▼ 3・15 祝! おたのしみ会 盛会! ▼
速い速い・・・おたのしみ会の日から速10日! 憶えているうちに少しでも走り書きを・・・
当日は100人を超える方々が御参集くださり、会場にはおたのしみ会神が膨張し、充満、直前のリハの時の小緊張は、皆さんに対面したとたんに吹き飛んでしまい、あっという間の愉しさでした。
来てくださった皆様に遅まきながら御礼申し上げます。終了後ご挨拶もできずに別れてしまった方がほとんどで、失礼いたしました。
第一幕の朗読会は、gatta neraさんのおかげで大満足の一発! gatta neraさんのハープと歌声の揺り籠に揺られ、僕はここぞという時にばぶばぶ言えばいいだけだったので、すっごく楽チン。DVDで出したらなんていう話も持ち上がり、この出し物はもう少しやってみたい!
第二幕では、すっかり愉しくなって公開トークというよりは小野さん、筒井さんの乳母車に乗せられて、ひっきりなしにばぶばぶばぶばぶ言うてしまいました、すみません。
僕自身にとってサプライズだったのは、小野さんが第6回日本グラフィック展のパンフレットを持参くださっていたこと。僕が大賞をいただき、フリーランスで絵の仕事をしていくきっかけになった公募展ですが、受賞当時の僕は僕自身について明確な自信が持てず、掲載されたインタビューもおたおたしていてがっかり、以後ほとんど封印、頁を開くこともなかったのです。小野さんはグラフィック展以降、ほとんど全ての時期の僕の仕事・展覧会を見続け、そのうえで今回「ぼくらのオペラ」で御一緒くださったのだが、その小野さんから「このインタビュー良かったよね! 何言ってるのかわかんなくて」と言っていただいたのがいちばん嬉しかったです。「最初に見たこの絵の印象は、その後一貫して存在している、それぞれの時期のそれぞれの手法をとっても、その印象は変わることなく、それは今回の絵本につらなっている」と言ってもらったことで、凄く、1985年あの時のおたおたした僕は安らぎ、力を得たことだろう。あれから2回り=24年。僕は倍の48歳。第三幕のサイン会のラストに、小野さんのそのパンフレットに署名をさせていただきました。「時」・・・「縁」・・・
客席には「桃太郎」、「納豆の大ドンブリ」それぞれの編集者も来て下さっていたのも嬉しいことでした。絵本について何も知らない僕は、1冊ごとに文字通り格闘しながら、作ったのでした。
それから、旧友や新友・・・ 子供を連れて来てくれた方も多く、なかにはその子供がわざわざ絵を描いてきて僕にプレゼントしてくれたり、それも最高に嬉しかったです。嬉しいなぁ。
終了後は、小野さん、筒井さんを中心にイキのいい絵本関連の方々に囲まれてあれやこれやわいわいと・・・。そのときの会話の中でのように、これからなにをしようか、なにを作ろうか・・・と夢想しているときがいちばん愉しく、実際にプロセスに入るとどっちかっていうと苦しいことが多くもなる。たいていのことは夢想しているよりも、実現したものは小さくなるものだが、実現したものの方が大きく豊かにならないんだったら作る価値なんてない。この愉しい愉しいおたのしみ会から、さて次にはどんな実が飛び出して来ることになるのか? それこそ 僕自身のおたのしみ・・・