▼ 大道あや展 ▼
松涛美術館へ大道あや展を観に行く。大道あやを教えてくれたのは神戸の畏友・絵巻物師(ポトゥア)の東野健一さん。知り合って間もなく大道あやの絵本「あたごの浦」を「てらかどはんの世界に通じるとこあると思うでぇ」と。すぐに入手、確かに魅せられた。翌年震災直後の2月、東野さんと博多天神でこの「あたごの浦」の絵を僕のバージョンで描き大きな絵本を仕立て、東野さんがその絵本をめくりながら物語を物語るという出し物もやったっけ。その後古書店で「へくそ花も花盛り 大道あや聞き書き一代記とその絵の世界」という本を入手し、大道さんの他の絵を見て、その迫力に圧倒されるとともに壮絶な人生模様にも押し倒されました。今回初めて原画を観られるということで絶対見逃さない意気込みで松涛へ。雨が降ったり上がったり。空が暗くなったり明るくなったり。Rを描く松涛美術館の広い壁に思いの外大きな画面の絵が並び壮観!なんとも言えず濃く、ぎゅいーんと磁力を放つ画面は画集から予想していたとおりのすばらしい密度と、おおらかさもありやはり大好きでした。絵本の原画も含めどれもこれもよかったですが、特に「草芽姫祭」という絵は、楽市楽座の「金魚姫と蛇ダンディー」の一場面を思い起こさせるような雰囲気で、僕の遺伝子にぐっと深く信号を伝えてくるものがありました。
9月21日まで。
http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/museum/20080805.html
これが「草芽姫祭」という題の絵。楽市楽座の芝居のようでしょう?
楽市楽座の今年の公演もあと1ヶ月ちょいに迫って来ました。2008年版「金魚姫と蛇ダンディー」台本も上がったようですし、僕のデザインによる衣装化粧の準備も着着と進んでいるようです。おたのしみに!