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2009年08月30日

▼ 角川文庫「町田康全歌詩集1977~」 ▼

町田康全歌詩集1977~
装画を担当させて頂いた本が届いたのでお知らせします。
今回の絵は新しいものではなく、町蔵時代の町田さんと会ってまだ間もない頃に彼のファンクラブ誌のために描いたドローイング。単行本全歌詩集がマガジンハウスから仲條正義氏の造本で刊行されたときに掘り出されて表紙画に抜擢されました。今回、角川文庫として再度表紙に使っていただきました。前回は1997年までの作品でしたが、それ以降の歌詩がどかんと追加されていてそれがまた素晴らしいです!

カバーデザイン:西村弘美氏(角川書店装丁室)
定価:本体895円(税別)
角川文庫

2009年08月23日

▼ かしわ哲 著『ナンヤネンの来た日』 ▼

装画を担当した新しい本が出来上がって来たのでお知らせします。

かしわ哲 著 「ナンヤネンの来た日」
装丁 : 名久井直子さん
講談社
定価:本体1400円(税別)

小学校6年生の女の子が主人公の少年少女小説ともいえる物語ですが、フィンランドに伝わる叙事詩「カレワラ」の引用に始まる、胸の奥底へぐっと響くファンタジーです。
著者のかしわ哲さんとは、お会いしてもう12年くらいの長いお付き合いになります。はじめは、サルサガムテープという極めてユニークなバンドを率いて神戸・チキンジョージにいらした時が出遭い。後になって、佐藤B作さんの東京ヴォードヴィルショーとも深い関りがあったことなどもわかり、人の縁の奥深さをまたまた感じました。この物語を書かれるにあたり、当初から僕の装画を想定くださっていたそうで、書斎に僕の絵葉書を貼って執筆されたそうです。光栄~。一読で、なるほど、確かに僕にも深くココロアタリがある世界だな~と、引き込まれました。泣ける~

絵本「納豆の大ドンブリ」で出会い、黒テントの宣伝美術でもはや あ・うんのコンビの名久井直子さんによる大切感満載の装丁がすばらしい美本になりました、嬉しいです。
ナンヤネンの来た日・表ナンヤネンの来た日・裏

2009年08月14日

▼ 初沖縄展!「あまうり天使の庭」開催決定@カフェユニゾン ▼

関西から沖縄へ渡った朋友=三枝克之さんが開いているカフェユニゾンで絵画展開催が決定しました。春から相談していましたが、いよいよ間近になってきました。タイトルは三枝さんにつけてもらいました。「あまうり」とは「空から降ってくる」という意味あいだそうです! いいですね! 天使=sky love にぴったりです。6次元の天使たちも「天使のカレンダー」著者=三枝さんにそれぞれに名付けられて、すっかり沖縄仕様になりました。
9月2日~10月5日(第一火曜定休)11:30~22:00
イベントもあります、それについてはもう少し近づいてからお知らせします。
http://www.cafe-unizon.jp
あまうり天使の庭フライヤー表

2009年08月13日

▼ 野中ともそ著 「犬のうなじ」 装画 ▼

犬のうなじ カバー表犬のうなじ カバー裏
装画を担当した新しい本が届きました。

野中ともそ著 「犬のうなじ」
装幀 大久保伸子
双葉社
定価 本体=1500円

7つの短編が入っていて、けっこうなボリュームの束幅があり、カバーの表・背・裏・折り返した部分までしっかり絵を入れて頂いています。白縁が清潔でちょっと祭壇のような印象の本になっています。
2001・9・11に関りを繋いだ7つの物語はどれも切なく、それでも希望を繋ぐ美しさ・・・タイトルチューンが僕には絶品!
オススメです!

