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2009年09月30日

▼ 秋の新作展<光線>@ギャルリムスタシュ(心斎橋) ▼

光線DM表光線DM裏
寺門孝之 秋の新作絵画展
<光線>
会期:2009年10月2日(金)~11月3日(火)
開廊時間:正午より午後7時まで
休廊日:毎週火曜日 但し11/3は開廊
*オープニングレセプション:10月2日(金)午後6時半~(相生楼 花伝サロン協賛)

美術画廊ギャルリ・ムスタシュ
〒542-0083 大阪市中央区東心斎橋1-15-27 白水社ビル1F
06-6253-0440
http://www.galerie-moustache.com
*心斎橋大丸より徒歩2分、大きな楠が目印のビルです。

壮麗な筆致、清冽な色彩、美的でユーモラス
そして、この上なく優しい絵。
テラカドタカユキ、秋の新作絵画展<光線>
皆様のお出ましを心よりお待ち申し上げております。
愉快で光あふるる秋の午後を一緒に過ごしませんか? 美術画廊ギャルリムスタシュ

恒例の秋のムスタシュでの展覧会、今回はこの夏に開催され好評を博しました寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREEの一周年記念展<光線>の出品作と、最新作、話題作を集めての展示です。沖縄でのライヴペインティンで画想を得、早速描いた最新作も含めて御覧頂きます。初日18:30~のレセプション、翌10月3日の13:00~17:30は在廊予定です。ギャルリ・ムスタシュでお会いしましょう~  寺門孝之

2009年09月26日

▼ “あまうり天女の宴“~切なく愉快な音の方舟(2)宴の中 ▼

オープニングアクトは、この宴の音響音像をデザインされる上原キコウさん率いる、沖縄エクスペリメンタルオーケストラ。舞台では大きな風鈴?(チューブラベル)を2台の扇風機が風で奏で始める。笑。メンバーはラキタさん、水の入ったワイングラスの縁をマイクの前で一心不乱に擦って超音波めいた音を発しつづける。後からもう一人の音響スタッフのドンさんも登場、かたちの違うグラスを擦り始める。グラス音波の二重奏+扇風機の奏でる巨大風鈴。愉快愉快! 僕は心の底で大笑いして聴いていたが、お客さんは皆神妙な面持ちで耳を立てて聴感覚を研ぎ澄ませている。25分!の演奏が終了した頃には皆、次元移動を完了(笑)。キコウさん曰く、最初に僕の天使の絵達を見て、すぐにこのオーケストラを思いつかれたそうだ。「これは寺門さんの絵から聴こえた音なんです」
僕はびっくりした。なぜなら、それは本当に僕が日々絵を描いている等々力の画室に響いている音だからだ。画室の窓ぎわの天井から随分前に姫路出身の若い友人から贈られた明珍火箸の風鈴が吊るされていて、風の吹くたびなんともいえぬ宇宙的な響を画室に添えてくれている。また、グラスを擦って聴こえてくる超音波めいた響は、真夜中に絵を描きながら僕の耳奥に鳴って来る音にそっくりなのだ。どうしてキコウさんはそれを知っているのだろう? 「絵からその音が鳴ってるのを聴いたんです」・・・上原キコウ=畏るべし音響の鬼才である。

その後、つづけて三枝氏と僕のトーク。最初みんな耳が研ぎ澄まされすぎてるようで、しーんとして緊張感があったが、三枝さんのやわらかな言霊と僕の間の抜けた応答で徐々にそれはほどけていった。三枝さんとの出会いや、共作のエピソードなどを開陳しながら、その時点では気付いていなかった「沖縄」というファクターが実に当初から強く二人を結び付けていたことに気付かされる。ああ、やっぱり今回から、今日からなにか始まるんだなあ、など思う。途中からはさちほさんにも参加していただき、今回の縁についてお話しいただいた。さちほさんは町田康さんと親しく、先の6月に町田さん宅にたくさん飾っていただいている僕の絵を見てくださっていたそうで、沖縄に帰るとすぐに今回の共演の打診が三枝さんからあったとのこと。まえぶれ。前触れ。大学などではよくしゃべっている、「絵」は「えっ」である、という話をすると、沖縄では「えっ」という言葉を盛んに、あらゆるシチュエーションで使うのだという。やはり沖縄は「絵」に満ちているのだ、という結論を得てトークを終えた。

