Today's Terapika寺門孝之です。

あれよあれよと今年が過ぎ行く

12月26日に本年度ラストの“てらぴかのてらこや”を開催しその後の忘年宴で歓飲。思い返せばてらこや生達とも10年近い付き合い
となってきた。その間、あきらめることなく不断に絵を描き続けてきたメンバーの中からは僕自身がびっくりするようなすばらしい絵を
描いてくる人も現れ、最近では僕の手を離れメンバー同志での自主的な勉強会も持たれているようだし、26日の宴でも教育的配慮
遠慮をすることなく「絵」についてここまで深く愉しく語り合える仲間が育ってきたことに驚きと歓びを禁じ得ない。「絵を教える」という
ことに半信半疑のまま、メンバーを目の当たりにしている時の瞬間瞬間の直感のみをたよりにてらこやを続けてきて、もちろんこれからも
終わり無くそれはつづいていくのだが、ひとつの確実な成果は達成されつつあると実感できたことは何より嬉しい。画家やイラストレーター
を目指すわけでもなくただただ自分と向かい合って絵を突き進めているメンバーたちはこの世で本当に美しく愛おしく、その成長を間近に
見せてもらえることに感謝の気持ちでいっぱいだ。もちろん、まだまだ、これから、ずっとずっと・・・なのだが。

今年、大きかったのはやはり、神戸芸術工科大学で教えることになったことだった。僕自身は美大経験がないし、大学で絵を教える
ということがどんなことなのか?文字通りの右も左もわからないところからのスタートで当初は極度の緊張もあったのだが、いざ
授業がスタートして学生の顔が見えれば、結局てらこやでのことと同じだと思うようになった。メンバー各人が描く絵を間にはさんで
ひとりひとりとのセッションをつづけていくより外に方法は僕にはない。そして思いのほか皆絵が描けるので、にわかに大学も愉しく
なってきた。神戸・元町のギャラリー・ヴィーが主催する絵本とイラストレーションの塾=絵話塾の講師も今年2年目となった。ここでも
僕のてらこやとも、また神戸芸術工科大学での角度とも違う関り方で絵の指導をさせていただいているが、ここでのメンバーとの間で思いつく
アイディアもまたあり、てらこや・絵話塾・神戸芸術工科大学のことがシンクロしながら僕の中で混ざり合いながら、今でも半信半疑のままながら
それでも確実に「絵を教える」ということが僕にとって「絵を描く」ことと並んで大きく育ってきている 。

12月28日には神戸のFM局=Kiss FMのディレクターである中澤純一氏主催の忘年会があり出席。場所は元TOOTH TOOTHの場所で
今はディエンテディエンテというバー。僕にとってこの場所は20代の初めから馴染み深く、TOOTH TOOTHがオープンしたての
ころから神戸に帰ってくると通っていたお気に入りのスペースだ。名前やコンセプトは変わっても空間そのものがそのまま残って
いるので嬉しい。TOOTH TOOTHをやっているポトマックはいまやたくさんの店舗やイベントを手掛ける大集団となっているが、
当初からの懐かしい面々とも再会し歓談。 micさんとも久しぶりに会った。主催の中澤純一氏は神戸をもっとおもしろくしよう!と
どんどん具体的に動いている頼もしい飲み友達で、来年はもっと色色なにか一緒にできるといいな、と思っている。

また、来年11月には僕もメンバーとなっている日本文化デザインフォーラムの兵庫会議、というのが兵庫県各所で開催され、
僕自身も神戸を中心に色色深く関っていくことになっているので、なにかと神戸でのイベントも増えてくると思います、どうぞよろしくお願いします!

そして東京・上野=一角座でもひきつづき僕の絵のイベントを計画していますので、詳細決まってきたらここでお知らせします。

展覧会は、南青山=ピンポイントギャラリーにて3月5日〜17日、新絵本の原画を中心とした内容で予定しています、
おたのしみに!

大阪・EST1の広告画、来年も描かせていただくことに決定〜こちらもおたのしみに!

2007年もどんどん 絵を描き、またおもしろいこと進めていきたいと思っていますので、どうぞよろしくおねがいします!

皆様にとって2007年が実り多き日々となりますように。

よろこびますように、たのしみますように

呼び声、少女たち、山犬の糞、せせらぎ、翼の影

前方から僕を呼ぶ声がする。呼び声は風に揉まれてはためくようにふるえている。明るく晴れた陽光の下、
僕はほとんど全裸で、へとへとだ。1ダースほどの少女たちのやわらかい身体が僕を支えている。
彼女たちは山犬の糞を僕の全身になすりつけている。奇妙な香のような匂いに包まれる。神聖な気分がして
僕は自分で歩けると気力が湧いてくる。空が高く、地上の風景、雲雲と明確な立体感で僕の目に映りこむ。
僕はせせらぎをめざして歩き始める。太陽は僕の背の上から僕を押すように射し、僕の視線が落ちる砂地に僕の影 が
短くくっきりと写っているが、気付くと僕の左肩には大きな黒々とした塊がいつからか載っていて、それはみるみる
大きな翼を拡げた。鳶(トビ)らしい。いつから僕の肩に載ったのだろう?僕は左目の端に金色の大きなトビ
の命を感じながら、歩みを進める。もうじきせせらぎに足を洗う。 (2
∞6年12月23日朝方の夢)

一角座が終わり、結城座公演が終わり、神戸へ移動し本年度大学授業も終了するころからどっと疲れが噴出し、
ダウン。うんうん寝てた果てに上のような気持ちよい夢を見て復活。山犬ではなく赤犬の聖誕祭へ行き糞汁まみれ
になりさらに復活。が、どうもまだ疲れは抜けきらないようでこの年末年始はできるだけ体力充電に充てるつもり。
来年の計画に思いを馳せつつ・・・

そうそう、一角座、来年早春リニューアルオープンで一年延長です! 祝一角座!

そしておそまきながら

MERRY CHRISTMAS!

いいことありましたか?


