて特別展示を、来る3月1日よりスタートいたします。初日1日、13時~20時、ささやかながらレセプションパーティ行います。荒戸監督もお見えになる予定です。どうぞお立ち寄りください!
人間失格の公式サイトにも詳細が掲載されています。
http://www.ns-movie.jp/news/

映画館で「人間失格」を観るのをおあずけにして、明日は、いよいよ、四日市の絵本やさん「メリーゴーランド」での町田康さんとのトークイベントです。早起きして四日市へ移動。ひさしぶりに町田さんとゆっくり会えるなぁ~たのしみでなりません。しかし、町田さんと公けの場でのトークは初めて。どんなことになるのかなぁ? わくわくわくわく
http://www.merry-go-round.co.jp/lec-221.html

これがどういうイベントかというと、メリーゴーランドとフェリシモがタッグを組んで作った「おはなしのたからばこ」シリーズ絵本の中の1冊『猫とねずみのともぐらし』を町田さんの文と寺門の絵で昨年作ったのですが、このたびその書店売り版が大判で完成、その記念イベントでもあるのです。大判を作るにあたり、寺門は全画描き直しました、ので、前回のプレゼントブックバージョンとは表紙から中味まで全く違うものとなっています。ぜひ御確認ください! 僕はかなり気に入っています。
http://www.felissimo.co.jp/ohanashino-takarabako/

2010年02月15日

▼ 広崎うらんさん御来館 ▼

振付家・演出家・ダンサーの広崎うらんさんが表参道のミュージァムに御来館! 彼女の自主企画公演のメンバーの祐輝薫さんはタカラジェンヌ時代から僕の展覧会へ来てくださっていた方で、退団後ベルリンでアーティスト活動をされていて、数年前当時の北野坂の僕の画室に現れ「ベルリンでなにかご一緒に」と誘ってくださったことがある。その彼女がキューピットになってくださり、うらんさんと初対面即意気投合。なんでもうらんさんは『DREAM DREAM』をたいそう気に入ってくださって、その絵の世界を御自身の作品に投影してくださっているとかとか。せっかくダイレクトに会ったのだし、ダイレクトにコラボレーションしましょう、っていうことに相成りました。確かに、うらんさん、僕の絵の中で見たことあるような方でした。3月17日~19日 六本木のSuper Deluxで“Tears”という人魚姫をモティフとしたダンス劇をなさるそうです。
詳細は広崎うらんさんのサイトで!!
http://uran-revo.com/revo/index.html

うらんさんのブログの2・16の回に寺門孝之ミュージァムが登場してます。
http://ameblo.jp/uranhirosaki/

多謝!!!
写真は、うらんさんと僕、及び、うらんさんとキューピット祐輝薫さん
広崎うらんさんとうらんさんとキューピット

2010年02月14日

▼ GRUPPO KAPPA OPERA旗揚げ公演 ▼

GRUPPO KAPPA OPERA1GRUPPO KAPPA OPERA2
江原啓之さんにお招きいただき、GRUPPO KAPPA OPERA 第1回旗揚げ公演 歌劇『ヘンゼルとグレーテル』を観せていただいて来た。場所は代々木上原駅からすぐの細い坂道を上がった脇にあるムジカーザというステキな小さなホール。ガラスブロックから外光の滲む、コンクリート打ち放しのモダンな空間。開演直前に辿り着くとほとんど隙間が無いくらいにパイプ椅子が並べられ、観客が押し詰まっている。果たしてここでオペラをするんだろうか?と思われるほどに、小さくてぎゅうぎゅう密度が高い様子はまるで僕の大好きなテント芝居のイメージだ。生のピアノ2台の連弾と打楽器、熱い台風の目玉となる指揮者、客席最前列の隅から陰の声を鋭利に飛ばすプロンプター、観客に触れるような近さで次々と踊り出てくる個性豊か過ぎる歌い手たち、時には魔女の群れ、時には天使の群れとなり、まさしく天使のコーラスを響かせる少女たち・・・うわぁ~ オペラってこんなに熱く、愉しい芝居?! 父親役のよっぱらった演技の濃過ぎる江原さんも最高! ミーデァムの才能は役に入ることにも遺憾なく発揮されて見事な存在感。魔女役の持木弘さんの怪演すさまじく、志村けんのギャグコントを観ているかのような爆笑を誘う誘う誘う。なのに歌も台詞も全てドイツ語の原語公演! ドイツ語の響きが美しく、言霊がしっかりと金属片のように魂に飛び込んでくる。江原さんも持木さんもドイツ語公演が初めてだなんて、信じられないプロの凄味! 露の精のソプラニスタ岡本知高さんの奇跡のような存在のありようにもびっくり!カーテンコールでのラストの合唱まで息もつかせぬ演出も見事で、僕はすっかりこの「劇団」にココロ掴まれてしまいました。早く第2回公演が観たいです!江原さんありがとうございました!

2010年02月11日

▼ BIRTHDAY DESSIN ▼

当家の伝統として誕生日には家族ででっさんを描くしきたりだ。子供たちの僕を描く眼と手は一年で大きく変化をする。面白くてならない。
息子の描いた今年の僕
小3息子の描いた今年の僕。

息子が去年の誕生日に描いた僕
息子が去年の僕の誕生日に描いた僕

娘の描いた今年の僕
高1娘の描いた今年の僕。

2010年02月10日

▼ 7×7=49 ▼

生まれたのはこのくらいの時間帯だろうか? もう少し早かったか?
シュタイナーによると人の成長に7年の周期があるそうだ、と読んだような記憶・・・
49=7×7
7年を7回生かしてもらった今、なんだかとってもすっきりしたココロモチだ。7年前の2003年は闇の妹の年。その7年前の1996年は天使天使天使・・・。その7年前の1989年はラフォーレミュージアムエスパスでの初めての大個展。その7年前の1882年は卒論でルンゲ三昧。その7年前の1975年は中学生だったが記憶なし。その7年前の1968年は小学生だったが記憶がない。その7年前の今日生まれて出て来ました。こんばんは!

からっ風野郎ラピュタ若尾文子特集

ところで、6日の若尾文子様講演会は、僕にとってとってもとっても愉しいダイヤモンド・タイムでした。汲めども汲めども尽きぬ神泉のように若尾様の口からあの声で発せられるエピソードの数々は日本映画史・芸能史・文学史そのもの・・・否「史」などというものではなく生き生きと生々しく美しくも妖しく愉快でキラキラと不思議な光を発散する宝石のようなシーンです。夕方の部の中で三島由紀夫氏とのダンスシーンについて語られた刹那、僕の脳内がフラッシュアウトし、真っ白な閃光に時空が溶けてしまいました。至福・・・ (司会進行が止まってしまいましたが・・・)
このようなドリームタイムを僕にプレゼントしてくださった花伝サロン運営の皆様に、そして快く御登壇くださった若尾文子様に心底感謝しています。
その夜にホテルからamazonで注文した三島由紀夫氏との共演作『からっ風野郎』のDVDが今日届いて、あの世界から僕へのバースディプレゼントです。

阿佐ヶ谷のラピュタでの若尾様特集はまだまだ続くし、神保町シアターでも出演作が何本か見られます。当分は若尾様を追いかけ続ける所存です。

2010年02月06日

▼ 若尾文子様いよいよ御登場 ▼

いよいよ本日、花伝サロン新春公演 若尾文子特別講演会「女優と文学」開催です。昨夕、会場の大阪天満・相生楼にてリハーサルと打ち合わせを完了。相生楼に御登場された若尾様は美しく威光に包まれ、近寄りがたいほどなのだが、さらりとそのヴェールを脱いで気さくにお話くださり、何かひとつ問うと溢れるように零れ落ちてくる興味深いエピソードの玉々に、至福の時を得ました。「なんでも訊いてくださったら、あたしきっといろいろお話しできますわ」とおっしゃる御言葉に甘え、今日は存分に伺ってみたく存じます~
花伝サロンフライヤー

2010年02月03日

▼ 節分 ▼

節分だったのを急に思い出し、伝家の鬼面をつけ恒例の鬼踊りをする。妻子らが当家伝来の「鬼は内 福は内」を叫びつつセブンイレブンで購入の豆を鬼役の僕に投げつけるのがならわし。
鬼踊り

2010年02月02日

▼ 足跡~雪国~日本橋 ▼

ベランダ雪足跡雪国
朝起きると雪はもう止んで空はうすく晴れ枝に載る雪はかなり溶けていた。ベランダへ出ると、既に足跡・・・早く起きたつもりだったが先を越されてた
ちょうど昨夜川端康成『雪国』を再読したところだったので記念撮影。『雪国』は冒頭の一文ばかり有名だが、ラストの鮮烈さがたまらない。駒子と葉子との複雑に謎めく緊張関係 島村は駒子と馴染みを深めつつも、潮時を察し、駒子から離れ葉子を連れ東京へ戻る可能性さえ胸に芽生えつつあるそのとき、駒子と島村の上に晴れ渡る夜空がひろがり、太い天の川が燦然ときらめく・・・そして映画を上映中の繭蔵が発火し炎を上げる。炎の中、葉子が焼け落ちる二階から墜落、水平に、仰向けに!

昨夜は、『雪国』読了後に映画『日本橋』をDVDで観た。もちろん泉鏡花作の『日本橋』。市川崑監督の大映映画、助監督に増村保蔵の名が見える。お孝=淡島千カ景・清葉=山本富士子・お千世=若尾文子の揃い踏みの豪華。1956年作なのでまだ若尾様初期に入る。お酌の健気な初々しさ、唯一の身内のおじいさんを大切にする野花のような素朴さ、可憐さが見事に美しい。独特のあの声と台詞回しは既に若尾様。品川隆二の葛木晋三も輪郭線がしっかりしていてむずかしい役なのに共感できるし、巡査の船越英二のまっすぐさも胸打つ。赤熊と呼ばれる物語の因縁の鍵の存在が悲しく、怖ろしい。この『日本橋』でも複雑な因縁が錯綜するラスト、お孝の家が炎を上げ、炎とともに悲惨な終幕へと物語が突き進んでいく。

火の元には充分に注意しましょう~

2010年02月01日

▼ 渓谷は雪夜景 ▼

昼過ぎからのさして冷たくもなかった雨は、夜半、牡丹雪に。画室の向こうの渓谷のジャングルは雪景・・・薄墨の光を発光しやけに明るいモノトーンの夜景・・・
渓谷雪景1渓谷雪景2

2010年01月26日

▼ 新神戸アジトが画室に ▼

大学業務がつづくため今週は神戸滞在がつづくが、お絵描きもしなくてはならないため今回は新神戸アジトに水彩はじめ画材を持ち込んで来た。これまでは絵や印刷物やその他がらくたの投げ入れ倉庫、及び神戸滞在時の寝泊りベッドとしてしか機能してなかったアジトだが、急に思い立ちテーブルなどの配置換えをしてみたら、すっかり画室らしくなった!どこにいったのか?と思ってたレコード盤も段ボール箱から掘り出して棚に並べた。フェリシモから頂いた500色色鉛筆の一部や、月光荘水彩絵の具を広げ、簡易ターンテーブルで懐かしいソフトヴァーディクトやドゥルッティコラムや、ニック・ケイヴやビリー・ヴォーン楽団を回してお絵描き。新神戸でも絵が描けるとなるとこれは・・・新時代トウライ!!
新神戸新画室1新神戸新画室2新神戸新画室3

2010年01月25日

▼ FAMILY ROSES東京展終了~ちょっとダウン ▼

FAMILY ROSES 東京展、23日終了いたしました。神戸に同様たくさんのご来場に感謝しています、ありがとうございました。バラと家族写真をモティフに、水彩画・・・と、僕にとって初めての試みでしたが、とても好ましい歓迎を受けられたようで嬉しいです。僕のレパートリィに新しく、水彩画も加えることが出来て歓んでいます、さあ次々描くぞう~

が、展覧会終盤で流行の胃腸風邪?かなんかにやられてダウン・・・1日大学業務を休ませてもらい爆睡したら大分良くなりましたが、食事ができなかったのでいまだちょっとチカラが湧いてこない感じでとほほです。昨年相当無休で来たので疲れが出ちゃったかな? 
しっかし、休んでる場合ではない事態が次々と控えています・・・
まずは・・・ワ・カ・オ・サ・マ・・・

2010年01月19日

▼ ROSE DAYS ▼

展覧会の薔薇の絵渋谷駅階段でバラバラになりかけてる薔薇画室にやって来た薔薇
ピンポイントギャラリーで開催中の「FAMILY ROSES」展の新作シリーズでの重要モティフは「薔薇」・・・バラの絵がたくさんあります。すると昨日今日、「バラの人」との出会いがありました。昨日は、バラをモティフに絵を描かれている方がいらして、絵を見せてくださいました。油性の色鉛筆で描かれたという精緻なバラはとても繊細で美しくすてきでした。今日(19日)には、やはりバラをモティフにイラストレーションを描かれている方がDMのバラの絵に誘われ来て下さいました。専門的にバラの栽培もされているとのこと。実は僕はいま秘密裏に計画していることがあって、その中でインスピレーションとしてバラの専門家との出会いが必要だなぁ、誰かさがさなくちゃなぁと思っていたところだったので、とってもびっくり! 興奮しつつ帰路、おしあいへしあいの混雑の渋谷駅階段で、ぎょっ! 僕の足元に1本の深紅の薔薇が少し踏まれて花弁がバラバラになりかけながら落ちているではありませんか! 拾いたかったけれど立ち止まるとドミノ倒しになりそうな混雑だったためいったん流れのままに通り過ぎたものの、どうしても気に係り、人の波が納まるのを待って戻り、撮影・・・そして拾って持ち帰り、今は画室でゆずぽんの空き瓶で咲いています。薔薇の日々。薔薇の精の導き・・・

2010年01月05日

▼ 画室の影法師 ▼

画室の影法師1画室の影法師2
ロキの画室の午後3時くらいになると西窓から真横に陽が射してきて、カンバスの空白に妖しい影法師が筆を振るう・・・

2009年12月28日

▼ 書店に溢れる生田斗真さん=大庭葉蔵~大雷蔵祭大阪 ▼

書店の斗真さん1書店の斗真さん2
東京画室近くの大型書店、角川文庫の太宰シリーズ10冊が、生田斗真さんの大庭葉蔵姿写真で覆われずらり並んでいる。「人間失格」ポスターも貼られ大々的に映画宣伝がスタートし始めた様子。
大雷蔵祭で見た予告編、公式サイトでも見られます。
寺門画の葉蔵自画像がどんと出ますよ!
http://www.ns-movie.jp/trailer/

神戸に移動後も、大阪でもやってる大雷蔵祭に通い
「炎上」「華岡青洲の妻」「新源氏物語」を鑑賞できた。
http://www.dairaizosai.jp/theater.html
http://www.kadokawa-gardencinema.jp/umeda/movie/20610/

2009年12月25日

▼ MERRY MERRY CROSS ROSE ROSE ▼

ROSE ROSE SKY ROSE
STARS SLEEPING SHOWER GIRL STARS
LONG WAY AROUND THE SEA

1225_rosette angel

2009年12月23日

▼ 「ぼんち」~「好色一代男」~「人間失格」予告編 ▼

大雷蔵祭
クリスマスイヴイヴとなっても様様な案件が同時に進行しており、必要なお絵描きもとめどなく、今年は仕事納めは不可能、年をまたいであれやこれや進行中。
その中でもハートを大きく占めだしているのは、若尾文子様のことである。運がいいというか、この世はそういう風にできているのか、是非観たいと思っている映画が次々と劇場で公開されつつあって・・・
今日は、角川シネマ新宿へ大雷蔵祭に行ってきた。
目当ては、もちろん「ぼんち」と「好色一代男」の若尾文子様である。

「ぼんち」!!!
最初の一瞬から圧倒的で、ラストまで余りのすばらしさで心底嬉々となる。マイケルThis is it同様、エンドマークで拍手が巻き起こった。
市川雷蔵はジョニー・ディップも真っ青な魅力! 二枚目な上に突き抜けた虚無と無邪気とユーモアとフェロモン、渋み、苦味もあって打ち抜かれた。出て来る全ての役者が見事で豪華、言葉遣いや、間、所作の美しさ、日本家屋の光と影、座布団や、布団や畳・・・次々と登場する女達の色のとりどり・・・面白過ぎる映画也!!!
そして、若尾文子様は中でも抜きん出て目立つかっこ良さ! 出るとこ出るとこ名場面!

「好色一代男」も時代劇ながらぶっとんだ、突き抜けた映画で、全編館内爆笑、かつエッジが効いて、陰惨なエロスのスパイスもピリリ。ラストはちょっと昔のNHKドラマの「天下御免」の最終回も思い出したりした。

この2本、新宿では26日まで観るチャンスあり。大阪では新年に見れまっせ

http://www.dairaizosai.jp/theater.html
http://www.kadokawa-gardencinema.jp/umeda/movie/20610/

ところで、目当ての映画が始まる前に、いきなり「人間失格」の予告編がっ!! 予告編にも僕の絵がどかんとっ!!! この予告編かなりのカッコヨサで、これじゃあ大ヒットまちがいなしではないだろうか

2009年12月18日

▼ 十四才の夢 ▼

大学。1年生の授業で「夢」をテーマとした作品の合評会。先々週、彼女は事前に「読んでおいてください」とプリントアウトを僕に渡していた。「十四才の夢」・・・それが彼女が14才のときに見た夢なのか、後に見た14才の彼女が登場する夢なのか、文面からは判然としない。
夢の中で彼女は小さな部屋の中で一人、天井まで届くような大きなキャンバスに向かい、脚立にまたがり、真新しい筆を手に、絵をまさに今描こうとしているその時、背後から男の声がする。彼女は「ちっ」と舌打ちして鋭い視線で振り返る。中年の長髪のさえない芸術家風の男が絵と心についてわかった風なことを言い「君は常に絵を描いているべきだと思うよ」と告げる。彼女はむしゃくしゃする。「みすかされているような、何もわかっていないような、とても正しいような、何もかも間違っているような」・・・むしゃくしゃした気持ちで彼女が再び舌打ちすると、壁が無くなり、キャンバスが無くなり、筆が無くなり、そして彼女が無くなる。男だけが残り、世界が無くなった・・・という。
彼女にとって14才は特別な歳だった、そうだ。学校へ通うのをやめ、その代わりに様様な人、モノ、事柄と出会い、聴き、見、読み、全てを吸収していく。絵を描きつづけてきた。、縁あってこの大学のこの学科へ入り、僕からこの課題が与えられた瞬間に、あの夢の絵を描く時が来たことがわかった、のだと言う。
合評会は教室で続いていたが、彼女の絵はその外に倒れていた。
「一人で立てられます」
身を切るように冷たく晴れた青空の下、彼女は絵を立てる。高さが4m、幅2mはあるだろうか。教室から背をすくめながら外へ出た僕たちに、彼女は告げる。
「これがその絵です」
僕たちは、彼女の夢のつづきに立ち会い、その夢に属していた。
十四才の夢を立てる

2009年12月11日

▼ ルミナリエ***** ▼

今日はゼミの後、内モンゴルと山西省からの留学生君を連れてVieへ。続々と大学生が来てくれて、助手嬢も来てくれて、最後に残った留学生二君、学生三女子とともに僕の壁画たっぷりあるハーンホフで夕食、後、ルミナリエ。
 皆で感激。消灯を見て帰る。
「どうだった?」
「サイショ タノシカッタ ケド サイゴハ タノシクナクナッタ」
「どうして?」
「オオキナ ジシン ガアッタコトノタメノ ダト シッテ カナシクナッテキタ」と、内モンゴルから来た彼がポツリ 言っていた
ルミナリエ1211_1ルミナリエ1211_2

2009年11月30日

▼ FAMILY ROSES 展示完了 ▼

壁のタイポ壁のクロックガラスのロゴ越しに
Gallery Vieはオーナーがグラフィックデザイナー氏。なのでグラフィック面の充実感がもれなくオプションされます。これまでにVieでの展覧会に通っていつもうらやましかったのは、天井の高い壁面にお洒落にレイアウトされるタイトル文字。DMグラフィックと連動して、画廊スペースがそのままグラフィックとして立ち上がって来る。今回ついに夢がかなって、僕の展覧会タイトルも晴れて貼れて・・・快感。Vieは主としてイラストレーションを取り扱うギャラリーだが、イラストレーションは文字群とともに存在する(ことが多い_)絵だ。画廊扉のガラス窓にも、ギャラリーのロゴタイポグラフィが、すっと中の空間に重なり、絵画をイラストレーションに見せる。今回は、構想の段階からVieオーナー村上氏と会話を重ねて、Vieのそんな空間の特性からインスパイアされたこともあり、僕なりに「イラストレーション」を意識して描いてみた。文字も描き入れてポスター仕立ての新作シリーズもあり、25年ぶりの水彩画はかなりニューモード! 見に来てみて下さい! 壁で今も時を刻む古い円時計もステキ!

2009年11月29日

▼ FAMILY ROSES~月光荘の水彩絵の具 ▼

画室机上1画室机上2画室机上3
昨日からミュージァムの天使展始まり、さっそくたくさんの方が来てくださっている様子です、ありがとうございます。僕は明日の神戸展搬入に向けて追い込み中で、まだミュージァムに行けていません、来てくださった皆様失礼いたしました。

画室の作業机では、本当にひさしぶりに取り出した月光荘の水彩絵の具(透明・不透明両方)が大活躍! すっかりはまってしまって、セツモードセミナーの画学生時代を思い返しつつづんづん描き進めています。油彩もそうだったが、水彩もやはり月光荘の絵の具は色質がすばらしく、エンザイムたっぷりの野菜のようだ。色数が少なく、クセも強く、使いこなす難易度も高いが一度はまるとこの絵の具から離れられなくなる。ギャラリーVieではかなり新鮮な画面をお見せできると思います、ご期待ください!

寺門孝之展覧会「FAMILY ROSES」
12月1日(火)~12月12日(土)
11:00~19:00
会期中無休 最終日は18:00終了
ギャラリーVie(神戸・元町)
神戸市中央区海岸通3-1-5 海岸ビルヂング307号
078-332-5808
dm表dm裏

2009年11月25日

▼ 立山ひろみ作・演出 『楽園』 ▼

楽園フライヤーイワト表紙
縁あって期待の新進演出家立山ひろみさんのひとりユニット=ニグリノーダの宣伝画を描かせていただき、平野甲賀氏の素敵なデザインのフライヤーに仕上がったのだが、その公演初日を魅せて頂き、とても刺激を受けた。ひとりユニットといっても、本公演には凄いスタッフ・キャストが結集しており、小気味良いシュールな笑いと、かっこいいダンス、キュートな俳優たち、お洒落な衣装・美術・映像・音響、そしてオリジナリティ溢れる生演奏・・・タイトにきゅっと絞り込まれた愉しい異空間の趣きがすばらしかったです。オススメです、といっても29日が終演・・・興味のある方は問い合わせてみてはいかがでしょう?
08054523165(平野)

写真はフライヤーと、パンフレットを兼ねるリトルマガジン「イワト」
イワト掲載の僕の文章を以下に転用します・・・

*********
楽園
寺門孝之

 再び東京へ越してしばらくして、六本木のミッドタウンにあるライヴハウスへ細野晴臣氏のコンサートに出かけた。たんたんといくつかの歌が歌われ、どこへ向かうともないおしゃべりがさしはさまれながら、のらりくらりと時は流れていった。ラスト、ふわりふわりと音が重なりそれが僕が長年レコードで親しんできた楽曲「はらいそ」だ、と気付いた刹那、ステージ背後の深紅のカーテンがすーっと左右に割れて行き、その向こう、魔都のイルミネーションが煌々とガラス越しにきらめく。「はらいそ」の「・・・溶けろ、リ・ア・リ・ティ・・・」という歌詞はレコードで聴くよりも、黒々とマジックのように奇妙な抑揚で歌われ、その言霊は本当に僕のリアリティを溶かしてしまったようだった。僕はその夜の仲間たちと痛飲し、気付くと自宅のソファに腰掛けていて、目の前に膨らんで溢れたまま冷えたカップヌードルが朝日にくっきりと照らし出されていた。
溶けろ リアリティ
膨らめ カップヌードル
眠れ ボク・・・
東京の夜の真ん中で歌の一言によって開かれた「はらいそ」=「楽園」は、不気味に甘く、黒々と苦く、無意味に美しかった。

 今年の早春、ずいぶんと髪が長くなった立山ひろみさんから手渡された台本を、画室の夜に開いて見るとタイトルだろう「楽園」の文字が目に飛び込んで、ふっと思い出したのはその「はらいそ」の夜、ここ東京が楽園であるというねじれたような実感を味わった歌の夜のことだ。頁をめくってその内容を通読してみると、その先触れの感覚もあながち間違っていないような気がした。正直に言うと、ほとんど意味はわからない。けれどきっと、これは今の東京でしかあり得ない、無意味に美しい刹那を、一瞬切り開いてくれる素(もと)なんだろうな、と思いもした。絵はきっと浮かぶだろう。ほとんど彼女がだれなのかも知らず、彼女の作品を一本も見たこともないにもかかわらず、そんな風に僕に思わせてしまう立山ひろみとは、いったいだれなのだろう?と、思いつつ、もう僕は絵を描き終え、今はその稽古が始まるのをとてもたのしみに待っている。そして本番を見れば、僕の絵が全く足らなかったことを後悔し、次こそはちゃんと描くぞ、と思いを新たにすることになるだろう。

2009年10月29日

▼ マイケル・ジャクソンTHIS IS IT ▼

THIS IS ITチラシ
昨日スタートのマイケル・ジャクソン映画「THIS IS IT」、大学業務の後、三宮のmintでレイトショー。はじまった瞬間からなにか押し寄せてきて目から汁が。全編に渡り、ただならない気配に満ちており、幸せ過ぎて泣ける。けしてこれまでマイケルのファンだったわけでもないのだが、彼の、彼の世界の素晴らしさに打たれた。そしてまた、マイケル・ジャクソンの世界が、伊藤若冲の世界に重なって感じられた。とっても似ている!
人工美の極致を、大自然そして宇宙のエネルギーが貫いていく。朗らかで、強く、美しく、健やかで、飛び切り贅沢だ、そして、かわってる!
ショーの(=映画の)監督は言う「マイケルの世界は、けたはずれでなければならないんだ」
マイケルは言う「ファンが望んでるのは日常を離れること、さあ、だれも見たことのないものを見せようじゃないか」
そして完璧以上の超絶な技術と、世界中の才能を集め、全てを
「ワンダー」のために捧げ尽くす。

若冲ワンダーランド!
マイケル・ジャクチュウ~

もしかすうると、この映画に収められたリハーサルの時間こそが「完璧」だったのではないだろうか? もちろんショーが実現していればそれは間違いなく凄いものとなっただろう。けれどもこんなにまで僕が彼の世界に浸されることにはならなかったろう。これまでのように、彼の完璧な作品と、奇矯な伝説のみを情報として取り入れただろう。リハーサルだからこそのやわらかさと、人間味溢れるスタッフやダンサーとの親密な時間、本番ではない時間こそがまた本当の本番でもあり、マイケルが言う「本当の冒険」の瞬間に僕たちは取り込まれる。

必見! 世界同時公開たったの2週間の上映ですって!

2009年10月26日

▼ 荒戸源次郎監督作品『人間失格』0.5号試写 ▼

待ちに待った! 『人間失格』の完成!! 今日、五反田のイマジカで関係者へのお披露目があって、観て来ました。夏の撮影現場にはかなり立ち合わせてもらったのですが、その後2ヶ月、全く進行を知らないでいたので、全くのサラの目玉で見たのですが、凄かったです。2時間13分があっという間の、つかの間の夢のようで、しかしどすーんと目に胸に肚に来ました。
とにかく、主演の生田斗真さんが素晴らしくて、圧巻です。

僕の絵もちゃんと映っていて、その上、なんとエンドロールのラスト、監督の名前の前にもどーん! 嬉しくて苦しかったです・・・

懐かしい皆さんと再会と祝杯・・・

2009年10月25日

▼ 巨鯨&白象~若冲ワンダーランド ▼

大学、絵話塾の任務を終え、日曜日、早起きして神戸から東京への戻り道、京都で途中下車し石山でバスに乗り換え、山の奥へ奥へ、車窓越しに色付き始めた紅葉や滝を見遣りながら小1時間、miho museumへ行って来ました。もちろん、伊藤若冲の新作?!を観るために。昨夏、北陸の旧家で若冲の未知の屏風絵が発見されたとのニュースに胸躍りましたが、こんなに早くに見せてもらえるなんて!
フロントでチケットを購入、そこから10分くらいてくてく歩き、銀ピカのトンネルと吊り橋を渡って、展示室へ。2000年の京博でお目にかかった作品や、目新しい絵、ブライスさんのお持ちのあのタイル絵のような動植物群などを観て回った後、どーん!と巨鯨&白象が出現!! ああ、しあわせで、笑っちゃう。必見! 12月13日まで。ミュージアムまでは遠いけれど、桃源郷をデザインしたという建築景観も見物です。
http://www.miho.or.jp/japanese/inform/new.htm

図録とポスターと絵葉書もゲットし、図録を読みながらロキへ帰って来ました。解説によると、若冲の人間像が最近の研究により随分と更新されているとのこと。若冲というと家業を投げ出し、俗世と付き合わず好きな絵ばかりに熱中した奇人、というような雰囲気で紹介されることが多かったが、実は家業=錦市場の青物問屋のピンチの際に役人と渡り合って解決に導くなど、リーダーシップと義侠心と行動力に溢れた大人(でかいひと)だったらしいことがわかってきているらしい。僕は、京博や東博で原画を観て、絵はたしかに物凄いけれど、決してエキセントリックなものではなく、極めて真っ当な、ただただ自由で突出したオウラを感じていたので、美術手帳の若冲特集でも「上がりの画家」という文章でそのことを訴えたりしたものだが、やはりようやくそれも実証されつつあるようで嬉しい。とにかく、若冲の原画をこんなに何度も観ることが出来る時代に生まれ合わせてほんとに幸せというほかない。もちろん次は東博へ「動植彩(ほんとは糸偏)絵」に再会へ。相国寺の時もあれは凄かったなぁ~
フラッグトンネル展示室へポスター

2009年10月10日

▼ 目からSが ▼

夕方からムスタシュへ。来てくれた“てらこや”メンバーたちと「普通呑み」。(普通呑みとは芝居とか観ないでただ呑みに行くこと、らしい、メンバーによると)
まあ、いつものように近況報告しあうだけでずっと大笑いだったのだが、どうも昨日は右目がちくちくする感じでさかんにこすっていた。ふっと気付くと右目をこすっていた指先に写真のような半透明の円形のシールが!ソフトコンタクトレンズのような直径10mmくらいのシールで、粘着面にほこりでかなり汚れている。逆面に青いSの字がプリントされている。右目は以来すっきりクリアに見えるようになった気もするが、果たして、本当に目から出てきたのだろうか・・・???
謎のS

2009年10月09日

▼ 神戸芸術工科大学学園祭=芸工祭 ゼミ展示完了 ▼

ゼミ看板と
今日は朝から芸工祭のゼミの展示作業。明日明後日、もし芸工祭に来られたら、ビジュアルデザイン学科棟2Fラウンジもぜひ覗いてみてください。うちのゼミ生たちの、写真あり、似顔絵あり、でかい絵から小さな立体、アリスからレスラー、女神から変態(?)まで・・・色色様様な成果を展示しています~ ギャラリーセレンディップも学生達の力作がみっちりとつまっています。
ゼミ展示1ゼミ展示2ゼミ展示3ゼミ展示4ゼミ展示5ゼミ展示6ゼミ展示7

▼ 台風一過~LIMITS OF CONTROL ▼

神戸に前のりして早起きしてスタンバッていたが台風が通り過ぎた影響で大学、午前中は休講になってしまい、とぼとぼ午後に登校、実習の授業、及び中国やモンゴルからの留学生さんとの面談。遠くからこの大学(院)へ来てくれ身の引き締まるオモイだ。アジアのイラストレーションについて僕もとても興味があり、色色教えてもらえると嬉しいな。

台風が通るとどうしても映画が見たくなり、レイトショーで、ジム・ジャームッシュ監督の新作「リミッツ・オブ・コントロール」観る。夢が濃くなりすぎてこの世にはみ出して来たような映画で愉しめた、ニコニコして観たた。冒頭で「イマジネーションとスキルを使え」と言われてその通りに進む謎の男が主人公。イマジネーションとスキルを使うとどうなるかというと、人生(任務)が運ばれて行く。そして「人生に何の価値もない」と繰り返し映画の中で告げられる。映画になにも意味はなく、ただ愉しみの時間が過ぎて終わる。またしてもティルダ・スウィントンが突然現れた。無意味にゴージャスでどこか壊れやすくチープで、やはり天使のようだった。工藤夕貴やガエル・ガルシア・ベルナルの瞳のただならぬ輝きも美しかったが、眼鏡裸女パス・デ・ラ・ウエルタのアンシンメの乳房が気になった。タイトルが“LIMITS OF CONTROL”で始まるのに、エンドロールでは“NO LIMITS NO CONTROL”。カッコイイ!
LIMITS OF CONTROLパンフ表LIMITS OF CONTROLパンフ裏

2009年10月08日

▼ 台風へ ▼

雨粒1雨粒2
8日早朝の神戸への移動を予定していたのだが、台風が関西に接近中のため心配になって急遽、前のりすることにした。ロキでの1晩を失うのは仕事の進行上かなり痛いが、仕方ないにゃ~。
新幹線の夜の窓に雨粒が走る。

新神戸。雨はそれほどでもないが、ゴウゴウと風が吹き上げて、大きな木の枝が飛び、自転車が散乱している。さて?