10分間の休憩の間に僕は急いで作業着に着替え。これは10数年来、ライヴペインティングの際に着ている衣装で、すっかり絵の具まみれだ。着替え終えると、いよいよ、観音楽が始まった。出出しの音に耳を澄ませ、僕は舞台でうずくまる・・・さてここからが肝心のライヴペインティングなのだが、実はすっかり記憶が途絶えている。さいわい、描き進める途中で何度かデジカメのシャッターを押したので、順を追って写真を掲示します。
描き始めはこんな感じ
憶えているのは、最初の2曲くらい、とても切ない、悲しい感情がかたまりとなって飛び込んできたこと。さちほさんがライアを置いて「ハレルヤ」を歌い始めたら、人、女性のフォルムが出たこと。

女の人のフォルムが出た
それは踊っているような姿なのだが、ふっと気付くと舞台で女の人が本当にフラダンスしていた。

半月のボートのような形が出る
それからこれは不思議なことだけれど、描き始めからずっと僕が絵を進めるたびに「をを~」とか「すごいすごい」とかの声援の重なりが音楽の向こうに聞こえて、何度も振り返ったがそれは見えないモノからの声のようであった。うがいをしながらしゃべるようなコロコロとした、しゃがれた甲高い明るい声たちだった。
そんなこんなで、音楽が止んだ時にはこんな絵になっていた。
完成
アップ

そして出演の皆さんと、仕掛け人である三枝さんと記念写真。左から、キコウさん、三枝さん、僕、さちほさん、ラキタさん、シカボンさん。
記念写真

宴は愉しくも切なく、切なくも愉快で、あっという間に終わってしまった。外に出ると、まだ真半分の月が出ていた。こんなに愉しくても、この世のことは全体の半分、だよ、と半月が言っていた。

▼ “あまうり天女の宴“~切なく愉快な音の方舟(1)宴まで ▼

ホテルの窓のカーテンを通してもそこなわれない強い光線が枕の上の僕の目玉をむりやり覚まさせた。起きよう、いよいよ今夜、天女の宴だ。オフィスユニゾンのテルヤさんのお迎えまでまだ時間があるので、市場通りへ出掛けてみた。真夏のように、どーんと青空が抜けて、入道雲があちこちで沸き起こっている。暑さに汗。市場を覗き、てくてく商店街を歩き回り、アーケードが開けた先の小さな店で朝食にてびちそば(豚足ののった沖縄そば)を。後、迷路のような小道を気まぐれにつなぎつなぎ歩いているとテルヤさんから連絡が。待ち合わせ時刻を僕が勘違いしていることが判明、慌ててホテルへ戻る。30分僕の記憶にディレイが・・・。すみませんすみませんと彼女の車に乗せてもらい一路、宜野湾市へ。

展示風景1
カフェユニゾン到着。ここちよい光の中、絵達がしずかに整列していた。昼食にモロヘイヤカレー頂く、壮絶においしかった。テルヤさんとさっくり打ち合わせのあと、ゆったりとカフェの空間に浸る。時折、戦闘機の爆音が時空を引き裂く。しばらくして三枝さんがみえて、近くの普天間の町もおもしろいですよ、と教えてくれた。リハーサルまでまだまだ時間があるので散歩に出掛けることにした。

カフェの横の空き地
カフェの一歩外は、溢れかえる光線が痛いくらい。一気に全身から汗が噴出した。無理だな、戻ろうかなと思いつつ歩いていると、「普天間洞穴」という文字が目に入り気持ちが引っ張られた。ふっと気付くと、僕は巫女さんに導かれて暗い洞穴へと入っていっていた。下からも上からもそびえる鍾乳石は表面が白くつややかでなまめかしくも若若しく、乙女のような印象だ。「絵をください」と拝んだ。

半月
洞窟を後にすると、僕は清清しい気持ちになり、すたすたと普天間の町を歩いていた。青空に、今日は半月が浮かんでいる。真半分の月だ。車道を車は時折通るが、歩道に人はほとんど見かけない。暑くて、この時間は皆身を潜めているのかな。この後の宴で出会う方達を描きたくなるかもしれないので、どこかで画用紙かスケッチブックを購入したいなと思って歩いていると、コクヨの大きな文字が目に。文房具店発見、様々な文具などが揃っているようだが、はるか以前から時が止まったような不思議な感覚がした。親父さんにスケッチブックはありますか?と訊く。 画用紙を80枚くらい綴じたものがあり700円で購入。レシートをお願いすると「いやあ、レシートはでないなあ、これ古いから」と親父さん言ってレジスターを見せてくれた。ドル用のものだそうだ。そういえば700.00と数字が出ている。前はレシートを打ち出せたそうだが、故障しても直す部品がもはや無く、処分しようかと思ったそうだが、みんながこれは貴重だからといって止めるので使い続けているとのこと。700ドルで画用紙帳を買った気分で通りへ出ると、さらに日の光が強まり辺り全体が銀色に光っていた。どこを見てもがしっと構図が決まり絵のようなので、デジカメのシャッターをむやみやたらと押した。歩道の日陰に夢のような小ささのおばあがふたり楽しそうに立ち話しているのが写っていた。
普天間夢のおばあ