★★★

 

2∞6年12月7日、木曜、神戸は午後から冷たい雨、夜半になっても止まず・・・。うへ〜もう師走も半ば近くに、ああ。

どうもこのところ忙しすぎて、一番の楽しみである一角座通いもままならず悲しい…
夢うつつ、ばっさばっさと日々絵を描き進んで行く。 ガッコのセンセの授業の準備や後始末の業務も切が無い。
本当に師走だ。

けれど、これから本の表紙や、本やら、その他、どんどん公開されていくと思うと、愉しい気持ちだ。
来年に向けて、あれやこれや、面白い計画も方々で密談中だ。 12年一巡りの1・17には神戸でなにかしようと思っています。

そうそう、大阪の美術画廊ギャルリムスタシュでは恒例の天使展が始まります。
ギャルリ・ムスタシュ12月8日(金)〜16日(土) 12:00〜19:30。 会期中は日曜日開廊です。
http://www.galerie-moustache.com/

それから東京・北青山のギャラリーハウスマヤでは 企画展「EVER AFTER」に1点参加させていただきます。
「青い鳥」を題材に1点、描きました、快心の新作! 12月11日〜
http://www.gallery-h-maya.com/

大阪のGALERIE CENTENNIALでは artist 宝船図  という企画展に1点、こないだの阪急のを出品
させていただいています。 12月13日〜22日
http://www.14thmoon.com/

12月9日の一角座トークライブにはぜひ行きたいと思っています。

久しぶりに夜の三宮センター街を歩いて帰った。クリスマスの装いが進む賑やかな空気の中、ストリートミュージシャンの
お兄ちゃんのか細い歌声にひっそりと集う女の子たち。 その向こうには閉店後のショーウィンドーをミラーにダンスレッスン
のダンサー玉子たち・・・ この時期もやはり神戸、好きだなぁ・・・

2∞6年11月11日11時11分11秒。大好きなゾロ目日時刻が今年もやってきました。今日は朝からの
お絵描き、家庭の事情業務の後、夕刻より秋葉原へ、DARK SPLASHの音楽でもお世話になった
ZUINOSINの砂土島NANI君と吉川正吾君の新ユニット=BOGALTAを初体験。カブリモノはずしルックス全開!カッコイイ二人組也。
アキバも初体験、モエーモエーと叫びながら徘徊、メイド喫茶とかも行ってみたかったけれどライヴハウス周辺には
見当たらず よくわかんないのでヤメ。雨上がりの夜の初アキバ・・・は人影少なくなんかさみしかった。今度は昼に行ってみたい。

秋のテラカド祭りも関西での展示、イベントは全て完了・・・と思いきや、急遽、
阪急百貨店 大阪・うめだ本店 7階イベントホール「ミューズ」で11日から開催中の
『今様正月事始』という催しに1点、「宝船」の絵(最新作!)を展示いただいています。
なかなかキュートな七福神が 乗った宝船です。お近くにお出ましの際にはぜひ覗いてみてください!
14日(火)まで。
開場時間は12〜13日が10:00〜20:00、14日最終日は10:00〜18:00となっております。

一角座は、いよいよ、鈴木清順監督の大正浪漫三部作ウィークスに突入!
17日まではジュリー主演、玉三郎がキラリと妖しく光る『夢二』 !

明日12日は15:20〜 IKKAKU LIVEに長谷川和彦氏、荒井晴彦氏、御登壇予定・・・
ううむ・・・なんとか駆け付けたいと画策中・・・

 「テラカド☆オペラ 第二幕」は10月28日をもちまして終了いたしました。たくさんのご来場
ありがとうございました。ギャルリムスタシュでの展覧会は次回来春を予定しております。

大好評のうちに幕を閉じた楽市楽座『金魚姫と蛇ダンディー』、次回は2007年秋のラフレシア・・・
と、
思っていたらなんと!!!

新春2007年お正月の小屋公演が決定しました!!!!
目下、
宣伝美術絵、急遽制作中です、おたのしみに!

2007年1月27日(土)15:00〜/ 19:00〜 1月28日(日)13:00〜/ 17:00〜

の4回公演。場所は・・・

結城座写し絵劇場「注文の多い料理店」神戸アートビレッジセンター公演は10月22日終了いたしました。
びっくりするくらいたくさんのご来場をいただきありがとうございました!
同公演はさらに趣向をこらし、12月13〜17日、東京・三軒茶屋のシアタートラムにて、結城座本公演として
開催されます。前売も開始されました。ぜひ!

同公演ならびに展覧会「テラカド☆オペラ」をみてくださった楽市楽座主宰=長山現氏がご自身のHPにコメント
くださっています
→こちら


the IKKAKU Festival
10・7(土)〜12・17(日)
at
一角座=東京・上野公園・国立博物館敷地内特設映画館

『ゲルマニウムの夜』の上映のために建てられた映画館=一角座におきまして上記日程で
『ゲルマニウムの夜』とともに荒戸源次郎 氏による映画の数々が順次上映される映画祭が開催中です!
『赤目四十八瀧心中未遂』も、『どついたるねん』『鉄拳』『王手』も、『外科室』も、そして
『ツィゴイネルワイゼン』『陽炎座』『夢二』も!!! あの一角座で、フィルムで観られます!!!
土日祝日にはこれら金ピカの映画を支える豪華ゲストが来館、トークイベント“the IKKAKU LIVE”が続々。
僭越ながら、私がこれら映画へのオマージュとして描きつづけてきた映画画を一角座ロビーにて一挙展示させて
いただく寺門孝之映画画展「一本角の夢」も好評開催中!

寺門孝之映画画展“一本角の夢”
▲詳細情報へリンクします▲

▲寺門孝之展「テラカド☆オペラ 第二幕▲
〜絶賛開催中〜
10月27日(金)18:30〜20:30=レセプションパーティ開催
会期は10月28日(土)まで! お見逃しなく!!

結城座公演“宮澤賢治 写し絵劇場〜注文の多い料理店”イメージ画
本公演の、写し絵の絵師としてテラカドが抜擢され、150枚くらいの種絵を描かせていただきました!
ガラス板にエナメルで描かれたテラカド画が暗闇に光で映し出されながら物語が進む美しく妖しい結城座の写し絵劇場!
主人公の猟師2人の人形デザインもテラカドがさせていただきました。乞うご期待!

詳細は“おしらせ”頁へ
12月13〜17日=東京(世田谷シアタートラム)

劇団昴公演“夏の夜の夢”ポスター画をかかせていただきました
デザイン:北村武士氏
本公演は10月29日、好評のうちに終了いたしました。

☆☆☆

▲エンジェル・ヴォイス▲
著者:吉田裕近/編集:荒井美雪/デザイン:伊藤由
装画・挿画:寺門孝之
新風舎/ラセ
本体1400円+税
絶賛発売中

 

▲博文館/横線当用日記2007▲
本体1420
円+税
装画・挿画・装幀:寺門孝之(表紙:クロス貼り銀箔押し)
絶賛発売中

 

▲博文館/横線自由日記2007▲
本体1360円+税
装画・挿画・装幀:寺門孝之(表紙:クロス貼り銀箔押し)
絶賛発売中

ギルドギャラリーで開催中の『ラフレシアの花粉』は10月8日までで終了いたしました。
ご来場いただきました皆様ありがとうございました!