2009年10月03日

▼ てらぴか在廊速報 ▼

昨日は大学、ゼミ終了後大分遅れて、ムスタシュ初日レセプション会場へ。ずいぶんたくさんの方が待っていてくださり、嬉しかったです。学生もいつになくたくさんの参加で頼もしい。てらこや生たちももうすっかり立派な大人達。懐かしい方々新しい方々。久し振りに盟友音楽家=周防義和さんともゆっくり話せて愉しい夜でした。雨の中お集まりくださった皆様に御礼申し上げます。愉しい夜を演出いただきましたギャルリの皆様に重ねて感謝です。

本日14:00~17:00は確実にムスタシュ在廊予定です
http://www.galerie-moustache.com
その後、所用経由し、楽市楽座公演へ行く予定です。
http://www.bekkoame.ne.jp/ha/ag0214/

2009年09月26日

▼ “あまうり天女の宴“~切なく愉快な音の方舟(1)宴まで ▼

ホテルの窓のカーテンを通してもそこなわれない強い光線が枕の上の僕の目玉をむりやり覚まさせた。起きよう、いよいよ今夜、天女の宴だ。オフィスユニゾンのテルヤさんのお迎えまでまだ時間があるので、市場通りへ出掛けてみた。真夏のように、どーんと青空が抜けて、入道雲があちこちで沸き起こっている。暑さに汗。市場を覗き、てくてく商店街を歩き回り、アーケードが開けた先の小さな店で朝食にてびちそば(豚足ののった沖縄そば)を。後、迷路のような小道を気まぐれにつなぎつなぎ歩いているとテルヤさんから連絡が。待ち合わせ時刻を僕が勘違いしていることが判明、慌ててホテルへ戻る。30分僕の記憶にディレイが・・・。すみませんすみませんと彼女の車に乗せてもらい一路、宜野湾市へ。

展示風景1
カフェユニゾン到着。ここちよい光の中、絵達がしずかに整列していた。昼食にモロヘイヤカレー頂く、壮絶においしかった。テルヤさんとさっくり打ち合わせのあと、ゆったりとカフェの空間に浸る。時折、戦闘機の爆音が時空を引き裂く。しばらくして三枝さんがみえて、近くの普天間の町もおもしろいですよ、と教えてくれた。リハーサルまでまだまだ時間があるので散歩に出掛けることにした。

カフェの横の空き地
カフェの一歩外は、溢れかえる光線が痛いくらい。一気に全身から汗が噴出した。無理だな、戻ろうかなと思いつつ歩いていると、「普天間洞穴」という文字が目に入り気持ちが引っ張られた。ふっと気付くと、僕は巫女さんに導かれて暗い洞穴へと入っていっていた。下からも上からもそびえる鍾乳石は表面が白くつややかでなまめかしくも若若しく、乙女のような印象だ。「絵をください」と拝んだ。

半月
洞窟を後にすると、僕は清清しい気持ちになり、すたすたと普天間の町を歩いていた。青空に、今日は半月が浮かんでいる。真半分の月だ。車道を車は時折通るが、歩道に人はほとんど見かけない。暑くて、この時間は皆身を潜めているのかな。この後の宴で出会う方達を描きたくなるかもしれないので、どこかで画用紙かスケッチブックを購入したいなと思って歩いていると、コクヨの大きな文字が目に。文房具店発見、様々な文具などが揃っているようだが、はるか以前から時が止まったような不思議な感覚がした。親父さんにスケッチブックはありますか?と訊く。 画用紙を80枚くらい綴じたものがあり700円で購入。レシートをお願いすると「いやあ、レシートはでないなあ、これ古いから」と親父さん言ってレジスターを見せてくれた。ドル用のものだそうだ。そういえば700.00と数字が出ている。前はレシートを打ち出せたそうだが、故障しても直す部品がもはや無く、処分しようかと思ったそうだが、みんながこれは貴重だからといって止めるので使い続けているとのこと。700ドルで画用紙帳を買った気分で通りへ出ると、さらに日の光が強まり辺り全体が銀色に光っていた。どこを見てもがしっと構図が決まり絵のようなので、デジカメのシャッターをむやみやたらと押した。歩道の日陰に夢のような小ささのおばあがふたり楽しそうに立ち話しているのが写っていた。
普天間夢のおばあ

そうこうしているとテルヤさんから、今どこですか? と電話が入り、すみませんすみません間もなく戻ります。先ほどの文具店のドルのレジスターを写真に写したくなり、もう一度行ってみたら、シャッターが降りていた。16:00。700ドルで画用紙も売れたし、今日は店仕舞というところか。

カフェに戻り、スタッフの方々がてきぱきとライヴペインティングの準備をしてくださり、F120カンバスをヨコイチに設置。この空白に、あと何時間後には絵が降りている、はず。新神戸アジトから送った段ボール箱一杯分の絵の具を適当に分類して並べておく。描く段取りなどは全く計画をしていない。とにかく、音が始まるその瞬間まではなにも考えないつもりだ。
空白のカンバス

17:30くらいになって、出演の皆さんが全員揃う。初めて会う方ばかりだ。そのままさちほさんを中心に音楽のリハーサルへ。おや? レナード・コーエンのハレルヤのフレーズが聞こえるが、演るのかな? うれしいな。 リハーサル中の3方をでっさん。パーカッションやウクレレのシカボンさん、ライア(シュタイナーが考案した竪琴)と歌声=小嶋さちほさん、さちほさんと故どんとさんの長男=ギターと三線のラキタさん。
リハーサル中さちほさん達のでっさん

その後、カフェの裏手の楽屋スペースでコーヒーをいただきながら簡単な打ち合わせ、というよりは初対面の雑談を。楽曲の順番が決まる、うんうん、うまくいきそうな感じだ、描けそうだ。カフェには次々とお客さんが入場していく。さちほさんの関係の方か、美しい南国的な衣装の女性がいっぱい。さ、いよいよはじまるなあ~(以下つづく)

▼ 大学→沖縄 今夜ライヴ!! ▼

いよいよ大学、後期授業が始まりました。まずは1年生対象のイラストレーション基礎技法。恒例の自己紹介型黒板ライヴドローイング大会で参加者全員のお手並みを拝見。つづいてゼミ。客人や新入りさんも含め相変わらず大勢で。ゼミ室9303のオリジナルキャラクター「くさおさん」も決まり(byマイミク=ポテ仔さん)、今日はみんなでキャラ描き練習もしました。大学授業も僕にとっては一期一会のライヴ、お祭のようにスリリングで愉快な時間を過ごしたい。(写真は黒板ライヴと9303キャラくさおさん)
黒板ライヴドローイング9303キャラ くさおさん
ゼミ後、神戸空港から沖縄へ。那覇空港に夜遅くに着いて、カフェユニゾン主宰三枝さんが迎えに来てくださり、国際通りのホテルにCI。そのまま三枝さんとさっそくdeepな酒場でオリオンビール、+マンボウの刺身だとか山羊のにぎり!だとか・・・明日がたのしみです。僕はお昼過ぎくらいから会場のカフェユニゾンにいさせていただく予定。夜はもちろん、ライヴです、さ、お祭だよ!


“あまうり天女の宴”  寺門孝之 × 小嶋さちほ

<期日・料金>
2009. 9. 26 sat. 19:00 open / 19:30 start
予約:\1,500+1dr(80名限定)/ 当日:\2,000+1dr

<内容>
“天使の画家” と“観音楽(かんのんらく)の女神”が夢の初共演!
天女伝説の地に音魂(おとたま)、言霊(ことたま)、色珠(いろたま)が降る夜…。

● “天使の画家” として有名な寺門孝之さん。その沖縄での初個展が現在、カフェユニゾンで開催中です。これを記念して寺門さんが待望の来沖。自作についてトークします。
● また沖縄からは、亡き“どんと”のパートナーで、音魂(おとたま)瞑想法を各地で説く、小嶋さちほさんが出演。ライア(ルドルフ・シュタイナーの竪琴)による“観音楽(かんのんらく)”ライブを行います。
● さらには、さちほさんの観音楽をバックに、寺門さんがライブペインティングするという夢のような企画が実現!(寺門さんはシュタイナーブックスの本の装画を手掛けています。)
● オープニングアクトには、日本を代表するレコーディング・エンジニアの上原キコウさん率いる、沖縄エクスペリメンタルオーケストラが出演。小嶋さちほさんと“どんと”の長男であるラキタさんも参加し、天使をイメージしたアンビエントサウンドを、チューブラベルとグラスハープの音で奏でます。
● その昔、天女が天降(あまうり)したとされる羽衣伝説の街・宜野湾での一夜限りの宴。どうかお見逃しなく!
◎ DJ:Kikou

小嶋さちほ こじまさちほ 
http://www.songstar-donto.com/family.html
◇伝説的女性ロックバンド“ZELDA”のリーダー&ベースとして活躍。
◇1995年、パートナーの“どんと”(元ボ・ガンボス)と沖縄に移住。
◇2000年に“どんと”永眠。魂、生と死についての探求の旅が始まる。
◇2003年、南城市玉城に多目的お堂「どんと院八角堂」を建立。
◇著書『竜宮歳時記~どんとの愛した沖縄』、CD『観音楽』など多数。
◇ライアによる音魂瞑想ワークショップを全国各地で開催中。

上原キコウ うえはきこう (DJ:Kikou)
◇日本を代表するレコーディング・エンジニア。
◇電気グルーブ、浜崎あゆみ、くるりらのミックス等を手掛ける。
◇08年、沖縄民謡の巨星らによるCD『沖縄トラッド』プロデュース。

ラキタ らきた
◇ “どんと”と小嶋さちほの長男として生まれる。
◇ 東京でバンド、“ズットズレテルズ”のメンバーとして活動中。
◇BO GUMBOS3 feat.ラキタとして、THE BOOMのカバーCDに参加。
 同じく9/22京都音博に出演し、くるり、奥田民生、矢野顕子らと共演する。

<補足>
※イベント当日は、駐車場に限りがあるため、臨時駐車場へご案内いたします。
※寺門孝之絵画展 “あまうり天使の庭” は、10月5日(月)まで。入場無料。


<会場・お問い合わせ>
カフェユニゾン
11:30~22:00 第1火曜日定休
〒901-2201 沖縄県宜野湾市新城2-39-8 MIX life-style 2F
TEL:098-896-1060
E-mail:
info@cafe-unizon.jp
http://www.cafe-unizon.jp
ライヴフライヤー

2009年09月21日

▼ 楽市楽座『金魚姫と蛇ダンディー2009ファイナル』東京初日 ▼

いよいよ今日、楽市楽座東京公演の初日です。さっそく、僕も行ってみます! 曇天で、夜は冷え込むかもな~。 それから僕が昨日お送りしたメール配信ニュースで誤報がありました。会場での飲み物・食べ物の販売は今回無いそうです、たのしみにされていた方ごめんなさい! では、よろしければ吉祥寺・井の頭恩寵公園西園、ジブリ美術館の近く、楽市楽座公演会場でお会いしましょう~
チケット予約・問い合わせ=090-9056-7826
http://www.bekkoame.ne.jp/ha/ag0214/
ポスター

2009年09月14日

▼ 伊弉諾神宮参拝~スダチ狩り ▼

マダム・ムスタシュの御縁で、マダムと相生楼若女将と一緒に淡路島一之宮=伊弉諾神宮へ。ギャルリムスタシュ+花伝サロン+ミュージァムのこれまでの神恩への御礼と未来への祈願で、御祈祷をして頂く。四方が抜け、風の動きが自由な爽やかな拝殿。朗らかな変拍子が独特の御神楽。巫女舞も清清しい。その後、宮司様に興味深いお話をたっぷりと伺う。さらにその後、御縁を繋いでくださったKさんのお山へスダチ狩りに。たっぷりのスダチと清清しい気持ちを携えて帰神(神戸へ帰る)。
いざなぎ神宮空いざなぎ神宮拝殿前でお山のスダチ

2009年09月13日

▼ 兵庫芸術文化センター管弦楽団演奏会プログラム ▼

兵庫芸術文化センター管弦楽団プログラム9月号
佐渡裕さんが芸術監督をつとめておられる兵庫芸術文化センター管弦楽団の演奏会プログラムの表紙に今月から僕が天使画を描かせていただいています。これからほぼ毎月、真新しい天使を描いて参ります。どうぞよろしくお願いします!
今日、定期演奏会を聴かせて頂いて来ました。僕の大好きなティンパニが大活躍でドヴォルザーク:交響曲第8番、圧倒的で酔い酔いでした。佐渡さんの動きから目が離せませんでした。

http://hpac-orc.jp/news/news2009082502.php

2009年09月10日

▼ ビートルズの新しいCD ▼

9・9、その日は先に書いたように「ナンヤネンの来た日」著者のかしわ哲さんと打ち上げがあり、夕刻銀座へ出掛けたのだが、その際にHMVへ立ち寄ってみた。話題のビートルズの新しいCDシリーズってどんなのかな?と。すると、多くの人が手に手にビートルズCDを何枚も握って右往左往していて、確かに盛り上がっていた。僕もふっと気付くとあれもこれもと握ってレジに並んでた・・・
かしわさんと会うなり、いきなりビートルズCDの話題になった。なんでもいくつかのCDショップでは夜中にカウントダウンで発売して大勢が並んだとか・・・。かしわさん曰く、「デジタルマスターはどうなんだろう? ぼくらが聞いてたあのもこっとした音のかたまり感ってなくなっちゃうんじゃないかな」。かしわさんは僕の11こ上で、ばっちり現役でビートルズ体験されている。ラジオから流れてきた「ツイストアンドシャウト」、全てがそれから始まったと言う。凄い衝撃だったと。なのでかしわさんは前期のロックンロールバンドビートルズがいちばん好きだそうだ。僕は、現役で間に合ったのが「レットイットビー」で、そこから逆に辿っていった、そのせいかどうかラバーソウル以降の8枚が馴染み深い。
で、翌日さっそく聴いてみたのだが、ううむ期待したほど音がよくなった気がしなかった。まあ画室のオーディオくらいではその差はわからないのかも、と思いつつ釈然としないまま。いや、そもそも神戸の画室で聴いていた時の音の方がよくはなかったか? 東京へ越してきてCDプレーヤーが壊れ、その際にアンプも買い換えたのだが前の方が暖かい音圧があったような気がしてきた。それで僕は倉庫の奥から古い方のアンプを引っ張り出してきてCDプレーヤー、スピーカーと繋いでみた。サージェントペパーズロンリーハーツクラブバンドを装填し再生するや ズボッ!!と世界が消滅するような爆音がして死に掛けた。ああびっくりした、あわててヴォリュームを絞りあれやこれやしてるうちにだんだんノイズが弱くなり、凄くいい音でルーシーインザスカイウィズダイヤモンドが鳴り始めた。が、ヴォリュームをいじる度にズガガガと言うし、ときどきぴたりと静かになり落ち着かない。この旧アンプの方が音質は確実にいいのだがやはりあきらめるか・・・と配線を戻す、が諦めきれずに今度はCDプレイヤーから旧アンプへ、そこから新アンプへと音を回して聴いてみると、ノイズが消えてかつ音が温かくずんと前に出てくる。何度も何度も配線を替えてルーシーンザスカイウィズダイヤモンドを聴き比べたがやはりダブルアンプ方式の方がよいことがわかった。ポールの朗らかなベースラインもよく目立つ。こうして聴いてみるとやぁ、新CDとってもいい音じゃないですか!と満足がいったが、よく考えるとそれはうちのオーディオ機器を組み替えたからでCDのせいではないかも・・・まあいいや、おかげで前から持ってたビートルズCDもいまやナイスサウンド。
画室のビートルズ

2009年09月09日

▼ たのしい夕べ ▼

犬のうなじナンヤネンの来た日
昨日今日、夕方からいそいそと街へ出掛けた。前にここでも紹介した装画を描かせていただいた本のお祝い会で、著者の方と、担当編集の方との呑み会!
昨日は、双葉社「犬のうなじ」著者の野中ともそさんと編集S町さんと池袋deepな地下へ。野中さんとは初対面。御自身イラストレーターなのに、前々から僕の装画を想ってくださってたのこと光栄の至り。小説内に僕も大好きなバンドのナンバーがさりげなく出てきたりしていたので、同世代かな~と思っていたのですが、ずばりそうでした。落ち着いた静かな語り口のお酒好きさん。NY在住。意気投合。
今日は、講談社「ナンヤネンの来た日」著者のかしわ哲さんと編集M岡さんと銀座deepな小路へ。かしわさんとは長いおつきあいにかかわらずゆっくり飲んだりするのは初回。今回の作品を書かれる際に僕の絵の絵葉書を見ながら、っておっしゃってたけれど、書斎前の壁の実証写真まで見せていただいて光栄至極。熱く、深く、鋭い語り口のお酒好きさん。僕の七福神の絵を見て浮かんだという真新しい物語を話してくださり、をを! これ絵本にしようってさっそく次回作へ向けてイメージの出航、たのしい夕べ。

芥川、太宰・・・遺されたテキストとのコラボレーションも深く、愉しい作業であるが、今、同じときに生きてるモン同士で、会って、飲んで、話して、肩たたきあって・・・そうして未来をいっしょに生み出していけるのは生きてるモン同士の生きてるモン冥利であることよなぁ・・・あの御方たちとも会って、飲んで、話して、肩たたきあって、みたかったなぁ・・・

2009年09月06日

▼ 堀内誠一「旅と絵本とデザインと」展 写楽「幻の肉筆画」展 ▼

会期が終了してしまうので慌ててお絵描きの隙間画室を飛び出し、5日は世田谷文学館へ堀内誠一「旅と絵本とデザイン」展を見に。懐かしい、お世話になった本・雑誌たちがいっぱいあった。絵本やマガジンハウスの印象が強かったが、10代の頃大好きで影響大だった沢渡朔「少女アリス」以下何冊かの写真集や、種村季弘「薔薇十字の魔法」なども堀内誠一氏の装丁だったのかといまさらながらに。薔薇十字の函の文字が憧れだった。薔薇十字の魔法
翌6日も諦めかけてた写楽の幻の肉筆画展、絵がはかどったので慌てて両国・江戸東京博物館まで見に。最終日なので覚悟してたが思いの外空いていてしっかり見学できた。目玉の写楽肉筆という扇面、うむ、と見詰めたが以前他のコレクションで見た役者大首版画ほどのオウラが無い。色色見て回っている北斎の肉筆は、物凄いオウラがある。写楽の有名な大首版画には北斎級の天才を感じる。僕は専門家でないから、単なる直感妄想でしかないが、大首の写楽と、後のシリーズの全身像の写楽は同一人物と思えない。今回の扇の絵に付けられた「五代目松本幸四郎」の文字も「四代目」の間違いとされているが、果たして故意ではないのだろうか? あいかわらず謎深い画家である。今回のコレクションの他の写楽大首は刷りがよくなくて、見栄えしなかった。菊川英山が美しかった。浮世絵ではないが、狩野山楽の牧馬図屏風が見応え充分。博物館の第2企画展示「ねこ特集」がとってもおもしろい。博物館から出るエスカレーターのトンネルがまるでタイムトンネルのようで、外に出るとお江戸から現代の東京へ迷い込んだ気がするのが洒落た演出だ。
写楽幻の肉筆画カタログ江戸から東京へ

2009年09月04日

▼ 夏をふりかえれば ▼

江森康之氏による寺門写真寺門による江森康之氏でっさん
ロキはすっかりとひんやりとしてしまい、夏が過ぎてしまった、とさびしい気持ち。沖縄はまだ夏なのだろうか? 26日にライヴペインティングのイベントがあるので、沖縄へ行けるのがたのしみだ。7~8月はそれまで以上の怒涛のスケジュールで連日あれやこれやと描いてきたが、ふりかえればこの夏はやはり、映画『人間失格』の絵画担当で、撮影現場へ通ったのが強烈に愉しかった。映画の中に出て来る絵を描かせていただいたのはもちろん刺激的だったが、撮影現場でキャストやスタッフの方がたをデッサンさせていただけたのも僕にとっては最高の愉楽だったなぁ~
それらの成果を、映画公開に合わせてなんらかのかたちで発表できるとよいなぁと思っています。

写真は、荒戸組の若き写真家=江森康之さんが撮ってくれた映画セットで絵を描いている僕。江森さんは、デッサンのとおり丸坊主・剃り眉の男前。

2009年08月12日

▼ 牧島如鳩展~神と仏の場所 ▼

8月10~11日と、また「人間失格」撮影現場へ。葉蔵が入院する脳病院・・・そこでも葉蔵は絵を描く設定なので、その分の絵を描いてきた。撮影中、急にセットに絵を描くよう言われたりして、現場の即興も愉しや。撮影現場には中島ノブユキ氏作曲のテーマ音楽が響き、完成映画への想いがいやましにつのる。うっとりしつつ、スタッフ、キャストをでっさんにつぐでっさん。東京にそれとは別に描かなくてはならない絵が堆積中なので、思いは残るが現場を後にした。

数日前に新聞記事で見てとても興味を抱き、昨夕は、三鷹駅前の三鷹市美術ギャラリーまで、「牧島如鳩展~神と仏の場所」を見に出掛けた。まきしま にょきゅう。1892~1975 とある。太宰より17年上だ。僕はこの画家を全く知らなかったが、新聞記事の小さな図版の「魚籃観音像」という絵がとても気になった。画家がその頃住んでいた小名浜の漁港の大漁を祈願して制作された絵で、今も小名浜漁業協同組合の部屋に海に向かって飾られているそうだ。実際に見ると、凄い迫力、大スペクタクル・・・観音・女神・天使・妖精・・・星座、そして漁業・・・僕の好きなモティフがまるで闇鍋のようにぐつぐつ混然と煮えたぎり、異様なまでのパワフルな画面を立ち上げている、が、同時に透明な祈りの光線が画面全体から発射されているように感じられる。まさに大漁祈願の聖画としかいいようがない。この絵の完成を祝って人々は幌なしトラックに絵を載せて町を練り歩いたという。実際にそれ以降しばらく小名浜港では大漁がつづいたそうだ。それくらい凄いパワーがこの絵にはあるし、絵は本来、そういうパワーを持ち得るモノだと僕は信じる。この他にも、弁財天や千手観音などが、全く独自の立ち上がり方で描かれていて、どれもがただならぬ光線を発していた。もともとはキリスト教の一派(ハリストス正教会)の伝教者としてイコン画家だったそうだが、仏教にも深く関係し思索をつづけ、「神も仏も一つ」という心境に達したそうだ。キリストが「空」の字の中に横たわるエスキースもあった。まだまだ受けた衝撃を整理できないが、凄い絵と出遭った興奮をお知らせします。
会期は23日の日曜日まで。
http://mitaka.jpn.org/ticket/gallery/

牧島如鳩展フライヤー表牧島如鳩展フライヤー裏

2009年08月05日

▼ コドモはオモシロイ ▼

七夕短冊
先日、大学へ通勤のため新神戸からいつもの地下鉄に一人で乗ったところ、七夕の催しで幼稚園のコドモたちが書いたらしい短冊が社内にたくさん掲示されていた。「こまなしでじてんしゃにのれるようになりますように」「いちりんしゃにのれるようになりますように」「ぱんやさんになれましように」などとかわいらしい願いが書かれている。「りずにーらんどへいきたいです」というのもほほえましいな~と読んでいくうちに

「りっぱなしょうがっこうになりたいです」

というのがあり、吹き出すのを抑え切れなかった。さらには、

「ゆうめいなサッカーボールになりますように」

というのがあり、ひくひく笑ってしまい不気味な客になってしまった。
コドモはシュール、コドモはやはりオモシロイ!
昨日はうちのコドモもオモシロかった。

牛乳を取り出そうと冷蔵庫を開いたところ、牛乳のとなりに地球を模ったスーパーボールが入っていた。これは小3の息子が一昨日、母親にもらったお土産だ。どうしてスーパーボールを冷蔵庫に入れるのか、コドモに問うたところ、「地球温暖化だから冷やした方がいいとおもって」とまじめに答えた。今日はそうめんのつゆの横で地球が冷えていた。
冷蔵庫で冷える地球

2009年07月21日

▼ パール兄弟の兄? 弟? ▼

友人の歌手・音楽家=サエキけんぞうさんが昨日の寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREEへ来てくださったこと、御自身のブログに書いてくれています。サエキさんは、かつて大好きで聴いてたパール兄弟の 兄? 弟? 『パリを撃て』という新しく出たCDを頂戴しました。ゲンズブールやボリス・ヴィアンの曲も歌ってます。紙ジャケットのスシ頭のサエキさんが変カッコイイ。サエキさんはLEMONTREEのジュエリーも気に入ってくださった様子。

http://yaplog.jp/saeki/archive/854

昨日のミュは盟友音楽家=三宅純氏、映画『人間失格』音楽も担当されている中島ノブユキ氏と音楽家続々登場。

武道家の畏兄=日野晃氏も元(今も)ドラマー。氏も昨日のことを書いてくださっています。
http://www5.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=541525&log=20090721

2009年07月20日

▼ 絵の魔法 ▼

0719ミュージァム壁面10719ミュージァム壁面2
レセプション2日目も、次から次へと懐かしい人、新しい人が訪ねてくださり、愉しい時間がつづき、あっという間に終了。
僕は、 僕の絵 は、僕とだれかの間に降りて来る と思っていて、絵をはさんで僕と逆っかわに誰かの存在を感じるのだが、今回展示している数々の絵を中心に、その相手と再会したり、初会したり・・・それが絵の魔法。時や、事件のアマルガムの意図は、僕の側にはなくて、絵 にあると思えば楽。

もちろん、明日からも寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREEは連日開館、11:00~20:00。どうぞお近くに見えたときにはお立ち寄りください。4階、5階で 絵 お待ちいたしております。

2009年07月19日

▼ 虹の祝福 ▼

虹1虹2虹3

寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREEの開館1周年記念展
<光線>が今日オープンし、さっそくたくさんの懐かしい方、新しい方、たくさんの方がかわるがわるいらしてくださり、たのしい一日でした。夕刻、すっと空の光の色が鈍くなり、お客さんの歓声が。見ると窓の向こうにくっきりと異様なくらいに強い色の虹の輪が! 金属のようにつやつやと輝きながら。よくみると2重の虹だった。開館1周年への宇宙の祝福は色彩の光線!!!

興奮冷め遣らぬままに、ギャラリー・絵本・演劇ポスター関係のラストゲストお2人と近場で呑み。

明日も11:00~20:00 寺門、在館&ヂキシツドローイングカードスタンバイ中です。どうぞ皆様おいでください!!!

2009年07月16日

▼ 蛇 馬  ドリームタイム ▼

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暑いですね。昨日は夕方、大学で会議が終わって研究室に戻るとドア前に蛇の精霊が待っていた。入室してもらいしばしのテレパシー。今日は夕方、授業が終わって街場の古いビルにある小さなギャラリーへ行くと馬の精霊に迎えられる。次々と集まる馬の精霊。ドリームタイム・・・

それはそうと、次の日曜日から始まる寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREEについてありがたい御紹介をいただきました、どうぞこちら。
http://blog.excite.co.jp/tap/11538468/

2009年07月04日

▼ 6・30~7・4ジェットコースター 荒戸組 ▼

太秦東映撮影所荒戸組プレート
6月29日、大学業務のため早朝ののぞみで神戸入り。今年は卒業研究担当のため中間発表・第一次審査展示の大掛かりな行事があり、今日がその展示日。順調に進行しほっとするやいなや、京都・太秦へ。大雨。大荷物。東映撮影所で監督・美術・撮影その他の皆様にいくつかの絵のチェックをしていただく。今回僕は主人公=大庭葉蔵の描く絵のほとんどを代筆(?)するため、自画像、風景画、似顔絵、イラストなど色色アイテムがありとっても愉しい、が、映画に写る(映る)ために様々な制約や独特の工夫が必要で、映画美術の巨匠I氏に細かくアドバイス頂戴しながらの制作。この日もいくつも気がつかなかったことを教えてもらった。女優Oさんの肖像デッサンは巨匠の皆さんに大好評だったので安心した。打ち合わせ後、荒戸監督と軽く呑み。撮影所すぐの飲み屋。撮影所の方々の溜り場。これこそ映画の中のような。虚構のために生きる=居切る人たちの素敵。監督の宿所の下の階で眠。と思いきやすぐに7月1日の夜明け、即宿を抜けて神戸へ。ぎりぎり間に合って卒研第一次審査会。順調に進行後、今度は特別講義へ。今日はミルキィ・イソベさんが来てくださった。「夜想」などで読者としてすっかりお世話になってきた、が、お会いするのは初めて! ゼッタイいつか会えるだろうと想っていたのだが、案外と時間がかかってしまった。なのでとっても嬉しい。特別講義ありがたや、だ。講義後の懇親会、ミルキィさん、戸田ツトムさんと僕にとっての往時の憧れスターを中心におおいに会話がはずみ、ジェットコースターからの光景のようにめまぐるしく話題がきらめき移って行く快感。アジトで眠。即2日朝が来て、ベッドを抜け大学へ。葉蔵自画像F30を業務の合間を見て油彩で加筆していたが、雨天で乾かないまま今日、太秦へ運ばなくてはならないため、それを入れる大きな紙箱を抱えて登校、地下鉄内でヒンシュクだ。第一次審査会二日目、今日は自分のゼミ生の発表も。色色思うことあるが、順調に予定消化。東映撮影所のN氏が車で来て下さり、葉蔵自画像を搬出。でっかいバスのようなハイエースにて。後、ビジュアルデザイン実習Bの授業。後、学科会議、延々。後、三宮で一人呑み。後、アジトで眠。即、3日の朝が来てベッドを抜け、大学へ。第一次審査会三日目、あれやこれや、終了。後、いくつか業務。後、元町へ出て必要なモノ調達。後、アジトで荷造り。後、新幹線にて東京へ。品川は雨。等々力も雨。〆切が迫る書籍装画を進め、眠。即、4日の朝が来たが、まあいいや、寝坊。そうもいかず装画進める。午後整体。自由が丘で明日の京都行きに必要なモノなど調達。後、等々力画室で制作、業務、現在にいたる。明日は早朝より京都・太秦へ。いよいよ撮影に参加。ぎゅん。写真は30日、雨の太秦東映撮影所、荒戸組プレート。

2009年06月24日

▼ 6・24 木内達朗さん特別講義 そしてケダモノノ夜 ▼

ああ速い速い 日日のめくれ!!! 多多並走する業務の際限がない!!
先週?24日の木内さんの特別講義、すばらしかったです。僕自身、絵のこと、イラストレーションのこと色色思い巡らせられました。学生達のたくさんの質問ひとつひとつに丁寧に応答くださった言葉がクールでワイズ。学生達にもとっても刺激になったのではと思います。多謝!

講義後、恒例の学科構成教員が特別講師を囲んでの食事会。後、新神戸アジトに近いホテルへ木内さんお送りした後、ケダモノノ気配が。アジト前で夜食をあさるイノシシ登場。ひさしぶりの遭遇。
夜のイノシシ

2009年06月14日

▼ 6・13 太宰の気配が流れる夜へ ▼

大魔神1大魔神2
6月13日の土曜は朝早くから起きて身支度し、調布の角川大映スタジオ・ワードローブへ。映画『人間失格』で重要な役どころの大女優Oさんをデッサンしに。クランク・インが間近に迫り、荒戸源次郎監督以下、スタッフの皆さんの目の光が金色へ変容していた。

夜は、荻窪の謎のスポット「6次元」で、gatta neraさんと朗読ライヴ。冒頭、gatta neraさんがうたう僕たちのテーマ曲に「long long time ago」と歌声が繰り返される・・・「long long time ago」「long long time ago」「long long time ago」・・・・・・・
ふと、「ムカシ ムカシノオ話ヨ」と、ダー様の御声がその歌に交じり重なるような、気が僕にした(ダー様とは、学生時分友達と太宰のことを呼んでいた符合、「様」付けで呼びたい気分だったのだった)。そして、そんな話からライヴが始まった。映画『人間失格』の話も。来週19日が桜桃忌であることも。と、6次元オーナーの中村さんが、この場所のすぐ近くに太宰が住んでいたのだと教えてくれた。窓の向こうで中央線の車両の光が銀河鉄道のように流れた。すっと太宰の気配が近くなる。うっかりと忘れていたことを思い出す。来週どころではない、今日13日こそ、太宰が入水した、あるいは(一説によれば)入水させられた日だったのだった。


濃い夢の様にライヴx2ステージ、4時間が6次元的に去り、終わった後でオーナーの中村さんがブルージーンズの尻ポケットから出して見せたのは新潮文庫の『人間失格』だった。懐かしい城所昌夫のモノクロームのドローイングの表紙。行きがけに偶然手に入れてなんとなく持って来られたそうだ。常連のお客さんはさっきの話のとは別のダー様の住んでいた建物の写真を携帯で見せてくれた。


映画とは別件で『走れメロス』もお絵描き中。生誕100年のダー様がおおいにはりきっている


それはそうと、6次元ライヴ愉しい時間でした! 来てくださった皆様、6次元の皆様、そしてますます素晴らしいハープと歌のgatta neraさんに感謝します。またいつか!
展覧会はまだ16日までやってます。18時~23時。

写真は角川大映スタジオで出迎えてくれる大魔神。

2009年05月21日

▼ 清水きよし「KAMEN」 ▼

楽市楽座主宰の長山現さんから次のようなメールいただいた。

*******************************
来週の21日に、武蔵野芸能劇場(JR三鷹駅そば)というところで、マイミストの清水きよし氏が作・演出・出演の仮面劇「KAMEN」を見にいきます。
おそらくスバラシイと思うんだけど、よかったら見ませんか?
http://www.mime-works.com/stage-jyouhou.html
ここでチケット申し込みがメールもしくは電話でできます。
私は昨日申し込んで、まだチケットがありました。

この劇は世界中で演じられていて、すでに130回以上になるそうです。
清水氏は、「ガラスの仮面」第2話のマイムのアドバイザー。
そのマイムを今年はじめて大阪で、2回見たのですが、もうスバラシイ!!
家族で2回見に行って、清水さんも覚えてくれて、9月の楽市には来てくれそうな感じです。

22日もあります。
もし時間があったら、ぜひ!

長山現
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その後も、かなり強く奨められたので、仕事をずんずん片付けて、21日夕方、三鷹駅前・武蔵野芸能劇場へ行って観て来た。
で、
素晴らしかったです!
・・・・・
素顔も相当にいかしているおじさんだが、その顔よりやや小さい二つの仮面を交互に着け、繰り広げられる6つの寸劇というか、パントマイムはそれぞれ僕を不思議なこれまで体験したことのない深みへと連れ去ってくれた。素舞台で、言葉もなく、ただ正確で魅力的な動作、カタチの連続を見ているだけで、背景が、状況が、瞬間瞬間更新されて行く。これは通常の劇でも、映画でも、小説でも再現不可能だろう。ダンスでは抽象化されすぎてしまう。もっとベタでわかりやすい日常そのままの動作が再構築、編集されて、全く未発見だった感情や思考のスポットへ正確に射抜いてて来る。とってもゆたかでふくよかで、鋭利な世界だった。
長山さん同様、僕も強くオススメします。
22日、今日の19:30~もあり、きっとまだ席あります。

上のHPに予約用携帯電話とか記載されているので、時間がある人はぜひ、三鷹へ!

2009年05月15日

▼ 太秦~ 「人間失格」始動 ▼

15日の金曜日は、大学ゼミの後、大急ぎで京都・太秦・東映撮影所へ。
いよいよ荒戸源次郎氏監督の角川映画『人間失格』の件が本格始動!
この映画に出て来る絵を担当します。主人公=大庭葉蔵は絵を描く人なのでけっこう絵がたくさん登場する予定です。映画初出演=初主演の生田斗真さんが演じるそうです。
荒戸さんからは前々から話しをされていたので、あれやこれや準備はしていたのですが、この日、関係スタッフが勢揃いされて、顔合わせと、僕の担当案件の確認。さあ、どんどん絵を降ろして来なくちゃ。
http://news.google.co.jp/news?sourceid=navclient&hl=ja&rlz=1T4RNWN_jaJP273JP273&q=%E4%BA%BA%E9%96%93%E5%A4%B1%E6%A0%BC%E3%80%80%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%98%A0%E7%94%BB&um=1&ie=UTF-8&ei=fy4QSoLSD5SBkQXTra2pBA&sa=X&oi=news_group&ct=title&resnum=1

2009年04月30日

▼ 天井桟敷「レミング」~5・2ミュおたのしみ会 ▼

レミング・ステッカー
渋谷のユーロスペースで寺山修司映像詩展2009という特集上映が始まっていて、寺山修司主宰・演劇実験室◎天井桟敷の最後の公演「レミング~壁抜け男」の記録映像を見たくて行ってきた。1983年5月15日・横浜市教育文化ホールで収録とあるが、ということは氏が亡くなった直後の公演だ。それはともかくとして凄く面白かった。当時、観なかったのが悔やまれる。京都での「奴婢訓」は観たのだが、この「レミング」の方が好きだったかもしれない。映画「上海異人娼館」も未見なので観に行きたい。5月8日まで、連日色色なプログラムだ。すぐ近くのポスター・ハリス・ギャラリーでは寺山修司と天井桟敷◎全ポスター展をやっていて、こちらも圧巻! レミング、奴婢訓、観客席の戸田ツトム氏のポスターがかっこよすぎる。憬。

http://www.eurospace.co.jp/detail.html?no=200
http://shintoshokanlab.kobe-du.ac.jp/node/13597

gatta nera嬢
明日はモウ、メイ。5月2日は寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREEでささやかなおたのしみ会をします。
14:00以降、先日の青山ブックセンターでのおたのしみ会で大好評だった gatta neraさんを再度お迎えして、彼女のハープと歌声に乗せて、寺門が絵本「ぼくらのオペラ」や、しばらく封印していた詩の朗読をちょこっとやってみます。お客様がいらしたら随時、という感じで特にタイムスケジュールはありません。狭い小さな空間ですので、うまく、時間帯がずれながらたくさんの方に三々五々、お集まりいただけたらなぁ~などと虫のいいことを願っています。ぜひぜひ!