2009年08月12日

▼ 牧島如鳩展~神と仏の場所 ▼

8月10~11日と、また「人間失格」撮影現場へ。葉蔵が入院する脳病院・・・そこでも葉蔵は絵を描く設定なので、その分の絵を描いてきた。撮影中、急にセットに絵を描くよう言われたりして、現場の即興も愉しや。撮影現場には中島ノブユキ氏作曲のテーマ音楽が響き、完成映画への想いがいやましにつのる。うっとりしつつ、スタッフ、キャストをでっさんにつぐでっさん。東京にそれとは別に描かなくてはならない絵が堆積中なので、思いは残るが現場を後にした。

数日前に新聞記事で見てとても興味を抱き、昨夕は、三鷹駅前の三鷹市美術ギャラリーまで、「牧島如鳩展~神と仏の場所」を見に出掛けた。まきしま にょきゅう。1892~1975 とある。太宰より17年上だ。僕はこの画家を全く知らなかったが、新聞記事の小さな図版の「魚籃観音像」という絵がとても気になった。画家がその頃住んでいた小名浜の漁港の大漁を祈願して制作された絵で、今も小名浜漁業協同組合の部屋に海に向かって飾られているそうだ。実際に見ると、凄い迫力、大スペクタクル・・・観音・女神・天使・妖精・・・星座、そして漁業・・・僕の好きなモティフがまるで闇鍋のようにぐつぐつ混然と煮えたぎり、異様なまでのパワフルな画面を立ち上げている、が、同時に透明な祈りの光線が画面全体から発射されているように感じられる。まさに大漁祈願の聖画としかいいようがない。この絵の完成を祝って人々は幌なしトラックに絵を載せて町を練り歩いたという。実際にそれ以降しばらく小名浜港では大漁がつづいたそうだ。それくらい凄いパワーがこの絵にはあるし、絵は本来、そういうパワーを持ち得るモノだと僕は信じる。この他にも、弁財天や千手観音などが、全く独自の立ち上がり方で描かれていて、どれもがただならぬ光線を発していた。もともとはキリスト教の一派(ハリストス正教会)の伝教者としてイコン画家だったそうだが、仏教にも深く関係し思索をつづけ、「神も仏も一つ」という心境に達したそうだ。キリストが「空」の字の中に横たわるエスキースもあった。まだまだ受けた衝撃を整理できないが、凄い絵と出遭った興奮をお知らせします。
会期は23日の日曜日まで。
http://mitaka.jpn.org/ticket/gallery/

牧島如鳩展フライヤー表牧島如鳩展フライヤー裏

2009年08月07日

▼ 8~9日 ミュージァムに ▼

8月8日(土曜) 13時から17時まで  9日(日曜) 11時から18時まで
ミュージァムに、マダムが大阪より駆け付けてくださるとのことです。
僕も、確定できないのですが、時間帯重なるようにミュージァムへ立ち寄ろうと調整中です。お会いできますように~
DM表DM裏

2009年08月05日

▼ コドモはオモシロイ ▼

七夕短冊
先日、大学へ通勤のため新神戸からいつもの地下鉄に一人で乗ったところ、七夕の催しで幼稚園のコドモたちが書いたらしい短冊が社内にたくさん掲示されていた。「こまなしでじてんしゃにのれるようになりますように」「いちりんしゃにのれるようになりますように」「ぱんやさんになれましように」などとかわいらしい願いが書かれている。「りずにーらんどへいきたいです」というのもほほえましいな~と読んでいくうちに

「りっぱなしょうがっこうになりたいです」

というのがあり、吹き出すのを抑え切れなかった。さらには、

「ゆうめいなサッカーボールになりますように」

というのがあり、ひくひく笑ってしまい不気味な客になってしまった。
コドモはシュール、コドモはやはりオモシロイ!
昨日はうちのコドモもオモシロかった。

牛乳を取り出そうと冷蔵庫を開いたところ、牛乳のとなりに地球を模ったスーパーボールが入っていた。これは小3の息子が一昨日、母親にもらったお土産だ。どうしてスーパーボールを冷蔵庫に入れるのか、コドモに問うたところ、「地球温暖化だから冷やした方がいいとおもって」とまじめに答えた。今日はそうめんのつゆの横で地球が冷えていた。
冷蔵庫で冷える地球