2∞6年10月21日、土曜、神戸は晴れ。
たっぷりとあると思っていたギャルリ・ムスタシュでの寺門孝之絵画展「テラカド☆オペラ 第二幕」も、もう
残すところあと1週間になってしまいました。連日たくさんの方にご来場いただいて、ありがとうございます。昨夕も、
仕事や絵の塾やネット上や、様様なご縁での皆さんとお目にかかれました。
最終日の前夜、10月27日・金曜の夕方〜20:30にはレセプションパーティもあります。どうぞあらためてお集まりください!
今回の新作や、ここ最近の活動など、色色お話させていただこうと思っています。

そして、先日のKiss FMや、朝日新聞、神戸新聞などで大きく取り上げていただきました結城座公演「注文の多い料理店」の
神戸公演も、明日22日 15:30〜 間近と迫りました。取材を受けてお話ししようとする度に思うのですが、これはとても言葉では
伝えられない類のモノで、まずはナマで見ていただかないと、どにもならない・・・ということ。関西ではなかなか得られないこの機会
どうぞお見逃し無く! お席、まだあるとは思うのですが、会場にお問い合わせ、ご予約頂いたほうが確実かと思われます。
神戸アートビレッジセンター:078−512−5500

当日は終演後、演者、演出家によるトークがあり、テラカドも参加させていただく予定です。

では、この週末もどこかでお目にかかりましょう〜

2∞6年10月7日、土曜、上野に満月●!
今日は昨日の搬入時とは反転、余りに美しい青の秋空に万国旗が翻り、子供の運動会を見学した
後、上野・一角座へ。映画画展『一本角の夢』も既に安定したおももちで出来上がっていて、まずはひさしぶりに
『ゲルマニウムの夜』鑑賞、7回目。後、トーク。主演の新井浩文さん、赤目主演の大西滝次郎さん、から絵の感想
を伺えたのが新鮮。大森監督とは、お会いする度、もっと話ししたいなぁ〜と思います。僕にとって謎!の大森立嗣監督。
来てくださった皆様ありがとうございました。今後ちょくちょく僕は一角座に通って映画鑑賞の予定。ぜひ皆さんも、
このまたとない機会に荒戸映画の数々に一角座の最高環境で触れて下さい!
トーク終了後荒戸さん以下皆さんと浅草で夕食、後、一角座へバックして赤目終映のご挨拶、その後また移動して
荒戸さん以下皆さんと飲み。各種男前の男達の観察。ああ愉しい〜

2∞6年10月6日、東京は雨ざあざあ。
一角座、「一本角の夢」展の搬入が先程終わりました! うんぎょ〜〜!!
 素晴らしい出来映えです!(すみません自画自賛でまた)。
一角座ズタッフの若い衆の連連がかろやかに飾り付け作業進めてくださいました。
絵を14:00にピックアップしに荒戸事務諸若い衆が来てくれる、5分前まで、実は塗ってました。
できたてほかほかの最新画2点、額縁やさんで額装してもらい、その足で一角座へ。
最後まで粘った甲斐あって、会場にピタリと収まり、いい気分! 僕、明日は、
16時〜の「ゲルマ」に間に合うように一角座へ。観終わって18:00〜トーク。トーク後18:30〜「赤目」!
ああ豪勢なことで。
the IKKAKU Festival・・・チラシも出来上がりましたが、もう凄いことになっていて、
毎週末に関連スペシャルゲスト来場の嵐! 最終日には、なんと! 吉永小百合様もご来場&トークとか!
チラシ完成後も続々とサプライズゲストが決まりつつあります。 とにかく、この2ヶ月は、一角座へ通うしかないなぁ。
あれらの映画を、一角座で見る幸せ、うう・・・ まずは、明日夕刻、一
角座でお目にかかりましょう〜

2∞6年10月3日、火曜、神戸・東京=晴れ。
ううう〜 楽市楽座公演が昨夜で終わってしまい、余韻に浸り切っていたいところだが、次に行かなくては・・・
支度をしてのぞみに飛びのる。夕刻トドロキ着。

さあて、今週末=10月7日からはいよいよ“THE IKKAKU FESTIVAL”が開幕!
もちろん、寺門孝之映画画展『一本角の夢』も同時開幕!!
そのうえ、初日、7日18:00〜はSPECIAL TALK LIVE があって、
出演は・・・『ゲルマニウムの夜』監督=大森立嗣さん 『ゲルマニウムの夜』主演=新井浩文さん
『赤目四十八瀧心中未遂』主演=大西滝次郎さん
『ゲルマニウムの夜』製作総指揮 製作・監督=荒戸源次郎さん
そして
寺門孝之です。(うひゃあ!)

トークの前16:00〜『ゲルマニウムの夜』上映
18:00〜トーク
トークの後18:30〜 『赤目四十八瀧心中未遂』上映(予定)

(個人的には、一角座でこのセットで観られるなんて、美味し過ぎ・・・)

展覧会は連日11:00〜(月曜日は一角座休館です☆祝日の月曜はOPEN!)

(展覧会オープンまでにまだ描きたい絵があり、今宵も奮闘。間に合うか!? )

2∞6年10月2日、月曜、曇り。
楽市楽座『金魚姫と蛇ダンディー』、連日の大入り満員!席はつめつめである。
昨日は朝から激しい雨で心配したが、こういう時こそ底力を発揮する楽市楽座、すばらしい魔力を魅せつけてくれました〜。
ここぞというときには雨が上がり、ここぞというときに風が吹き抜ける、ラフレシアを取り囲む自然、宇宙がいっしょにこの世界を
奏でている。
日々万華鏡のようにきらきらと変化して
思いが尽きることがない。ああ、もう今日がラストか・・・
こんな不思議なモノは滅多にないと思います! 
ぜひオススメします〜

ムスタシュもギルドも、連日たくさんのご来場ありがとうございます。
僕の方の時間がきれぎれで、ゆっくりお話しできず、恐縮です。

2∞6年9月30日、土曜、晴れ。昨日はでっさん=2組=5名様。2ヶ月のお子ちゃまもナイスモデル。

で、
夜は、楽市楽座公演『金魚姫と蛇ダンディー』初日。、不思議で、あかしく、ゆるくて、愉しい、けれど泣ける・・・
摩訶不思議なことになっていました。

なんといっても 佐野キリコの金魚姫がすばらしく、観賞魚の美しさ、あでやかさと、悲哀を見事に造形し、哀しく、おかしい。

また個性強いたくさんの客演陣の中でも、西田政彦の土蜘蛛親分が絶品!

まだ始まったばかりなのに、もう3回しか見られないと思うと、今から、っていうか昨日始まる前から既にさびしかった。。。

僕はきっとああいう世界から生まれてきたのではないだろうか・・・

もちろん今日も行きます。

今日はこれから、ムスタシュ〜ギルド〜ラフレシアとめぐる予定。その前に買い物もあるし、わ、
もう出かけないと!

