« 2012年09月 | Today's Terapika トップ | 2012年11月 »

2012年10月27日

▼ 寺門孝之新作絵画展 “太陽SUN” ▼

太陽SUN dm front

寺門孝之のホームベース、大阪・心斎橋=美術画廊ギャルリ・ムスタシュにおきまして、秋の新作絵画展がまもなく開催されます。昨年12月、同じくギャルリ・ムスタシュにて開催の“GOLDEN PRAYER”、今夏新宿伊勢丹での“GOLDEN PRAYER”と、金色の天使を追いかけてきましたが、その先には金色の太陽がさんさんと照って、この世を照らしていました。この地上世界の全ての力の源、太陽=SUN、おてんと様に想いを向けつつ描いた新作を中心とした展覧会です。もちろん、多彩な天使も続々登場です。どうぞ皆様、絵のひなたぼっこにいらしてください。

初日11月1日(木曜日)夕刻より、ゆるゆるとレセプションパーティもささやかに催します。どなたでも御参加いただけますので、お気軽におこしください。秋の夜長、おひさんを想いながら、愉しいひと時を御一緒しましょう。

寺門孝之新作絵画展“太陽SUN”
2012年11月1日(木)~11月30日(金) 毎週月曜日休廊・御注意ください
正午から午後七時半まで開廊
初日夕刻より画家を囲んでささやかなレセプションパーティを催します。入場無料。

美術画廊ギャルリ・ムスタシュ
大阪市中央区東心斎橋1-15-27 白水社ビル1F
06-6253-0440
http://www.galerie-moustache.com

太陽SUN DM back
DMデザインは伊勢丹“GOLDEN PRAYER”にひきつづき田原知世さんです。

2012年10月23日

▼  [イラストレーションの現場から] 本日初日!続報 ▼

illustration FILE EXHIBITION  [イラストレーションの現場から] 展、午前中に無事搬入を済ませました。とても面白い展示となっています。
夕方18時~20時くらいまでレセプションパーティをしています。どうぞお気軽にお立ち寄りください!

こんな絵も描きました。この季節になるとGAGA様を描きたくなります。

GAGA

めずらしくこんな方も描いてみました。
angela

10月23日(火)より、28日(日)まで。
11:00~19:00開廊。最終日は18:00まで。
場所は、タンバリンギャラリー
150-0001 東京都渋谷区神宮前2-三-24
03-5770-2331
http://tambourin-gallery.com/

▼ illustration FILE EXHIBITION [イラストレーションの現場から] 本日初日! ▼

イラストレーションファイル2012下巻表紙

2012年度のイラストレーションファイル・下巻の表紙画を描かせていただいたことは春先にここでもお知らせしましたが、このたび、タンバリンギャラリー、イラストレーションファイル編集部の御厚意で、上巻担当の飯田淳さん、キャラクターファイル担当の上田三根子さん、ファッションイラストレーションファイル担当の緒方環さんと四人展を開催させていただきます。企画と構成は全てのファイルのADである大久保裕文さん(Better Days)。
サブタイトルは、 [イラストレーションの現場から] 。
各メンバーが作品のみならず、自分の画室から画材など現物も持ち寄って展示します。制作現場の気配が、少しでも伝わるとよいのですが。
もちろん、ファイル表紙と、扉絵の原画を展示。他に、この展示のために新作を描きました。書籍などの販売もいたします。
本日10月23日(火)より、28日(日)まで。
11:00~19:00開廊。最終日は18:00まで。
場所は、タンバリンギャラリー
150-0001 東京都渋谷区神宮前2-三-24
03-5770-2331
http://tambourin-gallery.com/
皆さんは展示完了ですが、僕が展示日に黒部へ行っていたため、実は僕のみ、搬入が本日11:00~になります。すみません!!

本日夕刻よりレセプションパーティであう。皆様どうぞおこしください!