そうこうしているとテルヤさんから、今どこですか? と電話が入り、すみませんすみません間もなく戻ります。先ほどの文具店のドルのレジスターを写真に写したくなり、もう一度行ってみたら、シャッターが降りていた。16:00。700ドルで画用紙も売れたし、今日は店仕舞というところか。

カフェに戻り、スタッフの方々がてきぱきとライヴペインティングの準備をしてくださり、F120カンバスをヨコイチに設置。この空白に、あと何時間後には絵が降りている、はず。新神戸アジトから送った段ボール箱一杯分の絵の具を適当に分類して並べておく。描く段取りなどは全く計画をしていない。とにかく、音が始まるその瞬間まではなにも考えないつもりだ。
空白のカンバス

17:30くらいになって、出演の皆さんが全員揃う。初めて会う方ばかりだ。そのままさちほさんを中心に音楽のリハーサルへ。おや? レナード・コーエンのハレルヤのフレーズが聞こえるが、演るのかな? うれしいな。 リハーサル中の3方をでっさん。パーカッションやウクレレのシカボンさん、ライア(シュタイナーが考案した竪琴)と歌声=小嶋さちほさん、さちほさんと故どんとさんの長男=ギターと三線のラキタさん。
リハーサル中さちほさん達のでっさん

その後、カフェの裏手の楽屋スペースでコーヒーをいただきながら簡単な打ち合わせ、というよりは初対面の雑談を。楽曲の順番が決まる、うんうん、うまくいきそうな感じだ、描けそうだ。カフェには次々とお客さんが入場していく。さちほさんの関係の方か、美しい南国的な衣装の女性がいっぱい。さ、いよいよはじまるなあ~(以下つづく)

▼ 大学→沖縄 今夜ライヴ!! ▼

いよいよ大学、後期授業が始まりました。まずは1年生対象のイラストレーション基礎技法。恒例の自己紹介型黒板ライヴドローイング大会で参加者全員のお手並みを拝見。つづいてゼミ。客人や新入りさんも含め相変わらず大勢で。ゼミ室9303のオリジナルキャラクター「くさおさん」も決まり(byマイミク=ポテ仔さん)、今日はみんなでキャラ描き練習もしました。大学授業も僕にとっては一期一会のライヴ、お祭のようにスリリングで愉快な時間を過ごしたい。(写真は黒板ライヴと9303キャラくさおさん)
黒板ライヴドローイング9303キャラ くさおさん
ゼミ後、神戸空港から沖縄へ。那覇空港に夜遅くに着いて、カフェユニゾン主宰三枝さんが迎えに来てくださり、国際通りのホテルにCI。そのまま三枝さんとさっそくdeepな酒場でオリオンビール、+マンボウの刺身だとか山羊のにぎり!だとか・・・明日がたのしみです。僕はお昼過ぎくらいから会場のカフェユニゾンにいさせていただく予定。夜はもちろん、ライヴです、さ、お祭だよ!


“あまうり天女の宴”  寺門孝之 × 小嶋さちほ

<期日・料金>
2009. 9. 26 sat. 19:00 open / 19:30 start
予約:\1,500+1dr(80名限定)/ 当日:\2,000+1dr

<内容>
“天使の画家” と“観音楽(かんのんらく)の女神”が夢の初共演!
天女伝説の地に音魂(おとたま)、言霊(ことたま)、色珠(いろたま)が降る夜…。

● “天使の画家” として有名な寺門孝之さん。その沖縄での初個展が現在、カフェユニゾンで開催中です。これを記念して寺門さんが待望の来沖。自作についてトークします。
● また沖縄からは、亡き“どんと”のパートナーで、音魂(おとたま)瞑想法を各地で説く、小嶋さちほさんが出演。ライア(ルドルフ・シュタイナーの竪琴)による“観音楽(かんのんらく)”ライブを行います。
● さらには、さちほさんの観音楽をバックに、寺門さんがライブペインティングするという夢のような企画が実現!(寺門さんはシュタイナーブックスの本の装画を手掛けています。)
● オープニングアクトには、日本を代表するレコーディング・エンジニアの上原キコウさん率いる、沖縄エクスペリメンタルオーケストラが出演。小嶋さちほさんと“どんと”の長男であるラキタさんも参加し、天使をイメージしたアンビエントサウンドを、チューブラベルとグラスハープの音で奏でます。
● その昔、天女が天降(あまうり)したとされる羽衣伝説の街・宜野湾での一夜限りの宴。どうかお見逃しなく!
◎ DJ:Kikou