5月4日の14:00~18:00も会場に寺門、いられると思います。
ゴールデンウィーク中、もしも表参道界隈へいらっしゃることあれば、ぜひ、LEMONTREEの階段を上ってみてください!

写真は、ポスターハリスギャラリーでゲットした「レミング」ステッカーをさっそくノートに貼りました、と、4・26にミュージァムに音あわせに来てくださったgatta nera嬢、それから ミュージァムで開催中「春のカノン」展DM。
春のカノンDM1春のカノンDM2

2009年04月29日

▼ 画室の午後~原宿ドールズ展覧会 ▼

429画室の午後1429画室の午後2画室のブライス
いい天気がつづきます。画室は昼間、光に溢れかえり至福。
窓際にミラーボールころがってるため、14時過ぎから部屋中に光の粒が散乱します。すると画室中の色色な生きてない動物や人形たちが生きはじめキラキラしてきます。
写真は、光るミラーボールとつかの間の生き物たち、天井に散乱する光の粒、町田康夫人がカスタムしたブライス達もお目覚めです!

そうそう、ブライスといえば、ラフォーレミュージアムでブライスをはじめとする人形勢揃いの「原宿ドールズ展覧会」が今日から始まっているはずです。僕が絵で色色参加させてもらった、北海道のメーカー=moofも参加されています。unaもlinoも大集合! そして、僕がunaを描かせて頂いた絵のポスターシリーズも特別販売されるとのことです。数種類あったと思うんですが、めったに手に入らないレア・アイテムです。僕ももう手元にほとんど無いなあ。この機会にぜひ! かわいいポスターですよ!
http://www.lapnet.jp/eventinfo/img/cm/lm/090429_dolls/about/index.html
http://www.unaweek.com/
http://www.linohouse.com/

画室の向こうは緑
画室の窓の向こうは燃え盛るジャングルの緑!

2009年04月19日

▼ 掲載 イラストノートNo.10 ▼

イラストノート掲載頁1イラストノート掲載頁2イラストノート掲載頁3
イラストレーションの専門季刊誌「イラストノート」最新号=No.10でたっぷりと僕のこと紹介くださっています。2005年春以降のお絵描き現場=東京ロキ画室も初公開。キャンバスを支持体にした制作過程や、書籍、演劇ポスターなども色色載りました。よかったら覗いてみてみてください~

http://illust-note.jp/

http://books.yahoo.co.jp/book_detail/AAX92018/

2009年04月18日

▼ 4・18 北斎忌 ▼

北斎忌掲示落語会北斎肖像
4月18日、久し振りに北斎忌に参加させていただいた。18年前、だと思うが、一度だけ参加させていただいて以来、毎年欠かさずお知らせをいただいていたのだが、どうしたことか、展覧会か神戸日程と重なり縁遠かった。今年はちょうど土曜日でぽっかりと日程が空いた。場所は、元浅草・誓教寺。北斎の墓碑がある。今年は北斎没160周年忌とのことだ。
ひっそりとしたお寺の様子は18年前のまま、広間でお茶と江戸前の桜餅がふるまわれるのもそのまま。北斎漫画の原本も手にとって見られるのも嬉しいことにそのまま。そして何より北斎最晩年90歳作「骸骨」の掛け軸も床の間に掛けられ間近に拝めるのもそのままだった。ゆっくり拝むのは後のおたのしみとして、2時の法要が始まるので本堂へ。既にたくさんの人が集まっている。補助席が用意され、なんと第一列の中央に座ることになってしまった。えへへ。お経の間、全員順番に焼香させていただく。前のときにも思ったものだが、すっかり北斎の親戚縁者になった気分になる。北斎の子孫が特におられないためこのように慕う者が誰でも法要に参加できるとのことで、ありがたい限りだ。住職さんのお話では、参列者の方のおばあさまはこのお寺に参る晩年の北斎自身を何度も見かけたことがある、とのこと。160年そこそこという時間が一気に筒となり、北斎の居る時空へと繋がってしまう。そう、ここ、この場所に北斎もいたんだ~! 法要の後、160年忌を記念して落語会となった。前座の若手さん入船亭遊一さんの色っぽいお妾さん噺の後、入船亭扇橋師匠登場。壁に掛かっている北斎像レリ-フになんだかよく似た渋い面長。延々2時間くらい、枕というのかよもやま話をぐるりぐるぐるし、噺をせぬままにお時間! しかし渋く、時としてつやめくその声色、藍色でときとして銀に輝く師匠の瞳、そして計算されてるのか3つ4つの綺麗な絵皿を粉々に砕いたカケラを順番に並べていくような不思議な話法に、すっかり僕は飲み込まれ(最前列だったしな)、後半はほとんど僕に話してくれているような幻覚を覚え、すっかりファンになってしまった。目の前に北斎がいるような気がした。落語?が終わって、広間に戻り、北斎漫画をゆっくりめくり、床の間の「骸骨」と正座対面。九十老人卍 のサインが余りにカッコイイ。前回に来たときには北斎研究の長老先生にこの絵について自分の意見を述べたりして、ああ、若気の至り・・・老先生は今は北斎サイドへ行かれているはず。外に出て、墓碑を詣でる。「画狂老人卍墓」とある。かっこよ過ぎ!側面には辞世の句。「飛登魂(ひとだま)で ゆくきさんじや 夏の原 行年九十」 ああ、かっこよ過ぎる~!!!
北斎遺作骸骨北斎墓碑

2009年04月04日

▼ 画室でレコード盤回転記念日 ▼

回るレコード盤1回るレコード盤2
ネットで注文していたVestax ポータブルターンテーブル handy traxが今朝ロキ画室に到着した。10年振りくらいに絵を描く傍らでレコード盤が回転。嬉しくてukare.jp。内蔵スピーカで鳴る音も気配があって実に風情良し。
このスグレモノ、先のピンポイントギャラリーでのスズキコージさんの「ブラッキンダー」展に教えられた。ギャラリー片隅にちょこんとあったこのかわいらしいターンテーブルとステキなレコード盤コレクション。自由にレコードを選んで自分でかけてよいという粋な演出。主(あるじ)のコージさんはおられなかったが雰囲気のある古そうなジャケットから盤を引き抜いて、回転させ針を突き立てるや、ヂャッ・ヂャッっと、麗しいタンゴがギャラリーに響いた! 凄く欲しくなった。

スズキコージさんこの「ブラッキンダー」で日本絵本大賞受賞されました! オメデトウゴザイマス!! 受賞を記念して今日から僕のところでもレコード回り始めましたよ!
ちなみに「ブラッキンダー」を作ったのは、「ぼくらのオペラ」を作ってくれた筒井氏です(イースト・プレス)!

写真は回るレコード盤。赤いのはアルメニア・バラエティ・オーケストラ、青いのはスタンリー・ブラックのコンチネンタル・タンゴ。獣ガオカでさっき1000円くらいで買ってきました。これからは神戸アジトから少しずつ盤を運んで来るのが愉しみです。

2009年04月02日

▼ ロキのジャングルのサクラ、花祭りの花飾り ▼

ジャングルのサクラ1夕陽に照るサクラ
あらあらと、もう4月だ。大したウソもつかぬままに2日になってしまった。おたのしみ会が終わってから、沖縄神戸東京神戸東京とあわただしく日日を飛ばして、明日も神戸だ。

昨夜は春雷がトドロキにもとどろいたのでいよいよ春かとたのしみにしていたが、起きてみると寒くてがっかり。それでも午後には日差しが濃くなり、昨日下見してきたロキ不動尊のサクラが今咲き零れつつあるのを感じて、夕刻出かけてみた。

夕陽のオレンジを真横から浴びて光る7分咲きのサクラがキレイ。ロキのジャングルは雑多な樹木が奔放に交じり合って、サクラも目立ち過ぎず野趣で、好ましい。

4月8日の花祭りにそなえて花飾りも完成していてかわいらしい。
大好きなあの世感がクレッシェンド・・・
花祭りの花飾り越してらぴか

2009年03月23日

▼ いきてないのに生きている ▼

おたのしみ会以来あれやこれや、あり過ぎて、書きたいことばかりなのですが、今日は大急ぎの件のみ。
犬のぬいぐるみ作家 DOG★GOD の展覧会「いきてないのに生きている」、荻窪で明日まで開催中。必見わんこ!
http://www24.big.or.jp/~ruca/
http://doggod.exblog.jp/

画室のサブとペルノ木彫りの小わんこDM
あれは5年くらい前だったろうか・・・縁あって、DOG★GODさんに僕の幼児期の友だった亡き犬=サブをイメージしてぬいぐるみを作っていただいた。その犬が届いたとき、なにか大切なことが僕に起って、ひとしきり温水が溢れた。不本意な別れをした犬への謝罪と、犬との和解のような、いやもっとちがうような・・・
おまけでついてきた白い犬にはペルノと名付け、2体は今も画室に棲んでいる。

DOG★GODさんの作る犬は、不思議な犬・・・としか言いようが無い。
タイトルそのまま、いきてないのに生きている。

展覧会に伺うのは初めてだった。すばらしい! ますます不思議さと、美しさを増したドリーム・ドッグ! 中にはまさしく死んでいるのか? 眠っているのか? 半眼で横たわる犬もいた。何を夢見ているのか・・・すごく気になる犬だ。連れて帰りたかったが、飼い主がもう決まっていました。

会場の6次元・・・僕の好きなものだけで出来上がったような最強の夢時空間。
毎日通いたい・・・たとえ 犬がいなくとも。

http://www.6jigen.com/index.html

写真は、サブとペルノ。今日ついてきてしまった木彫り小わんこ。DM。
展覧会明日まで!

2009年03月15日

▼ 3・15 祝! おたのしみ会 盛会! ▼

速い速い・・・おたのしみ会の日から速10日! 憶えているうちに少しでも走り書きを・・・

当日は100人を超える方々が御参集くださり、会場にはおたのしみ会神が膨張し、充満、直前のリハの時の小緊張は、皆さんに対面したとたんに吹き飛んでしまい、あっという間の愉しさでした。
来てくださった皆様に遅まきながら御礼申し上げます。終了後ご挨拶もできずに別れてしまった方がほとんどで、失礼いたしました。

第一幕の朗読会は、gatta neraさんのおかげで大満足の一発! gatta neraさんのハープと歌声の揺り籠に揺られ、僕はここぞという時にばぶばぶ言えばいいだけだったので、すっごく楽チン。DVDで出したらなんていう話も持ち上がり、この出し物はもう少しやってみたい!

第二幕では、すっかり愉しくなって公開トークというよりは小野さん、筒井さんの乳母車に乗せられて、ひっきりなしにばぶばぶばぶばぶ言うてしまいました、すみません。

僕自身にとってサプライズだったのは、小野さんが第6回日本グラフィック展のパンフレットを持参くださっていたこと。僕が大賞をいただき、フリーランスで絵の仕事をしていくきっかけになった公募展ですが、受賞当時の僕は僕自身について明確な自信が持てず、掲載されたインタビューもおたおたしていてがっかり、以後ほとんど封印、頁を開くこともなかったのです。小野さんはグラフィック展以降、ほとんど全ての時期の僕の仕事・展覧会を見続け、そのうえで今回「ぼくらのオペラ」で御一緒くださったのだが、その小野さんから「このインタビュー良かったよね! 何言ってるのかわかんなくて」と言っていただいたのがいちばん嬉しかったです。「最初に見たこの絵の印象は、その後一貫して存在している、それぞれの時期のそれぞれの手法をとっても、その印象は変わることなく、それは今回の絵本につらなっている」と言ってもらったことで、凄く、1985年あの時のおたおたした僕は安らぎ、力を得たことだろう。あれから2回り=24年。僕は倍の48歳。第三幕のサイン会のラストに、小野さんのそのパンフレットに署名をさせていただきました。「時」・・・「縁」・・・
グラフィック展パンフレットにサイン

客席には「桃太郎」、「納豆の大ドンブリ」それぞれの編集者も来て下さっていたのも嬉しいことでした。絵本について何も知らない僕は、1冊ごとに文字通り格闘しながら、作ったのでした。

それから、旧友や新友・・・ 子供を連れて来てくれた方も多く、なかにはその子供がわざわざ絵を描いてきて僕にプレゼントしてくれたり、それも最高に嬉しかったです。嬉しいなぁ。

終了後は、小野さん、筒井さんを中心にイキのいい絵本関連の方々に囲まれてあれやこれやわいわいと・・・。そのときの会話の中でのように、これからなにをしようか、なにを作ろうか・・・と夢想しているときがいちばん愉しく、実際にプロセスに入るとどっちかっていうと苦しいことが多くもなる。たいていのことは夢想しているよりも、実現したものは小さくなるものだが、実現したものの方が大きく豊かにならないんだったら作る価値なんてない。この愉しい愉しいおたのしみ会から、さて次にはどんな実が飛び出して来ることになるのか? それこそ 僕自身のおたのしみ・・・

2009年03月08日

▼ 3月8日のこと・・・ ▼

ツツイ氏とてらぴかgatta neraさんとてらぴか
8日は開店早々の青山ブックセンターへ。もちろん、15日のおたのしみ会の会場下見のため。主なるミッションは、一つ=僕のパソコンからの画像投影チェーック、二つ=gatta neraさんのハープと声と音響機器の接続チェーック。どちらもばっちりと決まり、当日の機器配置などや、場当たり、会場スタッフの方との手順段取りなども詰めて、いやましに本番への期待盛り上がる。写真は当日出演される編集担当=筒井氏、獣系妖精=gatta nera嬢と。当日はここに畏兄=小野明氏も加わってくださいます。
http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_200903/2009315.html

2009年03月05日

▼ 3月5日のこと・・・ ▼

kinder playkinder play stage
3月5日、子供の学校でおたのしみ会があると聞いたので行って見る。
ひさしぶりに日の光が明るい雨上がり。
教室の机は、ちゃんと運び出され、ただ水色のカーテンと、ベニヤ板、段ボールなどでしつらえた質素な舞台には、ちゃんと「おたのしみ会神」が降臨し、ただならぬおたのしみ光に満ちていた。絵本「嵐の夜に」から子供たちが自分たちで翻案した劇を観た。これこそ「ぼくらのオペラ」!

夜に、青山ブックセンター本店のギャラリースペースに、「ぼくらのオペラ」原画モドキを展示しに。編集筒井さんとコツコツ作業。
先のピンポイントギャラリーで展示したものに、さらに追加して、というか倍以上の数になっています。絵本ができているのに、どうして原画をつくらなくちゃならないの?と思いつつ、こつこつこの日に向けて作業を積みました。

と、言うのは、実は「ぼくらのオペラ」はいくつもの種類の原画をパソコンでデジタル合成して絵を作ったので、絵本の絵そのものの原画が無いのです。ピンポイントギャラリーでの展覧会のために、絵本が出来てから、その見開きをイメージして原画のカケラを今度はコンピューターの外で、手作業で繋ぎ合わせて再構成して「原画モドキ」を作りました。これはこの展示でしか見られませんのでぜひ覗いてみてください!絵本と見比べていただくと、あれやこれや違いがあって面白いですよ。
19日まで展示中。
これらを作ったおかげで、本当の原画そのものは切り刻まれてなくなっちゃいました。

写真は「おたのしみ会神」が降臨していた子供たちの舞台。
と、切り刻まれた「ぼくらのオペラ」元原画素材の一部。
ぼくらのオペラ切り刻まれた原画
http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_200903/2009315.html

2009年03月03日

▼ 3月3日のこと・・・ ▼

僕にとって人生でいちばん愉しいことは何か? それは「おたのしみ会」ではないかと思う。もっと正確に言うならば、「おたのしみ会の準備」が愉しいベスト。小学生の頃、おたのしみ会が好きだった。机を片隅へ押しやるか、廊下へ出してしまって、なじみのありふれた教室になにか愉しげな気配が降りて来る。日常から非=日常へ、あっけなくもダイナミックな転換。コントや歌や、ダンスや手品や、ゲーム・・・そして人形劇、楽器演奏などなどなど・・・。
まだ小学校1年生だった頃だと思うが、一度だけ、自宅で盛大なおたのしみ会を催したことがあった。3月3日のひなまつり会・・・。言うまでも無く僕は男で、家ではひなまつりを祝ってもらったことはなく、ひな人形もなかった。端午の節句の祝いに小さな兜のツクリモノがあったが、全くそそられなかった。何段もある赤いひな壇にずらりと勢揃いする雛人形が欲しかった。憧れてならなかった。それで僕は、ひなまつり会を企画し、丘の上にすむ仲良しの女の子と毎日放課後に家でひな人形作りに励みだしたのだった。色紙や画用紙、段ボールなどを切ったり折ったり貼ったりしてかなり大掛かりに。それを床の間に飾ってもらって、3月3日当日には、どうしてそんなことになったのか記憶がないのだが、何十人というクラス内外の子供達(自分も子供だったのだが)が家に集結して、床の間の前で出し物を繰り広げた合った。僕はゴーフルの缶をたたいてドラマーになり、友達とブルーコメッツのまねをしたと思う。そんな会をしたのはそれっきりなかったが、後年、展覧会の折などにあまり展覧会自体とは関係ないような出し物を企画しようとする根っこは、この3月3日のひなまつり会ではないかと思う。
日常の中で、虎視眈々と非=日常の準備をして、当日「おたのしみ会神」を降ろし、迎える・・・そんなことがベストに愉しい、今でも僕は。

ひさしぶりのおたのしみ会を 3月15日15時から開催します。場所は青山ブックセンター本店内、カルチャーサロン。どうぞ御参集ください!
http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_200903/2009315.html
おたのしみ会ポスター

2009年03月01日

▼ Project Nyx~宇野亜喜良さん「星の王子さま」 ▼

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22~28才までの住処だった町=阿佐ヶ谷へ久方振りに。宇野亜喜良さんが構成・美術を担当された「星の王子さま」を観に、ザムザ阿佐ヶ谷へ。チケット買いそびれていたので当日券ゲットのため正午前から並ぶ。桟敷の見切れ席ということでなんとチケットが半額だった。が、たしかに舞台上半分が見えなかった、あはは。しかし、せまい地下室の急階段状の座席に思い切り詰め込まれると、空気が不足し、もしも面白くなかったら気分が悪くなるだろう・・・と不安になったが、それは間も無く杞憂となる。宇野さんの絵からそのままこの場所へ滲み出したかのような衣装・メイクの登場人物が次々と現れて繰り広げられる世界は、どこか押し付けがましくなく、透明感があって朗らかだ。冒頭からラストまで、狂言回しをしてくれるヒツジ役=蘭妖子があの声で寺山テキストをささやくと時空が回転し始める。中盤、渚ようこ★フラワー・メグ★中山ラビ★野口和美★涌井歌織★の5星の揃い踏み、実人生を歌い上げる口上にぐっと来る。虚実が何重にも入れ子になって、観ている僕の視線が自分へとも向かう。中でも中山ラビのたたずまいに惚れる。終盤にきて、蘭妖子ヒツジが1968年初演の寺山演出ではここで屋台崩しとなって芝居を終えたことを告げる。もし寺山さんが生きていたら今、この芝居をどのように終えるだろう?「てらやまさ~ん、てらやまさ~ん」と呼ぶ蘭さんの声に僕の奥底から温水が湧き出る。「よんでも てらやまさんはこたえてはくれません。そこでわたしたちは、このあとにサンテグジュベリが描いたあの有名なシーンをもって、この芝居の最後とすることにしました」と告げ、星の王子さまと毒ヘビのシーンを精密な人形劇で演じてみせた。「現実と虚構の二重性はもはや現代人の習性となった」と宇野さんがパンフレットに書かれている。だからこそ、今、堅固な虚構を明確に形あるものとして示すことに賭けよう、と、かつて寺山修司とともにこの作品を世界に問うた宇野さんは静かに宣言されているように感じました。そして僕も、そうだ! そうだ!と賛同するのでした。
帰り際、宇野さんにお会いでき、また中山ラビさんに握手していただき、まだ明るいのが不思議な阿佐ヶ谷の町を久し振りに宛てなくさまよって、案の定迷路にはまりこみ、夜が・・・

帰って、amazonで中山ラビCDを速注文。

2009年02月27日

▼ イラストノート~東京ヴォードヴィルショー『見下ろしてごらん、夜の町を。』 ▼

今日は23日にひきつづき、「イラストノート」取材班の方々がロキ画室へ大集合、お昼過ぎから延々5時間以上、テッテ的に取材いただきました。「イラストノート」は季刊のイラストレーション専門誌で、毎号取り上げられるイラストレーターの方々の制作過程やアトリエの様子などがおそろしく詳細まで紹介されていてとても興味深く誌面を、特に写真を食い入るように見詰めていたのですが、僕についての取材もかなり念の入ったものだったので、誌面を見るのがたのしみのような、おそろしいような・・・神戸・北野坂のアトリエは「イラストレーション」誌はじめいくつかの書籍に写真が掲載されましたが、ロキ部屋はほとんど初公開となります。4月中旬発売予定、おたのしみに!

見下ろしてごらん、夜の町を。パンフB作さん似顔絵
取材がほぼ終わりほっとした頃合、B作さんからTel! 昨日下北沢の本多劇場で観せていただいた東京ヴォードヴィルショー新作公演『見下ろしてごらん、夜の町を。』!! いやぁ~スッバラシイ名舞台でした!!!
全編笑い通し、そして同時に泣き泣き泣き・・・そして笑い。B作さんはもちろんのことですが、団員の皆さん、そして客演の方々全てに美味しい見せ場が用意され、何よりも全編にわたり歌、歌、歌。何本も同時に掻き鳴らされるフォークギター・・・僕の小学生~中学生時代、フォークソングに憧れていた頃、見上げていた世界を思い重ね、笑いながらもずんずんと自分の立っていた場所へ想いが向かいました。
思えば、初めて佐藤B作さんと出会ったのも(TVですが)そんな時代のど真ん中、僕が小学?年生でかじりついて観ていたNHKの銀河テレビ小説の山田太一ドラマ(タイトル失念)。その中でB作さんは上野アメ横のバナナのたたき売りの青年役でした。その一度聴くと一生忘れられない声色と、明るいのか暗いのか、絶対に諦めないぞっというしぶとさと同時に、全てを諦め切ってるような切なさとを背負い込んだような、見たこともない存在感に小学生の僕は射抜かれ、すぐにその可笑しな名前をムネに刻み付けたのです。しかしまさか、御本人と後年お会いし、すっかりお世話になろうとはもちろん子供の僕にはうかがい知れない未来でした。1994年の初夏に初めてお目にかかって以来、ずっと、なにかと気に掛けてくださって・・・。御縁があるのだろうと思います。昨夏、家族で初めて高千穂を訪れ、予約していた民宿に到着、部屋へ通され宿の案内などが綴じられたファイルを開けるなり目に飛び込んで来たのはB作さんあめくさん御夫妻の写真! ロビーには御二人の色紙が。その他にも、あまりテレビを見なくなった今でも、ふとテレビを点けるとそこにB作さんがいることがしょっちゅう! 大活躍されているので当然なのかもしれませんが。

通路に補助席もみっちりの超満員、遠慮もあってご挨拶もせずに帰ってしまったのですが、「やぁ、昨日はごめんね、ゆっくり話もできないままで」などとお電話くださるB作さんに、恐縮しながらも、あの御声を聞くとなんだか愉しくなってしまいついつい僕はつまらないことをしゃべりすぎてしまいます。

『見下ろしてごらん、夜の町を。』見逃すと大損!!!
東京公演は3月1日まで。
その後、3月3日=広島=アステールプラザ大ホール
3月4日=大阪=シアターBRAVA!
3月7日=鹿児島=宝山ホール
大阪はまだ空席あるらしいですよ! そのほかも当日券並んででも必見です! それから、開演時間前から舞台では面白いことが始まっていますから、早めに行かれたほうがお得です!
詳細は劇団HPで~
http://www.vaudeville-show.com/index.html

写真は公演パンフレットと、高校生の頃?に描いたB作さん似顔絵。かなりアヴァンギャルドな表現です、が、こう描くしかないような凄いB作さんの面魂なのです!

2009年02月14日

▼ 寺門孝之おたのしみ会のお知らせです ▼

おたのしみ会ポスター
絵本「ぼくらのオペラ」はたいへん好評いただいているようで、嬉しいです。見てくださった方が、この本で「何かやろう」と想像・創造してくださることがナニヨリ嬉しいココロ。今日は、勤め先の大学の学長先生が「みんなでやりましょうよ! 全学生・全教員であれを歌いましょう!」と熱く言ってくださいました。「歌う」っていっても曲がないので可笑しかったですが、嬉しかったです。神戸・東京でたくさんの飲食店を展開している友人K氏は全社員の全子供たちに「ぼくらのオペラ」をプレゼントしたいと、50冊も一機に購入くださったそうです。太っ腹!涙ルイ!

僕の大好きな本屋さん青山ブックセンター本店も、愉しいコト思いついてださいました!!! 

3月15日の日曜日の午後3時、「ぼくらのオペラ」の発売記念イベントとして「寺門孝之おたのしみ会」を 青山ブックセンター本店内カルチャーサロン青山にて開催してくださることになりました!

題して

『ぼくらのオペラ~進行形』

第一部では「ぼくらのオペラ」原画画像を投影しながら僕が朗読します。
gatta neraさんがハープと歌声で特別出演してくださいます。
彼女のファンの皆さんも大集合してください!

第二部では装幀を担当いただいた小野明さん、編集担当くださった筒井大介さんを交え、「ぼくらのオペラ」のこと、絵本のこと、その他奔放に語り合います。その後サイン会もあり。

詳細は以下、青山ブックセンターホームパージにてご確認下さい。
http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_200903/2009315.html

御予約は 青山ブックセンターに電話いただくか、上記ホームページでのオンラインチケットで お願いします。
2月17日の午前10時より予約受付開始! 03-5485-5511
入場料500円。席に限りがありますので是非御予約ください。

3月15日当日は 14時30分開場、15時開演~17時までの予定です。

また、このおたのしみ会をはさみ、3月6日~19日の期間、青山ブックセンター内ギャラリーにて、「ぼくらのオペラ」に関する作品の展示をしていただきます。あわせておたのしみいただければさいわいです。

たくさんの御来場ココロよりお待ち申し上げます。
皆さんとお会いできることたのしみにしています。

▼ 黒テント打ち合わせ~荒井良二展 ▼

おひるから渋谷で、黒テント(劇団)の方と打ち合わせ。昨年の公演「玉手箱」が新装大回転版となってこの春から全国を旅廻るそうで、その上東京ではテント公演の予定とあって、昨年の玉手箱宣伝美術班である名久井直子さんと僕が再度、タッグ組んで宣伝美術させていただきます。
名久井直子さんと僕とは誕生日が同じという最強コンビナート!

荒井良二展フライヤー荒井良二Tシャツ
その後、世田谷文学館で今日オープンの荒井良二さんの展覧会&ライヴコンサートへ。すごく気持ちのいい抜ケのある空間になっていて、さらに会期中進行形で進んで行くとのコト、また行かなくっちゃ。そしてライヴ!
昨年12・24のライヴについては前にも書いたですが、今日もまた違った趣向でぶっとばせてくださいました! うひゃあアヴァンギャルド!!
またまたムネがスカっとして会場を後にしました!
http://www.setabun.or.jp/exhibition/arai/

写真はナント! 封筒仕立てのフライヤー、とゲットしたかわいいTシャツです、おっさんにはかわい過ぎるですが。

2009年02月10日

▼ まもなく 満48歳 ▼

48歳直前てらぴか像
年が明けたばかりと思っていたのに、もう2月10日がやってきた。深夜1時くらいの生まれなので、まもなくまるまる48年を満ちて生きたことになる。だいぶん身体もまるまるとしてきました。あんなに痩せていることを恥ずかしく思っていたのになぁ。好きなことばかりしてここまで生かせてくれてありがとうございます(誰に言っているのか?)
年男、牛の歩みで、なかなか前へ進みませんが、それでも少しでも精進してこれからは、もっとおもしろい絵を描きたいと思っています。
これまで応援してくださった皆様、ありがとうございます、これからもどうぞ御贔屓に何卒宜しくお願いモウしあげます。
写真は、子供が描いた48歳直前てらぴか。身体のしわがやばいです。

2009年02月06日

▼ 表参道1.2.3 ▼

表参道1.17:00。表参道ヒルズの喫茶店で挿画打ち合わせ。平成23年度の国語の教科書の中のひとつのお話しに絵を描かせていただくことに。デザインはかつて町田康さんの著書で何回もお世話になった緒方修一さん。お会いするのは今日が初めてで嬉しい。編集の方含めて和気藹々と相談。〆切は近いので、速攻モードに入らなくては・・・

表参道2.18:00。久々ミュージァムへ。開館以来お世話になってきたLEMONTREEの店長さんが横浜ランドマークのルナディミエレへ移られることになり、このビルでのお勤めは明日までとのこと。昨夏に突如4・5フロアがミュージァム化し、戸惑われることも多かったと思いますが、ほんとに良くしてくださって大感謝でした! おかげさまで、すこしずつこの場所も定着してきて、毎日新しい御客様、リピーターの方が階段を上ってくださっています。

寺門賞天使ブロック
表参道3.19:00。スパイラル。リキテックス・ビエンナーレ表彰式。今回初めて審査員に加えていただき、昨秋、2度に渡る審査をしました。1000点以上のたくさんの作品に対峙し、他の審査員の皆さんと意見を交換しながら受賞者を絞っていったのですが、嬉しかったのは、好きだなぁと思った絵がみんな上位入賞したことです。大賞、特別賞、奨励賞の他に審査員賞というのもあり、それは個人的に気に入った作品を選んでよいということで、僕は、sieという不思議な筆名の方の絵を選びました。奨励賞とのダブル受賞になります。なんとも自由でのびやかで、内側から発光してくるような不思議な絵で気に入りました。自由に賞品をあげてよいというので、昨夜から手製の盾というか木のブロックに天使画を描いたものを作り、今日夕方ぎりぎりまでかかってなんとか無事完成させ持参しました。sieさんは近々、個展をされます。タイトルは「野辺」だそうで、これまた良いタイトルだなぁ!
sieさんdm
GALLERY TRINITY
http://www.g-trinity.com
http://www.k2.dion.ne.jp/~sie/

日中、日差しは春めいて、頼もしく感じますが、やっぱりまだ寒いですね、調子に乗って薄着してしまいました。

2009年01月23日

▼ 1・24 在廊予報 ▼

いま神戸からロキへ戻りました、大学業務ノンストップ~
ああ、あまり画廊に行けないままにもう明日、最終日!!
17:00で終了ですので 御気をつけください!
その後 撤収作業、また神戸へ向かいます。日曜の入試のための前のり。

というわけで 明日1・24は
11:00~17:00 フルでピンポイントギャラリーにて
皆様のお越しをお待ち申し上げております。

2009年01月21日

▼ 1・21 在廊予報 ▼

オバマ就任式を観ていたら夜中になってしまいました、また寝不足・・・

本日21日、15:00~18:30 ピンポイントギャラリーに在 予定です。
明日からはまた神戸。
では 後ほど ピンポイでお会いしましょう~

2009年01月19日

▼ 「ぼくらのオペラ」関連記事 ▼

坂井直樹氏肖像
今日はピンポイントギャラリー、静かな一日でしたが、その分いらした方とゆっくりお話し出来て愉しかったです。子ども時代からの憧れ=宇野亜喜良氏とも!!! 宇野さん、来年の結城座公演で写し絵・人形デザイン一切合財を担当される御予定、今からたのしみです! 乱歩だそうですよ~~

さて「ぼくらのオペラ」そろそろ全国書店に並び始めているでしょうか? ぼくはこのところ書店へ行けてなくってまだ「ぼくらのオペラ」の並ぶ姿見ていないのですが・・・
ネット上に嬉しい関連記事が出ていますのでご紹介します。

色色とお世話になっているウルトラ!コンセプターの坂井直樹さんが連載されている“デザインのチカラ”というコラムで、開催中の展覧会と絵本「ぼくらのオペラ」のことを取り上げてくださっています。
http://www.j-cast.com/mono/2009/01/15033706.html

それから、1・17付け神戸新聞に「ぼくらのオペラ」についての取材記事が掲載されたそうで、そのnet版が以下でお読みいただけます。これも嬉しい記事です。
http://www.kobe-np.co.jp/news/bunka/0001659457.shtml

ありがとうございました! 嬉しいです。
写真は 勝手に描いてしまった 坂井直樹氏肖像。

2009年01月18日

▼ レオナール・フジタ展、童画の世界、キバノロ ▼

レオナール・フジタ展フジタ展カタログ
早起きして、レオナール・フジタ展最終日のオープン前に上野の森美術館に駆けつける。大琳派展のときにも最終日開館30分前に着いたが既に長蛇の列だったので、今日も心配だったが、思いの外人は少なめで、じっくりと観ることができた。
1920~30年代の作品が多く嬉しかった。初揃い公開の「争闘」「構図」巨大画面x4は圧巻。
1991年の初パリでいくつかフジタ原画に接して以来、秋田、広島、東京などに原画を追っかけ、絶版本を集め、仏版カタログレゾネなど画集を取り寄せて私淑していたフジタ。日本での回顧展はまずムリとの風評だったはずなのに、その後、2度にわたりこんなに大規模な展覧会を観ることがかない、ありがたい。
前回は図録が気に入らず、購入控えたが、今回はデザインも編集も力作で即買。絵葉書も暴れ買い。

気を良くして、国際子ども図書館へまわり「童画の世界~絵雑誌とその画家たち」見学。作品点数は少ないがインデックスとしては興味深い企画。現在日本の特異な絵本の発展の基礎となる豊かな地層の広がり。

小鳥剥製1小鳥剥製2
さらに科学博物館へまわり、いつもの剥製達に再会。しかし、こんなかわいい小鹿みたいな動物に牙があるのは、奇妙なアート作品のよう。本当にいるのだろうか? 「キバノロ」・・・というらしいが・・・
キバノロ

2009年01月17日

▼ 1・17 ▼

2009年のこの日は、センター入試の試験監督の一人として、勤務地に近い大学へ出掛け、問題用紙や答案用紙を配ったり、集めたり、突っ立っていたり、てくてく歩行したり、座ったりした。昨年来2度目の体験だが、ほとんど何もしていないに近いのに疲労困憊する。

1・17
14年・・・この歳月の窯で熔変した思いやヴィジョンが
絵本「ぼくらのオペラ」に成った。
歳月・・・
合掌。
そして合唱・・・小磯良平の「コーラス」という絵、神戸で子供時代から好きな身近な絵だったが、1・17が巡って来る度この絵のヴィジョンをなぜか想い浮かべてしまう

2009年01月11日

▼ 「猫とねずみとぼくらのオペラ」展 準備完了! 明日11:00START! ▼

猫とねずみとぼくらのオペラDM
11日11時からピンポイントギャラリー「猫とねずみとぼくらのオペラ」展展示作業。僕自身は完全にへろへろで呆け切っていましたが、それをものともしない強力なギャラリーオーナー&スタッフ様、及び2作の新絵本のそれぞれの担当編集様、家族友人のジャムセッションチームワークにより、もりもりと会場は作られて、目出度く完成! 素敵空間出来上がりました!
明日12日、11:00STARTです。夕方からはささやかながら宴もします。どうぞ皆様、新しい絵本と、新しい絵、見比べて見てください!