どこかでお目にかかりましょう!

2∞6年9月28日、木曜、晴れ。神戸。今日から本格的に大学の授業が始まった。開き直って授業開始。
蓋を開けてみると、受講者皆の「絵」に対する真剣な気持ちがありほっとする。この先どうころがっていくか知れないが
僕にできる最善を尽くしていこうとぞ思う。

さて、「ラフレシアの花粉」も「テラカド☆オペラ第二幕」も始まりました。そしていよいよ今晩から楽市楽座「金魚姫と蛇ダンディー」開幕です!


2∞6年9月22日、トドロキは晴れ。午後に一角座で現場打ち合わせ。夕刻の薄暗い上野公園が神秘的。噴水。

2∞6年9・11。夜明けよりもだいぶん前だと思うが、トドロキはとんでもない雷雨。雷鳴がとぎれず
ぐわおぐわおづしんづしんと怪獣の群れのようであった。眠りから引き出されそうになるが、えいままよ、と眠りに戻る。
しかしすごい雷鳴、こんなに間が無く、つづく雷鳴を聴いたのは初めて。昨日の大蛇と関係あるだろうか?
そうだ、昨晩は龍が雨を降らす絵を描いてたのだった・・・(先程完成〜)

いま思い出したが、7月14日だったかな?よしのちゃんとヨウコちゃんがトドロキへはじめて遊びにきたので
ゴルフ橋から渓谷へ降りて川沿いに歩いていると、樹上からキランと光りながら細い白蛇が川の真中へ落下!
くねくね巧みに泳いで僕たちの岸の草むらへ消えた。まるで稲妻みたい、って思っていたら
翌日、すごい雷雨、雷鳴となったのだった。

毎晩、坂東玉三郎監督作品のARATO FILM『外科室』をVTRで見ていたのだが、冒頭細い白蛇が登場。

神戸市須磨区の幼稚園の思い出・・・、園の高い樹に白蛇が現れ、捕り物騒ぎがあった。布の袋に入れられて
しまった白蛇はかなり大きかった、ような、夢のような、曖昧な、記憶・・・

  

2∞6年9月10日、晴れ。ひとりひみつプロジェクトを昨日から開始したので今日も双子魂川へ行き、
そのあと三原誠展、篠崎三朗展を観に戎へ。三原誠展にて小銀杏くんに遭遇。さいきん偶然よく遭うなあ。
三原くんにおそわりlimArtっていうすてきな洋モノ古書店に立ち寄ってみた、ナイス。帰りに獣が丘ABCに
運動靴を買いに行き、駅に向かうとちょうど祭り神輿と出くわした。や、これは奥澤神社の大蛇神輿ではないか!
 実は大蛇祭りを見たくて昨夜神社に問い合わせたところ、「大蛇踊りは今日(9日)の土曜だけで、
明日(10日)は神輿だけ」とのことだったので、おおいにがっかりして来年に望みを預けたのだった。
が、図らずも遭遇した神輿にはその大蛇がうずたかくとぐろを巻いているではないか!
 大蛇神輿に乗り白い「扇(これも吉野裕子説では蛇を現したものである!)」を振るう少年のりりしさよ。
来年は大蛇踊りもぜひ見てみたい、神輿の前日じゃな。

2∞6年9月3日、日曜、等々力は晴れ、午前中は涼しい風が渓谷を通り抜けて行く。
日昼はまだ蝉音波が時雨れているが、日が暮れると秋の虫の凄い大合唱がジャングルから湧き上がる。
秋、だーーー。

この8月はめずらしく家族と行動を共にし、めずらしく夏休みらしい日日を過ごした。神戸でも東京でも
花火を見たし、神戸でも東京でも水族館へ行った。神戸でも東京でもイルカショーも観た。船にも乗ったし
ドライヴもした。プールで泳いだし、山歩きもして滝も巡ったり、海水浴、磯遊びもした。

上の写真は、伊東の磯で拾った石、あまりにもまん丸でびっくり!
直径は2cmくらいのプチ丸石神様・・・今は画室の祭壇にちょこんと鎮座している。
2∞6年の夏の記憶がこもった卵のようだ、何かが生まれるのだろうか?

8月は卵の中に。

そうして9月! 色色色色、スケジュールが定まってきた。さあ、大変だ!

★9月26日(火)〜10月8日(日)=寺門孝之絵画展 “ラフレシアの花粉” at ギルドギャラリー(大阪・北浜)

★★9月29日(金)〜10月2日(月)=そのギルドギャラリーにて “てらぴかでっさんさろん”開催決定!

★★★9月29日(金)〜10月2日(月)=楽市楽座公演 “金魚姫と蛇ダンディー”(大阪・中之島公園剣先広場 特設劇場ラフレシア)

★★★★9月28日(木)〜10月28日(土)=寺門孝之新作絵画展 “テラカド☆オペラ” at 美術画廊ギャルリ・ムスタシュ(大阪・心斎橋)

★★★★★10月7日(土)〜12月17日(日)=寺門孝之映画画展 “一本角の夢” at 一角座(東京・上野公園・国立博物館敷地内特設映画館)

★★★★★★10月22日(日)=結城座公演 “宮沢賢治写し絵劇場〜注文の多い料理店”アフタートークに出演予定(神戸アートヴィレッジセンター)

大学の授業も本格的に始まるし・・・さあ、がんばるよ〜

2∞6年9月2日(土)、東京は晴れ。キレイな青空。懐かしい気持ち。
午後、ダンサー=森山開次氏の公演 “KATANA”を観にスパイラルホールへ。
終演後、舞踊史家の芳賀直子女史と近くのカフェに流れあれやこれやおしゃべり。 芳賀直子さんは
今回の楽市楽座チラシ(兼ポスター)裏の座談会にも出席していただきました、多謝!
後、元リトルモア社長、現フォイル社長=竹井正和氏の出版記念パーティへ。多くの知人、友人、縁者の方々
に期せずしてお目にかかることができ、歓談のパレード。後、現リトルモア社長=孫家邦氏+数名でノミ。深夜帰宅。
竹井正和さんの著書「きょう反比例」は、読み始めると止まらず 夜を徹して読了。オススメします。

2∞6年9月1日(金)、東京は雨が降ったり止んだり、はっきりしない天気。
夕方から外出。池袋のサンシャイン劇場へ。佐藤B作氏の演出・主演、三谷幸喜脚本『戸惑いの日曜日』を観に。
1996年が初演の「アパッチ砦の攻防」に三谷氏が加筆したスーパーバージョン、とのことだったが、正にスーパー
バージョン! 絶品だった! 西郷輝彦、小島慶四郎、細川ふみえ(敬称略)など東京ヴォードヴィルショー以外からの
キャスティングも絶妙!もちろん、あめくみちこさん、佐渡稔さんはじめヴォードヴィルの皆さん最高〜〜
オススメします。9月10日(日)まで! 当日券も出るそうです。
終演後、佐藤B作さん、あめくみちこさんとひさしぶりにゆっくりお話しでき、喜喜喜の喜。

この芝居で大阪〜名古屋を回り、すぐに初のニューヨーク公演、帰って来るとまた三谷氏の新作!と
乗りに乗っている佐藤B作さんと東京ヴォードヴィルショー!!!