http://tambourin-gallery.com/tg/2012/10/post-91.html

ILLUSTRATIONFILEEXHIBITIONDM

2012年10月16日

▼ 結城座アトリエにて終日種板着彩作業 ▼

今日は午前中から結城座へ赴き、新作種板100枚弱の着彩作業をした。6年ぶりの作業だったが、まだ身体が憶えていてくれたのか、始めてみるとやけにスムーズに筆が進み、思いのほか早く作業が完了してしまった。塗料のエナメルはフランスのと日本のとがあり、やや質感が異なる。また各色によってそれぞれ粘度や、滲み具合に個性がある。これはどんな絵具でも同じことだが、作業してるうちにどんどん色の個性がわかって、使い分けるのが面白い。「写し絵」の醍醐味は、データからのプロジェクションと違って「物(ブツ)」光を突き刺して、幕へ使い手の思いでもって強く映し込むことで、僕は種板(o.3mm厚)の両面にこってりとエナメルを盛り上げるのが好みだ。そうすると映し手の動き、焦点の送りにより、一枚の種板から無限の絵を迸らせることができるからだ。人形遣いである映し手が投影機「風呂」を抱え、縦横に動きながら光の絵を操る様はには惚れ惚れするのだ。一辺5cmにも満たない小さなガラス絵は、映し手と一体になり闇の中でまさに生きモノとなる。ああ本番が楽しみでならない。

結城座アトリエにて、着彩前
着彩前。ガラス板に各絵柄のスミ部分を既に焼き付けてもらってある。

着々と着彩
着々と着彩が進む。

作業中です
作業中です。

完了
昼前から始めて日が暮れるまでに完了。あとは明日の稽古を見てから仕上げ作業。
調子良く作業は完了したが、よほど集中してたのか、アセトンにやられたのか帰り道・帰宅後、呆けてしまい失敗ばかり… 意識の溶暗。おやすみなさい・・・

結城座富山北海道ツアー詳細は以下から
http://www.youkiza.jp/news/2012tour.html

2012年10月15日

▼ 結城座『注文の多い料理店』寺門孝之写し絵追加100枚新装版 黒部・北海道ツアー ▼

結城座「注文の多い料理店」のためのイメージ画2006
結城座「注文の多い料理店」のためのイメージ画(2006)

あれは2006年。御縁あって結城座から依頼を受け、糸あやつり人形結城座 宮沢賢治生誕110年記念公演『マジックランタン~注文の多い料理店』の写し絵師を仰せつかった。結城座とは江戸時代の旗揚げから今年で378年になる!!糸あやつり人形の劇団で、座長の結城孫三郎さんは十二代目に当たる。「写し絵」とは、結城座が江戸後期から伝える映像芸能で、「風呂」と呼ばれるスライド映写機のような装置に、「種板」と呼ばれる薄いガラス板にエナメル塗料で彩色した絵を差し入れ、それを薄膜に投影しながら劇をする。当時の僕にとっては全く未知の、新しい冒険だった。

台本・演出は山元清多さん。黒テントの作・演出家であり、「ムー一族」はじめ数々のテレビドラマや映画の脚本家・演出家としても大活躍の芸能世界の重鎮、皆から「ゲンさん」と呼ばれている。
結城座の写し絵は江戸末期から大正期あたりまでは寄席芸や舟遊びの出し物として大人気だったそうだが、関東大震災及び東京空襲により器材や資料が焼失、戦後はほとんど忘れ去られていたところを十二代目さんが中心となって古い資料などから風呂を再現し、光源を電燈にするなど現代に通用する強い映像芸として工夫を重ねて来た。この『マジックランタン~注文の多い料理店』が写し絵を大々的に取り上げる初めての試みということだった。なので演出の山元さんにとっても手探りの作業の積み重ねでたいへん御苦労されたことと想う。さらに出し物が宮沢賢治の「注文の多い料理店」という誰もが知っている大ネタで、賢治のお膝元岩手で初演というなかなかプレッシャーの大きい仕事だった。エナメル塗料の溶剤がトルエンだったか?(いやちがった、アセトンやった。)匂いもきつく作業を続けると強烈な酔いと頭痛を催したいへんだった。連日連夜絵付けをして150枚くらい描いた。

2006年制作の種板の一枚
2006年制作の種板の一枚、山猫

それらが結城座の人形遣いの皆さんの手に係り、闇の中の幕に大きく映し出されると、その色の強さ妖しさにうっとりとなり、僕は「写し絵」に完全に魅了されてしまったのだった。そして、もちろん十二代目結城孫三郎さんはじめ結城座の皆さんの不思議なたたずまいと、魔術のような人形操りの技芸にくらくらした。通った結城座の稽古場の奥にずらりと吊り下がる数々の人形の醸す気配に冷やりともした。

かしら、制作中
制作中の注文の多い料理店の主人公二人の頭(2006年)

主人公の、山猫軒で散々な目に合う都会からやって来た二人の紳士の人形のデザインもさせていただいた。人形作家志望であった僕にとっては、極めて重要な経験となった。初演に立ち会うために訪れた岩手で、あちこちに連れて行ってくださり、黒テントのエピソードを沢山話してくださった山元さんの渋くカッコイイ横顔と銀色の人懐っこい瞳が忘れられない。