「猫とねずみのともぐらし」の製本が遅れています。会場では予約販売となるかもしれません。御了承ください、すみません。
「ぼくらのオペラ」はたっぷり届いています! おたのしみに!

それから、3日から「テラカド・ジャポネスク~宝船が行く」展開催中の寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREEは、ピンポイントギャラリーから徒歩5分くらいの距離です。ぜひ、はしごしてみてください~ よろしくお願いいたします。

明日12日、寺門は、自分の整備が整い次第、ピンポイントギャラリーにてお待ち申し上げます。
13:30~入りを目指します、予定ですが・・・

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寺門孝之展「猫とねずみとぼくらのオペラ」
2009年1月12日(月)~1月24日(土)
11:00~19:00(★土曜日は~17:00まで。★日曜日休廊です。御注意ください)
初日夕刻レセプションあり。
会場:ピンポイントギャラリー
東京都港区南青山5-10-1 二葉ビルB1
03-3409-8268
http://www.pinpointgallery.com/

2冊の絵本が刊行されます。
・「猫とねずみのともぐらし」 文・町田康  絵・寺門孝之  (フェリシモ出版)
フェリシモとメリーゴーランドの共同企画で発刊がつづいている小さな絵本のシリーズ「おはなしのたからばこ」の最終刊行の1冊として、グリム童話を元に町田康さんが書かれたテキストに、寺門が絵を描きました。フェリシモの通販での販売で一般書店での販売はありません。会場で予約販売いたします。

・「ぼくらのオペラ」 文・絵・寺門孝之 (イーストプレス)
1995年の阪神大震災体験以来、寺門が長年あたためてきた想いがついに絵本の形になります。日々の暮らしと森羅万象を歌い上げる「ぼくらのオペラ」。ながらく封印してきたデジタル手法も導入の真新しい画面でお届けします。会場で販売いたします。

展覧会では、以上2点の絵本原画及び、関連した新しい作品を展示、一部販売いたします。

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寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREEの2009年幕開けは
<テラカド・ジャポネスク―宝船が行く>
2009年1月3日(土)~2月3日(火)
11:00~20:00 (無休)
寺門の描く「和」の風味のある作品を集めての展覧会です。ちょっとおかしなメンバーが集う宝船をはじめ、奇想天外なモティーフが初春を愉快に彩ります。

会場:寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREE
〒107-0061 東京都港区北青山3-5-19
LEMONTREE OMOTESANDO BLDG. 4/5F
Phone: 03-5771-5201
Open: 11:00~20:00  会期中無休
Acesse: 地下鉄表参道駅A-3出口から徒歩1分 青山通りに面した建物です。
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両展の作家在廊在館日については、各会場へ直接お問い合わせいただくか、HP“てらぴかのえんがわ”内ブログ“Today’s Terapika”、mixi内コミュ“ 寺門孝之てらぴか倶楽部”でも御確認
いただけます。

2009年01月10日

▼ 激調? 早くもフル稼働 ▼

画室の黒猫ちゃん画室のケロちゃん
年末年始、色色とあって12日スタートの展覧会の準備ががが遅れている。7日夜通しでDM発送準備作業、そのまま新幹線に駆け込んで大学初登校。大学の提供で作っているラジオ関西の番組に出演、のための収録。アジトの額縁を必要分、ロキへ発送、そのまま新幹線で帰宅。思い浮かんで、指まで来ている展覧会用の新しい絵を、描き進める。10日は卒業研究の提出日なのでまた大学日帰り。帰宅後、明日の搬入めざして行けるところまで・・・
写真は、お正月から画室に仲間入りした黒猫ちゃんと、前からいるケロちゃん。どちらも新作に登場・・・なるか?

2009年01月02日

▼ てらぴかフォント宇宙文字「調」 ▼

そうそう忘れておった
てらぴかフォント宇宙文字で書いた「調」はこうです。
宇宙文字「調」

2009年01月01日

▼ 謹賀新年「調」丑年 ▼

調の字1
新年明けましておめでとう御座居ます
神戸・垂水区の両親宅で迎えた2009年元旦は大晦日よりはぐっと冷え込みましたが、清清しい光の射す穏やかな一日でした。夕刻の瀬戸内上空に頼りになりそうな三日月の笑顔、そのの下に大粒ダイヤのような金星がぽちっと。さてと、今年はどんな年になりましょうか?

2008年は「愉快」と金文字を書き、愉快な一年を願いました。結果ジェットコースターに乗って振り回されている感はありましたが、全くもって愉快な年だったと思います。しかしぶっとばし過ぎて、少々あちこちほころびのようなものも見て取れたため、新しい年にはこんな金文字を書きました。

「調」

・ととのえる
・しらべる
・しらべ

画家生活に大学教員の仕事が加わって3年。とにかく人体実験!と割り切って全力走してきましたが今年はぢっくり、工夫も凝らして、東京時間と神戸時間の関係を調えられたら、と願います。
知りたいことや、発見したいこと・・・そのための気侭な時間を調えて、きちんと調べ物したり、散歩したり、寄り道したり・・・そんな調子を取り戻したい、と願います。
通例の展覧会活動に昨夏からは常設ミュージァム活動が加わり、また創作絵本の魅力にもはまり込み、さらに作りたい本も沢山・・・挑戦したい画題もtoo many・・・どんどん広がるのはよいけれどとっ散らかっても行くようないくつもの作業を、今年は少しおおらかに眺めやって、各活動が響き合って調和していくように、ハーモニーを響かせられれば、と願います。

調の字2
な~んて願いながらもまた「乱調」も愉快!

昨年来の愉快な気分を通底音に 響かせつつ、丑男、もうもう牛歩で邁進します。
何卒、本年もどうぞ御贔屓にお願いモウしあげます。モウモウ。

皆様 よい初夢を! Good Night! Good Dream!

2008年12月31日

▼ まもなく丑年牛男 ▼

あれよあれよと本年も過ぎ、もうじき新しい年を迎えます。
お世話になった皆様、今年もありがとうございました。「愉快」な年になればいいな、とお正月に思ったのでしたが、全く愉快な一年となりました。さて、新しい年はどんなでしょう?
僕は丑男年男なので、もうもう 歩んで行きたいと思っています。
では皆様、よいオトシヲ!

2008年12月26日

▼ Better Days ▼

大久保裕文氏肖像大久保裕文氏肖像middium up大久保裕文氏肖像up
ミュージァムのクリスマス展示「Meet Your Angel!」を終え、26日は新年の企画展「テラカド・ジャポネスク~宝船が行く」への展示替え作業。マダム・ムスタシュ指揮のもとヨウコちゃん、アミさん、LEMONTREEの若様の活躍によりミュージァムは新年の装いにチェンジ! 2009年は1月3日より、無休で開館いたします。3日午後には僕も在館します。お近くへお出ましの際にはぜひお立ち寄りください!

で、作業終了後、Better Daysのオフィスへ、マダム+ヨウコちゃん+アミさんと一緒に押しかけて、打ち上げ。しかし今年も大久保裕文氏+Better Daysの皆様には大変なお世話をかけました。例年の楽市楽座宣伝美術に加え、伊勢丹展のDM+ポスター、そして極めつけはミュージァム開館に伴う一切合財のグラフィックアイテム、そのうえフェリシモのプチ絵本「おはなしのたからばこ」シリーズの『猫とねずみのともぐらし』ブックデザイン・・・ そしてまた何度酒場で共に夜を明かしたことでしょか・・・

写真は、感謝の気持ちを込めまくって急遽描き上げた大久保氏の肖像。
大久保さん、来年も何卒よろしく!

2008年12月24日

▼ クリスマス・イヴ~「ぼくらのオペラ」誕生 ▼

ぼくらのオペラぼくらのオペラup
昨年来ずっと準備をつづけてきた絵本「ぼくらのオペラ」の見本がついに出来上がって来た。予定よりも一日早く、クリスマス・イヴの日に届いた。一緒に作ってきた版元イースト・プレスの筒井大介氏からデキタテの「ぼくらのオペラ」を手渡されたのは、エホン族の酋長、(のように僕には見える)スズキ・コージ氏の大展覧会場。壁全面をスズキ・コージ氏の絵で埋め尽くされた大きな深く長い洞窟の奥底のような場所だ。そのうえその日はエホン世界のウルトラ・エッヂを飄々と速く深く熱く切り裂きながら走り続けるスーパースター=荒井良二氏のライヴコンサートがあって、物凄い数の人がみっしりと洞窟に集結している。もちろん「ぼくらのオペラ」のデザインでもすっかりお世話になった小野明氏も。昨年「納豆の大ドンブリ」でお世話になった岩崎書店の堀内氏も。その他にも懐かしい人や、お世話になっている人や、会いたかった人や、いっぱいだ。スズキ・コージ氏は「ウッドストックみたい!」と言い、荒井氏は「唐組のテントの中みたい」と言っていた、そんな場所は僕にとっても、なんだか最高に居心地の良い洞窟だったのだ。セツ・モードセミナーの入学式のときにもこんな心地よさを感じたものだった。「さあついにはじまったぞ!」と思ったことを、思い出していた。荒井さんの力強い歌。第一部があっというマに終わり休憩の時間、舞台から降りて来た荒井さんと僕はひさしぶりに会ったのだが、その瞬間、荒井さんからなにか言葉にならない熱くて鋭いブーメランのようなモノが飛んで来て、僕の中にスポっと入ったんだ。それはとっても熱く力強いナニカだった。僕の内側の底の方から嬉しさがどんどん湧いて出て来た。第二部の荒井さんの歌は圧巻だった。特にアストリッド・リンドグレーン記念文学賞の受賞式で歌ったというアストリッドへの歌は凄かった。物凄かった。嬉しかった。そんな素晴らしく愉しい洞窟の宴の後、トドロキの画室へ帰って本になった「ぼくらのオペラ」をようやく開いた。嬉しさがこみ上げ、僕は強い気持ちになった。ゼロから構想し、文も自分で書いた初めての絵本「ぼくらのオペラ」は、新年1月17日 全国書店で発売予定です。ぜひ手にとって御覧ください。

2008年12月22日

▼ 人魚姫としての渡辺えり像 ▼

えり人魚姫えり人魚姫ややアップえり人魚姫アップ
ミュージァムに立ち寄った後、渡辺えりさんのリサイタル“My Room”をみせて頂きにスパイラルホールへ。暗転~激しいドラミングとともにすぐに凄い衣装のえりさん登場! ジュリー「ストリッパー」で幕開け。御揃い衣装の明星真由美さんを迎えてピンクレディ「UFO」、井上陽水「東へ西へ」など僕の世代には嬉しい楽曲が繰り出される。後半も、ニルソン「Without You」、ロバータ・フラック「やさしく歌って」、キャロル・キング「You've Got A Friend」、エリック・カルメン「All By Myself」など僕も大好きな歌を次々とオリジナルの訳詩で歌ってくれた。

ベッド・ミドラーの「Rose」を歌ってもらいながら、ふっと僕が20代前半だった頃、芝居小屋で光り輝いていた役者のことを思い出した。その後すぐにバイク事故で亡くなってしまったその人は映画「Rose」が大好きだったと聞いた。話したことはなかったが僕にとってすぐ近い場所にいたその人を通して、僕は自分の世代の来るべき新しい時代をみていた、一時があった。四半世紀が過ぎて、渡辺えりさんの強く響く声の近くに、すぐ近くにその人の気配と、その人がいた時間が寄り添っているように感じた。

ちょうど一年前みせて頂いた劇「りぼん」の後の席で渡辺えりさんは御自身の芝居について「死者のために作っている、死者とともに作っている」とはっきりとおっしゃっていた。今日のリサイタルも、明るく華やかで、なごやかな進行の中、特に後半に選ばれたアメリカの楽曲のいくつかはここにいない人へ向けられた思いの歌だった。

いない人がいる、いないはずの人と出くわす、
えりさんの芝居にはいつもそんな場面があり、「えっ」と声を上げそうになるがその「えっ」は、いつも言うように僕にとっての「絵」と同じものだ。だから渡辺えりさんの世界は僕にとっていつも懐かしく、あたたかく、おそろしい。

写真は、一年前に約束しながらずっと果たせないままだった昨年秋のえりさん作・演出の結城座公演「森の中の海」に登場したえりさん似の人魚を発展させた人魚姫としての渡辺えり像。ようやく完成し、今日のステージ後にお渡しすることがかないました。安堵。

2008年12月05日

▼ 雷鳴 雨の音 雲ちぎれ 夕光 明日は ▼

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神戸。雨の音で目覚める。一度雷鳴も。
大学。イラストレーション基礎技法の冒頭の10分間トレーニングのお題は「雨の音」にした。絵から音が聞こえるには?

授業を終えて夕刻、外に出ると厚い雲が裂けてちぎれて、うすい青が爽やかに覗く。夕方の光が真横に射す。

移動。東京。

明日はミュージァムのクリスマス展「MEET YOUR ANGEL!」オープニング。11:00~20:00 在館予定です。ぜひ御参集ください!
MEET YOUR ANGEL DM
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寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREE
冬の展覧会
MEET YOUR ANGEL!

会期 2008年12月6日(土)~12月25日(木)
11:00~20:00

オープニングレセプション 12月6日(土)終日

クリスマスへと装いを深める表参道にテラカド・エンジェルズが大集合致します!
新しい年へのエナジーを与えてくれるかのような、和やかで彩り豊かな天使をモティフとした作品をライン・アップします。是非、御清覧下さいませ。

東京都港区北青山3-5-19 LEMONTREE OMOTESANDO BLDG.4・5F
03-5771-5201
OPEN: 11:00~20:00
会期中無休 会期前後も常設展示として開館しています。
地下鉄表参道駅 A3出口から徒歩1分
青山通りに面した建物です。表参道バス亭前。

*作家来廊日につきましては、ここToday's Terapika、あるいは
MIXI“てらぴか倶楽部”でお知らせします。
もしくは寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREE(03-5771-5201)に直接お問い合わせ下さい。

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2008年12月04日

▼ 天晴れ 筆さばき ▼

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勤め先の大学の高くひろい空に、今日も見事な筆さばき。
さて ここで ディティルを描き込みたいぞ。

表参道では今頃、天使画展示作業で大童。僕が居なくて申し訳ない。

2008年11月03日

▼ 霊柩車中で寝る ▼

一昨日はほとんど起きていられなかった、絵本の本画をほぼ描き終え、どっと疲れが出てしまったのか、寝ても覚めても寝た。
昨日は絵本の最後の1枚を準備しつつ、午後からミュージァムへ。1日からマダムムスタシュ在館。
ベルリンから帰国中のK代さんがベルリンでの元同僚で今は東京でカメラマンをされている方と御来館、しばしたわいない話で盛り上がった。

その後、霊柩車に乗り、少しの間寝た・・・
・・・と、いうのは
マダムに誘われて、ミュージァムのすぐ近くで開催中の、宮本亜門さんと松堂今日太さんのユニットでの展覧会へ出掛けたのですが、テーマが「メメントモリ」「死を思う」ということになっていて、様々な創意を凝らしたオブジェが展示されていた。その中心に、豪華立派なあの霊柩車が設置され、希望者はその中に入ることができる。実際はどうなっているのか知らないがこの霊柩車には紫のほどよいクッションのベッドがしつらえてあって、入って扉も閉じてもらうとほどよい暗さで余りの寝心地のよさに瞬間あの世移動。ずっとそうしていたかったのが、次の希望者のためすぐにトビラは開いてしまった。
亜門氏&今日太氏御本人による作品解説もたっぷりとあり、豪華不思議な体験でした。3日の今日もやっています。よろしければ、皆様もミュージァムとはしごでいかがでしょう?

青山スタジオ 渋谷区神宮前3・9・9
03・3404・8221
http://www.aoyamastudios.com
12:00~19:00
お2人による作品解説は 13:00~ と17:00~(予定)

深夜までお絵描きし、今朝は寝坊していたが電話に起こされる。麻布の墓地の勧誘だった、ぎゃふん
霊柩車に寝たのがいけなかったろうか・・・
気を取り直し、今日もお絵描きだ。

2008年10月11日

▼ 在廊速報10・11~楽市楽座2夜目 ▼

所用を済ませ次第ギャルリ・ムスタシュへ向かいます。
13:30着を目指します。
16:30までは在廊予定です。その後、ラフレシアヘ~

寿ぎの梅寿ぎの松
昨夜初日が開けた楽市楽座2008年公演「金魚姫と姫ダンディー」
さっそく魅せて頂いてきました!
あどけなさかわいらしさ増した金魚姫、さらにフェロモンパワー・アップの蛇ダンディー、かっこよい(?)エンドン、出ただけでびっくり!「新」土蜘蛛親分、銀河宇宙少女「鉈」、歌が上手、まるい「うさぎ」師匠、カッコイイゾ!若い衆「ダンゴムシ」「コガネムシ」「ケムシ」、僕のお気に入りステキな「梅」「松」、私も貝になりたい「タニシ」「カタツムリ」、、、そして今回の極めつけ、これぞ「死神」必見!・・・と、出てくるだけではっとし、おもしろい、すてきなおかしなイキモノたちに祝杯!
僕が紙に勝手に描き出した絵達が、目の前に、本物になって揃っていました!  ああびっくり!

本日2夜目! ぜひとも御覧ください! 予約でお席の確保をお願いします!
楽市楽座チケット問い合わせ 090-9056-7826
http://www.bekkoame.ne.jp/ha/ag0214/

2008年10月09日

▼ ラフレシアでお会いしましょう! 初日 ▼

楽市楽座ポスター
いよいよ明日10日 楽市楽座公演「金魚姫と蛇ダンディー」初日です。
大阪城公園 太陽の広場 特設野外円形劇場ラフレシア
明日は開場 18:00 開演 19:00
http://www.bekkoame.ne.jp/ha/ag0214/

昨日、衣装の仕上げのため、ラフレシアを訪ねました。すでに舞台は出来上がっていて、例の仕掛けも万全! 円い舞台はすーっと音もなく廻っていました。
昨日は何人かゼミの学生が手伝いに来てくれたのですが、皆、初めて見る不思議世界に呆然としていました。練習も少しだけ見せていただきましたが、ああ、こうやって丁寧に丁寧にあの世界を創り上げていくんだなぁとココロ撃たれました。

まだ一度も見たこと無い人にも、何度も既に体験済みの人にも、今年の金蛇はまたまた進化・変容していて 前代未聞の体験となることでしょう。

僕は明日も大学授業なので なんとかぎりぎり駆けつけたいと思っています。
ラフレシアでお目にかかりましょう~ どうぞお気軽に声掛けてください!

ギャルリ・ムスタシュでの秋の新作展もどうぞよろしく!
東京の皆様、寺門孝之ミュージァムは連日開館しています! そちらもよろしく!
http://www.terapika.com/files/exhibition_files/exhibitiontop.html

2008年10月02日

▼ 青空 ▼

いい天気だなぁ~ 1年に一度 秋口にこういう日があるのだが、今年はいつもより1週間くらい早くにやって来たような気がする。@神戸です。
ギャルリ・ムスタシュ、昨夜展示完了とのこと、明日がたのしみです。
ムスタシュでの展覧会はいつも、絵をお渡しすると、飾りつけは全てギャルリの方でしてくださるのが恒例で、僕自身も当日まで展示の様子がわからないので。自分で並べる通常の展示とは違った感覚で絵が見えてくることも多々あり、たのしみなのです。

明日は、終日大学で授業があるので、そのあとに駆けつける予定。
レセプションの始まりぎりぎりになっちゃうかなぁ

どうぞ皆様 お気軽においでください~
ワインなどいただきながら、ギャラリートークなども随時しつつ、皆さんと愉しい秋の夜を過ごしたいと思っています。
“Angel Ship Marine west 2008”いよいよ明日12:00スタートです!
ギャルリムスタシュでお会いしましょう~
http://www.terapika.com/files/exhibition_files/exhibitiontop.html

2008年09月30日

▼ 展覧会チラシ届いた ▼

ANGEL SHIP MARINE WEST2008チラシ
9月もいっちゃいますね~
いよいよ間近にせまる“Angel Ship Marine West 2008”展、連日、新作を含む出展作をギャルリ・ムスタシュへ梱包・発送、しつつ絵本の原画に明け暮れ夜更ける。
遅れていた展覧会チラシ、届く。今回は、BetterDays大久保裕文氏AD+新井大輔氏D、楽市楽座情宣チームによるデザインで、A4微妙な変型サイズでおしゃれです。今回は僕の方からのチラシ発送はないので、ぜひ会場でゲットしてください。送付ご希望の方はギャルリ・ムスタシュへお問い合わせください。
http://www.galerie-moustache.com/

2008年09月18日

▼ 悲母観音に会いに ▼

芳崖展チケット悲母観音
久し振りに上野公園。東京藝術大学美術館へ「狩野芳崖・悲母観音への軌跡」展へ。ミレイのオフィーリア同様、この絵も書籍図版などで若い頃から憧れの絵のひとつ。ついに原画と対面。第一展示室には芳崖若い時代の作品など。第二展示室中央にいよいよ悲母観音様が。圧倒的! 印刷では絶対に見ることができないような精妙で神秘的な輝き。この絵に至るまでの下書きや前段階作品などの展示もあって興味深い。準備段階のものから最後のこの作品の間に凄いジャンプが。完成直前で息絶え、最後の背景の金を弟子に託したという絶筆! 確かにこの世を超えた奇跡感漂う。ミレイのオフィーリアは画家がまだ若い頃の奇跡の一作、芳崖は人生最後の奇跡の一作。ううむ・・・

2008年09月17日

▼ 彩雲? ▼

彩雲1彩雲2
夕方何時くらいだったろう? 画室で作業中、バケツの水も換え、下書きをし終えたカンバスを机に載せ、使う色絵の具もピックアップし、さ、描き始めようという段で、ふっと外へ出たくなる。間合いが合わない、というか、たんなる逃避なのか、僕にはよくあるこういうこと。さっさと描き進めればよいのだが、訳も無くぐずぐずしてしまう。で、冷蔵庫からジュースの紙パックを取り出してベランダに出て、空を見上げると見上げたところの雲片がちょっと変・・・目を凝らすと、淡く虹色に染まっている。他の雲はそうなっていなくて、真上のその雲だけが虹色なのだ。色は薄くなったり、また濃くなったり。慌ててカメラを取って戻ると、かなり色は薄れてしまったが、それでもなんとか撮れた。このあと、他の部分の雲がどんどん広がって、虹色の雲は溶けて消えてしまった。これが「彩雲」という現象だろうか? とても儚く神秘的夢的・・・なにかの兆しだろうか?

2008年09月12日

▼ オフィーリアに会いに ▼

ミレイ展チケットミレイ描くオフィーリア
ジョン・エヴァレット・ミレイの描いたオフィーリアに会いに、渋谷 Bunkamuraザ・ミュージアムへ。オフィーリア原画に会うのは3度目。1度目はロンドン、テートギャラリーで。思いの外小さな絵だったのでびっくり。2度目はなんと当時住んでいたすぐ近くまでオフィーリアが会いに来てくれた(兵庫県立近代美術館で)。何度観ても絵の奇跡を感じずにおれないすごい絵だ。(しかし、ミレイ展のその外の絵にはそんな奇跡を感じられなかった。画家一生に一度の奇跡だったのかなぁ? それとも外にも隠れた名作があるのかな?) 1996年だったと思うが同じ構図でオフィーリアを真似して描いてみた。当時初めてバリ島へ行ったばかりだったせいで、オフィーリアは熱帯樹林の中の温かそうな水溜りに、浮かびながら踊っている。その胸には花々ではなく、熱帯の青い鳥が群がっている。「赤道のオフィーリア」。この夏に開設していただいた寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREE 5Fに現在展示中。ミレイのオフィーリアを御覧になられた帰りにでも、ぜひお立ち寄りください~
http://www.terapika.com/files/todaysterapika_files/2008/07/

赤道のオフィーリア

ミレイ展鑑賞後、シネマライズへ。阪本順治監督作品「闇の子供たち」! ううう・・・ををを、必見!
http://www.yami-kodomo.jp/

2008年09月05日

▼ COW PARADE式典 神保町 パソコン ▼

こないだ完成させた全身天使に覆われた牛像“ANGELS COW”もいよいよ丸の内の街の只中に設置され、COW PARADEが始まった。5日はそのオープニングセレモニーに出席するため昨日にひきつづき丸の内へ。丸ビルの1Fにステージが設置されて、僕の牛も白幕をかぶされている。タレントのしょこたん=中川翔子さん、アートディレクターの浅葉克己さん、青木克憲さんと一緒に除幕式に参加させていただいた。 たくさんの人が見ていて、記者の方々のカメラに取り囲まれた。カウントダウンで白幕を剥いで、銀のテープが天から降ってきた。僕の牛も僕も、晴れがましくてぽかんとしてしまった。10月19日までCOW PARADEやっています。
http://journal.mycom.co.jp/articles/2008/09/06/CowParade/index.html

僕の牛は、三菱UFJ信託銀行本店、仲通沿い新丸ビル側B1Fの敷地内に展示されてるはずです。よかったら見てみてください。
http://www.cowparade-tokyo.com/

式典後、神保町へ移動しイーストプレスのZZ井氏と落ち合って、制作中の絵本のデータを渡す。16年の封印を解いて、今回の絵本はコンピューターを使って画面を作り始めました。さぁて どうなることでしょう。思い返すと、20年以上前、僕がコンピューターで絵を描くことにのめり込んだ事、そして16年前、コンピューターをやめた事、それには浅葉克己さんの言葉が関係していたのでした。この日、式典で久し振りに浅葉さんにお目にかかれたのも何か運命的なことよなぁ、としみじみしました。
ノートパソコン
画室のテーブルの上で、いつもの画材にノートパソコンが参加し始めました。

2008年08月26日

▼ soup ▼

スープ
家庭の事情で、料理をする機会には恵まれている。料理をするのは嫌いではない、否 好きだ。冷蔵庫を引っ掻き回して残り物から、即興で作る。足りないものは買いに行くこともあるが。この夏はスープを何度も作った。隣のジャングルで汲んだ湧き水に、冷蔵庫中の野菜と肉を放り込み、戸棚に絵の具のように並ぶ香辛料から瞬間的に選んでは振り掛ける。一昼夜煮続けると、自ずと美味しくなっている。魔法のスープ。毎日ご飯にかけて、飽きてきたらカレーにする。

2008年08月24日

▼ ANGELS COW完成 ▼

朝、買い換えた冷蔵庫が届くが、本棚が邪魔して廊下を通れないことが判明。出直し。
ANGELS COW完成全身ANGELS COW頭部
午後、ゆりかもめに乗って、僕の牛のところへ。最後の仕上げ。ANGELS COW完了。
僕の牛は、9月5日~10月19日 丸の内の三菱UFJ信託銀行本店、仲通沿い新丸ビル側B1Fの敷
地内に展示されることとなりました。よかったら見てみてください。
http://www.cowparade-tokyo.com/
フェリー
帰りのゆりかもめの車窓から見えたフェリーぼうっと。

2008年08月23日

▼ 大道あや展 ▼

大道あや展チラシ大道あや展パンフレット
松涛美術館へ大道あや展を観に行く。大道あやを教えてくれたのは神戸の畏友・絵巻物師(ポトゥア)の東野健一さん。知り合って間もなく大道あやの絵本「あたごの浦」を「てらかどはんの世界に通じるとこあると思うでぇ」と。すぐに入手、確かに魅せられた。翌年震災直後の2月、東野さんと博多天神でこの「あたごの浦」の絵を僕のバージョンで描き大きな絵本を仕立て、東野さんがその絵本をめくりながら物語を物語るという出し物もやったっけ。その後古書店で「へくそ花も花盛り 大道あや聞き書き一代記とその絵の世界」という本を入手し、大道さんの他の絵を見て、その迫力に圧倒されるとともに壮絶な人生模様にも押し倒されました。今回初めて原画を観られるということで絶対見逃さない意気込みで松涛へ。雨が降ったり上がったり。空が暗くなったり明るくなったり。Rを描く松涛美術館の広い壁に思いの外大きな画面の絵が並び壮観!なんとも言えず濃く、ぎゅいーんと磁力を放つ画面は画集から予想していたとおりのすばらしい密度と、おおらかさもありやはり大好きでした。絵本の原画も含めどれもこれもよかったですが、特に「草芽姫祭」という絵は、楽市楽座の「金魚姫と蛇ダンディー」の一場面を思い起こさせるような雰囲気で、僕の遺伝子にぐっと深く信号を伝えてくるものがありました。
9月21日まで。
http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/museum/20080805.html

大道あや「草芽姫祭」
これが「草芽姫祭」という題の絵。楽市楽座の芝居のようでしょう?
楽市楽座の今年の公演もあと1ヶ月ちょいに迫って来ました。2008年版「金魚姫と蛇ダンディー」台本も上がったようですし、僕のデザインによる衣装化粧の準備も着着と進んでいるようです。おたのしみに!

http://www.bekkoame.ne.jp/ha/ag0214/

2008年08月22日

▼ エアコンディショナー付け替え 絵本打ち合わせ ▼

家族は葉山へ遊びに行った。
壊れたエアコンディショナーを新しいものと付け替える工事、朝から夕方まで。
イーストプレスの絵本編集者ZZ井氏来。来年新春に刊行予定の絵本の打ち合わせ。今回は僕にとってこれまでにない制作方法にチャレンジすることにしていて、今日はその第一弾の原画を渡す。さて、うまくいくだろうか

エアコンが新しくなり、びゅうびゅう冷気が部屋に送り込まれてくるが、昨日までの暑さはすっかりおさまってしまい肌寒い外気、今晩はエアコン出番無しだ。

2008年08月21日

▼ COW 順調 ▼

8月21日のてらぴか牛
COWのつづき。牛の表面積は思いのほか広く、うねうねとしていて、普段の絵の感覚でいうと軽く展覧会一回分くらいの数の天使を描くことになる。周りのあちこちで他の参加者たちが思い思いに牛を塗ったり、改造したりしているのをときおり眺めながら、僕の牛を天使で覆っていく・・・

2008年08月20日

▼ スズメバチ ▼

今日、大家さんのほうで非常階段軒下のスズメバチの巣本部を破壊するとのこと。以後、スズメバチが来なくなった。

2008年08月17日

▼ COW PARADE 牛ペイント ▼

ANGELS COW
COW PARADE というアートイベントがあって、現物大の大きな牛のフィギュアにペイントをすることを依頼されていて、この日初めて指定の作業場へ。新橋からゆりかもめに乗り継いで台場の先まで、大きな倉庫に牛がぎゅうぎゅうところ狭しと並んでいる。自分の牛を選んでよいとのことなので、すみっこのほうにいたやつに決めて、さっそく描く描く描く。アシストのAngela嬢の活躍もあり、どんどん牛が天使に覆われていく。ANGELS COW。
http://www.cowparade-tokyo.com/

2008年08月15日

▼ 盆 天使ブロック ▼

天使ブロック
8月15日、終戦記念日、盆の中日・・・僕の絵のモデルをしてくれるASKちゃんの誕生日。
幼稚園の頃から展覧会に来てくれ、小学生、中学生、高校生と成長の折々に僕の絵に入ってもらっている。近いところでは、現在掲出中のESTのイメージヴィジュアルのヒロイン。
御礼に天使ブロックを描いて送った。近々新作をお願いする予定。

2008年08月14日

▼ 8 1/2 冷蔵庫 スズメバチ  ▼

結局 再度「8 1/2」 最終日の初回を観にでかけた。何度見ても至福。「人生は祭だ 一緒に生きよう」そうだ そうだ!

この夏は 自宅で色色有った。エアコンディショナーが壊れたまま盛夏を迎えたため、相当の苦行を強いられていた。暑過ぎた。
冷蔵庫も壊れたので、この日、映画の後買い替えに行った。 
スズメバチが画室のベランダに営巣しつつあり、びゅんびゅん巨大スズメバチが飛び交って外へ出られない。窓をゴンゴンとスズメバチがノックする。区に連絡しスズメバチ退治の人に来てもらう。武士のような静かな殺気のあるおじさんがやって来て、作りかけの巣をそぎ落としてくれて一安心。彼は1匹以外全くハチを殺さなかった。「ハチも夏は暑くて大変ですからね・・・」よく聞いていると、ハチ寄りの発言が多い。翌日には再度ハチたちが巣を同じ場所に建築し始める。大家さんによると非常階段の軒下にスズメバチの巣の本部があるとのこと。そこをやっつけなくてはならない。

▼ 8 1/2 冷蔵庫 スズメバチ  ▼

結局 再度「8 1/2」 最終日の初回を観にでかけた。何度見ても至福。「人生は祭だ 一緒に生きよう」そうだ そうだ!

