▼ 悲母観音に会いに ▼
久し振りに上野公園。東京藝術大学美術館へ「狩野芳崖・悲母観音への軌跡」展へ。ミレイのオフィーリア同様、この絵も書籍図版などで若い頃から憧れの絵のひとつ。ついに原画と対面。第一展示室には芳崖若い時代の作品など。第二展示室中央にいよいよ悲母観音様が。圧倒的! 印刷では絶対に見ることができないような精妙で神秘的な輝き。この絵に至るまでの下書きや前段階作品などの展示もあって興味深い。準備段階のものから最後のこの作品の間に凄いジャンプが。完成直前で息絶え、最後の背景の金を弟子に託したという絶筆! 確かにこの世を超えた奇跡感漂う。ミレイのオフィーリアは画家がまだ若い頃の奇跡の一作、芳崖は人生最後の奇跡の一作。ううむ・・・