この出し物は二部構成となっており、僕は第二部の「注文の多い料理店」の写し絵と人形を担当したわけだが、このたび、第一部についても全面的に僕の絵にしたいと結城座さんから依頼を受け、再び100枚近くの写し絵を目下制作中、明日明後日で最後の仕上げをする段階だ。山元清多さんは、二年前に賢治側へ発ってしまわれたので、写し絵の映し方の流れや配置などについてもお手伝いさせていただいている。というか、そのときだけはゲンさんの依り代に成れたら、と思っている。

新しいバージョンでの第一部を含む『注文の多い料理店』は10月21日、富山県黒部市で初演、11月下旬に北海道3ヶ所を回ります。僕も黒部と、北海道の初回のみ、結城座にくっついて参ります。お近くの方、ぜひ御覧ください。結城座でしか観られない、美しく、妖しく、可笑しな宮沢賢治世界が繰り広げられます。

結城座富山北海道ツアー詳細は以下から
http://www.youkiza.jp/news/2012tour.html

結城座『注文の多い料理店』御案内映像が以下youtubeで御覧頂けます。
http://www.youtube.com/watch?v=SNRzuk-uito

結城座ホームページは以下から
http://www.youkiza.jp/

2006年12月、東京公演のチラシです。
2006年東京公演のチラシ


2012年10月10日

▼ 10/08 ライヴペインティングwith高本一郎さん レポート ▼

あれはいつのことだったけかなぁ~と思ったら、昨日のことやった。全てが激しく通り去って過ぎて行くので、記憶のまだあるうちにレポートを。
昨日のIDC大塚家具大阪南港ショールーム内で行なわれた、リュート奏者=高本一郎さんとご一緒させていただいたライヴペインティング、ちょっと神戸や心斎橋からは離れた場所での開催だったので、はたして誰か来てくれるかな~という心配もぶっとび、三時前からどんどん集まってくださり、用意した席はあっという間にいっぱいに。前回同様、高本さんとは全く前打ち合わせなく、いきなりスタート。あ、できたかなと気付いたら一時間半以上が経っていた。途中お互い休憩なしの一直線な止まらない演奏とお絵描きでした。そして辿り着いた先には、いつもとは随分と様相の違った絵が立っていました。

会場
会場には作品を展示いただいてました。

blanc screen
マダム・ムスタシュの紹介で二人がそろい、目の前に空白のスクリーン。

早速爆発
いきなり爆発して

tokiori tatitukusu
時折、立ち尽くして

green sleeves
グリーンスリーブスのメロディと同時にグリーンの色面が現れる。もちろん打ち合わせは無く。

太陽の出現
太陽が出現

taiyo shutugenn 02
後で高本さん曰く、このあたりでぐっと深いところへ…

二人に分かれる
最初ひとりの太陽顔の天使?はやがて二人に分かれる。この日の特徴は一人が二人へ、二人が一人へ、を何度か繰り返した。ストーリー展開が強く感じられた。もちろん自分でも予想できずに。

最後にまたひとりに
最後はまた一人に。

finish
サインを描き終え、終了。

after1
かと思ったらまた描きたくなって続行…

after2finish
画面をかりかり引っ掻いて、で、完成!!

finish2shot
二人の記念写真。

なんか今回はぐっと熱い感情が僕を通して行き来していたような感覚で、キイとなるモティフはハートだった。途中、大きな真っ赤なハートを描こうと赤いチューブを絞った途端チューブから絵具がゲボッと暴発して、赤い絵具が顔に飛び散った、そこが僕にとってはピーク。描き始めてすぐに第一のピークがあり、絵が完成してしまったので、その後は何度も壊しては先へ進んだ。一人なのか二人なのか決まらず、きっとそのどちらでもあるのだな、などと想いながらのdeepな旅でした。終了後、城崎へ向けて発つと言う高本さんをひきとめて慌てて乾杯! さくさく3杯生呑み干して、高本さんは城崎へ。僕はふらふら一路神戸へ。高本さん、また近いうちに! 魔性のリュートに多謝!!

