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2015年06月01日

▼ 朝日新聞文芸時評2015年5月 ▼

加藤秀行サバイブ

朝日新聞の毎月最終の水曜日朝刊に掲載される片山杜秀さんによる文芸時評に、毎回カットを描かせて頂いています。この文芸時評とのお付き合いは松浦寿輝さんが担当された2012年4月からですから、ながいおつきあいになって来ました。毎月4〜5冊の文芸誌を読み込み、片山さんを中心とする勉強会に参加し、その月で取り上げる文芸作品と、方針が決まります。本の装画、また文芸誌などである作品のために描く挿絵ともまた違い、いくつかの作品をある視点から批評するテキストに対しての絵を描くことになります。取り上げられるのはその月に文芸誌に掲載されたり、発刊されたりした真新しい作品が中心となり、テキストはその時期時機のLIVE感が迸ることとなるので、僕もライヴ感において同期した絵を、伴走しつつ描きたいと思ってのぞみます。この5月は文學界新人賞を受賞された加藤秀行氏作「サバイブ」を中心にこんな絵が描けました。毎回、自分一人からでは絶対に思い付かないような絵が描けて、とても愉しいです。