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2007年08月30日

▼ 女優画シリーズ スタート! ▼

ティルダ・スウィントンヘレナ・ボナム・カーター
皆既月食は雨雲で見られなかったけれど、雷雨の間は六本木のミッドタウンに初めて行っていて、興味深いお店もあったり、ギャラリーを見たり愉しかったです。ロキに戻ると、家の前の車道に水が深くたまっていて自動車がスプラッシュ!月食の効果でしょうか、夜半から善いインスピレーションがどくどく湧いて来て、興奮・・・

あいかわらず、いくつものことが同時に進み過ぎていて、冷静になると怖くなっちゃうので夢見ごこちでばっさばっさと絵を描いていってます!急に、本の出版もいくつも決まり、うまくいけば「天使」の本、「映画」の本、もしかしたら絵本・・・などが年内に出る、かも、です。
昨日今日、映画の本のために描きたかった「女優」シリーズをばっさばっさと描き進めました。
ティルダ・スウィントン、ヘレナ・ボナム・カーター、スカーレット・ヨハンソンと描き進め、今日はチャン・ツィイー、クリスティーナ・リッチを仕上げ、一応満足! 「女優」ってやっぱり美しいなぁ~ それにフォルムが奥深いです。描いたのは皆、僕の大大“好み”の女優ばかり。共通項は・・・御伽噺系ってことでしょうか・・・
写真は、ティルダ・スウィントンとヘレナ・ボナム・カーター。

2007年08月04日

▼ 佐渡裕氏指揮・芸術監督『魔笛』素敵 ▼

佐渡裕氏指揮・芸術監督オペラ『魔笛』を観せて頂き魅せられました。魅力的な出演者の方々のめくるめく歌と芝居はもちろんのこと、演出・舞台美術・照明全てが粋で上品で朗らかでした。導入部で枕抱えた子供が3人現れてオーケストラから楽譜やフルートを取っていく、夢うつつの演出、夜の女王もベッドでまどろむ合間に劇に入り歌う演出もすごく納得がいきわくわく! 幕開けにパイレーツ2のクラーケンみたいな化け蛸が出てびっくり!本水・本火も本アロマもあり、子供役も蟲役の子どもたちもコケティッシュで可愛かった。空から降りてくる熱帯鳥のようなコケティッシュなパパゲーナにうっとり。ケネス・ブラナー映画では「???」だった部分も全てすっと納得がいき、深く温かみのある佐渡さん指揮のオーケストラから温かい泉のように湧き出でる楽曲はとろけるようでした。ううむ・・・これから佐渡さんのオペラ全部観たいなあ~~~
佐渡夫人のお計らいで終演後バックステージも見学させていただきとっても勉強になりました!
ひっさしぶりに佐渡裕氏にもお目にかかれありがたい土曜午後、うっとりと帰宅。業務・・・うう

2007年08月03日

▼ ハリー・ポッター5でG.オールドマンxH.B.カーター ▼

映画館病に罹ってしまって色色業務の合間に抜け出でて『ハリー・ポッター~不死鳥の軍団』鑑賞。大好きな女優=ヘレナ・ボナム・カーターがさりげなく(といってもかなりな灰汁の強さですが)魔女ベアトリクス役で出ていて、なんとこれまた大好きな俳優=ゲイリー・オールドマン演じるシリウス・ブラックをあっけなくやっつけてしまった。ルーナ・ラブグッドという不思議系美少女役のイバナ・リンチという女の子が光り輝く一方、ハリー役の人は果たしてあと2本持つであろうか、心配な育ち方をしているが。

2007年08月02日

▼ 実家からの帰り道でリンチ ▼

今日は夕方実家へ行き、夕食後に新神戸アジトへ戻ったのですが、実家から最寄り駅へ行く道は人気も少なく、長く細い道を長々と歩きます。むこうから、顔だけが青く光った人がやってきて怖。接近すると携帯を覗きながら歩いているおばさんだったのですが、暗闇で携帯光に下から照らされてる顔は『ブルー・ベルベット』のディーン・ストックウェルの如し。

2007年08月01日

▼ トンネルを抜けてリンチ ▼

少し前から神戸に来ています。大学の入試関連あれやこれやや、日本文化デザイン会議2007兵庫関連あれやこれや、その他面談多数などで日日をめくって、あいまの時間で映画画新作を描き描きしています。今、映画を描いた絵ばかり集めた作品集を制作中であと何点か新作をそこに入れたいので。今日は『ブルー・ベルベット』が1点仕上がりました。なんとか滞在中に『ファイト・クラブ』もモノしたいです。

映画画は描いているものの実際に映画館で映画をここのとこ観ていないことに気付き即映画館へ。
大阪のスカイビルにあるガーデンシネマへデイヴィッド・リンチ監督新作『インランド・エンパイア』。
阪急梅田駅からスカイビルへ向かう広大な工事現場の間の仮設通路を通り、途中から地下通路になっていて降りるとむっと汗の匂いが、なぜか潮の匂いと混じるようなぬるい風、通路の先には海水浴場が開けているような錯覚。江ノ島駅の先の通路に似てるせいかな?人の間を自転車もすいすい走っていてのどか
そして始まる『インランド・エンパイア』。あわわ・・・物凄いオープニングから延々3時間の強烈トリップ!
冒頭、リンチ作品常連の魔女が「If today was tomorrow, you were sitting there」といって主人公が今座っていないソファを指差す・・・ああ、よぢれるぅ~~
なぜか終盤、裕木奈江が現れて延々長台詞をしゃべる・・・うう、よぢれるぅ~~~
大好きな『マルホランド・ドライブ』さえ初歩的な映画に思えるほどのとんでもなさに、脳j内で白旗がはためくが終幕が物凄くかっこよく、エンドロールはどう観てもこれから映画が始まる期待に満ち溢れていて終わったらようやく始まったようなねじれた開放感に、すぐ「もう一杯!」と叫んでしまいそうになる。きっとすぐまた観るだろうな・・・印象は『イレイサーヘッド』にとても近かったです。

このままでは映画の迷宮から出られなくなると思って、毒消しにもう一本『舞妓Haaaan!!!』
これが予想をはるかに上回って面白く、毒消しにはなったけれど別の中毒性があって、これもまた観たくなるだろうな。こんどポスター画を描かせていただいた『キャバレー』でMCを演じる阿部サダヲさん、ほんとに不思議な存在で、彼の存在がそのままジャンルになっているような引っ張りよう。その他配役ににどこにも隙がなく、くだらなそうなギャグ満載なのに凛とグッドバイブレーションを放つ快作。

スクリーン中毒が高じてしまい翌日さらにもう一本『魔笛』鑑賞。モーツァルトのオペラ『魔笛』をハリー・ポッターの映画でロックハート先生を演じてたケネス・ブラナーが映画化した作品。あまり感動とかなかったがベンキョウにはなった。設定とか斬新な工夫をしているんだと思うけれど僕としてはもっと神秘的なものを期待していたので、ちょっと的外れに感じてしまった。近々、佐渡裕氏の『魔笛』を観るのでそちらがたのしみです。