▼ 黒テント公演「玉手箱」 ▼
5月31日 土曜 今日も雨が降ったり止んだりの中、神楽坂=theatre iwatoへ。劇団黒テント公演「玉手箱」を観せていただく。宣伝美術をデザイナーの名久井直子さんと一緒に担当させていただいた。芝居ではよくあることだが、チラシやポスターの絵を描いたりデザインをする段階では台本もまだ出来ていなくて、ほんの少しのキーワード(今回はタイトルと、ストリッパーがモティフにあることくらいだった)だけで勝手にこちらで推し進める。全くの当てずっぽうで、真っ赤な正方形にズドンと半股開きの女性ヌードを描いたが、以後芝居の進展について何も情報を得て来なかったため、果たしてあれで良かったのか?どうか?と心配でもあった。黒テント芝居も27、8年くらい前に京都で「夜と夜の夜」を観て以来不勉強だったので。で、何の先入イメージも無しで芝居が始まるやいなや、あ、これ、行けてるかも・・・と好感触が。次々に登場するたくさんの役者達の力だろう、じわじわと引き込まれ、これまで味わったことのない奇妙な味わいの贅沢な体験となった。ほとんど全てが「台詞」によって運ばれて来るにもかかわらず、「頭」はほとんど疲れなくて、観終わるととても爽快な疾走感があったのはなぜだろう? もう一度は観なくては、と思う。当初予定されていた演出の方が演出できなくなる事情があり、演出家無しで、20名の登場役者全員で芝居を作り上げた、とのこと。黒テント、畏るべし。6月15日までやっています、是非ご自身の目、身体で体験されてみてください、オススメします!
http://www.ne.jp/asahi/kurotent/tokyo/