8・15一角座『ゲルマニウムの夜』フィナーレのレポートはこちら!

2∞6年8月20日、日曜、晴れたり雨降ったり。17日に神戸を発ち、某所を経由し昨夕、トドロキ到着。
ド〜ン という音に誘われ、川の土手へ向かうと花火が始まった。そいえば、神戸に着いた夕も、神戸の花火がドーン
とビルの隙間から上がっていたのを見たっけ。花火と花火に挟まれた2∞6年の夏の日日・・・真空パック!

今日は午後から東京国際フォーラムへ、神戸芸術工科大学の公開講座の1コマを担当しに出掛ける。
出発は晴れだったのに、有楽町駅に着くと大雨。屋根のない通路でやっていた骨董市が大変なことになっていた。
また私学の説明会の大イベント が広場で開催中でとんでもない盛況ぶり・・・を眺めつつ、会場の会議室へ。
こっちは静かで、20名ほどの方々の前で 自分の絵のたどってきたうねうね道を振り返っているうちにあっという間にタイムアウト。

振り返っている場合ではなくて、さあ、お絵描き再開だっ!

2∞6年8月14日、月曜、神戸はこのところ晴天つづき(昨深夜にスコールがあったけど)。
わわ〜。。。また月が改まってしまった、うえに2週間を過ごしてしもうた・・・

このところ出来上がった「ブツ」(絵とか印刷ブツとか)の掲出をもって近況報告としていたつもりだった
のだが、日記記事はどこまで書いたんだっけかな〜と久しぶりに下方をたぐってみると、ぎょ、7月1日・・・

そのころうんうん唸りを上げながら、アセトン吸引の頭痛にくらんんくらんんしながら描き進めていた結城座
“宮沢賢治写し絵劇場〜注文の多い料理店”のための種絵はけっきょく150枚くらいをなんとかぎりぎり間に合わせる
ことができ、東京での最終稽古〜盛岡での本番前の稽古に立ち合わせていただき、自分のガラス片に描いたイメージ
のカケラたちが暗闇の中で重なり、舞いながら、巨きな!「ゑ」を成す様を見て感動、昏倒〜 すばらし、とまた自画自賛・・・
・・・がこれは自画というのではなく、結城座の皆さんや音や光や舞台の腕利き職人さんたち、そしてとりわけ演出の
山元清多さんの描いてくれた「ゑ」! 僕自身ではもう把握しきれず無我夢中で吐き出したカケラ絵たちを、え〜?
こんな風につないだりかさねたりうごかしたりして、なるほど〜こうつながって、をを! とめくるめく舞台進行にびっくり!
芝居のマイスターたちの緻密さとびっくりするような大胆さ に拍手するばかりでした。写し絵ばかりでなく今回、
人形もデザインさせていただいたのですが、これもイイ味をかもしていて、大満足。
宮沢賢治の、いくら読んでも把握しきれなかった4次元的な“料理店”、この結城座の芝居でようやく合点がいきました。
芥川「桃太郎」につづき、賢治「料理店」にこれだけぢっくり取り組んできたので、願わくば今度はもういちど写し絵ではなく「絵」
として描き改めて「絵本」にできないかなあ・・・と次の野心へとつづく・・・

盛岡には、残念なことに本番直前までしかいられず、大学の仕事のために神戸へ。

そのあたりの日記を改めてノートをたぐって転記しておきます。

そうそう、結城座の写し絵公演は 10月22日、神戸アートヴィレッジセンターで開催。盛岡、杉並公演とは別で
チラシに僕の絵を使っていただけることになり、打ち合わせを一昨日してきました。出来上がったらここにまた掲示します。
10月22日は公演と併せ、もしかするとトークショーもあるかもしれなくって、僕も参加します。未定ですが。。。

うえにも書きましたが、
一角座『ゲルマニウムの夜』上映は明日8月15日がファイナルです! 監督はじめ主要キャスト諸氏の舞台挨拶もあるそう
です。どうぞお見逃すことないよう、かさねてオススメさせていただきます。

7月28日◆盛岡22℃→大阪33℃
結城座本番見られなくってしょんぼりな気持ちが天に写し絵、盛岡は雨に。雨の中、空港へのバスの
時刻まで町をあっちへこっちへうろうろ・・・ふと アイヌ雑貨店ウポポという店に入ると神戸の畏友=ポトゥア=
東野健一さんの絵葉書が壁にあって嬉しくなりついついお店のご夫妻と歓談しているうちに、時刻が。
大急ぎでホテルにあずけてあったリュックを引き取り、バスステーションへ。リュックは盛岡の古書店で
買ってしまった多数の本のため異様に重たく、難儀。花巻空港から伊丹へ。雲の層へ入るまでの数分の間、
窓の外側に光の粒が乱舞・・・クラムボン、という語が浮かぶ。少し眠って目覚めると黒々とした富士山が窓の向こうの雲に
突き出していた。(つづく)

7月31日◆さきほど神戸からトドロキへ戻りました、で、日記のつづき・・・ 雨の花巻空港から古いバスみたいで
心配な小ジェット機でぎゅうんと空をのぼると、小さな機窓に光の粒がブラウン運動(乱舞)、クラムボン・・・
とここまでは書きましたっけ・・・ 雲の上は当たり前なれど、青空・・・遠くに黒富士を見やりつつ、もくもく雲図鑑・・・
と思ううちにあっという間に伊丹へ着陸。テロップを降りる際、日差しの強さと熱気に眩暈・・・モノレエルと半球電車を
乗り継いで30分後には大阪梅田着。 まずは、JR大阪コンコースへ。 EST−1の広告コルトンがもう掲出され
ているってモデルちゃんから通報があったので、確認に・・・出てた出てた! 思ったよりもピンクが淡くやさしい印象。
今回のメインアクトはアフロヘアで双眼鏡片手に木登りしてるボンバー娘、僕にしてはファンキーな新境地娘です。
背後に清楚なのと過激なのと、おしゃれな小娘がやはり木登りして控えています。大阪駅に行かれたら見てみてください〜
 8月からはEST−1にも掲出される、と聞いています。つづく・・・

戸田ツトム氏による新雑誌“graphic/design”創刊号発売中
巻頭に戸田ツトム氏ディレクションによるテラカドのニュータイプの天使画が掲載されております。
墨1色刷りなのに画期的な豊饒美本! かなりのニュータイプマガジン! 
神戸芸術工科大学の共同研究の発表誌でもあります。 必見!
発行:左右社   定価:952円+税

 

テラカド・ゲルマ絵のポスターがなんと憧れの若冲とツーショット!!
こんなシーンが上野公園のあちこちに!