小嶋さちほ こじまさちほ 
http://www.songstar-donto.com/family.html
◇伝説的女性ロックバンド“ZELDA”のリーダー&ベースとして活躍。
◇1995年、パートナーの“どんと”(元ボ・ガンボス)と沖縄に移住。
◇2000年に“どんと”永眠。魂、生と死についての探求の旅が始まる。
◇2003年、南城市玉城に多目的お堂「どんと院八角堂」を建立。
◇著書『竜宮歳時記~どんとの愛した沖縄』、CD『観音楽』など多数。
◇ライアによる音魂瞑想ワークショップを全国各地で開催中。

上原キコウ うえはきこう (DJ:Kikou)
◇日本を代表するレコーディング・エンジニア。
◇電気グルーブ、浜崎あゆみ、くるりらのミックス等を手掛ける。
◇08年、沖縄民謡の巨星らによるCD『沖縄トラッド』プロデュース。

ラキタ らきた
◇ “どんと”と小嶋さちほの長男として生まれる。
◇ 東京でバンド、“ズットズレテルズ”のメンバーとして活動中。
◇BO GUMBOS3 feat.ラキタとして、THE BOOMのカバーCDに参加。
 同じく9/22京都音博に出演し、くるり、奥田民生、矢野顕子らと共演する。

<補足>
※イベント当日は、駐車場に限りがあるため、臨時駐車場へご案内いたします。
※寺門孝之絵画展 “あまうり天使の庭” は、10月5日(月)まで。入場無料。


<会場・お問い合わせ>
カフェユニゾン
11:30~22:00 第1火曜日定休
〒901-2201 沖縄県宜野湾市新城2-39-8 MIX life-style 2F
TEL:098-896-1060
E-mail:
info@cafe-unizon.jp
http://www.cafe-unizon.jp
ライヴフライヤー

2009年09月21日

▼ 楽市楽座『金魚姫と蛇ダンディー2009ファイナル』東京初日 ▼

いよいよ今日、楽市楽座東京公演の初日です。さっそく、僕も行ってみます! 曇天で、夜は冷え込むかもな~。 それから僕が昨日お送りしたメール配信ニュースで誤報がありました。会場での飲み物・食べ物の販売は今回無いそうです、たのしみにされていた方ごめんなさい! では、よろしければ吉祥寺・井の頭恩寵公園西園、ジブリ美術館の近く、楽市楽座公演会場でお会いしましょう~
チケット予約・問い合わせ=090-9056-7826
http://www.bekkoame.ne.jp/ha/ag0214/
ポスター

2009年09月19日

▼ “あまうり天女の宴”  寺門孝之 × 小嶋さちほ ▼

沖縄宜野湾市のカフェユニゾンで開催中の寺門孝之沖縄初個展『あまうり天使の庭』、会期中の9月26日にスペシャルイベントがあります。いよいよ僕も会場に行きます参ります描きます~~~
以下 主宰・オフィスユニゾン三枝克之さんから送られてきたプレスリリースからの抜粋です。

“あまうり天女の宴”  寺門孝之 × 小嶋さちほ

<期日・料金>
2009. 9. 26 sat. 19:00 open / 19:30 start
予約:¥1,500+1dr(80名限定)/ 当日:¥2,000+1dr

<内容>
“天使の画家” と“観音楽(かんのんらく)の女神”が夢の初共演!
天女伝説の地に音魂(おとたま)、言霊(ことたま)、色珠(いろたま)が降る夜…。

● “天使の画家” として有名な寺門孝之さん。その沖縄での初個展が現在、カフェユニゾンで開催中です。これを記念して寺門さんが待望の来沖。自作についてトークします。
● また沖縄からは、亡き“どんと”のパートナーで、音魂(おとたま)瞑想法を各地で説く、小嶋さちほさんが出演。ライア(ルドルフ・シュタイナーの竪琴)による“観音楽(かんのんらく)”ライブを行います。
● さらには、さちほさんの観音楽をバックに、寺門さんがライブペインティングするという夢のような企画が実現!(寺門さんはシュタイナーブックスの本の装画を手掛けています。)
● オープニングアクトには、日本を代表するレコーディング・エンジニアの上原キコウさん率いる、沖縄エクスペリメンタルオーケストラが出演。小嶋さちほさんと“どんと”の長男であるラキタさんも参加し、天使をイメージしたアンビエントサウンドを、チューブラベルとグラスハープの音で奏でます。
● その昔、天女が天降(あまうり)したとされる羽衣伝説の街・宜野湾での一夜限りの宴。どうかお見逃しなく!
◎ DJ:Kikou

