▼ BEAD ART SHOW YOKOHAMA でのライヴペインティング ▼
神戸での予定を終えて横浜へ。
お昼過ぎに着いた横浜港の景色は白く霧にかすんで薄墨の世界。
目ざす大さん橋ホールは、今回初めて行ったのだが横浜港の大さん橋の突端にあって、窓のすぐむこうから海は国の外へ開かれていて、気持ちが清清するような場所だった。港には豪華客船の飛鳥Ⅱが停泊していて、フェリーニの映画のようだった。
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絵を描き始めようと色鉛筆の束を握り締めると、ボーゥッ!!と大きな霧笛が響き、間もなく、白いカンバスの向こうの窓いっぱいに先ほどの飛鳥Ⅱの大きな船体が。白い客船は、白い霧の向こうへ、国の向こうへと悠々と出て行ってしまった。もくもくと灰色の煙を白い空に吐き溶かしながら。
さあ、あとは絵を描くばかりだった。
いつもライヴペインティングをするときには、強力な音楽家の奏でる強烈な音楽がこれまで僕の絵を導いてくれてきたのだけれど、今回はひとりぼっち。だいじょぶかな、とすこし不安があったが、始めてみるとすぐに狂気はやってきてF50の白いカンバスはどんどん色の染みが重なっていった。
そして今回は、やはり「ビーズ」とのコラボレーションだったのだった。ある程度カンバスに色が着いて、構図が定まってきた後、主催者の宮本氏と一緒にビーズアートショーに出店している各ブースを回って絵に貼り付けるビーズの暴れ買い。それらをふんだんに画面にぶちまけて、気がつくと今まで描いたことの無かった真新しいビーズの天使が出来上がった。
その間、ぢっと絵の進行を見詰めてくださっていた、ビーズ関係の皆さん、御来場の皆さん、ありがとうございました。
終了後は宮本さん御夫妻と、彼のビーズ仲間の方達に混ぜてもらって中華街で円卓を囲む。早くも来年のBEAD ART SHOWでのライヴのことに話が弾んでいった。来年は神戸で、となるかも。