▼ 結城座公演「注文の多い料理店」チケット絶賛発売中 ▼
2006年、初めて結城座さんと御一緒させていただいた記念すべき作品「宮沢賢治の写し絵劇場/注文の多い料理店〜写し絵と人形の響宴〜」が、新装版で東京新宿=全労済ホール/スペース・ゼロで上演されます。結城座の創立は1635年=寛永十二年!!380年の歴史を誇る江戸糸あやつり人形の劇団です。初めてうかがった結城座の稽古場の人形部屋に足を踏み入れるとひたっとした冷たい気配にぞくっとしたことをいまも思い出します。今は亡き山元清多さんの懐の深さ優しさ芝居作りの妙技に甘えて初めてながら思う存分描かせていただきました。写し絵とは結城座に伝わる今のスライドプロジェクターのような映像技術を用いた芸能で、ガラス板に描いた絵を投影しながら演じます。十二代目結城孫三郎さん、結城千恵さんを筆頭に結城座の座員の皆さんが人形と映像を幾重にも操り台詞を語り唄い芝居を紡ぐ様はまさに魔術の様で、不思議な夢の中そのもので絵師・人形デザインとして深く関わった僕自身、くらくらしてしまいます。めったにない機会ですので、初めての方も初演を御覧くださった方も是非、お見逃し無く! そうそう初演の際には後半の「注文の多い料理店」のみ寺門画でしたが、一昨年機会を得、前半部分の写し絵も全て新しく描かせていただきました。今回は全編寺門写し絵による新装版での上演となります。どうぞおたのしみに!