<プロフィール>
寺門孝之 てらかどたかゆき www.terapika.com
◇1961年生まれ。画家、イラストレーター。神戸芸術工科大学教授。
◇1985年、パルコの日本グラフィック展大賞受賞で鮮烈にデビュー。
◇個展、グループ展、ポスター画、著書・共著など多数。
◇町田康氏や江原啓之氏らの書籍の装画でも知られる。
◇2008年、寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREEをオープン。
◇来春公開予定の映画『人間失格』(太宰治原作)の劇中絵も担当。

小嶋さちほ こじまさちほ www.songstar-donto.com/family.html
◇伝説的女性ロックバンド“ZELDA”のリーダー&ベースとして活躍。
◇1995年、パートナーの“どんと”(元ボ・ガンボス)と沖縄に移住。
◇2000年に“どんと”永眠。魂、生と死についての探求の旅が始まる。
◇2003年、南城市玉城に多目的お堂「どんと院八角堂」を建立。
◇著書『竜宮歳時記~どんとの愛した沖縄』、CD『観音楽』など多数。
◇ライアによる音魂瞑想ワークショップを全国各地で開催中。

上原キコウ うえはきこう (DJ:Kikou)
◇日本を代表するレコーディング・エンジニア。
◇電気グルーブ、浜崎あゆみ、くるりらのミックス等を手掛ける。
◇08年、沖縄民謡の巨星らによるCD『沖縄トラッド』プロデュース。

ラキタ らきた
◇ “どんと”と小嶋さちほの長男として生まれる。
◇ 東京でバンド、“ズットズレテルズ”のメンバーとして活動中。
◇BO GUMBOS3 feat.ラキタとして、THE BOOMのカバーCDに参加。
 同じく9/22京都音博に出演し、くるり、奥田民生、矢野顕子らと共演する。

<補足>
※イベント当日は、駐車場に限りがあるため、臨時駐車場へご案内いたします。
※寺門孝之絵画展 “あまうり天使の庭” は、10月5日(月)まで。入場無料。


<会場・お問い合わせ>
カフェユニゾン
11:30~22:00 第1火曜日定休
〒901-2201 沖縄県宜野湾市新城2-39-8 MIX life-style 2F
TEL:098-896-1060
E-mail:info@cafe-unizon.jp
http://www.cafe-unizon.jp
フライヤー表フライヤー裏

2009年09月18日

▼ 柴野民三と『山ねこホテル』の世界展 ▼

DM表DM裏
『山ねこホテル』(柴野民三/文 茂田井武/絵 ビリケン出版刊)の復刊記念展に参加させていただきます。絵本『山ねこホテル』のテキストから好きな部分に自由に絵を描くという企画の30名の作家によるトリビュー ト作品展。作者・柴野民三氏の貴重な資料展示もあります。

参加作家(敬称略 五十音順)
あおきひろえ/アヤ井アキコ/荒井良二/飯野和好/石井聖岳/植田真/大畑いくの/おくはらゆめ/かとうまふみ/菅野修/工藤ノリコ/斎藤種魚/ささめやゆき/沢田としき/スズキコージ/高部晴市/竹内通雅/田中清代/たんじあきこ/寺門孝之/どいかや/中野真典/にしむらあつこ/長谷川義史/はまぐちさくらこ/早川純子/ひがしちから/森雅之/山西ゲンイチ/山福朱実

ビリケンギャラリー
http://www.billiken-shokai.co.jp
9月19日(土)~9月30日(水) 月曜休み
12:00~19:00
地下鉄表参道駅B1出口から徒歩7分
03-3400-2214

表参道交差点挟んで逆側ですが、寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREE も常設展示中ですので合わせてお立ち寄りください~~
A3出口から徒歩1分 青山通り沿い 表参道バス停の真ん前。
11:00~20:00 無休
03-5771-5201  

2009年09月17日

▼ 楽市楽座公演「金魚姫と蛇ダンディー2009ファイナル」接近中 ▼

楽市楽座2009ポスター楽市楽座2009フライヤー
長年来宣伝美術を描かせていただいている劇団=楽市楽座の公演が近づいて来ています。なんと今年は東京公演があります。出し物は「金魚姫と蛇ダンディー」、2006年の初演に近いバージョンとのことですが、今回はテント劇場のラフレシアの皮膜さえも取り払い、屋根なし剥き出しの野外に舞台を建てての公演とのこと、きっとこれまでにない体験が待ち構えてるはずです。楽市楽座の舞台は、円い池に浮かぶ盆の上。その盆が水の上でぐるぐるぐるぐる回り、役者さんたちもぐるぐる回って物語りも回りだします。そんな独自の回転水上舞台、これは必見です!
東京公演は9月21・22・23日の3回公演。井の頭恩寵公園西園(ジブリの美術館の隣あたりだと思います)にて。開場17:30.開演18:30。楽市楽座公演の面白さは開場とともに色色始まってしまうところなので、早めに行ける方はまずは入場してゆっくりと独特の時間をたのしんでください! 前売り3000円 当日3200円。詳しくは以下のHPで!