野坂礼子著 「ありがとう」の魔法 の装画を描かせていただきました
発行:マキノ出版   定価:1200円+税

町田 康著 権現の踊り子 の文庫版カバーの装画・デザインを担当しました▲
川端康成文学賞受賞の表題作をはじめ6篇を収録した町田さん初の短編小説集の文庫版です。
必読!
講談社文庫   定価:552円+税  

  

黒沢美貴著 ふしだらな左手 シリーズ3作のカバー装画を描かせていただきました
官能小説の装画に初チャレンジです。「ティー」名義デビューです。
幻冬舎アウトロー文庫  各定価:495円+税

佐渡 裕氏 指揮 兵庫芸術文化センター管弦楽団によるCD 『開幕の祈り』
のジャケット、インナーブックにテラカド天使画を多数フィーチャー していただきました!
阪神大震災の犠牲者へのレクイエムとして制作された「祈り」をテーマとした作品集。
ハラワタに タマシイにぐぐーっと押し寄せてきます 。
必聴!!

豊田裕子『クリスタルファンタジー』のCDジャケット・インナーブックの絵を担当しました
ピアニスト=豊田裕子さんが世界にたった一台しかないクリスタルグランドピアノに巡り会い
レコーディングした、そのプロセスがそのまま夢物語のような、そして夢物語がそのまま音
になったような キラキラとすずやかに響く 不思議な音のピアノ曲集です。
インナーブックはほとんど絵本!
必携!!


「虹色のスピリチュアルレッスン」
▲著者:姫乃宮亜美
装丁:川上成夫
発行:実業乃日本社(2006)
定価:1,300円+税

222,222は神戸=海岸ビルヂングのお洒落な雑貨店
=ガレージエイト のYさんがヒットされました〜
おめでとうございます(何がお目出たいかは不明ですが…)
記念の粗品をお送りいたします、少々お待ち下さい 。

∬∬∬

2∞6年7月1日(土曜?)ロキは曇ったり日が射したり小雨がぱらついたり・・・

あああ? もう また月があらたまってしまった・・・このところずうっと、なんだか忙しく忙しく日日の
記憶が溜まらない。設定された〆切でちくわのような「時」を輪切りにしながら、日日お絵描きにつぐお絵描きと、
お絵描きの段取り。そんな中、交わした約束をこつこつと守って会いたい人や観たい絵に会いに行ったり、
観たいLIVEや芝居や映画へ行くのも欠かさず・・・いつか会える、いつか観れる、な〜んて言ってたらあとで
後悔するって分かってる為、日日 一期一会でちくわはみじん切り。

今、いちばんちくわを食ってるのは・・・江戸時代から(もっと前から?)つづいている糸あやつり人形芝居の結城座
がこの7月から盛岡、東京、神戸、高松などで公演する 宮澤賢治生誕110年記念「写し絵劇場 注文の多い料理店」
の仕事。結城座にやはりずっと前から伝わっている「写し絵」という技法を復活させて公演するという
と〜っても興味深いプロジェクトで、その絵師に指名いただき光栄至極なのだが、 これがか〜なり大変!
なんといっても、この写し絵というのを演出家(=黒テントの山元清多氏)も僕も体験していないので、
手探りでイメージを手繰り寄せつつ、 さらにテキストとしては人気があり過ぎるオオモノ=宮澤賢治の
WILD CAT HOUSE「注文の多い料理店」を 料理しなくっちゃならない・・・うんうん うんうん 唸りながら、
なんとか昨日の夜明け方、 全下絵のデータ (今回 コンピュータも大活躍なのだ!)を 入稿したところ・・・。
あとはそれが薄いガラス板に焼きつけられて僕のとこへ戻って来る、そうしたらこんどはガラス用の絵の具で
彩色をしていくのだが・・・それが100何10枚かあるのだ。 うう・・・

しかし、こないだ結城座のアトリエで、何枚か出来上がったガラス絵(タネ、と呼ぶそうだ)を特製の手作りプロジェクター
(フロ、と呼ぶそうだ)に装填し、大きな幕を張って写して見せてもらったのだが、すばらしい妖しさ! 美しさ!で
描いた本人(僕)はうっとり! 絵がこのように光によって大きく写されると、描いたとき(5cm平方のガラス板にこつこつ描く)
とは全く違うド迫力と生き物のような気配が生ずる! そのうえ、このフロを抱えて役者さんたちが縦横に駆け回り
台詞を吐くのだから、それはそれは 写し絵劇場は 素晴らしく夢見心地な出し物となるに相違ないのであるる!

そんな期待とうう唸り声のスキマを縫って、昨日は神戸の畏友=画家でポトゥア(絵巻物師)の東野健一さんの展覧会を
観に、鎌倉へ。ひっさしぶりに大きな東野さんの大きな声と会話していると、むんむん元気も出て来て、 愉しさ100何10倍!

話しは変わりますが・・・

こないだ、用事で区役所へ行ったときに、僕がまだ45歳だったことに気付き、すごく得をした気分になった。
なぜか46歳だと思い込み、どこでも年齢訊かれたら「46」って答えていたので。やった! 一歳得した!

ζ

むむむ・・・666・・・ああ、もう6月である。ここツデイズの更新もさぼりっぱなしで膨大なイェスタデイズが
うらめしやと僕を睨んでくる。なんとも、あわただしく神戸〜大阪と東京をいったりきたりしながら、初めてのことも
たくさん経験したり、いろんな人と会ったり、新しい計画が持ち上がったり、目の前の絵に筆を入れたり、日日、
なにやかやと愉しく過ごしています。ここに書きたいコトガラもたくさんあるのだけれど・・・思い出してみよう・・・