2012年10月07日

▼ 芸工祭寺門ゼミ展示 明日10・8は南港でライヴペインティングwith高本一郎さん ▼

僕が勤める神戸芸術工科大学では毎年この時期に芸工祭といって学園祭を開催します。僕の所属するビジュアルデザイン学科ではその間、学科棟を使って各ゼミごとに最新の成果を発表する展示をします。寺門ゼミでも恒例の3年生による新作展を開催中です。会場は、ビジュアルデザイン学科棟2Fラウンジスペースです。写真は昨日の展示作業中の携帯スナップ。ゼミというと少人数のアットホームな構成を思われるかもしれませんが、寺門ゼミは毎年一学年につき20名以上のメンバーがいて、3・4年と大学院生、聴講生を合わせると50名くらいになってしまいます。今年は24名の3年生が主にこの夏休みに描いたばかりの最新作を展示しています。まだゼミに入って半年ですが、既になにかを見つけ始めた力強い絵が揃いました。どうぞ覗いてみてください。 

寺門ゼミ展示中1寺門ゼミ展示中2寺門ゼミ展示中3寺門ゼミ展示中4

そして明日はいよいよライヴペインティングです。場所は大阪南港の大塚家具ショールームにて。御一緒くださるのは、リュート奏者の高本一郎さん。ちょうど一年前くらい、ギャルリムスタシュ画廊内でのライヴペインティングで御一緒したのが最初ですが、喩えようのない独特の美しさのリュートの響きとともに、彼の存在ソノモノがなんとも頼もしい。さて今回はどのような絵が降りてくることになるでしょう。どうぞ御立会いください!

高本さんと
写真は昨年のライヴ終了後のツーショット。

昨年の高本一郎さんとのライヴペインティングのレポートは以下からどうぞ。
http://www.terapika.com/files/todaysterapika_files/2011/11/20111120live.html

IDC大塚家具南港ショールーム開設15周年記念
IDC アートウィーク
 
寺門孝之 特別展覧会

同時開催 吉岡和子展
     オゴンバイラ展

2012年 9月29日(土)~10月8日(月・祝)
正午より午後7時まで 会期中無休

会場:IDC大塚家具大阪南港ショールーム 8階特設ギャラリー
   大阪市住之江区南港北2-1-10 ATC ITM棟内
   06-6612-4321

企画協力 美術画廊ギャルリ・ムスタシュ

10月8日(月・祝) 午後3時~

ライヴペインティング&トークサロン開催(入場無料)

リュート演奏 高本一郎

(ご来場の皆さまには寺門先生のポストカードキット進呈)

http://www.idc-otsuka.jp/showroom/osaka/osaka.html

高本一郎さんのhpは以下から
http://ichiroluth.exblog.jp/

idc_dm_soto
idc_dm_uchi


2012年10月04日

▼ 天使の日 ▼

10月4日、今日、天使の日だって?(苦微笑)
新しい天使を描いて発表したかったんですけど、仕事がいっぱいで描けなかったので、先日の「針の穴・Mein FAUST」の展示部門に出していたエンゼル達を一挙公開致します! 歓びますように 愉しみますように 絵と光 てらぴか拝

円窓の天使MEIN FAUST (愛のみぞ愛するものを)
円窓の天使MEIN FAUST (愛のみぞ愛するものを)

petit golden circle flora Mein Faust(愛のみぞ愛するものを)petit golden circle flora Mein Faust(春よ萌えいでよ)
petit golden circle flora Mein Faust(愛のみぞ愛するものを)
petit golden circle flora Mein Faust(春よ萌えいでよ)

petit flora angel circle Mein Faust(愛の炎よ澄める方へ)petit flora angel circle Mein Faust(魂よ息づけ)
petit flora angel circle Mein Faust(愛の炎よ澄める方へ)
petit flora angel circle Mein Faust(魂よ息づけ)