大阪は10月3・4日の2公演です。

僕も、できるだけ通いたいですが、また日程定まったらお知らせします。ぜひ今年の楽市楽座御期待ください!

そうそう、今年のポスターはナント! シルクスクリーン刷りで枚数も少ないので希少価値アリ! チラシは、そのポスターを街場に貼ってあるとこの写真をフロントに使っています。

http://www.bekkoame.ne.jp/ha/ag0214/

2009年09月14日

▼ 伊弉諾神宮参拝~スダチ狩り ▼

マダム・ムスタシュの御縁で、マダムと相生楼若女将と一緒に淡路島一之宮=伊弉諾神宮へ。ギャルリムスタシュ+花伝サロン+ミュージァムのこれまでの神恩への御礼と未来への祈願で、御祈祷をして頂く。四方が抜け、風の動きが自由な爽やかな拝殿。朗らかな変拍子が独特の御神楽。巫女舞も清清しい。その後、宮司様に興味深いお話をたっぷりと伺う。さらにその後、御縁を繋いでくださったKさんのお山へスダチ狩りに。たっぷりのスダチと清清しい気持ちを携えて帰神(神戸へ帰る)。
いざなぎ神宮空いざなぎ神宮拝殿前でお山のスダチ

2009年09月13日

▼ 兵庫芸術文化センター管弦楽団演奏会プログラム ▼

兵庫芸術文化センター管弦楽団プログラム9月号
佐渡裕さんが芸術監督をつとめておられる兵庫芸術文化センター管弦楽団の演奏会プログラムの表紙に今月から僕が天使画を描かせていただいています。これからほぼ毎月、真新しい天使を描いて参ります。どうぞよろしくお願いします!
今日、定期演奏会を聴かせて頂いて来ました。僕の大好きなティンパニが大活躍でドヴォルザーク:交響曲第8番、圧倒的で酔い酔いでした。佐渡さんの動きから目が離せませんでした。

http://hpac-orc.jp/news/news2009082502.php

2009年09月11日

▼ 大きな黒い船が黒い波に押されている ▼

僕はたくさんの人たちと黒い大きな船に乗っている。甲板に出て、海を見ている。黒い波が高く次々と押し寄せてくる。イルカほどもあるかと思われる大きな飛び魚たちははばたきもせずしょんぼりと波の間に間にただよっている。大きなうねりがやってきて船は烈しく押し戻され、岸壁に押し付けられる。すごすごと船を降り、岸壁の上をとぼとぼ行く僕たち。波は今も大荒れだ。9月11日早朝の夢。合掌。

2009年09月10日

▼ ビートルズの新しいCD ▼

9・9、その日は先に書いたように「ナンヤネンの来た日」著者のかしわ哲さんと打ち上げがあり、夕刻銀座へ出掛けたのだが、その際にHMVへ立ち寄ってみた。話題のビートルズの新しいCDシリーズってどんなのかな?と。すると、多くの人が手に手にビートルズCDを何枚も握って右往左往していて、確かに盛り上がっていた。僕もふっと気付くとあれもこれもと握ってレジに並んでた・・・
かしわさんと会うなり、いきなりビートルズCDの話題になった。なんでもいくつかのCDショップでは夜中にカウントダウンで発売して大勢が並んだとか・・・。かしわさん曰く、「デジタルマスターはどうなんだろう? ぼくらが聞いてたあのもこっとした音のかたまり感ってなくなっちゃうんじゃないかな」。かしわさんは僕の11こ上で、ばっちり現役でビートルズ体験されている。ラジオから流れてきた「ツイストアンドシャウト」、全てがそれから始まったと言う。凄い衝撃だったと。なのでかしわさんは前期のロックンロールバンドビートルズがいちばん好きだそうだ。僕は、現役で間に合ったのが「レットイットビー」で、そこから逆に辿っていった、そのせいかどうかラバーソウル以降の8枚が馴染み深い。
で、翌日さっそく聴いてみたのだが、ううむ期待したほど音がよくなった気がしなかった。まあ画室のオーディオくらいではその差はわからないのかも、と思いつつ釈然としないまま。いや、そもそも神戸の画室で聴いていた時の音の方がよくはなかったか? 東京へ越してきてCDプレーヤーが壊れ、その際にアンプも買い換えたのだが前の方が暖かい音圧があったような気がしてきた。それで僕は倉庫の奥から古い方のアンプを引っ張り出してきてCDプレーヤー、スピーカーと繋いでみた。サージェントペパーズロンリーハーツクラブバンドを装填し再生するや ズボッ!!と世界が消滅するような爆音がして死に掛けた。ああびっくりした、あわててヴォリュームを絞りあれやこれやしてるうちにだんだんノイズが弱くなり、凄くいい音でルーシーインザスカイウィズダイヤモンドが鳴り始めた。が、ヴォリュームをいじる度にズガガガと言うし、ときどきぴたりと静かになり落ち着かない。この旧アンプの方が音質は確実にいいのだがやはりあきらめるか・・・と配線を戻す、が諦めきれずに今度はCDプレイヤーから旧アンプへ、そこから新アンプへと音を回して聴いてみると、ノイズが消えてかつ音が温かくずんと前に出てくる。何度も何度も配線を替えてルーシーンザスカイウィズダイヤモンドを聴き比べたがやはりダブルアンプ方式の方がよいことがわかった。ポールの朗らかなベースラインもよく目立つ。こうして聴いてみるとやぁ、新CDとってもいい音じゃないですか!と満足がいったが、よく考えるとそれはうちのオーディオ機器を組み替えたからでCDのせいではないかも・・・まあいいや、おかげで前から持ってたビートルズCDもいまやナイスサウンド。
画室のビートルズ

