▼ 本日之画室机上 夜会(谷中~根津) ▼
夕日が真横から射す。小さな天使たちが育っていく。
夜はデザイナーの大久保氏に誘われ谷中へ。流れで根津当たりで呑み。酔っ払って見上げる夜空に浮かぶ三角。このところ絵に三角が来ている。
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夕日が真横から射す。小さな天使たちが育っていく。
夜はデザイナーの大久保氏に誘われ谷中へ。流れで根津当たりで呑み。酔っ払って見上げる夜空に浮かぶ三角。このところ絵に三角が来ている。
劇団黒テント第65回公演「玉手箱」のフライヤー/ポスターの絵を担当しました。
デザインは短歌絵本「納豆の大ドンブリ」の装幀でお世話になった名久井直子さんです。
http://www.ne.jp/asahi/kurotent/tokyo/
ラストスパートは天使小品制作中。野毛公園で巨大な椿花拾う。
「碧奴」
蘇童(スー・トン)著
飯塚 容訳
高柳雅人(角川書店装丁室)装幀
角川書店
本体2100円
2008.3.31初版
盟友AD=大久保裕文さんに強く勧められピナ・バウシュ公演『フルムーン』を新宿文化センター大ホールで観た。がちょぴーん! 大感激。こんな普通のホールで延々と大雨、楽市楽座もびっくりするほどの雨量だ。ステージに雨が降り川が流れ、ダンサー達は水の重さ、軌跡さえも使い切って踊り続ける。あり得ない光景、室内で美しく静かに降り続ける大量の雨、余りの雨量のクレイジーさに驚喜し、笑いがふつふつと沸き起こってきた。いくつかのシーンにパリへ渡った畏友=三宅純さんの音楽が流れ、シーンの美しさが僕にとっていっそう身近に感じられ嬉しい。嬉しくなって終演後は立って拍手。夢の緒を引いたまま外へ出ると、会場へ入るまで激しく降っていた本当の雨は、ピナの嘘の雨に気圧されすっかり止んでいた。帰り道、立ち寄った花園神社で妖しくサクラが白く輝いていた。嘘の雨が空中で結晶化しぴたりと止まったかのよう。美しい夜だった。
午後余りの陽気に誘われ我慢できずに花見散歩。等々力不動から渓谷へ降りてまた階段を駆け上がり古墳を経由して。今年のサクラは白い。不動から渓谷に、コブシやシャクナゲ、ヤマブキなど色が溢れる。あまり見ないマゼンタの花は、これもコブシなんだろうか?葉のない枝からニョキニョキ、男犬の先端のような蕾。
窓の向こう、白色光の如くコブシ咲き溢れる樹。机上では次の準備。
伊勢丹で4月9日~15日開催の展覧会“ANGEL SHIP MARINE”の寺門発送分のDMが出来上がりました。こちらはF20の新作「ANGEL SHIP MARINE BLUE」です。DMデザインは楽市楽座情宣でも名コンビネーションの盟友、ベターデイズ主宰=大久保裕文氏。最近彼がデザインした横尾忠則著「温泉主義」、内容も装丁のキレイさも素晴らしいです。
今日久し振りに伊勢丹へ行き、自分の展覧会のDMをget。実は今回DMは2種類。伊勢丹が使うものと、僕が個人的に発送をするものとがあって、違う絵、違うデザインにしました。今日掲示してるのは、伊勢丹が顧客へ発送及び店内置きに使用する分で、僕自身の手持ちがありません。伊勢丹のアートギャラリーで入手できると思います。
僕から発送するDMはまだ刷り上がって来ていません。上がり次第、関東中心に発送いたします。DM必要な方、メールにて郵便番号+御住所+御名前お知らせ下さればお送りいたします。ただし・・・枚数に限りがございますため、メール先着順とさせていただきます、御容赦ください。
direct@terapika.com
展覧会は
4月9日(水)~4月15日(火)
10:00~20:00<最終日は~16:30まで>
伊勢丹新宿店本館5階アートギャラリー
4月13日の日曜日、14:00~14:30
ギャラリートークあります。僕が今回の新作や、最近の活動についてお話しさせていただきます。
どうぞ 御参集ください!
鼻がずるずる、花粉に負けたのか?
既に25年来ずっとお世話になる御夫妻宅に久し振りにお邪魔する。なんと24年前くらいのTV番組のVTR、僕が3秒ほど映っているのだが、それを鑑賞。その頃の倍の年齢な今。当時僕は某大印刷会社のスタジオで、大きなコンピュータの入力実験係りを出向でしていた。自分では全く忘れていた大きな眼鏡をかけていてびっくり!
