▼ 再度 彩雲・・・天使の雲筆さばき ▼
9月28日、夏秋草図に再会したくて姫路市立美術館へ酒井抱一展を観に行く。
この抱一の夏秋草図については、戸田ツトムさん編集の雑誌「graphic/design」の2号に掲載の、芦野公昭氏の語りの中で衝撃的な仮説が提出されていて、このアイディアを前提とすると、俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一、鈴木其一の風神雷神図をはじめとする絵の系譜に封じられた「何が絵を描かせるのか」について深々と想い巡らされることとなる。
で、深々と巡らされて表へ出て空を見上げたら、そこに、彩雲がうごめいて寂光を滲ませていた。
姫路に被さる高い空に天使達が雲筆を振るい、仕上げに銀色のジェット機がまっすぐに線を引いて行った。思い切りどこかへ行ってしまいたくなる。