5・16(火)廣済堂出版のIT氏と久方振りに面談、何か新しいこと始まるのか否か。(獣が丘)
5・17(水)神戸へ。大学の会議につぐ会議。夜は大阪へ、エスト1のことの打ち合わせでO氏と面談。のち
絵のモデルをよくお願いするNKちゃんとその友達TMちゃんとディナー。TMちゃんの不思議な話に巻き込まれる。
5・18(木)ギャルリムスタシュへ。昨日のTMちゃん来、不思議な話のつづき。朝日新聞関西版夕刊に各月で連載している
イラストレーション 原画を記者のYM女史に手渡す。 のち、楽市楽座の長山現氏と料亭にて密会、
次のポスター・チラシの絵のラフを見てもらう、その他 様様な有意義な雑談深夜に及ぶ。
5・19(金) 大学、新入生たちとともに豪雨濃霧の中 バスで六甲山頂へ。遭難を怖れる。無事到着。
5・20(土)早朝、濃霧の六甲山中に恐るべき悲鳴がっ! フクロウの声とのこと(戸田ツトム氏に教わる)。
なんと恐ろしい声だ!午後俄に晴れ、六甲山頂から割れた霧の向こうにcityそして大阪湾、紀伊半島、淡路島・・・
絶景! 山を降りてギャルリムスタシュへ。様様の方と歓談。
5・21(日)ムスタシュへ寄った後、東京へ。
5・22(月)終日お絵描き。
5・23(火)劇団昴(スバル)公演ポスターのための絵「夏の夜の夢」仕上がり納品に渋谷へKT氏と面談、
同じく渋谷で 新風舎のAR嬢と装画挿画撃ち合わせ、さらに新しいこと始まるのか否か。
5・24(水)終日作業、お絵描き、予習、資料作り。夜半、一時帰国の三宅純氏に会いに。寸暇歓談。
5・25(木)終日お絵描き。夜、HARCO氏がキーボードで加わるあがた森魚LIVEを 見たくて神楽坂へ。
あがた氏LIVEはああ何年振り? 往年のあがた熱が再発しアマゾンへ駆け込み、CDの暴買、
以後アトリエはあがた音楽一色。 ほんの少しだけれど陽が射し始めた〜〜 (リヴィングではずっとHARCO!)
5・26(金)妻生誕を祝し外食、そしてカレーの製作。
5・27(土)急な仕事が入り、急なお絵描き、その他。急に油彩を再開する必要に迫られて銀座・月光荘へ。
最も必要な色が売り切れていて悲観的な気持ちになるが、立て直しを図る。夜、油彩再開。
5・28(日)妻車に乗り込み家族で箱根へ。箱根は濃霧。先の六甲と同様、一寸先が見えず、夢の如し。
それでもたのしくドライヴし、夜半無事帰トドロキ。
5・29(月)急な仕事を完成し、南青山のCGSへ。その他の業務。
5・30(火)会議のため博報堂へ。翻ってアトリエでお絵描き、予習、資料作り。夜半、試写を見に渋谷へ。
冨永昌敬監督(長編デビュ?)作品「パビリオン山椒魚」、オダギリジョーの舞台挨拶目当て。目当ての人
多数あり立ち見、座布団を呉れたので通路へぺちゃり。で、映画は・・・ツボだった。終始笑いが込み上げた。
日本では珍しい 全編これナンセンス!オダギリジョーと高田純次の掛け合いも笑える。 菊地成孔の音楽もカッチョヨイ。
5・31(水)明日が移動のため終日作業作業あ〜
6・1(木)移動。EST1社長と撃ち合わせそして会食。なんと今年もEST1の絵を描かせていただくことになったのだった〜
のち、神戸へ戻り、萌々アロハ展初日、 2点入手。のち、テラカド・デジタル部門担当大臣deepsea君と料亭にて密会
新しいノートパソコン(レッツ君)と初対面、紹介を受ける。
6・2(金)大学にて初講義。昨日会ったばかりのレッツ君大活躍。原画も持ち込み、私の半生を語る語る語る。
学生諸君は果たしてどのように受けとめただろうか?後、大学の広報のため母校・長田高校へ。卒業後初訪問。
道さえよくわからない。ほとんど建替えになっていて懐かしさが湧き出さない。が、進路指導の先生と熱い面談。 後、実家へ。
6・3 (土)実家で色色作業など。のち、神戸アジトへ戻り、ムスタシュから帰ってきた絵たちを向かい入れる。
6・4(日)久々にお絵描き教室てらぴかのてらこやスペシャル。てらこやOBのためのアフターフォロウ的な
秘密結社的なお絵描きの会合であるが、これがことのほか自ら愉しい。メンバーたちの絵の成長を体験するのは
幸せだ。
6・5(月)僕の詩の朗読バンド=PIG'S HEADのリーダーで今は英国人男性と結婚してドイツ在住のマミちゃんが
NEW BABYを抱いて緊急一時帰国したので緊急再会ランチ。BABYは2枚目でキュートで大物。
ハズバンドもあいかわらずのナイスアンドキュートガイ。のち 大学で内科検診。のち ・・・
2004年にDARK SPLASHでお世話になったギャラリー=アウラクロスが新生ギルドギャラリー を運営すること
になり、さっそくその新しいスペースを見に。行って見ると、なんと、毎年、楽市楽座が公演をうつ中之島公園の
剣先広場を河越しに見下ろせる窓のあるギャラリー! うわあっとびっくりした。これはもう、楽市楽座の公演
の時期には関連展示をするしかないのではないだろうか、と早くもアウラクロスの前田氏と密談を開始。
のち、帰トドロキ。

ああ、思い出し疲れたので今日はここまで。おやすみなさい〜

 

2∞6年5月16日、火曜、曇り時時晴れたり雨降ったりの等々力渓谷。朝からジャングルの伸び放題だった樹木の枝
が木登りおじさんののこぎりや、梯子の人のチェーンソーによってばっさばっさと落とされて、アトリエの窓からの見通しが
すこし良くなって嬉しい。あんまり樹枝がこちらへ迫ってこわかったので。

昨日から、北青山のギャラリーハウスマヤで、幻冬舎のデザイン室長=平川彰氏の展覧会が始まりました。
平川氏には昨年来、雑誌パピルスや、槙原敬之氏の「うたのきろく」、それからアウトロー文庫などたくさんの本で
ご一緒させていただいているのです。上品で繊細で、かつポップな彼の装幀デザイン、とっても好きです。
昨夕のオープニングパーティへ行かせていただきましたが、平川氏の幅広いキャパシティと、本、そしてイラストレーションへの
細やかな気持ちが静かに確実に伝わってくる展示でした。ブックデザインやイラストレーション、それから幻想文学
に興味ある方には必見の展覧会でしょう。私の絵もそこかしこに登場させて頂いていて、嬉しいです。

20日の土曜まで! お見逃し泣く! 詳細はこちら〜

GW来、ちょくちょく映画鑑賞も再開、リバティーン=×、ヨコハマメリー=◎、ブロークンフラワーズ=◎
という個人的な気持ちでした。 ヨコハマメリー、ブロークンフラワーズどちらも、あっ!というラストの電撃!
撃たれました。多謝。

神戸では、ボストン美術館所蔵 肉筆浮世絵展 江戸の誘惑 をぢっくりと。

北斎! 春信! 歌麿! 栄之!・・・すばらしい〜

版画ではなくナマを見れば、すっかりわかっちゃうなあ〜 それぞれの個性、技量をぢわぢわと味わいました。
多謝! 個人的には・・・

やっぱり北斎! そして春信!