2009年09月09日

▼ たのしい夕べ ▼

犬のうなじナンヤネンの来た日
昨日今日、夕方からいそいそと街へ出掛けた。前にここでも紹介した装画を描かせていただいた本のお祝い会で、著者の方と、担当編集の方との呑み会!
昨日は、双葉社「犬のうなじ」著者の野中ともそさんと編集S町さんと池袋deepな地下へ。野中さんとは初対面。御自身イラストレーターなのに、前々から僕の装画を想ってくださってたのこと光栄の至り。小説内に僕も大好きなバンドのナンバーがさりげなく出てきたりしていたので、同世代かな~と思っていたのですが、ずばりそうでした。落ち着いた静かな語り口のお酒好きさん。NY在住。意気投合。
今日は、講談社「ナンヤネンの来た日」著者のかしわ哲さんと編集M岡さんと銀座deepな小路へ。かしわさんとは長いおつきあいにかかわらずゆっくり飲んだりするのは初回。今回の作品を書かれる際に僕の絵の絵葉書を見ながら、っておっしゃってたけれど、書斎前の壁の実証写真まで見せていただいて光栄至極。熱く、深く、鋭い語り口のお酒好きさん。僕の七福神の絵を見て浮かんだという真新しい物語を話してくださり、をを! これ絵本にしようってさっそく次回作へ向けてイメージの出航、たのしい夕べ。

芥川、太宰・・・遺されたテキストとのコラボレーションも深く、愉しい作業であるが、今、同じときに生きてるモン同士で、会って、飲んで、話して、肩たたきあって・・・そうして未来をいっしょに生み出していけるのは生きてるモン同士の生きてるモン冥利であることよなぁ・・・あの御方たちとも会って、飲んで、話して、肩たたきあって、みたかったなぁ・・・

▼ 人間失格の神宮寺さん ▼

荒戸源次郎監督の角川映画「人間失格」の撮影現場ではキャストアンドスタッフのたくさんの方との出会いがそれぞれ濃厚なエピソードとして僕に刻印されたのですが、まあ映画公開まではぐっとこらえていようと思っています、が、出演者の一人、神宮寺太郎さんのブログのコメントを発見してしまい、これは皆さんにお披露目しちゃおうかな。
神宮寺さんは映画で石橋蓮司氏の息子役で、おもわず吹き出しちゃう存在感で演じてらっしゃいました。撮影最終日にはほとんど僕のデッサン・マネージャーとなってくれてその場にいる俳優さんたちを次々と紹介してくれて、おかげでM田GさんやO形Kさんや、I原Sさんやみなさんしっかりでっさんさせていただいてしまいました。神宮持さんは大阪で劇団ひこひこを主宰されている方です。次回公演は僕も観に行きたいです。
画像は撮影合間の汗だくの神宮持さんを描いたデッサン、くりそつですよ。