この夏は 自宅で色色有った。エアコンディショナーが壊れたまま盛夏を迎えたため、相当の苦行を強いられていた。暑過ぎた。
冷蔵庫も壊れたので、この日、映画の後買い替えに行った。 
スズメバチが画室のベランダに営巣しつつあり、びゅんびゅん巨大スズメバチが飛び交って外へ出られない。窓をゴンゴンとスズメバチがノックする。区に連絡しスズメバチ退治の人に来てもらう。武士のような静かな殺気のあるおじさんがやって来て、作りかけの巣をそぎ落としてくれて一安心。彼は1匹以外全くハチを殺さなかった。「ハチも夏は暑くて大変ですからね・・・」よく聞いていると、ハチ寄りの発言が多い。翌日には再度ハチたちが巣を同じ場所に建築し始める。大家さんによると非常階段の軒下にスズメバチの巣の本部があるとのこと。そこをやっつけなくてはならない。

2008年08月13日

▼ 8 1/2 ▼

1週間ほど九州を巡っていました。別府~湯布院~黒川温泉~くじゅう~幣立神宮~高千穂~夜神楽~高千穂峡~天岩戸神社~阿蘇~佐賀~博多・・・詳細をお伝えしたいところですが今日はまず・・・

8 1/2 フライヤー8 1/2 DVDフライヤー
僕のいろんなことの原点である映画 フェデリコ・フェリーニ1963年監督作品「8 1/2」がなんと25年振りに上映中!「完全修復ニュープリント版」とのことで、7月12日から渋谷・シアターイメージフォーラムで始まっていたのですが、ミュージァム等等多忙が重なり、ああ終わってしまっていたらどうしよう、、、と心配でしたが、遂に今日、観る事かないました。至福。。。。至福。。。。若い頃、何度か映画館で観、またVHSでも何度も見ましたが、グイドの年齢を超えてしまって観る「8 1/2」は極めてビターで、その分、甘さのコクも深く、深く、堪能しました。明日まで。もう一度観たいです。先般、日本初DVDも出てすぐに購入してはいますが、やはり映画館でかなう限り何回も観続けたい!
http://www.zaziefilms.com/eight-half/

2008年08月04日

▼ 水没 ▼

正午、東京へ戻りました。寸暇無く、ロキ・アトリエで打ち合わせ準備作業お絵描き。少々予定のよりは絵描き足たらねども、夕刻表参道へ。久々のミュージァム。芳名帳にはメッセージぎっしり! 多謝也。イーストプレス=ZZ井氏+小野明氏と打ち合わせ。書き降ろし描き降ろし絵本、準備中。新年1月完成予定也。乞う御期待! 御2人から勇気やる気俄然頂きました!清水宏さんに負けないくらい俄然「やるき満々男」てらぴかです。 ただ、ミュージァム参上途中、なぜか鞄中のKOBE WATERのペットボトルの蓋が紛失し、鞄の中で諸物が水没。書類の水溶。

2008年08月01日

▼ 御礼 ▼

ミュージァム看板が目印御花達
<寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREE>開設記念展“Another Sanctuary”は7月30日をもちまして終了しました、開設早々たくさんの御来場をいただきました、ありがとうございました。と、いうものの、もちろん<寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREE>は常設展示スペースです、お買い上げいただいた作品を新しい作品と交換など作業も終え、毎日元気に開館しています。11:00~20:00、年末年始以外は年中無休。どうぞ皆様、お気軽に細く重い扉を開けて(ちょっと大変ですが)4F/5Fまで階段を上がってみてください、選りすぐりの絵達で皆様をお迎えいたします。

まだ始まったばかりの<寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREE>、お見せしたい絵はまだまだ新神戸アジトに山積みになっています。それに、今回ミュージァムの5Fスペースの白いソファに掛けながら、移り変わる光の様子や、訪ねてくださった方々との会話などから、新しい絵の数々もキャッチしかけています。ぜひ、ここで生まれる、新しい絵も交えて、次回12月の企画展示が出来たらよいなぁと、胸は計画と期待で一杯です。予定では、クリスマス前の時期にこの空間を「天使画」でいっぱいにしようと思っています。それまでは、“Another Sanctuary”ラインナップを少しずつ架け替えながらお楽しみいただこうと思います。

今回、このような贅沢な時空間を御提供いただきました株式会社レモンツリー、最強最善の采配で御伴走いただきました美術画廊ギャルリ・ムスタシュ、レセプション3ディズとその後の会期をお支え下さりました大阪黒船軍団の皆様、最上のグラフィックスで御飾りいただきましたベターデイズ、いつも東京展を陰日向に咲き支えてくれているお絵描きシスターズ、その他本当に沢山の方の御尽力に心底御礼申し上げます。

会期ラスト数日、僕は大学の入試業務があり会場を離れざるを得ず残念でしたが、今後も、ちょくちょく、ふらりと在館しております。ぜひ皆様もふらりとお訪ねくださいますよう、お願いいたします。

2008年07月27日

▼ 7・28 在館は可能か? ▼

ミュージァム窓辺の花
連日多数の御来場ありがとうございます。今日は終わり時刻間際、「桃太郎」生みの親編集者、「てらぴか映画日誌」生みの親編集者、「納豆の大ドンブリ」売りの親書店員の皆様揃い踏みで、閉館後呑み。

明日、28日は諸諸〆切を抱えているため、仕事が無事終えられたら在廊可能なのですが・・・もしかするとむずかしいかも・・・ご了承ください。

2008年07月23日

▼ window / mirror / flower ▼

ミュージァム5F窓1ミュージァム5F窓2ヒマワリ
レセプション 3 ディズ を終え、今日は落ち着いた雰囲気のミュージァム。とはいえ、たくさんの御来場ありがとうございました。ミュージァムの5Fは、とーっても天井が高く、てっぺんまで窓が開いていて、日日一刻一刻、射す光が絵と空間の表情を変えていきます。4Fには随所に仕込まれた鏡に落書きしました。レセプションにたくさん頂いた花々を、ミュージァム アシスタントのマナミちゃんが再々アレンジしてくれて、かわいいヒマワリのボートが誕生。これはいつか絵に出来そう、描いてみようとぞ思う。

2008年07月21日

▼ tower / egg ミュージァム快調 ▼

東京タワー天使の卵
レセプション・ディズ 二日目もたくさんの出会い・再会の連続で、快調に、あっという間に過ぎた。
ミュージァム5Fの窓からは、ギランと六本木ヒルズと、東京タワーが拝めます。
搬入初日を終えて急に思い立って作った 天使の卵 が4Fのエントランスにて皆様をお迎えいたしております。
レセプション・ディズ ラストの明日22日も、僕は終日居ります。

2008年07月20日

▼ 寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREE 無事オープン ▼

入り口前5F
夏の日差し強く、きりりとした暑日。寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREE、無事オープンしました。開館早々から次々とたくさんの方々が入れ替わり立ち代りおこしくださり、終日、賑やかで和やかなミュージァムでした。びっくりするほどたくさんの御花に彩られ、絵たちもはれがましい初日を迎えました。明日21日も終日、寺門在、館予定です。ぜひいらしてください。

2008年07月19日

▼ 寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREE 準備完了 ▼

看板1看板2パレード
ずっと準備を重ねながらも、どこかで「これは夢?」と思ってしまっていた、今回のプロジェクト・・・何せ初めの言挙げが6月初頭で、7月20日START というあり得ないスケジュールだったので、あり得なくても仕方ないな とも思っていました、、、が、が、が、これは現実で、表参道交差点の交番側、青山通り沿いのそのビルディングには、すでにBETTER DAYSデザインによるロゴをあしらった看板が堂々と掲出されており、階段を上がっていった先には、本当に、寺門孝之ミュージァムの空間が、今晩完成しました。こんな機会をおつくり下さったLEMONTREEの皆様、そして美術画廊ギャルリ・ムスタシュの皆様、そして惜しみない御協力御尽力賜りました全ての皆様に感謝しています。作品搬入をした昨日は、晴れ~豪雨~晴れとめまぐるしく天候も変化し、広く高くガラス窓を擁するミュージァムの5Fスペースの光模様がダイナミックに変容して心地よく、今日はすっきりと晴れて、その窓からまっすぐに見通せる、東京タワー、六本木ヒルズの建物がやけに爽やかに感じられました。いよいよ、明日、11:00、オープンです。僕も終日居ります、皆様ふるって御参集ください。

※建物の意匠の関係で、階段部分に桟が無く、小さなお子様には大変危険な箇所があります。自由に動き回るお年頃のお子様をお連れの際には、十二分に御注意いただけますようお願いいたします。

写真は、青山通り沿い看板、階段を上がった先のエントランス看板、その看板の向こうをなぜかパレードが。

2008年07月17日

▼ 足掻け 描き手たち(2) ▼

大学で僕の担当するビジュアルデザイン実習Bで足掻き続けている素晴らしい描き手たちは、今日は画面に筆を走らせた。走る 走る 走る! 今日も みんな きれいです。
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描き手3描き手4

2008年07月16日

▼ 貼り続けろ 紙片 ▼

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僕は芸人なのだろうか? 演芸ホールのような広い室内、沢山の観客が座席に座って並んでいるような場所の、舞台ではなく、客席の間を縦横に走る通路に僕は居る。もう一人、相方の男がいて、彼は白いシャツをラフに着て、白いズボンをぶかぶかにはいている。髪はポマードでしっかり固められている。あらかた僕もそんな格好だ。僕は男の背後にそっと近寄り、気付かれないように素早く、その背にシールになった紙片を何枚かくっつける。男が気付いてそれを取ろうと大げさな動きをする。観客が笑っている。僕は男の隙をついて、その手、腕、後頭部、足首などに素早く、手際よくシール状の紙片を貼り付ける。相方の大げさなリアクション。知らんぷりの僕。観客たちは笑う。

朝方まで、2日間、ずっと宛名ラベルシールを貼る作業をしていたせいか、ちょっとベッドで居眠った間に観た夢の中でも、僕はラベルシールを貼り続けていたっていうわけか?

ミュージァムの準備も大詰めだが、他にも業務多数、その上 歯科で痛いめにあってエネルギー消沈・・・けれど業務はつづく。お絵描きも。写真はミュージァム最初の展覧会“Another Sanctuary”のDMです。

2008年07月07日

▼ 寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREE ▼

七夕です。
ロキでは昨日のこたえる熱さは収まって、曇り~小雨~小晴れを繰り返し、龍の破片、天使の翼のパーツのような雲が小刻みに相貌を変えては流れ、擦れ違っていきます。
なぜ「七夕」と書いて「たなばた」なのか? ずっと疑問ですが、いちばん腑に落ちることが書いてあったのは、鈴木健次著『日本語の源流~乳房はなぜ「オッパイ」なのか~』青室舎 。これによると「七」は七星(北斗七星)の、「夕」は五星(カシオペア)の象形文字ということです。僕がいつも言ってる「絵=ゑ=えっ!」の元ネタもこの本です。びっくりすることばかり書いてあります。
http://www005.upp.so-net.ne.jp/kenji99/japanese.htm

さて、お約束どおり、今日は近々オープンします寺門孝之作品の常設スペースについてお知らせいたします。
寺門孝之ミュージァム・パンフレット表紙2008年7月20日(日)表参道に寺門作品を恒常的に展示・紹介・販売する空間が、株式会社レモンツリーと美術画廊ギャルリ・ムスタシュの協力のもと、誕生します。
株式会社レモンツリーはオリジナル・ジュエリー・アクセサリーの企画・制作・販売をしている会社で全国にたくさんの店舗があり、ご存知の方も多いと思います。社長の平田惠三氏はこれまでにも、ESTの販売促進委員長的お立場で僕の絵をESTの広告にと推してくださるなど、間接的にご支援頂いていましたが、今回、表参道にお持ちのビルの一部を寺門作品のために御提供くださることになりました。建築家・岸和郎氏によるユニークな建築物で、とても小さな宝石箱のような空間です。
http://www.lemontree.co.jp/

美術画廊ギャルリ・ムスタシュは16年来ずっと僕の絵を支えてくださっている大阪の画廊です。代表の和田結花氏のユニークで華やかなお人柄に集まるファンも多く、由緒深い料亭・相生楼を舞台とする文化振興イベント「花伝サロン」のプロデューサーとしても活躍されています。今回誕生する新しいスペースは、ギャルリ・ムスタシュにより全面的にプロデュースされました。
http://www.galerie-moustache.com/index.html

〈寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREE〉
〒107‐0061 東京都港区北青山3‐5‐19 LEMONTREE OMOTESANDO BLDG.4/5F
Phone 03-5771-5201  Open:11:00~20:00  年末年始休館
Acsess 地下鉄銀座線表参道駅A-3出口から徒歩1分 青山通りに面した建物です。

寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREEでは常設展示をはさみながら年間4回の企画展示により多岐にわたる寺門の絵画世界を紹介していきます。

まずは、オープン記念展“Another Sanctuary”を7月20日~30日の日程で開催します。
本展では、寺門作品の大半がそこで生み出された、今はなき、神戸・北野坂の途中にあった光溢れるアトリエの息吹を伝える作品を集めて展示・紹介・販売をいたします。

2008年7月20日(日)~30日(水) 無休
11:00~20:00  入場無料
寺門在館予定 20・21・22日 12:00~19:30(その他の日程につきましては電話でお問い合わせください)

現在急ピッチで開館準備進めています。印刷物も続々デザインが上がってきています。全てのグラフィックデザインワークは盟友アートディレクター&遊び友達=大久保裕文氏+ベターデイズにお世話になります。劇団・楽市楽座のポスター、フライヤーの制作時期とも重なり、ベターデイズは日日、デザイン+印刷実験室の様相を呈しています。写真は開館パンフレット表紙。及び、ロゴ。
寺門孝之ミュージァム・ロゴ

2008年07月06日

▼ 楽市楽座2008公演「金魚姫と蛇ダンディー」ポスター完成間近 ▼

金魚姫と蛇ダンディー2008ポスターデザイン
今回の楽市楽座ポスター画及びデザインはかなり苦労した。昨年までは、こういっちゃなんだが割りとサクっと出来た。今年は、役全員を役者絵で、という注文が座長からあり、また、その役全員の衣装と化粧のデザインも担当せよとのお達しがあったので、とっても時間がかかった。さらに、仕上がった絵を例年通り、盟友アートディレクター&夜遊び友達=大久保裕文氏(ベターデイズ)にデザインして頂いたのだが、ここで劇団と我々の間で色色あって、擦ったり揉んだりしたあげく、僕は原画天地逆転という大技に出て、最終的に出来上がったのがこれだ。印刷=吉原印刷さんも再々の校正で工夫を重ねてくれて、分厚い金の層がいかした、妖しくも、賑やかしいポスターが出来上がる。みんなの想いと工夫と夜と夜と夜が詰まった濃いポスターである。
http://www.bekkoame.ne.jp/ha/ag0214/

2008年07月03日

▼ 足掻け 描き手達 ▼

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大学でビジュアルデザイン実習Bという2年生対象の授業を受け持っていて、今日は、先週たっぷり3時間以上かけて下地を仕上げた各々の支持体に、1色でひたすら、線か点を描く、最低3時間は描きつづける、というミッションを与える。キーワードは「足掻く」。行き詰まっても、つまらなくなっても、とにかく、少しでも自分にとって自分の画面をよりよくしていくこと。計画もせず、行き先も決めずに、この一瞬一瞬を描き進めること。絵を描くという行為の中へダイヴすること。なぁ~んて、煽る間も無く、全員、さっさとダイヴ! 両手描きあり、ダーツのように鋭い鉛筆を投げ射しあり、なんでもあり・・・。外は夏のような強い光が溢れ、その光を強くやわらかい風が揺らしていく。竹の葉が擦れる音が響く。蟲が画面に寄って来る。「なつかしい風」と学生の一人が言う。確かに・・・何かを思い出しそうな日だった。丁寧に仕上げた下地の上を鉛筆やペンが擦る、サキサキという音がスタジオの各所に響く。すばらしい線や点が各々の画面を走り、埋めて行く。今日のみんなの絵、僕はどれも大好きだ。来週にはさらにこの上へ次のミッションで色が重ねられる。この画面の状態は、もう見られなくなる。儚い、故に 強靭なこれらの絵が愛おしくてならない。全ての一瞬、一瞬・・・二度と体験できない。美しい。みんな
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2008年07月02日

▼ 寺門孝之ミュージァム@表参道☆☆☆ ▼

寺門孝之ミュージァム看板デザイン草案byBetterDays
寺門孝之の絵を常設で展示・紹介・販売するスペースが表参道交差点から徒歩1分未満の場所に、7月20日に誕生します。
現在その準備に24時間態勢でのぞんでいます、あっぷあっぷ・・・
盟友アートディレクター&遊び友達=ベターデイズの大久保氏に無理を言って、ロゴ、看板、パンフレット、案内状、DM・・・次々とデザインを作ってもらっているところ。デザインがどんどん上がってくるのを見ているうちに、ようやくこのプロジェクトが現実のものと思えてきた。うう、やるべきことが、数珠連なり・・・寝れん。

詳細は七夕あたりに、しっかりお知らせさせていただきます☆

2008年06月24日

▼ 講義な日々。木村タカヒロ=キムスネイク氏 特別講義明日 ▼

木村タカヒロ特別講義ポスター風景1木村タカヒロ特別講義ポスター風景2.jpg
昨日は、母校=兵庫県立長田高校へ「長田発 ようこそ先輩」という企画の講義をしに行ってきました。高校生当時、30年後に画家としてここに講義をしに来るという想像は全く出来なかった。未来とは、本当に未知数の塊だ。僕が通っていた頃とは比べられないほどの進学校になっているらしい現在の長田高校の生徒達、夢見がちで妄想狂のオヤジのとりとめのない話にきょとんとしていました。

先々週、僕の勤める神戸芸術工科大学ビジュアルデザイン学科の特別講義に祖父江慎氏が来て下さり、昨年に引き続き、学生達は鮮烈な驚きと笑いの連続でした。明日(今日だ!)は、盟友画家=木村タカヒロ氏が同特別講義に来てくださいます。最近ではアニメーション作家&バーチャルタレントエージェンシー=キムスネイクとしての活躍も目覚しい。僕自身もとってもたのしみ! 14:40~17:50 神戸芸術工科大学・吉武記念ホールにて。一般の方も聴講できます。よろしければぜひ。

http://www.faceful.org/
http://www.kimsnake.com/

その翌日・木曜日は2年生の実習の僕の担当分が始まり、その翌日・金曜日は3年生ゼミ+4年卒業研究ゼミ、その翌日・土曜日は、神戸随一のイラストレーション教室「絵話塾」の僕の担当回。
・・・講義な日々・・・

2008年06月18日

▼ full moon 幼稚園の天使画 ▼

フルムーンアジトベランダのむこうの満月
今日は建築家の吉本繁樹氏と東村山市のとある幼稚園へ下見と打ち合わせに行った。幼稚園の建物の天井や外壁に、僕の天使画が出現する予定。吉本氏にはもう20年以上お世話になっている。吉祥寺のケーキ屋さん、フレンチ食堂、志木のイタリアンレストラン、国立のステーキハウス、白金の焼き肉やさん・・・色色なところに壁画を描かせていただいた。今回は画面が余りに大きいので、ダイレクト・ペインティングではなく原画から引き伸ばした印刷物を使うが、吉本さんの建物や内装のニュアンスやディティルのこだわりが大好きなので、できるだけなまなましく溶け込むような絵にしたいと思う。完成は9月の予定。

夜、画室のベランダから、満月を眺める。コマ撮りのアニメーションのように雲が姿を変えている。月をときをりかくす雲の中でチラッチラッと、白色光が放電している ように見える。

2008年06月13日

▼ ビジュアルデザイン入門 ▼

0613ビジュアルデザイン入門レジュメ
大学で「ビジュアルデザイン入門」という授業があり、今日が僕の担当する日だった。毎年その春に入学して来た新入生に対して、学科の教員・助手全員が1回ずつ交代で自己紹介的な内容の講義をすることになっている。この2年は、自分の最近の仕事や、これまでの代表的な作品の画像を持参のノートパソコンからスクリーンに投影しながらコメントしていくスタイルでこなしてきた。今年も、内容をさらに充実させるため昨年来の最新の仕事の画像を新たに追加しつつ、話しの流れをあれこれ想定し画像の順序を変更したり、パソコン上での編集作業に朝近くまでかかってしまった。当日、登校中の地下鉄の中でも話す内容についてあれこれ思いを巡らしていた。だいたい完璧に話しの流れが通ったなと思うとともに、果たしてこんな内容でよいのだろうか?との疑問符も浮かぶ。僕のキャリアを学生に紹介することがなにか彼等彼女等のためになるだろうか?過去の作品の画像を並べながら思考するとついつい内省的になる。まるで決められたストーリーを軽々と辿ってきたかのように自分のこれまでが歴史化してしまう。それでは僕がこれまで足掻いてきた足掻きが、伝わらない。僕はこれまでのその時、その時、考え、考えたが、それは今、画像を見ながら振り返って考えている考えとはとても違う考えを考えていたはずなのだ。言ってみれば、その時、その時、考えていなかったこと、考え切れなかったことの総体が、その時とその後を作って来ている。それはたった今現在でもかわらない。今も、考えるが、わからない。わからなくても生きているし、描いている。わからないままに身を投じて、足掻いて足掻いて、絵が生まれ、日々の暮らしが生じている。たった今現在の、考え切れないことによって確保される「自由」が、過去を振り返る考えの中には消失してはいないか? ……そんなことを考えているときにふっと、冷たいからっぽな空気が背中をつたって行った。ぎょ、っとした。「持ってない…忘れてる!」…朝までかかって準備したデータを入れたノートパソコンを僕は持って出かけて来ていなかった! うへぇ~。腕時計を見る。今から引返し、パソコンを取って来るとしたら……授業時間は半ば過ぎてしまう…。思い迷うまでもなく、パソコン無しで、画像なしで、素手で学生達の前に立つことが決定してしまう。うわぁ~。さてでは、なにをする? なにが出来る?

結果はこうだ。研究室に大小4枚の原画があったので、それを講義室に運び込み直接見てもらうことにした。同じく研究室に、4年くらい前のライヴペインティングで描きかけのままに残っていたF80号カンバスがあったので、それと絵の具類を運び込み、みんなの目の前で描くことにした。初めに当初から予定していたテーマについての話をした後、みんなを前へ呼び、カンバスを取り囲んでもらう。「それじゃ、これからみんなの出すお題を描きます」と言ってマイクを学生に渡した。最初の女子学生は「空を飛ぶもの」とオーダー。僕はメタリックホワイトの大きいチューブをそのまま絞りながら「鶴」を描く。次は男子学生のオーダー「自動車、ポルシェ」、ううむ、むづかしいな~。その後、「電信柱」「人魚」「プチプチ」「激辛ラーメン」「超スウィートなケーキ」とつづいた。どんな絵がどんなふうに出現したかは、その場に立ち合った学生、スタッフのみなさんと僕だけが共有したものだ。授業の始め、堅苦しかった講義室は、途中からはどこかの神社の夜祭の露店のような賑やかで、愉しく、いかがわしくも自由なな場に変質していた。あ、これが僕が「絵」に求めていることだったな、パソコン忘れてよかったなぁ、と思いましたとさ。カンバス等、大荷物の撤収は、いつのまにか現れた2年生の熱帯魚の様な男子学生たちが手伝ってくれてありがとう。「ビジュアルデザイン」だったのかどうかは別として、僕自身、大学での活動について新しい段階へ「入門」した記念すべき6月13日の1限だった。

画像は配布したレジュメ。今年のESTの広告画に、僕が4才時に描いた絵を重ねています。

2008年05月31日

▼ 黒テント公演「玉手箱」 ▼

iwato前iwato前のポスター玉手箱フライヤー(部分)
5月31日 土曜 今日も雨が降ったり止んだりの中、神楽坂=theatre iwatoへ。劇団黒テント公演「玉手箱」を観せていただく。宣伝美術をデザイナーの名久井直子さんと一緒に担当させていただいた。芝居ではよくあることだが、チラシやポスターの絵を描いたりデザインをする段階では台本もまだ出来ていなくて、ほんの少しのキーワード(今回はタイトルと、ストリッパーがモティフにあることくらいだった)だけで勝手にこちらで推し進める。全くの当てずっぽうで、真っ赤な正方形にズドンと半股開きの女性ヌードを描いたが、以後芝居の進展について何も情報を得て来なかったため、果たしてあれで良かったのか?どうか?と心配でもあった。黒テント芝居も27、8年くらい前に京都で「夜と夜の夜」を観て以来不勉強だったので。で、何の先入イメージも無しで芝居が始まるやいなや、あ、これ、行けてるかも・・・と好感触が。次々に登場するたくさんの役者達の力だろう、じわじわと引き込まれ、これまで味わったことのない奇妙な味わいの贅沢な体験となった。ほとんど全てが「台詞」によって運ばれて来るにもかかわらず、「頭」はほとんど疲れなくて、観終わるととても爽快な疾走感があったのはなぜだろう? もう一度は観なくては、と思う。当初予定されていた演出の方が演出できなくなる事情があり、演出家無しで、20名の登場役者全員で芝居を作り上げた、とのこと。黒テント、畏るべし。6月15日までやっています、是非ご自身の目、身体で体験されてみてください、オススメします!
http://www.ne.jp/asahi/kurotent/tokyo/

2008年05月30日

▼ あがた森魚 恒松正敏 ポスターハリスギャラリーライヴ ▼

あがた氏でっさん恒松氏でっさん
5月30日、金曜、曇り。今にも雨が降りて来そうな中、渋谷・道玄坂のポスターハリスギャラリーへ、あがた森魚氏のライヴを観に行く。今回は競演に 恒松正敏氏。恒松さんは画家でもあり、お互い展覧会を覗き合う仲ではあるがライヴを見るのは、28年くらい前の新宿ルイード、ゲルニカの対バンのフリクションでの勇姿以来。けして広くないギャラリーにすし詰めの観客。最前2列目の床に座り缶ビールを開ける。前後左右押し競饅頭の紅テント状態。まず登場した恒松氏、アコースティックギターで切々とした弾き語り。オリジナルや懐かしい歌も交え、なんとも剥き出しの感じがカッコイイ! しばし休憩後、あがた氏登場! 「団欒」についてのありがたいお話をまず。今は無き「団欒」を今ココに作り出すこと、について。歌い始めるとすぐに僕たち観客のすし詰めの只中に分け入り、人と人、人の隙間で弾き、歌う。僕の尻にリズム刻むあがた氏の靴先が突き刺さる! 後ろの人の鼻には弦が引っ掛かっている! 凄い団欒だっ。冬のサナトリウム、最后のダンスステップ、清怨夜曲、春の嵐の夜の手品師、サルビアの花…赤色エレジー! 初期の歌中心のラインナップ、変幻する歌声、ギターに強烈に酔い痺れる。アンコールでついに二人の競演! なんとムッシュかまやつの「ノーノーボ-イ」それから「サブマリン」へ!!!恒松さんのギターとコーラスが弾ける「サブマリン」を聴ける至福。その後、同行の大久保氏と丸の内へ流れたが、後のことは忘れてしまった。何千人を前にしてもたちまちに酔わせてしまう魔力をこんな小さな密室で全開放してくれるあがた氏の団欒の日々は畏るべし。目の前で歌ってくださる、二人をこっそりデッサンにつぐデッサン。
http://www.agatamorio.com

2008年05月29日

▼ 結城座 古典公演 ▼

結城座古典公演パンフレット
5月29日、雨。池袋の東京藝術劇場小ホール、結城座公演を観せていただく。
昨秋、結城座の新作公演「森の中の海」で人形のデザインを担当させていただいた。台本の遅れ等色色と大変なことがあり、仕込み直前に結城座稽古場に泊り人形を作り込み、小屋入りしてからも初日直前まで顔を描き替えたり…日程的には相当にハードな情況だったが、僕としては非日常感が愉しくもあり、他にもいくつも激しい現場を抱えてもいたのでランナーズハイになってもいたのか、愉快な気持ちで結城座現場に臨んでいた。本番初日の舞台は奇跡のように夢めいていて、結城座はじめ関る全ての方々の心意気、芝居魂に酔ったものだったが、その前日(あのゲネの日だ…)に結城座の御母様=竹本素京氏がお亡くなりになっていたことを知ったのは今年に入ってからだった。
「いやぁ、僕等はそう言われてずっとそうやって育ってきてますからねぇ」
「水臭いって叱られちゃうんだけど」
終演後、不知とはいえ余りに暢気に構えていた失礼を詫びに楽屋を訪ねると、孫三郎さん、千恵さんは朗らかにそう言われた。
今回の公演は「竹本素京追悼」公演で、古典演目二本立てを竹本素京氏生前の録音を使っての上演。舞台上手にはあたかも素京氏が入って来るかのように演台がしつらえられ、舞台が始まるとすっとそこに簾が降りて、三味線と声が中から響いてくる、という趣向。とても録音との競演とは思えない、演者達との声の生々しい重なり。
第一部の演目「本朝廿四孝 奥庭狐火の段」では孫三郎氏が出ずっぱりで八重垣姫を操り語る。母-子の時空を超えた競演。
第二部の演目「新版歌祭文 野崎村の段」は前半、人形遣いは見えず、完全に人形芝居となる。実は結城座で人形だけが見える芝居を観るのが僕は初めてで、とても新鮮! 後半は人形遣いもずらりと舞台へ登場。結城座人形遣いたちの揃い踏みが壮観! 最後の別れのシーン、上手では駕籠に乗って、下手では小舟に乗って、主人公男女が去っていく。駕籠かき、船頭の細やかな動き、人形と人形使いが揃って刻む独特のリズムが、悲しい場面に不思議な笑いを誘い起こし見事! 糸操りの人形芝居でしか味わえないハイブロウな醍醐味に酔わされた。12月の次の公演が今から楽しみだ!
http://www.youkiza.jp/

2008年05月26日

▼ “NOW AND THEN”展終了 ▼

美術画廊ギャルリ・ムスタシュ恒例春の寺門孝之展“NOW AND THEN”、終了しました。観に来て下さった皆様ありがとうございました。宣伝に御協力いただいた皆様にも感謝申し上げます。そしてギャルリ・ムスタシュと強力なサポーターの皆様にも御礼申し上げます。

最終日25日は、僕が講師・教員を勤めるギャラリーVieの絵話塾の塾生、神戸芸術工科大学の学生、スタッフの方がたくさん来てくださいました。絵を教えることなどとても出来ないとかつては思っていましたが、絵を描くことだけで暮らしをなんとか続けて、20数年・・・。塾生・学生のほとんどが生まれる以前から絵を描きつづけていることになります。その継続、積み重ねには、若い塾生・学生の方々が参考にしてもよいことがあるかもしれないな、と思えるようにもなって来ました。それでも、目の前の画面が、思うままにならず一瞬一瞬、足掻く、足掻き続ける、少しでもよりよい方へと、アクション、瞬発的にリアクション、アクション、ちょっと間をあけてリアクション・・・と、今もやっていることは20数年前となんも変わらない。若い皆さんもどうぞ、足掻いて足掻いて、足掻きつづけて、つづけて行かれたらと思います。

2008年05月21日

▼ 久々に画室机上 及び 5・21在廊予報 ▼

カップアンドソーサー20080520画室机上
昨日19日は午後、新しい場所へ移ったFOIL GALLERYへ、川内倫子展を観に行った。凄く大きなプリントと、凄く小さなプリントに1点ずつ凄く好きなものがあった。大きな方は売っていなくて、小さな方は思ったよりずっと高価で買えなかった。ギャラリーの向かいにFOILとは別のお店のカフェがあり、覗いてみると陶芸展を開催中。主に白磁で、ガラス質がちりちりとしていたり、土がキラキラと結晶化していたり、焦げが焼きついていたり…ワイルドで朴訥とした風情があるなぁと順番に観ていくと、一組のカップアンドソーサーがするんと僕に飛び込んでくる。蒼ざめたような白磁に大振りな貫乳が割れた硝子の様… 画室でこれで珈琲やお茶を飲みたいなと思い購入した。作者の方もそこに居られて、作品とそっくりなたたずまいだった。陶芸家というと、焼き上がったたくさんの作品のほとんどを気に入らず投げ割っているような先入イメージがあるが、この方は焼き上がったどれもそれぞれに愛しくて割れないのではないか?と想像した。水谷渉 という方で、岐阜県河合町というところで登り窯を構え、薪だけで焼き上げておられるそうだ。

今日20日、画室の机の上に敷いている段ボールを2年振りに換えた。汚れの無い段ボールの上にM40のカンバスをセットし、あても無く青で塗り始める。多分、海の絵に育てるつもり。

さてと、“NOW AND THEN”展もあと1週間。
5月21日(水曜日) 12:30~14:00 在廊予定です。

2008年05月19日

▼ 金魚姫やエンドンが居る生活 ▼

画廊の金魚姫たち画廊のエンドン画廊の金魚姫
高校生くらいからかピエロが好きで、ピエロの絵ばかり描いたり、ピエロの人形を作ったりしていた。フェリーニの映画に夢中になり、ロートレックの伝記にぞくぞくし、道化師や歌姫が仲間であるような人生に憧れた。

17日、山を下りてムスタシュへ行ってしばらくすると…戎橋で路上ライヴを終えた金魚姫、エンドン・メイクの長山現氏、ノーメイクでもそのまま渋い道化師のような田口哲氏が御来廊。ずっと話し込む。次々と画廊を訪れるお客さんもびっくり。中には楽市楽座ファンの方もいて撮影会になったり…。閉廊後、長山さんの車で十三の方へ移動、道化師エンドンが運転し、その横に真っ赤な姫様が乗る黒い車が夜の街を疾走するのは痛快也。伴走車、対向車、ドライバーがぎょっとするのが可笑しい。後、養老の瀧で話し込む。10代の僕の夢は完璧に実現してしまった。金魚姫やエンドンが居る空間、金魚姫やエンドンが居る生活…

本日19日、月曜日ですが、特別にムスタシュは開廊しているそうです。

2008年05月16日

▼ 初合評 及び 5・17在廊予測 ▼

昨日は大学でイラストレーション実習の今年初合評。本年度からは主任の先生が退官され、新しい先生が入られ、僕を含め新3人トリオ教員の新態勢で進み始めた最初の合評でもあり、個人的には力が入った。13時から始めたのだが・・・・終わって大学を出たのは20:00だった・・・力、入りすぎた・・・・。
余裕を持っての約束だった19:30から元町での会合に1時間以上の遅れで駆け込む。このあいだの河内長野LIVEで知り合ったナイスガイ植木屋さん=まっちゃんと、共通の友人でもあったWAKKUNさんと、その後延々23:00までしゃべった。
今日もゼミx2で、合評と面談が延々つづく予定。そのあと、新入生との合宿があり山中に一泊の予定。なので・・・

明日17日は山から下りてからムスタシュへ向かいます。時刻は不安定。夕方には行けると思うのですが、今年から大学業務は時間が読めないようなことが続いているので、どうでしょう?

2008年05月14日

▼ Mark Kozelek そして在廊予報 ▼

なんやかやと忙しく、愉快に過ごす毎日。今夜はまたまた大久保さんと渋谷O-nestで、Mark Kozelekのライヴを見聞しに。先の細野さんライヴのあと酔っ払ってたどり着いた「詩血」でかかっていて、教えてもらったライヴ。その後に爆発・炎上しないツェッペリンと、悲観的なジョン・デンバーがない交ぜになったような奇妙な味わいで歌と木目細やかなギターが続く。ナイーブで朴訥でまた朗らかだが、延々歌い続ける時が堆積していくにつれ静かな狂気をたたえてくる。水嵩が少しずつ増して 酸素が不足してくる。あっぷあっぷ。村上春樹氏の短編集「レキシントンの幽霊」を思い出したり。サイドのギタリストがセツ風で、時々ひん剥く青灰色の瞳が透明すぎて怖くて素敵。

東京日程や、大学業務でなかなか自展会場へ参上できずにおりますが、今後の 今のところの在廊予報をいたします。諸諸の都合で変更になるかもしれませんが、ご容赦ください。

5月17日(土) 夕方~LAST
5月18日(日) 13:30~16:30
5月25日(日) ALL

神戸アートヴィレッジセンター1Fギャラリーで開催中の「音箱展」は 18日の日曜日で終了です。お見逃し無きよう~ 

2008年04月24日

▼ 細野晴臣 ライヴ~溶けるリ・ア・リ・ティ・・・ ▼

22日、夜、ベターデイズ大久保さん達に誘われてビルボード東京へ、細野晴臣さんのライヴコンサート。幼い頃からずっと聴いてきたが、ライヴはなんと初体験。おまけに、なぜかMCとして元山の手事情社俳優、今は「やる気マンマン男」芸人として奇天烈な存在感を放ち続けている 清水宏さんが、名古屋弁のおばさんとして登場。ビルボード、細野晴臣、清水宏・・・東京の夜はシュールである。さらにバンドメンバーもすごくって、中でも鍵盤のコシミハルがシュール・・・。
ラスト・・・ステージ後方の暗幕がすーっと開くと、魔都のイルミネーションが煌々とガラス越しにきらめき、歌は「はらいそ」・・・歌詞の「・・・溶けろ リ・ア・リ・ティ・・・」の言霊はそのままこの世界を溶かしてしまったかのようだった。歌、音、光景・・・全てが溶け合い、僕は余りの心地よさに酔って、その後2箇所で痛飲、気付くと自宅ソファで、目覚めた。慌てて神戸へ。

23日、なんとか無事に絵達をムスタシュへ送り出し、倒眠。果てしない夢・・・

夢の中、僕はたくさんの古く 美しい切手を手に入れる。南米のものが多い。僕は女性編集者と話している。「河合隼雄さんは実はゲーテの色彩論を研究されていて、毎日のファッションにかならずその理論を取り入れておられるので、ぜひこれから1年、365日 毎日の河合さんの服装を写真に撮らせていただき、それと寺門さんの集めている切手によってゲーテの色彩論についてのヴィジュアルブックを作りましょう」 「それはいいですね ぜひ作りましょう」・・・

24日、目覚めると夕方。ここは、南米? 