どんどん進む、速度出て来た。
久し振りに試写鑑賞。ポール・トーマス・アンダーソン作品『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』・・・圧倒的! ロードショーでもう1回は観なくてはならない。黒いモノが噴き上げた! 創造性の火柱が雄っ立った!
「とっても不幸な幸運」
畠中恵著
重原隆装幀
双葉文庫
本体590円
2008.3.20初版
「とっても不幸な幸運」
畠中恵著
重原隆装幀
双葉社
本体1500円
2005.3.30初版
ひさしぶりのF50号カンバス
昨日の夕刻、お互い多忙の隙間を擦り合わせ十三・白ばらで長山現&佐野キリコ両氏と次回金蛇について撃ち合わせ。以後の僕はずっと来るべき金蛇画と交信中・・・
本日、大学業務を終えて神戸市営地下鉄学園都市駅からの座席で(掲示写真の如く)ノートに自分だけに判読できるようなイメージスケッチをつづけていた。隣に小学校低学年と思われる少年が坐り、僕のノートを食い入るように見詰めている。彼の目はもうノートにくっつきそうに接近。前に立っている母親がそんなに見たらあかんよと小声でたしなめる。ちょっと顔がノートから離れるがすぐにまた、磁石に惹き寄せられる鉄釘のように少年の視線はノートにくっついてくる。僕は少年を一度も振り向かずただただくにゃくにゃの線をノートに書き加えつづけながら、彼の好奇心の煌きの強さを観察していた。少年を見ずに僕は声をかける
おもしろい?
うん、おもしろい
なにかいてるかわかれへんやろ?
うん わからん
あんな、おしばいのチラシをつくらなあかんねやんか、どんなんにしよかな~て考えてるん
と言って僕は初めて彼を見る。黒々とした眉の下、大きな黒目がきらきらと輝いている。僕はかばんからちょうど持っていた楽市楽座のチラシから去年のものを選び、少年に渡す
金魚姫とか蛇ダンディーとか、ほかにもほらこんなん出てくるねん いろんな生き物が出てきて 歌ったり踊ったりするお芝居やねん ダンゴムシの歌とか歌うんやで
あっこれカマキリ? わ、がいこつもおる
(お母さんも加わる)ピエロさんみたいやなあ
ピエロも出て来ます、これは去年のチラシでもう終わってるんですけど、大阪の公園とかに年1回まあるいテントの劇場をたててするんです
(お母さん)サーカスみたいやねえ
そうそう、サーカスみたいなんです(少年に)子供もたくさん見にくるんやで、小学校1年生の女の子も出演してるねん
(少年 僕のノートのスケッチの上の方に描いた線を指して)これ天使?
をを、そうや天使みたいなんも出て来るよ
それが 小学校1年生の子なんやろ?
そうや! よくわかんなぁ(見所のある少年である)
この赤いのが金魚姫やろ?
そのとうりや
青いのが蛇や
そや そのとうり
(母)うさぎさんもおるな
これうさぎかな しか にも見えるで ならのしか
なんでもよう知ってるなあ しかはならにおるなあ
こないだいって会ってきたもん
紙たべよとするやろ
(母)かまれたなぁ
うん、かまれた・・・しかせんべいはな 40センチ高く持ったら しか、おじぎするから そしたらあげたらいいねん
へえ~ それはしらんかった
しかせんべい買うとき おばちゃん おしえてくれた
おじぎしたか?
するで 大仏さんの鼻もくぐったで
をを~ よかったな 通ったか? ぎりぎりやったやろ
うん
よかったないまのうちに通っといて
そやな 3年生になったら 途中で出てこれんくなるかも
(チラシに戻り 裏も見る)わ、時計や あ、これピエロや
もうこれは終わったんやて(と、母、あまりに興味を持つ少年ががっかりしないようにと気遣うやさしさ。そうだと思いつき 4月のライブのチラシを母子それぞれに渡す)
4月に音楽会あるんです 10月には大阪城の公園で今年もあるんです
(少年 ライブのチラシの写真を見て)あ、この青いんが蛇ダンディーやろ? 赤が金魚姫や
そのとおり
これがピエロで・・・うさぎもおって、エビってどれかなあ・・・(もう夢中で2枚のチラシを交互に見て符合させていってる)
やがて電車は三宮駅に入り、親子は降りて行った。今日、少年は金魚姫や蛇ダンディーのことを知った。きっと今頃、夢で少年はその世界にいるはず。
「星と人間(精神科学と天体)」
ルドルフ・シュタイナー著
西川隆範訳
北村武士装幀
風濤社
2008.3.1初版
本体2200円
「人間の四つの気質」
ルドルフ・シュタイナー著
西川隆範訳
北村武士装幀
風濤社
2007.8.31新装版(第6刷)
本体2200円