http://hiko2.livedoor.biz/
ちょっと下の方、9月5日のあたりに僕も出て来ます!
神宮寺太郎さんでっさん

2009年09月06日

▼ 堀内誠一「旅と絵本とデザインと」展 写楽「幻の肉筆画」展 ▼

会期が終了してしまうので慌ててお絵描きの隙間画室を飛び出し、5日は世田谷文学館へ堀内誠一「旅と絵本とデザイン」展を見に。懐かしい、お世話になった本・雑誌たちがいっぱいあった。絵本やマガジンハウスの印象が強かったが、10代の頃大好きで影響大だった沢渡朔「少女アリス」以下何冊かの写真集や、種村季弘「薔薇十字の魔法」なども堀内誠一氏の装丁だったのかといまさらながらに。薔薇十字の函の文字が憧れだった。薔薇十字の魔法
翌6日も諦めかけてた写楽の幻の肉筆画展、絵がはかどったので慌てて両国・江戸東京博物館まで見に。最終日なので覚悟してたが思いの外空いていてしっかり見学できた。目玉の写楽肉筆という扇面、うむ、と見詰めたが以前他のコレクションで見た役者大首版画ほどのオウラが無い。色色見て回っている北斎の肉筆は、物凄いオウラがある。写楽の有名な大首版画には北斎級の天才を感じる。僕は専門家でないから、単なる直感妄想でしかないが、大首の写楽と、後のシリーズの全身像の写楽は同一人物と思えない。今回の扇の絵に付けられた「五代目松本幸四郎」の文字も「四代目」の間違いとされているが、果たして故意ではないのだろうか? あいかわらず謎深い画家である。今回のコレクションの他の写楽大首は刷りがよくなくて、見栄えしなかった。菊川英山が美しかった。浮世絵ではないが、狩野山楽の牧馬図屏風が見応え充分。博物館の第2企画展示「ねこ特集」がとってもおもしろい。博物館から出るエスカレーターのトンネルがまるでタイムトンネルのようで、外に出るとお江戸から現代の東京へ迷い込んだ気がするのが洒落た演出だ。
写楽幻の肉筆画カタログ江戸から東京へ

2009年09月04日

▼ 夏をふりかえれば ▼

江森康之氏による寺門写真寺門による江森康之氏でっさん
ロキはすっかりとひんやりとしてしまい、夏が過ぎてしまった、とさびしい気持ち。沖縄はまだ夏なのだろうか? 26日にライヴペインティングのイベントがあるので、沖縄へ行けるのがたのしみだ。7~8月はそれまで以上の怒涛のスケジュールで連日あれやこれやと描いてきたが、ふりかえればこの夏はやはり、映画『人間失格』の絵画担当で、撮影現場へ通ったのが強烈に愉しかった。映画の中に出て来る絵を描かせていただいたのはもちろん刺激的だったが、撮影現場でキャストやスタッフの方がたをデッサンさせていただけたのも僕にとっては最高の愉楽だったなぁ~
それらの成果を、映画公開に合わせてなんらかのかたちで発表できるとよいなぁと思っています。

写真は、荒戸組の若き写真家=江森康之さんが撮ってくれた映画セットで絵を描いている僕。江森さんは、デッサンのとおり丸坊主・剃り眉の男前。

2009年09月02日

▼ 日ヲ食ス ▼

僕が初めて沖縄へ来たのは、忘れもしない1987年の9月、23日の金環食を体験するのが目的でした。なにかのお店で煤着きの硝子板を借りて、国際通りの歩道から太陽が欠け行き、光の輪となって、また満ちて行く様を息を詰めて見上げていました。快晴でした。驚いたのは、歩道の地面に映る街路樹の木漏れ日のひとつひとつ総てが、食とともに欠けて三日月形と成り行き、道路全体が龍の身体のようになり、やがて光の輪模様となったことです。それはじりじりとまた鱗となり、通常の木漏れ日へと戻りましたが、その間、僕は「正しい時に正しい場所に」立っているという歓びに貫かれていました。その衝撃的な沖縄体験は旅の後、「日ヲ食す」「読書宮」「寄港」「ニライカナイへ」「月光のツイン」「珠」など一連の絵となり、僕の初めての画集『かごめドリーム ツル/カメ』の軸となりました。その画集を作ってくれたのが当時京都に住み、アート系の出版社の編集部に勤務されていた三枝克之さん、そうです、このカフェ・ユニゾンをされている三枝さんです。

金環食から22年。皆既日食の後の沖縄で展覧会を開催できることとなり、不思議な天地の計らい、人の縁の奥深さに感じ入る次第です。

あのとき金環食を見上げながら思ったのは、僕らは本当に太陽を食べて生きているんだな、ということでした。日食でなくたって、日日、僕たちは日を食して生きている、そんなイメージ。
あれからもずいぶんたくさん絵を描いてきました。沖縄の光の中で、僕の絵たちがどのように見えるのか、どのように在るのか、僕自身とてもたのしみな展示です。
どうぞごゆっくり、おたのしみいただければ幸いです。
感謝とともに 寺門孝之
あまうり天使の庭フライヤー裏
http://www.cafe-unizon.jp