2008年04月17日

▼ 観心寺 如意輪観音 ライヴペインティング ▼

6本指の女神?
伊勢丹展終了来色色あって日日があいかわらず高速でめくれて行く。
愉快愉快~
もうずっと遠くの印象ではあるが・・・
4月17日、夜中からの雨をなんとか空がぐっとこらえてくれている間をぬって、伊勢丹展の絵達が新神戸アジトへ戻る。運んで来てくれたのがインドネシアの青年ドライヴァで、見事なニュアンスの日本語と素敵な笑顔でテキパキと作業完了多謝・・・

するやいなや河内長野へ。

駅からはタクシーで観心寺へ。思いのほか深い山へと入って行く。長屋さんと会う場所はいつもこうだ。

着くやいなやまず、秘仏で今日明日のみ姿を拝めるという如意輪観音さんを見ようと本堂へ。たくさんの人が集まってお坊さんの解説を聞きながら秘仏と対面していた。をっ、一目でスーパースターと判る風格とエロス。なんかまっすぐしてなくて、だらっと斜めな感じでだらしないところも凄い。妖艶で自信満々な感じの豊満な女性像のようだ。解説で、腕が6本あると知る。ふうん、6本腕か・・・今日は6本腕を描こうかな? とあっさり思う。

ライヴ会場到着。準備。開演までの時間、舞台脇のカーテン裏でひとり呆けていたら、積み上げられた机椅子その他の荷物を越えて突然男が乱入してきてびっくり。長屋さんだった。少しだけ馬鹿話をして、間もなく開演。長屋さんが舞台へ出て行く。どうしようかなと思ったが、最初の音を聴きたくて僕もすぐに出た。後は、長屋さんの音に導かれるままに描く描く描く。6本腕を描くつもりが、あれ? 6本指になってもた。結果6本指の腕を6本描いた。途中、描いてるカンバスの向こうからぬっと女神の白顔がのぞいて出て僕の脇を意味ありげに過ぎていったが、それが本当にあったことかどうかもよくわからない長短判然としない時間が区切れ、たちまちエンディング。用意した画材のせいか、何のせいか、絵の全てを出し切れた満足感は無く、僕に絵が残った。その絵は画室で育てなくちゃな、と思う。新しい画法で描くと良いと思う。

後、主催者のお蕎麦屋さんで打ち上げ。さっきぬっと出た女神、その他公演を支えてくださったたくさんの方と知り合う。その中の一人が神戸の友人たちの仲間とわかり、彼の車で神戸へ送って頂く。深夜の湾岸、人工の光の連なりは 雨の気配を通してあたたかく滲みながら、高速で僕達を過ぎて背後へ背後へ飛んで行く。

濡れた山の緑や、観音、白い顔の女神の舞いや、長屋さんの息遣いを挟む金属音・・・それらが 夜の人工光群と混じり やがて夢そして絵と溶ける・・・間もなく起床。大学へ。1限目からあるんだった。面談の隊列。

2008年04月16日

▼ 身体検査  ライヴペインティング ▼

身体検査や学生面談や教授会議があるため早朝ののぞみで神戸へ。
なんと、2年連続で身長が伸びていた。この歳で伸びるとは・・・この分だと80歳で180cmくらいにはなれそうだ。

明日は午前中に伊勢丹展の絵達が新神戸アジトへ戻って来るので、それを納めて、大急ぎで河内長野へ。

河内長野 観心寺 如意輪観音奉納コンサート
4月17日(木)
開場15:00~ 開演16:00~
会場:観心寺 恩賜講堂(河内長野市寺元475)
http://www.y-morimoto.com/hananotera/25kanshin.html
チケット:2600円
チケット等問い合わせ:072-368-1982(そば屋 藍)

(出演は)
声:川原一紗
音:長屋和哉
舞:ミナル
描:寺門孝之
灯:明松政二

どんな絵が出るのか、我ながら全く見当がつかず、とにかく真っ白けのまま、描き始める つもり。
どうぞ、皆様御参集ください!
(フライヤー画像は以下のクリックで御覧いただけます)
フライヤー表
フライヤー裏

▼ “ANGEL SHIP MARINE”終了~ ▼

最終日、とってもたくさんの方が御来場くださり、画廊は何回か満杯に!

閉廊がちかづくころ、35年来のファンであるあがた森魚さんが、さらに原マスミさんも御来場くださり、舞い上がりました。そのほかにもたっくさんのご来場の満杯のうちにクローズかないました。

何回も通ってくださった方も今回とても多くいらっしゃいました。
初めて見てくださる方もたくさんいらっしゃいました。色色たくさんの方としゃべり込みました。
なにか、新しい「動き」を感じる展覧会でした。

天使・船・海・・・
天~人(犬)~地・・・

新しく思いついた描き方をさらにずんずん推し進めながら、航海を進めていこうと はつらつとした気持ちで展覧会を終えました。

明日から神戸。

17日は河内長野=観心寺で奉納ライヴペインティングです!
(詳細はこの下の方の記事で)

2008年04月15日

▼ 4・15 てらぴか在廊速報 ▼

0414artgallery010414artgallery03
あ~あ あっという間に日はめくれ もう最終日。
連日のたくさんの御来場ありがとうございます。
本展メインの絵のいくつかはこれで見納め。どうぞ御見逃し無くよろしくお願いいたし間寸。
このところのお気に入り場所=伊勢丹屋上。空いていてなごむ。

最終日 12:30~16:30在廊予定。
本日は16:30で冷酷にぴしゃりと閉廊なので御注意ください。

2008年04月14日

▼ 4・14 てらぴか在廊速報 ▼

13日、天候がどうもすぐれず寒い中、でも予想以上のたくさんの御来場、そして次から次へと繰り出される濃い質問、感謝申し上げます。その後話した編集者の方々も、あんなに質問が途切れないトークは見たこと無いと言っておられました。幸甚です。

さってと、本日13日は・・・
14:00~20:00 在廊予定。時折離れますがすぐに戻りますので宜しくお願いします。あと残すところ2日、会場でお目にかかりましょう!!

2008年04月13日

▼ 4・13 てらぴか在廊速報 ▼

連日 途切れることなく たくさんの御来場ありがとうございます!
特に今回、新しい方との出遭い・語らい、愉しい毎日です。
残すところ あと 3DAYS! 
どうぞ お見逃しなきよう~

まずは 明日 14:00~14:30 ギャラリートーク!
30分ですが、少しでも濃い時間となるよう励みますので、どうぞ奮って御参集くださいますよう ココロよりお待ち申し上げます。

てらぴか在廊予定は・・・
14:00以降はLASTまで居ます。
14:00以前は・・・居たり居なかったり 気紛れにさせてください!

では明日 伊勢丹新宿店本館5階アートギャラリーにてお会いしましょう!!!

2008年04月12日

▼ 4・12 てらぴか在廊速報 ▼

速くも 折り返しポイント。11日閉廊後、少しレイアウト変更をしてみました。すこしずつ絵と絵の間隔を広くしてみました。順番も少々変更。ちょこっとしまったり、出してきたりもしました。絵が う~んと両腕を拡げ、深呼吸しました。

12日・土曜日のてらぴか在廊予定 は・・・ 
11:00~13:00 14:00~16:30 17:30~20:00
多少誤差が生じると思います。会場スタッフへお尋ねください。

今日もたくさんの皆様とお会いできますように
ココロよりお待ち申し上げております。

13日の日曜、14:00~14:30はギャラリートークしますよ!
ふるって御参集ください!

2008年04月11日

▼ 4・11 てらぴか在廊速報 並びに ▼

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10日、雨や中央線事故にもかかわらず終日たくさんの御来場ありがとうございます! 懐かしい再会や、嬉しい出遭いもあり、愉しい毎日。

本日4・11も
14:00~20:00在廊予定。ただし多少の誤差や、途中の抜けもございます、会場スタッフへお尋ねください。

明後日 13日の日曜日はいよいよ、ギャラリートークの日。
14:00~14:30 奮って御参集くださいますようよろしくお願い申し上げます。

2008年04月10日

▼ “ANGEL SHIP MARINE”展START!~TAP ▼

3月31日に、デザイナーの大久保さんに誘われて酔っ払いに行ったTOKYO ART PARTYの方々が素敵で粋なプレゼントをしてくださった。僕の今日から始まった“ANGEL SHIP MARINE”を立川直樹氏が編集長をされるブログTAPでご紹介くださいました。以下です。どうぞ~

http://blog.excite.co.jp:80/tap/

2008年04月09日

▼ “ANGL SHIP MARINE”完成~ ▼

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春の嵐というには冷たい雨の中、絵達は無事会場に納まって、“ANGL SHIP MARINE”完成~
本日10:00 STARTです。
たくさんの御来場、ココロよりお待ち申し上げています。

てらぴか在廊予定  11:00~13:00 14:00~16:30 17:30~20:00
多少誤差が生じると思います。会場スタッフへお尋ねください。

2008年04月04日

▼ いよいよ間近“Angel Ship Marine” ▼

深夜、東京画室で描く予定の絵はすべて完了。後は神戸アジトで準備・荷造りえとせとらえとせとら・・・

http://www.terapika.com/files/exhibition_files/exhibitionnext_files/angelshipmarine_files/angelshipmarinetop.html

angelshipmarine dm1angelshipmarine dm2

2008年04月01日

▼ 本日画室机上 ▼

20080401画室机上
まだまだお絵描きが止まらない。

2008年03月31日

▼ 本日之画室机上 夜会(谷中~根津) ▼

20080331画室机上
夕日が真横から射す。小さな天使たちが育っていく。

夜はデザイナーの大久保氏に誘われ谷中へ。流れで根津当たりで呑み。酔っ払って見上げる夜空に浮かぶ三角。このところ絵に三角が来ている。
0401夜空三角10401夜空三角2

2008年03月30日

▼ 本日之画室机上 ▼

20080330画室机上120080330画室机上2
ラストスパートは天使小品制作中。野毛公園で巨大な椿花拾う。

2008年03月28日

▼ ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団公演『フルムーン』 ▼

花園神社の夜サクラ1花園神社の夜サクラ2
盟友AD=大久保裕文さんに強く勧められピナ・バウシュ公演『フルムーン』を新宿文化センター大ホールで観た。がちょぴーん! 大感激。こんな普通のホールで延々と大雨、楽市楽座もびっくりするほどの雨量だ。ステージに雨が降り川が流れ、ダンサー達は水の重さ、軌跡さえも使い切って踊り続ける。あり得ない光景、室内で美しく静かに降り続ける大量の雨、余りの雨量のクレイジーさに驚喜し、笑いがふつふつと沸き起こってきた。いくつかのシーンにパリへ渡った畏友=三宅純さんの音楽が流れ、シーンの美しさが僕にとっていっそう身近に感じられ嬉しい。嬉しくなって終演後は立って拍手。夢の緒を引いたまま外へ出ると、会場へ入るまで激しく降っていた本当の雨は、ピナの嘘の雨に気圧されすっかり止んでいた。帰り道、立ち寄った花園神社で妖しくサクラが白く輝いていた。嘘の雨が空中で結晶化しぴたりと止まったかのよう。美しい夜だった。

2008年03月27日

▼ 花見散歩 ▼

等々力不動のサクラ等々力不動マゼンタコブシ
午後余りの陽気に誘われ我慢できずに花見散歩。等々力不動から渓谷へ降りてまた階段を駆け上がり古墳を経由して。今年のサクラは白い。不動から渓谷に、コブシやシャクナゲ、ヤマブキなど色が溢れる。あまり見ないマゼンタの花は、これもコブシなんだろうか?葉のない枝からニョキニョキ、男犬の先端のような蕾。

2008年03月25日

▼ 本日之画室机上+窓の向こう ▼

20080325窓の向こう20080325画室机上
窓の向こう、白色光の如くコブシ咲き溢れる樹。机上では次の準備。

2008年03月24日

▼ 本日之画室机上 ▼

20080324画室机上120080324画室机上2

2008年03月18日

▼ 本日乃画室机上 ▼

20080318画室机上120080318画室机上220080318画室机上3
鼻がずるずる、花粉に負けたのか?

2008年03月17日

▼ 本日画室机上 ▼

20080317画室机上120080317画室机上2
既に25年来ずっとお世話になる御夫妻宅に久し振りにお邪魔する。なんと24年前くらいのTV番組のVTR、僕が3秒ほど映っているのだが、それを鑑賞。その頃の倍の年齢な今。当時僕は某大印刷会社のスタジオで、大きなコンピュータの入力実験係りを出向でしていた。自分では全く忘れていた大きな眼鏡をかけていてびっくり!

2008年03月11日

▼ 本日之画室机上 ▼

20080311画室机上
どんどん進む、速度出て来た。

2008年03月10日

▼ There Will Be Blood ▼

therewilbebloodパンフレット表紙
久し振りに試写鑑賞。ポール・トーマス・アンダーソン作品『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』・・・圧倒的! ロードショーでもう1回は観なくてはならない。黒いモノが噴き上げた! 創造性の火柱が雄っ立った!

2008年03月09日

▼ 本日之画室机上 ▼

20080309画室机上20080309画室机上2.jpg
ひさしぶりのF50号カンバス

2008年03月08日

▼ 今日少年は金魚姫を知る ▼

昨日の夕刻、お互い多忙の隙間を擦り合わせ十三・白ばらで長山現&佐野キリコ両氏と次回金蛇について撃ち合わせ。以後の僕はずっと来るべき金蛇画と交信中・・・
ノートのスケッチ
本日、大学業務を終えて神戸市営地下鉄学園都市駅からの座席で(掲示写真の如く)ノートに自分だけに判読できるようなイメージスケッチをつづけていた。隣に小学校低学年と思われる少年が坐り、僕のノートを食い入るように見詰めている。彼の目はもうノートにくっつきそうに接近。前に立っている母親がそんなに見たらあかんよと小声でたしなめる。ちょっと顔がノートから離れるがすぐにまた、磁石に惹き寄せられる鉄釘のように少年の視線はノートにくっついてくる。僕は少年を一度も振り向かずただただくにゃくにゃの線をノートに書き加えつづけながら、彼の好奇心の煌きの強さを観察していた。少年を見ずに僕は声をかける

おもしろい?
うん、おもしろい
なにかいてるかわかれへんやろ?
うん わからん
あんな、おしばいのチラシをつくらなあかんねやんか、どんなんにしよかな~て考えてるん 
と言って僕は初めて彼を見る。黒々とした眉の下、大きな黒目がきらきらと輝いている。僕はかばんからちょうど持っていた楽市楽座のチラシから去年のものを選び、少年に渡す

金魚姫とか蛇ダンディーとか、ほかにもほらこんなん出てくるねん いろんな生き物が出てきて 歌ったり踊ったりするお芝居やねん ダンゴムシの歌とか歌うんやで
あっこれカマキリ? わ、がいこつもおる
(お母さんも加わる)ピエロさんみたいやなあ
ピエロも出て来ます、これは去年のチラシでもう終わってるんですけど、大阪の公園とかに年1回まあるいテントの劇場をたててするんです
(お母さん)サーカスみたいやねえ
そうそう、サーカスみたいなんです(少年に)子供もたくさん見にくるんやで、小学校1年生の女の子も出演してるねん
(少年 僕のノートのスケッチの上の方に描いた線を指して)これ天使?
をを、そうや天使みたいなんも出て来るよ
それが 小学校1年生の子なんやろ?
そうや! よくわかんなぁ(見所のある少年である)
この赤いのが金魚姫やろ?
そのとうりや
青いのが蛇や
そや そのとうり
(母)うさぎさんもおるな
これうさぎかな しか にも見えるで ならのしか
なんでもよう知ってるなあ しかはならにおるなあ
こないだいって会ってきたもん
紙たべよとするやろ
(母)かまれたなぁ
うん、かまれた・・・しかせんべいはな 40センチ高く持ったら しか、おじぎするから そしたらあげたらいいねん
へえ~ それはしらんかった
しかせんべい買うとき おばちゃん おしえてくれた
おじぎしたか?
するで 大仏さんの鼻もくぐったで
をを~ よかったな 通ったか? ぎりぎりやったやろ
うん
よかったないまのうちに通っといて
そやな 3年生になったら 途中で出てこれんくなるかも
(チラシに戻り 裏も見る)わ、時計や あ、これピエロや 
もうこれは終わったんやて(と、母、あまりに興味を持つ少年ががっかりしないようにと気遣うやさしさ。そうだと思いつき 4月のライブのチラシを母子それぞれに渡す)
4月に音楽会あるんです 10月には大阪城の公園で今年もあるんです
(少年 ライブのチラシの写真を見て)あ、この青いんが蛇ダンディーやろ? 赤が金魚姫や
そのとおり
これがピエロで・・・うさぎもおって、エビってどれかなあ・・・(もう夢中で2枚のチラシを交互に見て符合させていってる)

やがて電車は三宮駅に入り、親子は降りて行った。今日、少年は金魚姫や蛇ダンディーのことを知った。きっと今頃、夢で少年はその世界にいるはず。

2008年03月05日

▼ 本日之画室机上 ▼

20080305画室机上

2008年03月04日

▼ 本日之画室机上 ▼

200803042画室机上1

2008年02月29日

▼ 本日之画室壁上虹 ▼

20080228on画室壁上虹

2008年02月28日

▼ 本日之画室机上 ▼

20080228画室机上120080228画室机上2

2008年02月10日

▼ 1st ANGEL SHIP MARI(LY)NE ▼

まもなく仕上がる絵まもなく仕上がる天使の顔三角切手
めずらしく、雪の降るうちに誕生日を迎えました(今はもう止んでいますが)記憶の届く範囲では、初めてのWhite Birthdayです。画室のベランダにも新鮮な白が積もっています。きっとこれまでのことをそっと忘れるくらい新しいことがはじまって行く予兆!と受け取りました(勝手に)
“ANGEL SHIP MARINE”のDMにしようと思って描いている天使…まもなく仕上がりそうです

くりかえしずっと鳴っているのは、MARILYN MONROEの歌声~ 
正月にスクリーンで出逢って以来ぞっこん 
今はマリリン・モンローみたいな絵が描きたいな
絵がまるごとマリリン・モンローみたいになったらいいな
自分へのプレゼントに「マリリン・モンロー・ダイヤモンド・アルバム」ていうDVDセットをさっきアマゾンで注文 主要作品が全部入っているそう 明日届くのがたのしみです。
春の展覧会タイトル“ANGEL SHIP MARINE”の“MARINE”にはこっそり“MARILYN”のエッセンスが入って
そんなHAPPY BIRTHDAY TO ME~
これからもどうぞよろしくお願いします!

2008年02月03日

▼ 雪・鬼 ▼

ベランダの雪雪だるま鬼
朝目覚めると窓の向こうのジャングルは雪景色。浮世絵のようにお江戸。いつまでも降り止まず、午後屋上へ出て息子と雪合戦及び雪だるま制作。だるまの目は藤の実。雪はその後もずっと激しく降り続いていた。夕食後、豆撒きで鬼役。息子が昨年制作した面を被る。我が家では僕の我侭で「鬼は外」と言わせない。「鬼は外って言ったら、パパは家を出て行くからな」と子供たちに釘をさす。「鬼は内 福が内! 鬼は内 福も内!」と鬼踊りを踊る僕に家族が豆を投げつける。後片付けが大変なので投げるのは少しで、あとは専ら食べる。歳の数にかまわずぽりぽり適当に。おいしかったので80歳分くらいは食べてしもうた。いまは雪、止んでしまった。

2008年01月31日

▼ “ANGEL SHIP MARINE” ▼

速くも一月が終了~新年に入ってから映画の日記ばかり書いてますが、今年も色色なお絵描きプロジェクトが既に進行中で、はやくもあぷあぷし始めています○○◎

エストの本年度画も制作スタート、やっと絵が降りて来始めました、そろそろモデルちゃん達を集めなくては・・・
昨秋の日本文化デザイン会議=兵庫の準備をきっかけに降りて来て、12月のCAP HOUSEのイベントで皆さんと一緒にお絵描きした「ぼくらのオペラ」の世界も、さらにじっくり育ててつつ絵本として出版に向けて本格的にスタート。次の1・17までには刊行を目指します。
他にもいくつか本が進行中、装画もいくつか進行中…そうそう……

「桃太郎」展、「納豆の大ドンブリ」展などながきに渡ってお世話になっている南青山=ピンポイントギャラリーの20周年記念の企画展《100葉の賢治展》~100人のイラストレーターが描く宮澤賢治の世界~にも参加させていただきます。2月12日~23日。またちかづいたら詳細お知らせします。ううむ、宮澤賢治… どうもむつかしい…

4月9日~15日 伊勢丹新宿本店5階=アートギャラリーで開催される個展のタイトル決めました!

『ANGEL SHIP MARINE』

てらぴかオペラ号、春の海へさらに航海を続けます~ 新しいイメージ満載で出航! はやくもお馴染みとなった七福神宝船もまたまた新しい乗組員を乗せて出航! 海~天使~船… というような展覧会にしたいと思ってます!

2008年01月21日

▼ 草間彌生~わたし大好き~ ▼

草間彌生わたし大好きフライヤー1月21日、前衛芸術家=草間彌生に肉迫したドキュメンタリー映画『草間彌生~わたし大好き~』の完成披露試写会を観にに六本木ヒルズへ行って来ました。監督の松本貴子さんとは奇妙な御縁で結ばれており、山の奥地や都会の道端でスレチガイざまにちょっと立ち話をする仲。
映画は圧倒的な面白さで=それは草間彌生氏が圧倒的な面白さ、ということでした。インタビュアー=監督が発する質問が全てハラハラもので、それに対する草間彌生氏のリアクションとが絶妙のスリルと、ユーモアを全編に醸し出しています。フライヤーのコピーに「天才は見飽きない。」と謳われてますが、まっさにそのとおり!と思いました。
暮れに観た唐十郎氏のドキュメンタリー『シアトリカル』も唐十郎氏の天才がキラキラのおっき過ぎる宝石ダマのようなスリルと可笑しさを放っていたのとおんなじでした。
映画鑑賞後にはナマ草間彌生様が登壇され御挨拶されましたが、「ひとりでも多くの人にわたしの作品をみてもらいたい、わたしの芸術活動を知ってもらいたい」というまっすぐな気持ちがこれでもかこれでもかと迫ってきて、胸に響いて熱くなった。
もう20年以上前になるが、実は僕は草間彌生様とチークダンスを踊ったことがあって…ぎゅい~ん!!!

映画はそろそろ渋谷のライズXでロードショー! 大阪や神戸での上映もあるそうなのでぜひ御覧ください!
http://www.kusama-loveforever.com

2008年01月20日

▼ 光の中のお婆さん ▼

光の中のお婆さん
僕は江原啓之さんを含むかなりの多人数で日本旅館のようなところへ泊まりに来ている。佐藤B作さんも来ていて江原さんとなんだかボケとツッコミみたいに面白い会話をしていた(内容もよく覚えているのだが、これはしゃべりでないと伝わらないなぁ)。僕は江原さんとやや左斜めに対面しているような位置で、江原さんが「寺門さん、今ね、そこに」と言いかけるのを僕は遮って「待って! ちょっと待って、見えてます見えてます!」
僕の右斜め前方の宙空にまあるい窓のように、春の穏やかな海の水面が陽光を細かく反射しているような光の粒がきらきらきらきらと光るのが見え、その中に薄鼠色の着物を着た銀髪のお婆さんが正座して真正面を向いて僕を見ている、のがくっきりと見えている。お婆さんはちょっとはにかんだような微笑をして、両手をひざの前について僕にお辞儀をするように少し頭を垂れた。こんなにはっきり見えるのか…江原さんはいつもこんな風に見えてるんだなぁ~などと思っていた。
「寺門さん、見える? その人はねぇ……」江原さんはその人が僕にとってどういう人だか、なにか言ってくれているようだったが、僕はまばゆい光の中の、上品な薄い影のようなお婆さんが見えていることにすっかり気を取られて、話しを聞きそびれてしまった。やがてゆっくりと光の粒の円窓は薄れ、お婆さんは見えなくなった。そして目覚めた。垂水の実家に泊まった1月20日の朝の夢。

そとは冷たい雨が降り始め、僕は大学業務の一環で初めてセンター試験の試験監督をした。受験生に負けないくらい、緊張。

2008年01月19日

▼ スウィーニー・トッド ▼

1・19『スウィーニー・トッド』初日にさっそく参観。うむう~ 面白いところもあったが…たとえ見逃したとしても後悔はしないかなぁ(…見逃すと後悔するかしないか判断できないのではあるのだが…)
血はいっぱい出て、絵金の芝居絵の如し。
最後に、ジョニー・デップが立ち上がって、荒戸源次郎氏のように映画の中から客席にお辞儀してくれたら、拍手喝采したんだけれど残念だ。
四谷怪談でも歌舞伎では最後にもう一度幕が開いて、役者が頭を垂れている、そんな仕掛けが映画にもあればもっと感動したと思う。

『ジャーマン+雨』! こちらは文句無くオススメです!

2008年01月15日

▼ 映画映画映画映画… ▼

あっという間に新年も2週間過ぎてしまった。去年が忙し過ぎたので、今年は出来るだけゆっくりとした時間を過ごそうと、散らかったままのロキ画室を片付けたり、溜まりに溜まった資料の整理をしたり、カレー料理を作るなどいい感じで過ごしてきたが、むずむず映画を観たく思う。正月早々に『転々』も観たし、まあゆっくりと家で過ごそう何事も最初が肝心、ゆっくり静かな日日の日常…と我慢するうちに遂に今週に入りぶち切れ、13日に池袋=新文芸坐で『ショウほど素敵な商売はない』『紳士は金髪がお好き』、渋谷へ移動しシネ・アミューズで『ジプシー・キャラバン』、さらにユーロスペースへ『ジャーマン+雨』、終映後横浜聡子監督+大森立嗣監督+新井浩文氏のトークイベントがあり、終了後皆さんと呑み。仕掛けはリトルモア社長。翌14日再び新文芸坐へ赴き『大脱走』『荒野の七人』、そして今日15日は新宿・伊勢丹で次回展の打ち合わせ後、渋谷で東學墨画展をポスターハリスギャラリーで観、外苑前に移動ギャラリーハウスマヤで木内達朗個展を観、有楽町マリオンへ移動、丸の内ピカデリー1で『ライラの冒険~黄金の羅針盤』試写を観る。どの映画も素晴らしく、それぞれについて書きたいことがたくさんあるが、いずれ書けたら。週末にはティム・バートン+ジョニー・デップ+ヘレナ・ボナム・カーター『スウィーニー・トッド』も始まってしまう嗚呼。
新文芸坐魅惑のシネマクラシックス→
http://www.shin-bungeiza.com/schedule.html#d0112
ジプシーキャラバン→
http://www.uplink.co.jp/gypsycaravan/
ジャーマン+雨→
http://www.german-ame.net/flash.html
ライラの冒険~黄金の羅針盤→
http://lyra.gyao.jp/?cid=google_gaga_lyra

2008年01月06日

▼ シアトリカル~氷~転々 ▼

有馬の氷1有馬の氷2
晦日から三賀日まで神戸で過ごし、4日=東京へ戻って来ました。
年末~年始、神戸は強い冷え込みで、空気も光もシャーベットのようにシャリシャリ、2日に有馬温泉へ行ったのですが、池には3cmくらいの厚さの氷が張っていて、石を投げると硬い宇宙の果てのような音を立てます。妻が割り取った氷板で記念撮影。

年の瀬に「てらぴか映画日誌」という本が出て、かなりマニアックな作りでもあり果たして???と不安もあったのですが、存外な好評を頂いていて、原宿展「そして船は行く」でも映画画・ピンナップ画の評判がすこぶる良くて嬉しい限り。
僕のお絵描きのルーツのひとつが「似顔絵」であることは極極身内しか知らないと思いますが、実はそうなので、好きな映画や映画俳優を描くのは僕にとってホント童心に戻れる愉しい遊戯なのでした。

昨年の映画見納めは、渋谷=シアターイメージフォーラムのレイトショーで『シアトリカル』。これは副題に「唐十郎と劇団唐組の記録」とあるように僕の大好きな唐さんと唐組の皆さんが総出演しているため、とても映画として客観的に観ることは出来ず、ただただ唐十郎+唐組放射能を浴びて御機嫌で映画館を後にした。
http://www.theatrical-kara.jp

今日は新年初映画鑑賞、渋谷=アミューズCQNへ「転々」を観に。オダギリ・ジョー目当て。前に『ゆれる』を観たのもこの劇場だったような。全く呼び知識無しで観たが、当り!だった。オダギリ・ジョーが三浦友和と延々東京の街を歩いていく映画なのだが、奇妙な設定や次次と現れる奇天烈な登場人物も、何故かオダギリ・ジョーのナレーションが入り、オダギリ・ジョーの存在のフィルターがかかると全てがまろやかに繋がり、切々と僕になにかが伝わり出す…凄いことだなぁ~
はじめは違和感を覚えた三浦友和も中盤からはすっかり馴染んで、小泉今日子が出てきた頃にはこの映画から覚めたくなくなってしまった。愉快で、切なく温かく、キリリと一本筋が通ったお気に入りの一本となりました。初めて出遭った吉高由里子という娘が凄い存在! 要注意女優だ! ようし、今年は映画観まくるぞう~
http://tokyosanpo.jp/indexp.html

2008年01月01日

▼ 新年愉快に明けました御出目とうございます! ▼

書初め愉快1書初め愉快2
あれよあれよ、という間に間に、新年明けました、
旧年中は皆様、お世話になりました、ありがとうございました。
「そして船は行く」展へもたくさんのご来場、感謝申し上げます。
旧年ラストとなってしまった日記の詩は1994年夏に降って湧いて出た「そして船は行く」という詩です。1994年は妙に高揚した気分で、詩の直後、ラフォーレミュージアムエスパスで「かごめドリーム」展を開催しました。1995年、震災があり色色があり、1994年的な高揚感やその詩の気分や、僕はぐっとココロ奥底に封印してしまっていたように思います。それから一巡り時を進めて、昨年は1994年~1995年あたりの日日のことを想うことが多かったです、またそういう役目の仕事も巡ってきました。色色と大変な一年でしたが、そうした想いを重ねることで、今再び1994年的な高揚感が復活し、同時になにか重い重い碇の重さを実感しつつその碇を上げて出航した、そんな気分で年が改まりました。新年、今年もますます「絵」を描いて参ります、どうぞ御支援賜りますよう深くお願い申し上げます。

さっそく暗闇に金で書初めいたしました、今年のテーマは「愉快」です。
愉快なことだけに集中して行きたい所存です! 通常文字と、テラピカ・フォント宇宙文字で書いてみました。

さっそくですが次回展覧会が決定しました。
4月9日(水)~15日(火)
伊勢丹 新宿本店5階 アートギャラリーにて新作展!
乞うご期待! 詳細は追ってお知らせいたします。
「そして船は行く」の続編的な展開を予定しています。

本年もどうぞ御贔屓に宜しくお願い申し上げます。

2007年12月08日

▼ 夢日記 「観ロハ」 ▼

ひさしぶりに長めの睡眠をとったら起き方、妙な夢を見た。前段が延々長くあったと思うが忘却・・・ボクは誰かと(もしかするとサエキけんぞうさん)連れ立ってパーティに出かける。温泉旅館のようなところで、大食堂で立食パーティ、のような設定。ひとりで薄暗い廊下に出る。小学校の廊下のような長い廊下。と、そこに向こうから伊藤雄之助氏が歩いてくる。紺絣の着物を崩して短めの裾をひらひらさせて斜めに傾きながら歩いて来る。トイレ帰りの風情。僕は嬉しくなって声をかけると、魁偉な容貌に似合わぬ愛想のよい笑顔で握手してくれる。ボクが数々の彼の出演映画や、小川真由美の女鼠小僧で彼の大ファンであることを告げると、をを そっかそっか、と言うやボクを抱き上げて下半身をこすりつけてくる。はははは、そっかそっか、と笑いながらさも嬉しそうにボクを持ち上げたり下ろしたりスクワットのようなピストン運動をする。ちょっと困ったなあと思っているとようやく下ろしてくれ、次の映画は凄いことになるよ、これから記者会見だから、といって楽屋のような部屋へ入っていく。パーティ会場へ戻ると、パイプ椅子がずらりと並んでいて、前方に舞台、背景はオペラレッドのカーテン。でかでかと白いパネルに「日米合作映画『観ロハ』制作発表記者会見
出演:○○×× △△◇◇ 伊藤雄之助 村上春樹」
と黒黒と書かれていた。主演の男女は忘却、たぶん高倉健か渡哲也で、ヒロインはハリウッド女優、監督はアメリカ人の大物だったと思うが忘却、クリント・イーストウッドの硫黄島の成功を踏まえて企画された大作でほとんどが日本人キャストで日本語で撮られるとのこと、ハワイを舞台にした第二次大戦を題材にしたもの。監督と主な出演者の舞台挨拶があり、先ほど会った伊藤雄之助が堂々とかつ嬉しそうに壇上に上がる。映画出演がひさしぶりなので相当張り切っているようだ。村上春樹氏は欠席で、やはりこうした場へは姿を現さないのだなあと思う。そして奇妙なタイトル「観ロハ」も、ハワイが舞台となるから「アロハ」とかけてるんだなあと納得。目が覚めるまで、伊藤雄之助が故人であることや、村上春樹が作家であって映画に出演することは考えられないことなど、すっかり失念していた。

さて明日はいよいよCAP HOUSEでのイベント、16:00~17:45。ボクは14:30くらいをめざして会場へ行っています。ぜひご参集ください。詳細はこの下の日記に。

2007年12月05日

▼ 絵本、自由に踊る踊る踊って「ぼくらのオペラ」歌う歌う歌う~ ▼

エンジェル登場タイトルは「ぼくらのオペラ」
こないだ日記に書いた、ポトゥア=東野健一さんプロデュースの大展覧会「絵本、自由に踊れ」が、神戸・北野の西方=CAP HOUSE全館を使って、1日、始まりましたっ!

ボクは、11月ラストの2日間、大学授業を終えた後の夜に現地に通って、1階入って右手の広い白い壁に、直(ジカ)に描きました!
歴史積もり重なる旧神戸移住センターの壁面の様様な痕跡とひとつひとつ対話しつつ、全く即興で。1夜目、さっそく天使やドラゴンが出現! 地面からは植物が生えてきました。

2日目は神戸芸術工科大学のボクのゼミ生の志願者5名にも手伝ってもらいました、というかゲストどろーいんぐしてもらいました。彼女たちが帰った後、助っ人に現れた“てらこあ”のNちゃんにはしっかり夜通しゲストどろーいんぐしてもらい、長い夜が明ける頃にはなんとか満足のいく状態に。 その間も、CAPを訪れるたくさんの方や、別の部屋で仕込み中の今回の参加作家の方々が次々と現れては、「ぼくらのオペラ」に参加くださいました。
けれど、これはまだまだ助走の段階なんです。

実は、12月9日=次の日曜日、16時からその場所でボクのトークと公開制作イベントを予定しているのですが、その時に来て下さった皆さんと、いっしょに仕上げをするつもりです。
ふるって御参加ください!  参加料=0  17:45くらいまで。
元町から鯉川筋をづんづんづんづん、山の麓まで登って来てください!
お待ちしています~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「絵本、自由に踊れ」

http://www.cap-kobe.com
phone/fax 078-230-8707
CAP HOUSE
〒650-0003 神戸市中央区山本通3-19-8 旧神戸移住センター

12月1日(土)~12日(水)
11:00~20:00 OPEN 火曜日(4日、11日)お休み


12人の様々なジャンルの作家による自由な絵本へのアプローチ
絵本の原画展ではありません
絵本をテーマにした、何が踊り出すかわからない展覧会です!