2012年10月02日

▼ A TRIBUTE TO PENGUIN CAFE @Coolie's Creek(白金高輪) ▼

penguin cafe 2012 TOKYO

この秋、連続してお世話になる外苑前・キラー通りのタンバリンギャラリーの高橋キンタローさんに誘っていただき、まずは“Tambourin Gallery presents A TRIBUTE TO PENGUIN CAFE”という展覧会に参加させていただいている。1970年代半ばにSimon Jeffesが中心となって誕生したPenguin Cafe Orchestraの音楽と、ペンギンとペンギン頭の人間が描かれた不思議なジャケットはたちまち僕を虜にし、最初のアルバム「MUSIC FROM THE PENGUIN CAFE」は発売当初からの大の愛聴盤で、LPからCDに持ち替えた今もしょっちゅう画室で静かに鳴っている。なぜか当時はペンギンがクールで、メディアのそちこちにペンギンが登場していた。1981年の「PENGUIN CAFE ORCHESTRA」も好きだが、いちばんはこの1stの方だ。そして1stの中でいちばんのお気に入りは9曲目に当たる“THE SOUND OF SOMEONE YOU LOVE WHO’S GOING AWAY AND IT DOESN’T MATTER”というタイトルも演奏時間もここちよく長いギターを中心とした楽曲だ。
親しい友人が所属していたことから当時、早稲田大学の劇研関連の芝居をかなり頻繁に観ていた。なかでもその斬新な若々しい演出で頭角を現して来ていた第三舞台の公演は特に楽しみだった。とても光って見える特別な役者がいたのだった。濃い個性の凄い役者が次々と登場する当時の第三舞台の中で彼は他の誰とも似ていなくて、その頃の小劇場では見たことの無いニュアンスがあった。ナイーブで鋭くて、手足が細長くて、華奢で、透明で、顔が小さくて、冷たくて、切実だった。そんな彼が舞台でふっと踊りだすと、切なくてぞっとしたものだった。彼の出ていたどれかの芝居で、劇が中断して、幕間のような時間がおとずれる。その役者は、ふっとそれまで演じていた役を降りて、舞台のパイプ椅子かなにかに腰掛けて煙草をふかす。目の前の観客に「どこから来ました?」なんて問いかけたりしながら、煙草一本分の時間、観客の目前で悠々と休憩して魅せた。その時に流れたのが、この“THE SOUND OF SOMEONE YOU LOVE WHO’S GOING AWAY AND IT DOESN’T MATTER”だった。それがどんな筋書きの芝居だったか、タイトルさえ忘れてしまったが、大笑いしながらもずっと緊張を強いられるスピードのある劇の合い間にふと、湧き水のように静かに溢れ出したPENGUIN CAFEの音楽と、煙草一本分のその役者の風情が、いまでも忘れられないでいる。その後まもなく彼はオートバイの事故で早逝してしまい、僕は第三舞台の劇を観にいかなくなった。PENGUIN CAFEのSimon Jeffesも1997年に48才で亡くなった。いまは息子が後をついでPENGUIN CAFE ORCHESTRAはつづいているとのこと、素晴らしいことだ。ずいぶんと時間を経て今、PENGUIN CAFEへ絵を描く機会がやってきたことに感謝しています。ぜひ、覗きにいらしてください。参加者皆の、なにかしら想いが詰まった展覧会になっていることでしょう。10月…PENGUIN CAFE ORCHESTRAの奏でる音楽にはうってつけの10月。

+++++++++++++++++
タンバリンズ・ギャラリー Presents 【A TRIBUTE TO PENGUIN CAFE】

2012年10月1日(月)~11月3日(土)

ペンギン・カフェ・オーケストラの来日にあたって各界のビジュアル・アーティストがジャンルを超えて緊急参集。
アーティストたちの「ペンギン・カフェ トリビュート」展が「Coolie's Creek」にて、開催されます。

Artists/姉川たく、新井夏希、安斎肇、飯田淳、井口真吾、伊藤桂司、石田昌隆、影山徹、川上尚見、
河村康輔、北村佳奈、黒田潔、サイトウユウスケ、佐藤直樹(ASYL)、ジョージ安藤、白根ゆたんぽ、
信藤三雄、鈴木直之(Tycoon Graphics)、高橋キンタロー、寺門孝之、寺田克也、中山ダイスケ、永井博、
那須慶子、坂東慶一、氷見こずえ、ヒロ杉山、真舘嘉浩、三浦憲治、水野健一郎、ミック・イタヤ、
宮師雄一(Tycoon Graphics)、矢吹申彦、山本ムーグ

会場:Coolie's Creek
〒108-0078 東京都港区白金1-2-6
tel/03-6459-3313 fax/03-6459-3314

http://cooliescreek.jugem.jp/
営業時間:月~金 LUNCH 11:30~14:30 ( FOOD L.O. )
土 BLUNCH 12:00~15:00(FOOD L.O.)
月~金 DINNER 18:00~23:00 (FOOD L.O.)
土 DINNER 17:30~23:00(FOOD L.O.)
23:30 ( DRINKL.O.) 24:00(CLOSE)
定休日:日曜日

※レストラン・バーですのでドリンクまたはフードを要オーダー。

http://tambourin-gallery.com/tg/2012/09/a-tribute-to-penguin-cafe.html
フライヤー