潤井一壮/織田信生/おーまきちまき/玉井詞/為公史/寺門孝之/中澤雅子/東野健一/松本伸子/ミツル・カメリアーノ/和田淳/WAKKUN

2007年11月28日

▼ 絵本、自由に踊れ ▼

色色終えてロキへ戻る・・・気持ちが呆けて、身体がケダルイ・・・
呆けてケダルイ自分を駆って、午後から街へ。
日本文化デザイン会議2007兵庫で篠山を担当された近藤高弘さんの展覧会を見にまずスパイラルへ。これが素晴らしく見たことのない美しさでツボに嵌り、欲しくなる。
つづいてセツ時代の恩師、ボクの絵の先生=星先生の展覧会  ううむ~ステキ! かろやかな不思議世界・・・ さすがだなぁ~ 忘れていた感覚を呼び覚まされた
12月15日から展覧会が始まるLAPNET SHIPを下見に。をを~いい感じだなあ、よぉしぃ~ ここを僕の絵で発光させるよ~ん!と意気込む。

・・・明日早朝移動でまた神戸。

デザイン会議でもタイムトンネルでも大活躍してくださった畏兄・絵巻物師=東野健一さんのプロデュースによる大展覧会「絵本、自由に踊れ」に、ボクも呼んでいただいていて、明日明後日で、CAP HOUSEの1Fギャラリーの担当壁面に、絵、描きます!
タイトルは「ぼくらのオペラ」・・・これはデザイン会議の準備と並行してボクが描き進めていた絵本のタイトルでもあり、おそらく来年かその先、とある出版社から絵本が出る予定なんですが、今回はその助走というか、イメージを練るためのエチュ-ドのような気持ちで、描いてみます。

12月9日、日曜日、16:00~は、その場所で、ボクのトークと公開制作があります、どなたでも無料でご自由に参加いただけますので、元町から鯉川筋をずんずんのぼって ぜひいらしてください!
実は、皆さんといっしょに絵を描いたりしようと企んでいます。

http://www.cap-kobe.com
phone/fax 078-230-8707
CAP HOUSE
〒650-0003 神戸市中央区山本通3-19-8 旧神戸移住センター

12月1日(土)~12日(水)
11:00~20:00 OPEN 火曜日(4日、11日)お休み
絵本、自由に踊れ

12人の様々なジャンルの作家による自由な絵本へのアプローチ
絵本の原画展ではありません
絵本をテーマにした、何が踊り出すかわからない展覧会です!

潤井一壮/織田信生/おーまきちまき/玉井詞/為公史/寺門孝之/中澤雅子/東野健一/松本伸子/ミツル・カメリアーノ/和田淳/WAKKUN
絵本自由に踊れフライヤー表絵本自由に踊れフライヤー裏

2007年11月20日

▼ 「てらぴか映画日誌」完成!! ▼

てらぴか映画日誌
朝から様々な業務。夕方、またザ・スズナリへ。「森の中の海」第2夜。
初日を開き、演出家不在のせいか、今日は座の芝居になっていたような、リラックスした感じで空気がイキイキしていた。台詞が転ぶ箇所もあったが、それでも一貫させる芝居のイノチが通っていたと感じた。バラバラのマイミクのお客さんが自ずと今日は集っていて、流れで、帰り道の居酒屋でまるでオフ会のような乾杯。一気にDEEPな話題に花が咲いた。

そうそう、朝方、最新著書「てらぴか映画日誌」の見本が届いた。
まもなく書店に並ぶ予定、手に取ってぜひ見てください、少々マニアックかもしれないけれど、僕の大好きな映画の絵と、映画鑑賞日誌(のような雑文)で構成された珍奇な本です。
表紙カヴァーは御覧の通り「ファイトクラブ」画です、カッコヨカッタナア「ファイトクラブ」・・・
オマケにオリジナルポストカードが付くらしいけど、見本には付いてなかったので、未確認、僕も欲しいなぁオマケ・・・
風濤社刊 2100円

2007年11月14日

▼ 結城座公演「森の中の海」接近中 ▼

製作中の人形その1 製作中の人形その2

自分の展覧会の絵を描いたり、デザイン会議の準備をしたりあれやこれやしつつ、13~14日は結城座のアジトに軟禁され、延々、人形の制作の仕上げ・・・主にお顔をペイント、化粧・・・結集した元結城座の人形師たちが次々と神業でこしらえてゆくヒトガタに、僕が絵の具を載せて、役者に、役柄に仕立て上げてゆく。作業は延々とあって大変だが、これが愉しくてしかたない。結城座アジトには妖精が結集しているのか、光の粒が沸き立ち、ケラケラと別次元から笑い声ばかり響いてくる。そして一晩であらかたの役者陣が仕上がって、安堵。
夕方には、皆さんの稽古も観れて幸せ!
ああ、カッコイイ! 稲荷卓央さん!(唐組)
結城座公演「森の中の海」
作・演出 渡辺えり さん!
そしてやはり凄い! 結城孫三郎さん、千恵さんはじめ結城座の人形遣いの皆さん、恐るべし!
凄い芝居になりそうです!
11・19~25
ザ・スズナリにて
お見逃しなく!
僕は初日、行かせていただきます。
http://www.youkiza.jp/news/morino.html

写真は、製作中の人形たちを極秘公開!
摩訶不思議な森の中の海の住人たち・・・

2007年11月06日

▼ タイムトンネル写真館完成 本日オープン! ▼

タイムトンネル写真館仕込中タイムトンネル写真館完成
朝、好天に恵まれ、タイムトンネル写真撮影をしに友人とメリケンパーク及び東遊園地などへ。プリントや画材など準備万端整えて、午後、ビエンナーレ会場のコンテナへ出動。雨降り始める。事前に展示壁面など、デザイン会議スタッフの方々が万端整えてくださっていたので、後は僕の即興展示で、スパスパと順調に作業は進む。がが、写真のクレジット、写真提供いただいた皆様からのコメントなど全て僕が手描きする方式にしたため、写真レイアウト終了後、延々書き書き作業がつづき、出来上がったのはもうオープン当日に日付が変わっておりました。
がが、大変満足の行く空間が誕生しましたよ~
スタッフの皆様ありがとうございました! 大感謝です。

本日OPENです。ぜひ皆様、ご覧ください!

夜も20時までご覧いただけます。

http://www.kobe-biennale.jp

11月25日まで。

(会期途中で少々写真を増やす予定でいます、いまご準備いただいている皆様、お早めにご連絡ください。)
direct@terapika.com

2007年11月01日

▼ 御礼 タイムトンネル写真館 ▼

縁側1968.jpg縁側2007.jpg
あいかわらず急流くだりのような毎日を過ごしています。今は神戸。今朝早くの東京でみたTV天気予報では関西はあったかいって言ってたので油断して来たら、寒いじゃないか!ぶるぶるぶるっ

タイムトンネル写真館へ、貴重な御写真をお送り頂きありがとうございました! 貴重なお時間をタイムトンネル堀りに使っていただき大感謝です。皆様からの御写真をじっくり見詰めていると、全くもって、「時」とはナニモノ?とハテナの渦に飲み込まれました。同じ場所、時を隔てた、同じ人の写真は、「物語る」というよりも、見る者を静かに思いを巡らさせる効能があるようです。準備計画いただきながら〆切を過ぎてしまった方、もしよろしければこれからでもかまいませんので、ぜひ送ってください! 会期途中で追加展示できるかもしれません。さあて、どんな展示になるか、おたのしみに! 僕もたのしみです!

僕のネタをもうひとつ。
1968年と2007年、垂水区実家の縁側です。
父、僕、父方祖父母、父の妹・・・
祖父母はいまは写真になっちゃいました。母のアイディアで遺影で参加してもらいました。叔母は東京在住で今回は不参加。撮影は母。なにやら演劇的な撮影になって可笑しかった。可笑しなコトが大好きだった祖母がどっかで笑っているような気がするが、シャイでダンディ-な祖父ははたして・・・

2007年10月24日

▼ ロドリゲス プラネット・テラーinグラインドハウス ▼

新宿十四夜
外は一年に一度か二度かのタマシイが呆け出るような好天なれど、映画画集(タイトルは「てらぴか映画日誌」と決まった)のゲラの束が送られて来ているので朝から入念にチェク。自分の映画日誌を読んでいるうち無性に映画に行きたくなる、むずむず。昼時、妻とトルティーヤなどを食しているうちとうとう我慢ならなくなり、びゅんと新宿へ。目当てはロバート・ロドリゲス監督作品「プラネット・テラーinグラインドハウス」! 見逃してしまったかと思って調べてみたらまだやっていた。歌舞伎町の広い大きな古い映画館、緞帳もあって、雰囲気はぴったり。いきなりフェイクな予告編が始まってあれよあれよと本編に。うわあ~カッコイイ! うわあグロイ! うわあ気色悪い~ ぎょえ~ わっ! をを~カッコヨ過ギ! と全篇興奮のルツボ! 「シン・シティ」も大大好きだったが、今回も凄過ぎる熱過ぎるカッコヨ過ギルルル、ロドリゲス万歳! くらくらになって映画館を出ると靖国通り上空、十四夜の月が街の灯りとおんなじくらいの明るさで夕闇にとろけ出ていた。

2007年10月23日

▼ テラカド☆オペラ~第三幕 終了 御礼 ▼

寺門孝之秋の新作展「テラカド☆オペラ~第三幕」、10月21日をもちまして終了いたしました。
たくさんの御来場に感謝します。また本展にも遠方から多くの方におこしいただきました、重ねて御礼申し上げます。
今回、ささやかな展示ではありましたが、「天使」に新しい光が宿りはじめたこと、個人的な夢の世界を抜け出し、たくさんの人と大きな船に乗って出発したような昂揚感が再び訪れはじめたこと、など、僕自身にとっては新しい出発点に着いたような、大切な展覧会でした。ますます精進重ね、絵を描いて描いて参りますので、これからもどうぞよろしくお願いします!

会期中、河内長野でのオペレッタ公演「メリーウィドウ」ははるか何億光年のかなたへ飛び去り、
楽市楽座「金魚姫と蛇ダンディー」さえももう遠く・・・
ミュージカル「キャバレー」の余韻に浸る間もなく
今は、
11月発刊予定の映画画集「てらぴか映画日誌」(風濤社)の最終作業、そして
神戸ビエンナーレ会場での「タイムトンネル写真館」、
及び11・23の日本文化デザイン会議2007兵庫/神戸会議、
11・19~11・25の結城座+渡辺えり(えり子改め)公演「森の中の海」の人形美術、そして、
12・1~12・12神戸CAP HOUSEでの企画展「12・12・1~12絵本という表現」、
そしてそして 、
12・15~12・25の東京展!!!原宿=LAPNETSHIP タイトルは「そして船は行く」!!!!!
とにかくそこまで駆け続けなくては!!!

東京展会場では、12・23/24/25に、久々!てらぴか でっさん さろん も開催します! 2007年のクリスマスは原宿でお目にかかりましょう~~~

十三夜の今宵は、猫目のような月の下、舞台美術の大御所=朝倉摂先生アトリエで、渡辺えり(えり子改め)さん、結城孫三郎さん、結城千恵さん、はじめ「森の中の海」に関わる方々と顔合わせ打ち合わせ。
美しい巨猫x2がのっしのっしとモンローウォークするゴージャスでファンタスティックなアトリエは動物グッズ満載で、おもわずきょろきょろ! ぎょろぎょろ! 今後の打ち合わせがたのしみです!

2007年10月20日

▼ タイムトンネル写真館03 ▼

井植記念館1974井植記念館2007
雨は上がって爽やかな土曜日の神戸です。
大阪心斎橋=ギャルリ・ムスタシュでの展覧会「テラカド☆オペラ」は今日明日を残すのみとなりました。よかったらぜひ!
今日は14時めざして参ります、以後閉廊の19:30まで会場にいられると思います~ ギャルリでお会いしましょう~~

タイムトンネル写真館、またやってみたので紹介します。
1974年と2007年、垂水区実家近くの丘の上に三洋電機創始者の井植さんの記念館があって、そこから淡路島の方を見渡す景色はとっても気持ち良くて子供の頃よく行ったっけ。ひさしぶりに行って見ました。休館日で中へは入れず、入り口で撮影完了。父とのツーショットです。

タイムトンネル写真館の詳細は下の日記でご覧いただけます。
ご参加くださる方、まずはご一報ください!

2007年10月05日

▼ 楽市楽座「金魚姫と蛇ダンディー」初日開ける! ▼

金魚姫と蛇ダンディーフライヤ
楽市楽座「金魚姫と蛇ダンディー」初日さっそくに見せていただいてきました。開けてびっくり玉手箱!昨年の再演ときいていたのですが、え、え、え! ぜんぜん書き改められていてヴィヴィッド、フレッシュ!昨年の再演というよりは「耳水」「肉月」「金魚姫と蛇ダンディー」をミックスさらにシャッフルした決定版!ううむおそるべし~長山現! 泣いたり笑ったり・・・今回もいそがしかったです。あと3回、ぜひこの機会をお見逃しなく! ラフレシアの場所が昨年とちがって、同じ中ノ島でも、科学館隣に移っていますのでご注意あそばせ。
僕はこのあとも、連日参観予定です。皆さん、ラフレシアでお会いしましょう! あ、ギャルリでも念!

▼ 神戸新聞記事に! ▼

10月5日付け神戸新聞に寺門の紹介記事が出てるって、街ですれちがった友人が教えてくれました。
以下のHPにも掲載されていますので、よかったらのぞいてみてください~
http://www.kobe-np.co.jp/rensai/cul/562.html

2007年09月23日

▼ メリー・ウィドウに拍手 23日速報 ▼

22日、「メリー・ウィドウ」公演成功、素晴らしい熱演だった。芝居の魂がちゃんと胸に飛び込んで来た。僕の美術も、今日直前まで手を加えた甲斐があった。照明はさらに進化して、美術をサポートしてくれた。場面展開や様様なややこしい段取りをくるくると見事に操った舞台監督以下舞台裏のたくさんの方々の大活躍がしのばれた。そして最終的にはちゃんと初めに言っていたことを実現し、澁谷節のオペラを打ち立てた演出=澁谷さんに拍手。よかったよかった!

23日(日)は13:30ギャルリ入りを目指します。
16:30くらいまではいられると思いますが・・・未定・・・まだ伸びたりちじんだりするかも、です。

2007年09月20日

▼ テラカド☆オペラ~第三幕 開幕!! ▼

本日まもなく美術画廊ギャルリ・ムスタシュにて、寺門孝之個展「テラカド☆オペラ~第三幕」開幕です! ミュージカル「キャバレー」ポスター原画も公開します!
僕は、夕方17:00~は在廊予定です。
レセプションは18:30~20:30、まだまだ暑さの残る今日ですが、絵や映画やミュージカル、オペラ、人形劇などなど、色色皆様とお話しできたらなと思っています、どうぞお気軽に御参集ください!

2007年09月16日

▼ テラカド☆オペラ~第三幕~ ▼

展覧会テラカド☆オペラ第三幕フライヤー
今日は早朝の移動で神戸・学園都市のUNITYという施設で開催の公開講座をして来ました。タイトルは「気になるイラストレーション、絵本~その世界と可能性」。御集まり頂いた皆様お疲れ様でした。それが終わった後、元町へ移動し、日本文化デザイン会議2007兵庫のプレイベントの打ち合わせで、神戸ビエンナーレの方々と面談。プレイベントは10月7日に兵庫県立美術館で開催されます。今日の打ち合わせの感じでは、とっても面白い内容になりそう、どうぞ御参集ください。また詳細はここでもお知らせします!で、打ち合わせ終了後最終のぞみで移動。いまはロキの画室で、絵描きつつ、これも書いているところ・・・
仕事に追われ、肝心の、展覧会のお知らせをまだしていなかったことに、今頃気付く、わっ。
間近に迫っています、秋の恒例の展覧会、美術画廊ギャルリ・ムスタシュでの『テラカド☆オペラ』もハヤ3幕目となりました。1幕目のときにはただ言葉のイメージとして名付けた「オペラ」でしたが、今年はつぎつぎとオペラとの御縁も結ばれ、ますます「この世はオペラだにゃあ」などと感じ入りつつ、おもわず「謳い上げたくなるような昂揚感」でもって本当に「歌う」ように絵が描けたらにゃあ などと思いつつ、実際には準備の時間が足りなくって「叫び上げる」ような顔をして せっせと描いています。きっと、初日開ける朝まで描きつづけでしょう~
実は、ひさしぶりに、アルシュ紙(水彩紙)に、水彩風にアクリルを滴らせて、また「天使」がつぎつぎと舞い降りつつもあり、昨年の第二幕とはまた違った、柔らかな第三幕をお見せできるのでは、と期待しております。どうぞ、皆様、御参集ください!

寺門孝之 秋の新作展『テラカド☆オペラ~第三幕~」
9月20日(木)~10月21日(日)
開廊時間 12:00~19:30
※但し毎週火曜日のみ休廊
美術画廊ギャルリ・ムスタシュ(大阪 心斎橋)
tel/fax 06-6253-0440

レセプション=9月20日(木)18:30~20:30 寺門在廊、プチギャラリートークなどもあります。どなたもお気軽に御参集下さい
ギャルリ・ムスタシュ地図

2007年09月09日

▼ 松尾スズキ演出ミュージカル『キャバレー』フライヤー ▼

「キャバレー」フライヤー外「キャバレー」フライヤー中
「メリー・ウィドウ」を仕上げて大急ぎで東京に戻ると、そこにも描かれるのを待っている未画の山積み、次から次へ既画へと移して行く。北村武士氏と作っている映画画集の宿題画x3点終了即送。20日オープンのギャルリ・ムスタシュ展で発表したい新作テラカド☆オペラ画を進めつつ、次は河野真一氏と進めているミュージカル『キャバレー』の公演パンフレットの中身に使っていただく各役者のポートレイトに取りかかる・・・これもまた濃い画となりそう・・・ パンフレットは10月6日からの東京公演(青山劇場)での発売、おたのしみに~
とりあえず、好評のフライヤー画像をここToday'sでは初めて掲載しておきました。このフライヤー、折込みでもかなり目立っているみたいで、たくさんの方から反響のメールいただいています。今回の宣伝画のキモは、ナチス政権時のナマ切手を貼り込んであるトコロ! 小さくてもホンモノは濃い気配を放っています。それから、中の絵の上部からベロ~ンと舌垂らしている凄い人物は、エムシー役=阿部サダヲ氏のつもりです、もちろん、外の咥え煙草、中の舌によこたう目の危ない色っぽいお姐さんは松雪泰子さん!念の為・・・。別レイアウトの大判ポスターもあるのですが、撮影がまだなので、それはまた後日掲示します。

・クライアント:株式会社パルコ
・アートディレクション+デザイン:河野真一

http://www.parco-play.com/web/play/cabaret/

2007年09月07日

▼ オペラ『メリー・ウィドウ』 ▼

メリー・ウィドウ フライヤー

9月3日~7日、オペラ(オペレッタ)『メリー・ウィドウ』の舞台装置を制作するため大阪府河内長野市のラブリーホールのバックステージに通い詰めてました。演出をされる澁谷文孝氏が僕の大学時代属していた劇団の先輩で(楽市楽座主宰=長山現氏よりさらに先輩)、また僕達が作っていた自主制作映画に出演をしていただいたりなにかと深いご縁もあり、今回お手伝いさせて頂くことに。はじめは舞台のイメージ画を描くという係だったのですが、予算や日程など諸諸の事情により、装置自体に自らペイントすることになり、神戸芸術工科大学の寺門ゼミ所属の学生からオオモノのペイントに向いていそうな4名に手伝ってもらい、5日間ペイント三昧で仕上げました。最近ライヴペインティングもしていなくて、大きな画面に描くのはすごく久し振りで愉しかったです。が、神戸からホールまでがかなりの遠さで、通勤でくたくた・・・このところいつも同時にいくつものことを進行させてるのですが、久し振りに「メリー・ウィドウ」のことだけに集中し切った5日間でした。僕よりもはるかに遠いところから通ってくれたゼミ生の皆さん、お疲れ様!
本番で、僕達が描いた装置が果たしてしっくりと芝居と溶け合ってくれるか、どきどきします。
まだ席があるようですので、お近くの方、興味おありの方、ぜひぜひご覧ください!
本番は、来る9月22日(土)16:30開場、17:00開演。1回のみの公演!! 贅沢~~
指揮:柴田 謙
管弦楽:大阪シンフォニカー交響楽団
出演者の一人、ニエグシュを演じる戎屋海老氏も大学時代の劇団の先輩で、楽市楽座にもよく登場されていた方です~
公演詳細、チケットについてはラブリーホールのHPをご参照ください!
http://www.lovelyhall.com/
フライヤーの絵は寺門ではありません、念の為。
装置到来
9月3日、舞台裏の作業スペースへトラックで搬入された山積みの装置。これら全てにペイントしなくては・・・
模様
1幕の基本舞台を飾る模様。型紙を使って、学生と分担しつつどんどん描いていく。
あずまや
9月4日、2幕の「あずまや」の扉にあたる部分に、色の雫を散らす。
ヴィリアの歌
9月5日、2幕のヴィリアの歌に登場する妖精のイメージ画を描く。
完成
9月7日、あれやこれやを手際よく仕上げて、なんとか予定の17時にペイント終了!

2007年08月30日

▼ 女優画シリーズ スタート! ▼

ティルダ・スウィントンヘレナ・ボナム・カーター
皆既月食は雨雲で見られなかったけれど、雷雨の間は六本木のミッドタウンに初めて行っていて、興味深いお店もあったり、ギャラリーを見たり愉しかったです。ロキに戻ると、家の前の車道に水が深くたまっていて自動車がスプラッシュ!月食の効果でしょうか、夜半から善いインスピレーションがどくどく湧いて来て、興奮・・・

あいかわらず、いくつものことが同時に進み過ぎていて、冷静になると怖くなっちゃうので夢見ごこちでばっさばっさと絵を描いていってます!急に、本の出版もいくつも決まり、うまくいけば「天使」の本、「映画」の本、もしかしたら絵本・・・などが年内に出る、かも、です。
昨日今日、映画の本のために描きたかった「女優」シリーズをばっさばっさと描き進めました。
ティルダ・スウィントン、ヘレナ・ボナム・カーター、スカーレット・ヨハンソンと描き進め、今日はチャン・ツィイー、クリスティーナ・リッチを仕上げ、一応満足! 「女優」ってやっぱり美しいなぁ~ それにフォルムが奥深いです。描いたのは皆、僕の大大“好み”の女優ばかり。共通項は・・・御伽噺系ってことでしょうか・・・
写真は、ティルダ・スウィントンとヘレナ・ボナム・カーター。

2007年08月04日

▼ 佐渡裕氏指揮・芸術監督『魔笛』素敵 ▼

佐渡裕氏指揮・芸術監督オペラ『魔笛』を観せて頂き魅せられました。魅力的な出演者の方々のめくるめく歌と芝居はもちろんのこと、演出・舞台美術・照明全てが粋で上品で朗らかでした。導入部で枕抱えた子供が3人現れてオーケストラから楽譜やフルートを取っていく、夢うつつの演出、夜の女王もベッドでまどろむ合間に劇に入り歌う演出もすごく納得がいきわくわく! 幕開けにパイレーツ2のクラーケンみたいな化け蛸が出てびっくり!本水・本火も本アロマもあり、子供役も蟲役の子どもたちもコケティッシュで可愛かった。空から降りてくる熱帯鳥のようなコケティッシュなパパゲーナにうっとり。ケネス・ブラナー映画では「???」だった部分も全てすっと納得がいき、深く温かみのある佐渡さん指揮のオーケストラから温かい泉のように湧き出でる楽曲はとろけるようでした。ううむ・・・これから佐渡さんのオペラ全部観たいなあ~~~
佐渡夫人のお計らいで終演後バックステージも見学させていただきとっても勉強になりました!
ひっさしぶりに佐渡裕氏にもお目にかかれありがたい土曜午後、うっとりと帰宅。業務・・・うう

2007年08月03日

▼ ハリー・ポッター5でG.オールドマンxH.B.カーター ▼

映画館病に罹ってしまって色色業務の合間に抜け出でて『ハリー・ポッター~不死鳥の軍団』鑑賞。大好きな女優=ヘレナ・ボナム・カーターがさりげなく(といってもかなりな灰汁の強さですが)魔女ベアトリクス役で出ていて、なんとこれまた大好きな俳優=ゲイリー・オールドマン演じるシリウス・ブラックをあっけなくやっつけてしまった。ルーナ・ラブグッドという不思議系美少女役のイバナ・リンチという女の子が光り輝く一方、ハリー役の人は果たしてあと2本持つであろうか、心配な育ち方をしているが。

2007年08月02日

▼ 実家からの帰り道でリンチ ▼

今日は夕方実家へ行き、夕食後に新神戸アジトへ戻ったのですが、実家から最寄り駅へ行く道は人気も少なく、長く細い道を長々と歩きます。むこうから、顔だけが青く光った人がやってきて怖。接近すると携帯を覗きながら歩いているおばさんだったのですが、暗闇で携帯光に下から照らされてる顔は『ブルー・ベルベット』のディーン・ストックウェルの如し。

2007年06月28日

▼ 新宿三夜 ▼

6月24日、15:00新宿三越の8Fのジュンク堂書店児童書コーナーへ集合、ちょっとした打合せと「納豆の大ドンブリ」本のサイン業務の後、16:00やや遅れて穂村弘さんとのトークイベント、スタート。前回は版元編集者=H内氏の司会進行で絵本について主に話が進んだのだが、今回は穂村さんと2人きり。穂村さんと僕が全く同世代であることから、僕たちの世代と、僕たちが強く影響を受けた先行世代との比較、あたりから話が始まった。始まってしまうと、トークショーということも忘れてしまいけっこう穂村さんと個人的に話してるような気分になってしまい、色色聞きたいことを訊いてしまった。前回の時にはどちらかというと2人の共通基盤みたいなところに気持ちが行ったが、今回はむしろ違い・差異が強調されたように思う。世代よりも結局は個人だなあ、と思ったりしているうちに終了。終了後、関係者縁者集まって打ち上げ及びその二次会でおおいに盛り上がる。愉しい新宿の夜。

6月26日、楽市楽座の長山現氏が東京へ来ているので会おうということになって、新宿・花園神社界隈で待ち合わせ、地下へ潜る。チラシポスターのデザインをお願いしているベターデイズの大久保裕文氏と若手デザイナー=新井大輔さん、および僕がシュタイナーブックス、その他でお世話になっている出版社=風濤社の社長・高橋栄さんが加わり、打ち合わせから大きく逸脱して話題が盛り上がり盛り上がり愉しい新宿の夜が明けてしまった。ダメージド。
http://yaplog.jp/nagayamagen/

6月27日、愉しさにうっかりして夜を明かしたダメージでふらふらふわふわ・・・回復もままならぬうちに今日は、光文社文庫の表紙を描かせていただいた作家=赤江瀑氏が上京されるということで関連出版社3社による赤江瀑氏を囲む会が新宿にて催され、呼んでいただいていたので出席しに、またも新宿へ。赤江氏の小説世界のように時空がねじれて 切れたり 繋がったりしているような さっきまでいた記憶のある界隈にまた 自分がいてくらくらする。が、赤江瀑氏にお目にかかれ、この方からあの小説世界が立ち上がってくるのかと深く納得がいき、たくさん いっぱいの イメージと言葉を頂戴しました、多謝。愉しい新宿の夜を後にして無事ロキ帰還。明日は神戸へ。
(光文社文庫の赤江瀑三部作については4月5日の日記に書いています。以下からどうぞ。)
http://www.terapika.com/files/todaysterapika_files/2007/04/

2007年06月23日

▼ 納豆ドンブリが緑陰図書に認定!? ▼

先日、長めの神戸滞在からトドロキ画室に戻ると岩崎書店担当編集=H内氏からFAXが入っており、読んでみるとむむむ、なになに???・・・短歌絵本シリーズで僕が絵を担当した『納豆の大ドンブリ』が、全国学校図書館協議会により第40回「夏休みの本」(緑陰図書)に選定された?! ひぇい! ヤッホウ!!! この「夏休みの本」(緑陰図書)は過去1年の新刊書の中からすぐれたものを選び、各学校図書館で夏休みの読書案内を作成するための資料として利用されるそうだ。『学校図書館速報版』6月15日号及び全国学校図書館ホームページで発表、また『としょかん通信』7月号でも紹介し各学校に対して周知を図る、とのこと、わーい、さらに『毎日新聞』7月21日付朝刊(予定)の「夏の読書特集」(別刷り)に選定図書40点全ての解説が掲載され、広く読者に広報されることになっている?!って。ひょお~! あの「納豆丼」がねぇ~とびっくり! すごいです納豆パワー!
明日、16:00~新宿ジュンク堂書店のカフェで、ちょうど穂村弘さんと僕とで納豆丼トーク第2弾を開催するので、実に幸先のよいニュース!嬉しい限りです。ひさしぶりに穂村さんと会えるのが個人的にもたのしみですが、今回はどんな話になるのかな?
http://www.j-sla.or.jp/oshirase/2007summer_book.html
http://www.junkudo.co.jp/event2.html
納豆の大ドンブリ

2007年06月20日

▼ 応挙~オオサンショウウオ~コウノトリ~丹波竜~空の卵 ▼

6月18日~19日、豊岡へ行ってきました。3月にここでも紹介しましたが、今年は秋(11月23~25日)に“日本文化デザイン会議2007兵庫”というイベントが予定されていて、僕も深く関っています。
http://www.terapika.com/files/todaysterapika_files/2007/03/
イメージヴィジュアルを担当していることは以前にも書きましたが、さらにそれを発展させてヴィジュアルストーリー~絵物語をいま構想中、できれば絵本のかたちにしたいと思っています。神戸で体験した1995年の大地震、2005年の豊岡でのコウノトリの放鳥~今年の野生コウノトリの赤ちゃん43年ぶりの誕生、昨年来発掘が進んでいる丹波竜・・・これらの事件が僕にはひとつらなりの物語であるように感じられるのです。時間をこしらえては取材を重ねてきましたが、いよいよ今回、雛がすくすくと育ちつつあるコウノトリの郷=豊岡へ!
まずは18日、これは個人的な興味で香住の大乗寺へ円山応挙他による障壁画の数々を見に。ここは近い将来レプリカに入れ替わって、原画を簡単には見られなくなるというふうに聞いていたので、現在どうなっているのか心配でしたが、レプリカ制作が遅れていてまだ秋くらいまでは原画と対面できるとのことでした。かなり焼けが進展してはいるものの、ナマでこんなに身近に解説付きで一度にたくさんの応挙一門の絵を見られて贅沢でした。有名な郭子儀図は色も鮮やかでびっくり!(写真はカタログから)
郭子儀図
後、豊岡へ移動。移動の列車車窓からすぐ向こうに流れる円山川のど真ん中を羽ばたきながら付いて来る巨鳥があり、コウノトリ! と思いおもわず下車、川岸で待つも姿を消してしまった。「ゑ」がしっかりとココロに焼き付く!
コウノトリ妄想デッサン
翌日早朝より、豊岡市役所の方々の案内で、まず2004年秋の台風23号の水害で円山川上流から流されたオオサンショウウオを保護しているニジマス養殖池へ。400頭ものオオサンショウウオが集まっている異常なスポット! 初めてオオサンショウウオを触らせてもらった! ものすごくやわらかく、ぬめぬめの粘液質の皮膚だった~
オオサンショウウオでっさん
その後、今話題のコウノトリ親子の人工巣塔へ。双眼鏡を借りて覗くと、ををを! ヒナ、めっちゃ育ってる! 真っ白の羽毛に目にはきりりと赤い隈取も! 守っているのは母鳥とのこと、ときどきおえっと大きな魚を吐いてヒナに食べさしている・・・ううむ・・・興奮してきた!
コウノトリ母子のいる巣塔
最後にコウノトリの復活の拠点=コウノトリの郷公園へ。施設でコウノトリの卵を見せてもらう、ニワトリよりは2まわりくらい大きく、ゆったりとしたカーブを描く真っ白な卵。
コウノトリの卵

公園内のコウノトリに与える餌を目当てに、野生の(放鳥された)コウノトリが数羽、ちかくまで来ているのが見えた。をを・・・感激だ! しばらく見ていると、ふと背後の山の方へ飛んでくる大きな鳥が見え、あれも野生コウノトリかな?と見ていると、すぐ近くの公園内コウノトリがカタカタカターとクラッタリング(コウノトリは鳴かなくって、くちばしを打ち鳴らす)を始め、羽ばたき始めた! その途端、集まっていた野性コウノトリが次々とはばたいて大空へ! そこへ先ほどの飛行コウノトリも加わり、全6羽の乱れ舞い!!! 高くなったり低くなったりしながらいつまでもいつまでも僕の真上で飛び交っていた。これはなかなか珍しいことらしく、市役所の方々も僕の強運に呆れていました。をを~ またまた「ゑ」がしっかりと僕に焼き付いて来ました! まるでコウノトリたちは僕との約束を果たすかのように、堂々と舞を見せてくれた後、水田に次々と舞い降りて来ました。拍手!
コウノトリ乱舞でっさん
水田のコウノトリとサギ
すっかり満足した僕は、市役所の方々と別れたあと、完全無農薬で栽培されたコウノトリの郷米を購入したりして、豊岡を後にしました。
豊岡から尼崎へ向かう列車は途中、ちょうど丹波篠山の丹波竜(ティタノサウルスの仲間とされる全長10数メートルの恐竜)の発掘現場である川岸を通過するのですが、青いビニルシートをかけてあったりショベルカーで岩肌を掻いたりしているのが見え、今も発掘作業中なのかな?
丹波竜発見現場近く
と、そんなこんなで実に充実した取材旅行となりました。
物語といえるかどうかわかりませんが、絵本のイメージはかなり明確に降りて来ました。しばらくこれを磨き続けます。「卵」のイメージの絵本になりそうです。
翌20日、会議や面談の予定があり大学へ登校、大学到着直前の青空になんと卵が!
卵、卵・・・と卵のことばかり考えていたのですが、まさか空に卵が現れるとは思っていなくてしばらく呆然と見上げていました、あっ そうだカメラ持っていたんだと気付き、あわててシャッタ押したときにはすでに消えかかっており、まもなくすっと青空に溶けてなくなりました・・・
空の卵
ううむ・・・いい絵本がやって来そうなヨ・カ・ン・・・

2007年06月14日

▼ 堀文子展に打たれる ▼

このところずっと描きつづけていた松尾スズキ演出ミュージカル『キャバレー』の宣伝画、今日午後快心の出来上がりとなり、早速AD=河野真一氏が画室に取りに来てくれた。この後氏の念入りなデザイン作業を経てきっとずば抜けてカッコヨイ仕上がりとなるはずだと期待に打ち震るるる・・・
気分を良くして雨ん中日本橋高島屋へ堀文子展を観に出掛ける。
!!! 目・ココロ・タマシイが洗わるるる、先のダ・ヴィンチの違和感やその近くで催されていたひどい展示での嫌悪感の後、89歳堀女史のみずみずしい慈雨のような絵のシャワーに生き返る心地す。70歳でイタリアへ渡ったり、82歳で幻のブルーポピーを見にヒマラヤまで出掛けたり、その後大病を患い旅を諦めると今度は顕微鏡で微生物の世界へと入っていく、その素晴らしい画家のイノチのコロガリ!
「・・・感性を鈍らせない為に常に心を空っぽにし、知識や経験をためこまないように心掛けて来ました。繰り返す事をさけたのは心の停滞が絵から生気をなくすからです。(中略)いつも不安でいる状態が私の創造の道標であり、それが私が一定の画風を作れなかった理由だったと思います。」と言われる各時代時代の絵、すべてみずみずしく、本展を観る限り2006~2007年作の最新作がいちばん凄い!  2006年作「稲妻」2007年作「蜘蛛の家」は技法的にもどうなっているのか僕にわからない! 金属板に彩色とありますが・・・ 絶美! 先月は若冲の動植綵絵33枚揃いを相国寺に観に行き余りの素晴らしさにタマシイが極楽化してしまいましたが、現代にもポツリと堀文子さんのような画家が存在していて日本の絵はヨイなあ、これだよなあと力強い気持ちになりました。けれど、ダ・ヴィンチ展に比べるとずいぶんと空いていて、もっともっとたくさんの人に観て欲しい絵だと思いました。25日まで。8/15~20京都、9/12~24大阪、10/11~22横浜の高島屋へと巡回するらしいです、必見!
堀文子展チラシ表堀文子展チラシ裏妖精クリオネと遊ぶ

2007年05月11日

▼ LAST 3 DAYS ▼

今日は午後からの授業のために神戸へ移動。到着すると神戸がみるみる冷えてきた。
授業中、夕刻、ふと教室を出てみたら、冷たい雨風の向こう、空低く、大きな、、、虹!!!
学生を呼びに行って、みんなでしばらく虹、見物。

さて、 “NOW AND THEN”展もいよいよあと3日間。以下、在廊予定

5・12(土) 18:00~19:30
5・13(日) 13:30~19:30

会場でお会いしましょう~

2007年05月08日

▼ フラガール ▼

松尾スズキ演出「キャバレー」の歌姫=サリー・ボウルズ役は松雪泰子なので、彼女を見るために『フラガール』を観に夜に横浜まで行った。やはりDVDとかだと身体のディテイルがわからない、映画館でならホント、色色写っているのが見えて良い。で、期待通りとってもベンキョーになった、のだが、それ以前に映画がとてもよく、油断してたときに不意打ちを喰らい目から水流。蒼井優をフラダンスに誘った友達、良かったです。見終わって即、戻り、デニーズでポスターのAD=河野真一さんと撃ち合わせ。河野氏は劇団☆新感線はじめ数々の演劇の宣伝美術をされている凄腕で、彼のデザインによるチラシやポスター、パンフレットは強烈に濃くてカッコイイ!撃ち合わせてるうちに深夜に。深夜のデニーズ・・・ひさしぶりだなぁ、昔よく深夜にデニーズに居たものだったっけ。

2007年05月05日

▼ GW ▼

秋葉原歩行者天国新宿パークハイアットの窓から恵比寿ガーデンプレイスの象のエルマー
GWはあっという間に過ぎた。法事があったり、あとはこれから降りて来てもらう絵のためにベンキョーなど。映画は夏石鈴子さん、荒戸さん、大森監督に薦められて『弓』を観、ガツンと食らったキム・キドク監督の『悪い男』に愕然! うう凄く好きだった。最新作『絶対の愛』も強烈だったが。
これからポスター画を描く松尾スズキ版「キャバレー」のために、DVDもどんどん観た、ボブ・フォッシー『キャバレー』ジョエル・グレイが好み、ルキノ・ヴィスコンティ『THE DAMNED(地獄に堕ちた勇者ども)』ああ、ヘルムート・バーガー・・・ 『嘆きの天使』のマレーネ・ディートリヒの奇妙な歌声・・・どれも大学生時代に観たのだが、ひっさしぶりに今観てもおもしろい! とくにTHE DAMNEDは完璧で溜息。

写真は5月5日の東京見物。なぜか秋葉原に行ってみた、歩行者天国、暑くって熱中症になりかけて即退散。新宿へ移動し、パークハイアットに上って、窓から東京西方を眺めてみた、即退散。恵比寿へ移動、写真美術館で佐渡島の自然を写した大きなプリントを見る。いつのまにか日が暮れていた。ガーデンプレイスに象のエルマーがいて、パッチワークの華やかな色彩もくれなずんでいた。わりとゆっくりそれを眺めていた。

2007年04月23日

▼ 鯉昇り~イッカク~在廊日程速報 ▼

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今日=一年ぶりくらいに多摩川へ行って見ると鯉が群れを成して産卵期で川を上流へ溯っていてまるで鮭のようだ。尾鰭や背がばちゃばちゃと水を撥ねて水面から突き出していてなまめかしい。かなりの巨魚もいる。河岸に乗り上げる勢いのもいる。娘が「だからこの時期に鯉のぼりを揚げるんだね」と言うのを聞いて、そうだったのか~本当にこの時期に鯉は川を上るんだと納得がいった。鯉が滝を登ると龍に成ると言うが、今日の鯉たちは滝があれば昇りそうだった。

写真は鯉ではなくなんとイッカクが滝を昇っています。
これは、4月28日~リニューアルオープンする一角座のために描いたイメージ画です。
全体は右写真のような構成になっていて、一角座をアララト山に漂着したノアの方舟に見立てました。出て来る動物たちはなんと全員一角が生えています~
上野公園にこの絵のポスターがたくさん掲示されそうなので、おたのしみに!
一角座では28日から レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯を描いたイタリアのテレビ映画を上映する予定です。博物館でのダヴィンチ展と併せてぜひおたのしみください!!!

そして今週のムスタシュへ僕がいられる日時は・・・
4月26日(木) 19:00~
4月27日(金) 14:30~17:30
4月28日(土) 14:30~18:30

2007年04月14日

▼ 夢「白い光の花束」→タイガー ▼

車のフロントグラスだろうか、目の前のガラスが、雪? 霜? 純白の塩のような粒子で厚く覆われている。僕は指先でそれを取り除こうと撫でたり引っ掻いたりしていると、その底の方からキラッ キラッ と強い光が粒子の透き間から覗く、それらの光がみるみる強まって、白い光の花束のようになり、僕はうっとりと幸せな感情に包まれる・・・

深夜そんな夢を見て、気持ちいいのと眩しくて目覚め、これは絶対憶えておこうと強く思ってまた眠る・・・なんとか憶えていた。
getbookisakatiger
午後、従姉妹と約束していた超コラーゲン・ラーメンを食べに学芸大駅近辺へ出掛ける、初夏のような日差し。食後、たまたま通りがかった古書店でかねてより欲しかったタイガー立石「虎の巻」と「12人のグラフィックデザイナー第3集」を発見し入手! 後者は高校生時代に買い、伊坂芳太良、横尾忠則のイラストレーションに魅せられイラストレーターになりたいという思いの発端になった本で初版は1969年(入手したのは1973年4版、持っていたのもこのあたりかな)。セツ画学生時代に売ってしまい以後、もう一度欲しくなったけれどなかなか見つからなかった本。第1集の宇野亜喜良さんが入っている方は今年の初めに別の古書店で再入手できた。このあたりがイラストレーションということでいうと僕のルーツになる本です。
タイガー立石はもっと後になって展覧会で衝撃を覚え、その後亡くなってしまい、著書を探すもなかなか入手できなかった。
嬉のココロ!

2007年04月13日

▼ 大学→ムス(そごう)タシュ→トゥドゥルキ ▼

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大学では新年度ゼミがスタート、ひとりひとりと面談してると責任重大だにゃあと思うココロ…ひとりひとりにとって愉しくも実り多い時間となりますように!
後、ムスタシュへ。今日の正午、“NOW AND THEN”展スタート。既にお客さんが!
直後、そごうの珈琲店へ行き、大学時代の劇団の先輩と撃ち合わせ…楽市楽座=長山現氏のさらに先輩で、オペラの演出家。いっしょに仕事をさせていただくことになりそうで、これについてはまたいつか…
ムスタシュに戻ると、次から次へお客さん見え、賑やかな初日に!今回DMの制作が遅れ、これから発送する分もあるのだが、初日から来ていただけたのは、mixiやコミュや、ネットのおかげ、多謝。
で、もうトゥドゥルキに戻って来ました!
次に画廊へ行けるのは、水曜かな~(まだちょっとわかりません)

2007年04月06日

▼ 朝日新聞 「女と男」題字 ▼

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朝日新聞朝刊の生活面で「女と男」という特集連載記事が去る4月3日スタートし、その題字を絵文字で描かせていただきました。東京本社版(名古屋・九州も同じ紙面)では25面、大阪本社版では17面に載っています。よかったら見て見てください。第1回の記事は藤原紀香さんの挙式にちなんでmy地元=神戸の生田神社のことや、結婚にまつわるエピソードでした。女と男にまつわる話題・・・5回つづくそうです。

2007年04月05日

▼ 赤江瀑短編傑作選も好調に ▼

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3巻連続で昨年末来装画を描かせていただいた光文社文庫「赤江瀑短編傑作選」、昨日雷雨の中、担当編集者H氏と獣ガ丘で落ち合い、返却原画を受取る。売れ行き好調とのこと。どの巻も500頁以上、厚さ2cm以上の文庫本ながら小函のような厚みのインパクト、3巻揃うとなかなかのオブジェ感である。もちろん中身は「赤江瀑」ですからこってりと肉厚で濃厚の極み、鮮血滴る極上のビステッカ。
写真はH氏が送ってくださった、八重洲ブックセンターでの平積みです。
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2007年04月04日

▼ 納豆ドンブリおかわり! ▼

4月4日 獅子の節句。東京はみぞれ、雪? トドロキは氷雨で息も凍って白々と煙。
そんな寒い中、朗報が!
『納豆の大ドンブリ』速くも増刷決定~~とのこと、嬉しい限りです。これからも、ますます納豆ドンブリと鬼の家族をどうぞよろしくお願いします!
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2007年04月01日

▼ 3月終了 エイプリルフール ▼

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しばらく神戸アジトに詰めていました。日本文化デザイン会議2007兵庫のプレイベントもあったり、そこで発表する「ゑ」を直前まで描いたり、近く再オープンとなる一角座のための「ゑ」を描き進めたり、合間をぬってオエカキ教室(秘密結社)=てらぴかのてらこやシークレットをしたり・・・その他神戸業務てんこもりではありましたが、ひさしぶりの神戸長期滞在でどっか気がやすまる感じもありました。去る3月とかけっこで東京へバック(なのかゴーなのか・・・)、トドロキに着くやいなや一角座「ゑ」の仕上げに取りかかり・・・昨夕ようやく完了、するやいなや荒戸映画事務所のオットコマエの若い衆連が大車を駆ってロキ画室へ、湯気の立つ「ゑ」とともに我が身も事務所へ運んでもらう。
「ゑ」は・・・一角座をアララト山に漂着したノアの方舟に見立てて描いたのですが、幼少期からダイスキな動物・幻獣総動員といった絵柄となり、博物館というか動物園にむしろぴったりか?
今回の「ゑ」もこのところお気に入りの真緑の背景ですが、その緑を・・・「これは現実には無い、アタマの中だけにある緑ですね」と言って、荒戸氏が「ウソミドリ(嘘緑)」と名付けられました。
「嘘緑」・・・アタマの中・・・そして絵や映画の中にしかないウソの緑、いい色の名だなぁ~ 
僕は風景とかを見て打たれ、美しい色にはっと息を呑むことはあるけれど、それを絵にしたいと思わなくって、かなうことならウソの緑やウソの赤、ウソの光、ウソの闇・・・ウソの色やカタチばかりで「ゑ」を描きたいな
「そうしちゃいましょうよ、ウソの色やそんなものばかりでやっちゃいましょうよ」と荒戸さんが黒い瞳を大きく開いて、煽る・・・
外に出ると、桜桜桜・・・、つむじ風・・・
エイプリルフールイヴの夜がふけて僕をまた煽っていた。

写真は・・・神戸アジトのスナップと・・・帰りののぞみで子供にいたづらをされ・・・
itadura

2007年03月07日

▼ 嬉しいレポート ▼

昨日(5日)の『家族☆銀河』初日の夕方、不穏な強風とパラつき始めた雨の中来てくださりじっくりじっくり絵を見てくださっていた元東京国立博物館副館長で、現法政大学特任教授=杉長敬治氏が、展覧会の模様をレポートを発信してくださいました。とても嬉しかったのでご本人の許可を得てここに掲示させていただきます。写真も全て、杉長氏が撮られたものです。杉長氏は、荒戸源次郎氏が東京国立博物館敷地内に特設映画館「一角座」を建てるにあたってご尽力された方で、荒戸氏からご紹介いただいて僕が初めて杉長氏にお目にかかったのも一角座でのことでした。以下、杉長氏から頂いたメールの引用です。

○寺門さま

  こんにちは  杉長敬治です。
  昨日はあのお天気の中にもかかわらず盛況、なによりでした。
  以下の文章を知人に送付しました。 
  多くの方々がギャラリーに足を運ぶことをお祈りしています。

     杉長敬治

★20070306 ミュージアム・レポート 南青山 ピンポイントギャラリー 
寺門孝之「家族☆銀河」

○寺門孝之さんの展覧会
 3月5日、夕方から久しぶりに雨が落ちましたが、な、なんと言っても強風の日でした。風も強風なるとちょっと恐怖ですね。くわばら、くわばら。
 夕方、南青山で始まった寺門孝之さんの展覧会、絵本の原画を中心にした展覧会にお邪魔してきました。今年になって行った46番目のミュージアム(展覧会)です。
 会場に到着した時は、たまたま、寺門さんとギャラリーの方だけでした。お二人が「雨男?」「そんなことはないけど~」「今日のような天気は、何か起きそうで出かけるのをためらうね」なんてお話をされていました。確かにそんな日でした。ギャラリーの帰り、ギャラリーのすぐ近くの横断歩道を歩いている時に強風で傘が壊れました。うっ。マイ傘が~。ありゃまぁ。

 今回の展示作品は、「めくってびっくり短歌絵本シリーズ」の第5巻として、寺門さんが絵を担当された『納豆の大ドンブリ~家族の短歌』の原画が中心です。 この絵本、3月2日発売が、3月9日になったそうです。会場で見ることができます。また、予約もできます。出版社から指摘先へ送付してくださるとのことです。私も予約しました。
 寺門さんの絵は、心の奥底にあるよくわからない世界を覗いた気持ちになります。構図、色の使い方が、とっても独特で、ついつい没入してしまいます。今回も、同じ作品をじっくり拝見しました。癒しというものとは違う、独特の気持ちになって、南青山を後にしました。
 そうそう、大発見。寺門さんが担当された絵本などの作品が会場にありました。芥川龍之介の「桃太郎」という作品がありました。芥川らしい作品に、寺門さんの絵がすごくマッチしていました。太宰のお伽噺シリーズも面白いですが、芥川の桃太郎も面白いなと思いました。寺門さんの描かれた桃の色がすごくよかったです。桃の香りがしてくる感じです。5日の怪しい天気は、きっと鬼のせいだと思います。

<今回の絵本に関する情報>
発売は、岩崎書店からです。
定価¥1400+税。編者は歌人の穂村弘さん。
http://www.iwasakishoten.co.jp/

ピンポイントギャラリー入り口(撮影:杉長敬治氏)

絵本「納豆の大ドンブリ(撮影:杉長敬治氏)

初日の私(撮影:杉長敬治氏)

2007年03月06日

▼ 家族☆銀河 初日御礼 ▼

『家族☆銀河』START!
春の嵐のような不穏な天候の中、初日からおこしいただいたたくさんの方方、感謝いたします!
春雨のように穏やかで半透明なレセプションの後は、豪雨のような盟友達との座談。
ロキ駅からの帰途、見上げる夜空に雲は千切れ飛び、スカっとレモン形の月!
http://www.terapika.com/files/exhibition_files/

そうそう、来月曜日の12日の穂村さんとのトークイベント、まだ残席余裕あるんですって!
どうぞいらしてください~
http://www.terapika.com/files/news.html

2007年03月03日

▼ 家族☆銀河、完成 ▼

最後の最後までしつこくお絵描きした後、3月3日夕刻、絵達を積み込み妻車でピンポントギャラリー入り。岩崎書店のH内氏にもしっかりハンマ振るっていただき、すんなりと絵達は画廊の白い空間に収まった。目出たし。会場光景を一刻も速く皆さんにお見せしたくって渦渦するが、それは見てのおたのしみにしておきます。納豆丼スナップを1枚だけ掲示します。
明日日曜日画廊はお休みで、5日11:00家族☆銀河STARTです。ピンポイントギャラリーでお会いしましょう~

納豆丼

2007年02月24日

▼ 納豆の大ドンブリ~ホムラさん~家族☆銀河 ▼

「納豆の大ドンブリ」

遂に“めくってびっくり短歌絵本”シリーズの第5巻『納豆の大ドンブリ~家族の短歌』が完成し、見本を頂いた。穂村弘氏が選ばれた歌に僕が絵を描いた、全見開きが片方観音開きとなる凝った造りの(手前ミソですが)面白い絵本が誕生。書店に並ぶまでにはあと少し日がかかると思いますが、皆様、どうぞ手にとってご覧になってください!

「ドライドライアイス」「シンジケート」「本当はちがうんだ日記」

もう一巡り前のこと、神戸の画室に漫画を描いている東京の若い友人SM嬢(イニシャルです)から2冊の歌集が送られて来てそこに「同封しました本は私が布教しようと思っている穂村弘さんです。つい人にあげたくなる言葉がいっぱい載っていて、寺門さんにもおすそわけします」・・・っていうのが僕がホムラさんを知った初め。その2冊『ドライ ドライ アイス』『シンジケート』には物凄くカッコイイ言葉がズラリと銃弾のように並んでいて瞬時に僕の大切な宝物となる。彼女の布教が実を結んだものかその後僕はあちらこちらで穂村弘の名を見るようになり、最近では毎月載っていない文芸誌がないくらい活躍をされて、歌だけでなく日記のようなエッセイとかにもいつも不思議なモヤとときおりそれを切り裂くギラリと武器のような光があって、そのうえ笑える。
やはり縁がござったのだろう・・・穂村氏は僕の『かごめドリーム・カメ』や『桃太郎』を持っていてくださって、今回の短歌絵本のシリーズに僕を指名。そして絵本の完成した2月24日・土曜日の夕方に岩崎書店の担当編集者=H内氏を介して僕は初めて穂村氏と対面。絵本の原画展をまもなく開催する南青山のピンポイントギャラリーで落ち合い、3月12日にふたりでトークショーをするレストラン=野菜畑食堂で乾杯、キラー通り・詩人の血へ流れて合計4時間半余りの雑談は愉しくて、延々こうしていたかったけれど、トークイベントで話すことがなくなるのを危惧して散会。つづきは3月12日までおあづけだ。(まだ弱冠席に余裕があるようです、ご予約はお早めに、ピンポイントギャラリーまでどうぞ。)

3月12日の穂村弘氏と寺門のトークイベントについてはこちら
展覧会情報はこちら

ああいよいよ展覧会接近中・・・いつもこの差し迫った時期になって新作を描きたくなる性分に疲れるが、今回もぎりぎりまで描く模様・・・今はテラカド犬の家族を描いています!

2007年02月18日

▼ ケイタイサッシン ▼

DM発送準備の途中、宛名シールの不足に気付き慌てて探しに獣ガ丘。飛び込んだY田電機の入り口で「ドコモ祭り本日最終日となりま~す」とさえずるウグイス嬢の歌に誘われ、いかにも祭りが似合う風の精悍な若者の気転の利く商品案内に乗せられて、全く予定していなかった携帯電話の機種の刷新。
旧い銀のmovaから、濃緑色の樹脂のFOMAへ。折れば掌に収まる小さなモノリスの様な容姿と待ち受けの時刻のタイポグラフィに惚れて。機体に着く手の脂をハンカチで拭くほどフェティッシュ。
今後はコイツで僕の思いや返事や残像を発信! 写真だってキレイに。
で、最初に撮ったのがコレ。コドモが公園で集めてくるビービー弾。

ビービー弾

文字変換とか色色勝手が違うので練習につぐ練習・・・あ、宛名シール買うの忘れてたっ

▼ 三都+西宮・宝塚・三木~銀座 ▼

当HPの“てんらんかい”→“NEXT”にピンポイントギャラリーでの『家族☆銀河』展の詳細情報セットできました。

またまた神戸へ行っていて昨日帰還。今回は京都国立博物館で『京都御所障壁画』展、近代美術館で『揺れる近代』展を駆け足で覗いてみた。揺れる近代の方は僕としてはかねてより興味を抱いているテーマなのでかなり面白く、笑いながら絵から絵へ巡った。狩野芳崖の有名な母子像が架け替えで観られなかったのが無念! miumiuさんに誘ってもらって松竹座の『朧の森に棲む鬼』も観劇、鬼つながりで。新感線系は実は初体験、初めはややとまどったが、主演:市川染五郎と、互角の阿部サダヲ、古田新太、他の見事な舌回し、太刀回し、そして終盤へ向けてとどまることを知らぬ照明・美術・装置の派手ハデクレッシェンドにおもわず興奮、ラストにはスタンディングオヴェイションにまでもって行かれた、力技にぐっときた。今回も兵庫県視察で西宮・宝塚・三木を回る。幼少時に通い慣れ親しんだ宝塚は、しばらく行かないうちにすっかり様変わりしていて、ファミリーランドは住宅展示場に・・・ああ。三木にはすっごい建築物=巨大テニスコートが出現中、これについてはまた後日。神戸芸術工科大学卒展『カオス』を兵庫県美で観、ついでに東京で見逃したビル・ヴィオラ展『はつゆめ』も。はつゆめはもっと時間をたっぷりかけて見るべきだったのだが、夢を見てる他人の脳を大急ぎで駆け抜けたような感覚、ちょっとゆっくり座席に坐ったら途端に眠ってしまった、空白の30分が・・・。卒展はいくつかお気に入りの作品もあり、ぎゅっと詰まった展示でよかったが、校風と会場の相性ははたして・・・。18日、明日まで。ぜひご覧ください! 戻ったサンチカでギャラリー島田氏と遭遇、ちょうどお会いして相談したいことがあったので、奇遇にラッキッキー。 のぞみ、で、東京へ着くなりGINZA ITOYAで『チョイス』展。大賞作品はかわいく、他にも今年は好みの絵が多くてよかった。帰宅すると、画室を先週オモイッキリ片付けてあったので、とっても気持ちが良い、良い、さあて例によって展覧会直前ラストスパートに突入すべし! その前に住所録の整理・・・果てしなく・・・

カオス展DM

2007年02月09日

▼ 46歳目前 ▼

神戸で色色働いた後、昨日の夕方ロキへ戻り、夕方から絵本「桃太郎」を企画・編集してくださったフクシさん、現在続々とシュタイナー関連本で装画を描かせていただいている版元=風涛社・タカハシ社長、それらの造本・装幀をしてくださっている北村武士氏と待望の新年会を新宿で。
9日・今日は画室の片付けなど。
ちょうど1年前に誕生日を記念して描いたらしい一本角の自画像が出てきたので、紹介します。

一本角の自画像

2007年02月06日

▼ どろろ ▼

2月6日、朝からアジトで雑務。午後外へ出てみると神戸はかなり暖かく、僕は着込み過ぎ。夕方大阪へ、ギャルリムスタシュで次回展のことなどさくっと打合せ。帰り、三宮で映画『どろろ』観る。期待無しに観たのだが、すばらしかった!始まってすぐは画質に馴染めず心配になったがしばらくするうちに中村嘉津雄の語り部のギターと物語に巻き込まれ、原田芳雄が出て来るころにはすっかり映画の中に入れた。最初は違和感があった主人公ふたりがみるみる良く見え始め、ラストもすかっと腑に落ちた。チャン・ツィーが好きで観て魅せられた『HERO』『LOVERS』に通じる東洋美溢れる神仙なアクションも嫌味でなく、笑えもしたが、あとで勉強すると同じアクション監督(チン・シウトン)だった、なんだ~、良いはずだ。それにしても、手塚治虫の「物語」のパワーは絶対的! 深く広く、過激で普遍的! もういちど原作を読みたくなりました。さがしに行こう~

どろろ

2007年02月05日

▼ 肝と腰を温めだらだらだら ▼

どうもこの1週間余、腰が痛い。たぶん、明石海峡大橋の橋げたを渡らされたせいだと思う。高いところが苦手なのを無理して渡って肝と筋肉が冷えたのにちがいない。けれど、橋げたの隙間から見える明石海峡の海面は翡翠のように奥深く半透明で渦も巻いており、美しかった。風は冷たく気持ちよかった。橋をささえる主塔のてっぺんにも登らせてもらい見渡す淡路島と阪神~播磨の地勢は薄い光の幕を通したようで夢っぽかった。なんで大橋を渡ったりしているかというと・・・それについてはまた改めて(画像:明石海峡大橋からの眺め)。

で、今日は神戸仕事日に挟まれてひさしぶりオフ日だったので、思い切り寝坊、起きてアジト近所の岩盤浴へ。身体の裏表をぢっくり炒め、冷えた肝と筋肉をあっためた。汗出た。
後、調子が戻ってきたので街へ出て、ゼミ生の展覧会をやっているbucato cafeへ(画像:ほんわか展DM)。

後、調子がよいのでひっさしぶりに高架下を中心に徹底的に元町~神戸界隈を散策、古書買い漁り。
後、調子に乗って映画『魂萌え』鑑賞、ううむ・・・
少し調子が落ちたが気をとりなおして夕食後帰宅、せっせと事務作業。

2007年01月28日

▼ 楽市楽座初回観劇 ▼

色色と日程調整が叶い、楽市楽座のお正月公演”新春初夢福袋”の初回を目出度く観ることができた。目出度く、発泡酒を購入すると「当たり」缶でもう一缶頂いた、そしてなによりお目出度いの歌を楽市楽座の皆さんに歌ってもらえてそりゃあ目出度い!
いつものラフレシア公演と比して、室内で前に舞台があって役者さんたちが立つため、細かい表情や、なによりも皆さんの声の精妙な素晴らしさをダイレクトに受け取れるのが、新鮮!
ラクイチの小屋公演もすごくよいなあと、思いました。
内容は・・・見てのおたのしみだけれど、初回からすんばらしい出来栄えで、またもや新しい劇的体験それも超和み系、だった。これは体験してない人には説明も不可能・・・ぜひ明日の13時~ か 17時~ にご参集オススメ申し上げます。
予約は必須で~す!

http://www.bekkoame.ne.jp/ha/ag0214/

新春初夢福袋DM

2007年01月21日

▼ 1・17~1・21 ▼

おこしいただいたみなさん、ありがとうございました。
お時間の都合や、ご配慮、ご遠慮くださったりでお描きできなかった方方、恐縮です、すみませんでした。
徹頭徹尾、自己満足な催しでしたが、参加いただいた皆さん、宣伝などご協力いただいた皆さん、お忙しい中イベントをサポートしてくださったハーンホフのスタッフのみなさん、そしてハーンホフのムッシュ エ マダム に感謝します。
おかげさまで、少々さびついて硬くなってきていたでっさん腕も最後には大揺れに揺れてぴくぴく いい感じにゆれはじめました。
これからも 固まらず、大揺れにゆれながら 絵 描いていきたい所存です
(そのうち、画像ものっけますね)

最後までムリ言って順番待っていただいたテラコアメンバーたちと、フラワーロードつけね(12年前には相当凄いことになっていたアタリ)のカフェで軽く打ち上げ、Tさんを偲ぶ。

翌朝の大学の授業の素材を整理したりして眠り、翌日は、大学の授業の合間をぬって、Tさんとのお別れの会に遅刻参列。北野の 12年前に大活躍した教会・・・何年か前に新しく甦った高く広く明るい堂内で、集まった人人の悲しみに、ステンドグラスのパステルトーンの色の散乱が降り注ぐ
棺を見送る

その後、ゼミ生と元町駅で待ち合わせ、界隈を連れ回す。ツアコンと化した僕。ラストは昨日のでっさんにつぐでっさんの熱気がまだ残るハーンホフへ。
ゼミ生と分かれその後、神戸アートヴィレッジセンターへ 3・18のトークイベント(with しりあがり寿 さん)の撃ち合せに。
後、再び元町界隈へ舞い戻り、ギャラリーVieのムラカミ氏とスタッフ嬢x2と呑みwith撃ち合せ
帰アジト即就寝

翌朝 大学授業 会議(遅刻) 授業
終了後 アジト経由で 東京へのぞみ
着後 丸ビルのカフェへ 榎本了壱氏の出版記念祝宴参加。 「春の画集」(新風舎)に1点装画で参加しています。 たくさんの懐かしい人や はじめましての方方と歓談。今度出る短歌の絵本の主題となった歌の作家=笹公人さんとも奇しくも出遭う 初。
蜷川有紀さんたち数人と飲み 後 帰宅。

翌日 終日業務・・・夕刻もぞもぞと出かけ、六本木の新国立美術館のオープニング祝賀会へ。
黒川紀章氏の大きな長靴のような不思議なフォルムの発光体が暗い路地の向こうに突如出現 驚く。昨日会った方方も含め、また懐かしい人やはじめましての方方と歓談。展示も見せていただく が 広すぎて腰がへなる 2階の展示室に昨夜の榎本氏の本の装画展示もあって、僕の1点もちょこんと参加。帰宅後即就寝

翌日 というのは今日・・・午後獣が丘の喫茶室へ作家の野中柊さんと面談に、初。新調文庫装画の撃ち合せ。野中さんから直直にステキなミッションが発令された ふむふむ さて。
帰宅後業務 夕刻もぞもぞと出かけ お代官山へ。一昨日の宴でひさしぶりにお会いしたあがた森魚さんのお誘いで氏のライヴイベントへ。映像のかわなかのぶひろ氏や こないだ「クラウドコレクター」の本で出会ったばかりの びん博士 そして初めて知る凄いピアニスト 健未路氏など おんもしろくステキなショーがつづき、最後はあがた氏ライヴ、これが途中からすごいテンションとなって落涙(寸前)
帰宅後パソ(今) 

2007年01月17日

▼ 悲しい知らせ、感謝が溢れる ▼

僕が神戸・北野坂で15年に渡ってお世話になった愛すべきアトリエ・・・その隣にはステキな雑貨店があってその2階は広々とした白いカフェだった。カフェでは震災のあった年の秋以降何度となく展覧会や絵画教室“てらぴかのてらこや”やPig's Headの詩の朗読のライヴなど様様なイベントをさせていただいた。雑貨店には今も僕の絵のポストカードをたくさん置いていただいている・・・「神の庭」という意味だったという名前のマンションの4階に僕は棲み、そこで1993年~2005年の今頃までの全ての絵を描き、すぐ隣で発表するという画家としてなんとも恵まれた贅沢な時代を過ごさせていただいた。アトリエ、カフェ、雑貨店・・・全てのオーナーであったTさんが、昨日1月15日23時に亡くなった、という知らせが今朝、東京の画室に届いた。日曜日の犬の散歩中の不慮の事故だったとのことだ・・・ああ。
大地震のあの間、僕たち家族は4階で揺れていて、Tさんは5階で同じく揺れていた。一度は東京へ引っ越した僕たちを、マンションの修復後、ご好意で再び同じ部屋へ迎えてくれた。家賃が滞る時も何もおっしゃらず、そんな時に絵を買ってくれて、おかげで家賃が払えたり・・・そんなこともあった。
アトリエのマンションがずいぶんと古くなり、Tさんの手を離れ、大改造工事を前にして僕は出て、2005年の今頃に東京へ移った。工事が終わり今ではすっかり装いを変えたそのマンションをこないだ確認したばかりだ。
今日は、1月17日。12年を一巡りしたことに気が懸かり、その時間を思い起こすつもりででっさんイベントを計画したが、その時代を支えてくれていた大きな存在が、今はもういないということが不思議だ。最初のでっさんさろんをしたのも、もちろんTさんのカフェだったなぁ・・・絵画教室を始めたのもTさんの発案だったなぁ・・・感謝が溢れる。
溢れながら、今日はでっさんにいそしむ。

旧アトリエ窓際1旧アトリエ窓際2

2007年01月03日

▼ 小さな奇跡 ▼

大晦日に長男(5歳)が僕の父に買ってもらった、柄のボタンを押すと先端の透明なカプセルの中で星が回転し、色とりどりに発光する仕掛けの玩具が、元旦には星が回らなくなり、光も出なくなった。

電池が切れたのかと交換しても直らない。中を開けてみたけれどよくわからない。星がモーターの軸からはずれかかっていたのでそれを直したら回転はするようになったが、光は出ない。

長男は回るようになっただけでもいいよと言って遊んでいたが、やはり光が出ないのはおかしいと思い、2日の夕方、購入した玩具店に相談しようと思い、実家の母に電話し購入時のレシートがないか調べてもらうことに。

すぐにレシートを見つけてくれた母から電話がかかり、あれこれ相談しているその最中に、わあっ!と長男が叫び、見ると突然に星が発光して色とりどりに変化していた。それまでいくらやっても光らなかったのだが、なぜ? 家族6人の意識が玩具に集中したことで、玩具がびびったのだろうか? 以来、玩具は光まくり。

奇跡01 奇跡02

2007年01月01日

▼ 新神戸~滝の茶屋 ▼

深夜帰宅後興奮して妻になにやらしゃべっていたがいつのまにか眠り遅い朝を迎える。若い友人からは見たばかりのすばらしい初日の出画像が送られてくる。キレイ。外に出てみるととても元旦とは思えない温かな青空。

滝の茶屋の実家へ。昼食を両親・家族とわいわい、後、帰路。途中、話題の生田神社へ初詣に参りたかったが、上空から見ると参道に雲霞のごとく群集が溢れ出ており、とても無理と判断し帰宅。

風見鶏

滝の茶屋

▼ カウントダウン ▼

大晦日は前日の飲みで心身ぼわんとしてずっとアジトにこもっていたが夜にもぞもぞと外界へ、大阪城ホールへ。美術画廊ギャルリムスタシュのはからいにて、江原啓之氏の大イベント“スピリチュアル・ヴォイス~カウントダウンスペシャル”を体験、約1万人の方々とともに新しい年の幕開きを過ごした。

空中に舞う金色の紙吹雪! 江原氏の語り、歌、壮麗なステージ美術に、色色と僕自身も思いが巡る。途中休憩時の女声アナウンス「アリーナ階、ステージ階のお客様は…」が「アリーナ界、ステージ界」と聞こえなんともあの世めいた気分に浸る。

「あの世へおかえりなさい」で始まり「この世へいってらっしゃい」で終わる江原氏のメッセージに満ち溢れたショーはなんとも摩訶不思議なエンターテインメントとなっている、が、城ホールでカウントダウンとは…この先どこまで行かれるのだろう? 同時代人として興味が尽きない。

ところで「亥」という字は時を刻む時刻の刻の字とどんなつながりなのだろう? イノシシが刀剣を持って時を切り刻むのだろうか?

大阪城ホール亥

▼ 謹賀新年 ▼

2∞7年元旦

明けましておめでとうございます。本年もどんどん絵を描いて参りたいと思います、どうぞよろしくお願いします。

今日からToday's Terapikaの様式が変わりBLOG仕様になりました。昨年度は話題も画像ネタもたっくさんあったにもかかわらず日日が余りに速くめくれて逝ってしまって、Today'sの更新が追いつかず総て忘却の河へ…となってしまったのが心残りだった、ので。今年からは短くても毎日なにか記憶を残せるようにやってみたいと思います。

「亥」…一巡り前、1994年の今日、僕は年明けに東京への引越しを控え荷造りに明け暮れながらその中、毎年の慣わしで一宮神社へ大祓いの儀式に行きました。そこで宮司が「亥年はものごとが動く年です」とおっしゃったのが印象に残りましたが、まさか大地が大きく動くとは思いませんでした。あれから一巡り… 今年は色色記憶を新しくして、僕自身を動かして行きたいとも思っています。

寿宝船

2006年12月31日大晦日のToday's Terapikaはこちら。