そうそう、フジタもついに観ました! すばらし!

GW中は、おもいがけず、連日旧友と語るシリーズとなり、ひさしぶりにリラックスしてパワー充填。
GW明けは新友とも語って快調な滑り出し。新方式の絵にもチャレンジ。
明日からちょいと神戸。

5月11日は15:00〜ムスタシュへ参ります(予定)。では会場でお目にかかりましょう!

2∞6年5月9日 火曜 曇りの東京。朝は新宿へ映画『ヨコハマメリー』を観に。泣き。

2∞6年5月1日、ロキは晴れ。急激に夏になってしまい、身体が気持ちがおっつかない中、
武蔵小金井の結城座稽古場へ突撃。写し絵劇場“注文の多い料理店”の絵のプラン、人形のデザイン
などについて撃ち合い。写し絵をメインとした公演は結城座さんも、演出家の山元清多さんも、もっちろん僕も
初体験であるので、なんともフロンティアなココロの振動がココチヨイ。宮澤賢治のタマシイへダイレクトに
通信したいのココロ。

昨日はずっとその準備。夕方から下北沢へHARCO氏のLIVEをみに。HARCO氏のことはいずれまた。

一昨日はムスタシュへ行ったその脚でのぞみに乗って東京へ帰。

そうだ、ちょっと書くのが遅れてしまいましたが、一角座での「ゲルマニウムの夜」!
このGW中は ゲルマシンガントーク 
といって、豪華トークショが連日繰り広げられています!
GW、東京にいる人(あ、僕もだ!)、ぜひ上野公園・国立博物館敷地内・一角座へ!
未見の方、この機会をお見逃しなく! リピーターの方はこのトークもお見逃しなく!
あ〜僕も行きたい!

2∞6年4月27日、木曜、雲のかかった晴れ。
ようやく、ギャルリ・ムスタシュへ。“NOW AND THEN”2006の会場を初見。うむむ、すばらしい〜
先のISETANはじめ、僕の展覧会はいつも自分で飾り付けをしているのですがここ美術画廊ギャルリ・ムスタシュだけが
例外。絵を送り出したら後はすべてマダムとマドモアゼルにお任せしているのです。これも10年以上の交わりの賜物、
毎回初日にどんな仕上がりになってるか見るのが画家自身たのしみです。今回初日からは行けず、昨日が初めてだった
んですが、ばっちり! 静かで力強い空間に仕上がっていました。NOW AND THENは新作中心の展覧会とはちがって、
旧作からのピックアップで作るのですが、今回は過去7〜8年の間の時時に描いた絵が“幼な心の彼方に”というキィワーズ
をチェインに微妙な感覚で響き合っているように感じました。自分で忘れ去っていた絵の中に名作(すみません自画自讃ばかりで)
を発見したり、描いたその時には気付かなかった色色なことが僕自身にも伝わってきて、勉強になるなぁなーんていいながら自作を
ぢっくり堪能しました 。描いているそれぞれの時には目の前の絵のことばかりに集中し、新しいアイディアに夢中で、
時としてその直前のシリーズとかに否定的 でさえあります。で、そのまま過去作を忘れるのです。こうして蔵出ししてもらって
ようやく、過去をクールに見詰め、なんだまあまあいいじゃないか、ってホクソエム。ああ、けれどやはり今はテラカド☆オペラの次は?
新しい天使は?・・・宮澤賢治は?・・・と気持ちは先へ先へ・・・

夜は江原啓之氏の公演「スピリチュアル・ヴォイス2006」を見せていただきにシアタードラマシティへ。
!びっくり!面白過ぎ!
ザッツ ウルトラ エンターテインメント! 前人未到!
当分はあの世から帰ってこれない私。

2∞6年4月26日、水曜。朝早く等々力を出立し、のぞみで神戸へ。神戸は寒かった。無理してコート
着てきて良かった。大学へ行き、今話題の画家・山口 晃さんの特別講義を学生に混じって聴く。
学生な気分。先日TVに出られていたそのVTRと、ご本人とのギャップが面白く、ここにナマに絵があれば
さらにまた面白かったろうに、と思う。作品と、作家と、メディア。それぞれは別々のコトだが、作家が生身で
生きている間はとりあえずは人物へ全てを重ねて見えるかもしれない。作家がテレやテライからはる煙幕
の向こうからひたひたと「ゑ」がキビシク作家や僕たちを見据えている気配が押し寄せてくる。
僕の授業ではできるだけナマの絵も見てもらえたらいいな、と思った。

とはいえ、作家の死後いくら時を経てもどうも作家の思念のようなものが作品につきまとう、のも事実だ。
いま、結城座の写し絵の公演のために、宮澤賢治の「注文の多い料理店」のテキストと格闘中だが、
まだ煙幕が晴れなくって見えづらい、目をこらそうとするのだが。もっともっと、ナンセンスに「ゑ」だけが見たい。

夜は高1のときのクラスメイトのI戸君と久方ぶりに会ってノミ。あ、初ノミ?
クラスメイトって不思議な存在、なんだか話し易い、当時そんなに話したことなかったのにな。

明日はいよいよ、ムスタシュに行きます。雨かにゃ?

2∞6年4月25日、そろそろ出ようかと思いきや、一転俄に空が黄味が勝ったグレイとなりドカンと落雷、大雨。
しばし雷雨。洗濯物は水浸し。ジャングルが点滅。
しかし思った通りしばらくするとさあ〜っと晴れ渡り、空気はキンピカに。外出。
六本木〜新宿〜原宿〜渋谷、展覧会などを観て廻る。CDやLANケーブルなどを購入。
明日は神戸。

2∞6年4月24日はその前の晩から作業・・・夕方、結城座の方へブツを渡しに吉祥寺・くぐつ草へ。
ここはもちろん 結城座がやっているお店、僕はセツに通っている頃、ここが大好きで通っていました。
いまも当時とまったくおんなじ濃く妖しい雰囲気のまま。そこでついに結城座さんと撃ち合わせとは・・・
感慨深いことだにゃあ。にゃあ。外は、空が半分に割れて方や青空、方や赤黒い空、なんだか不穏。
と思ってたらくぐつ草を出ると雨。路地を抜けて駅へ。そうそう、山手線も銀座線も停まっていた。なんか不穏。

しかし眠い・・・

“テラカド☆オペラ”の一周間があっという間に過ぎてしまい、愉しかった新宿通いもいったん終了。
最終日の搬出作業は松田ヨウ子sang、芳野sangに加え、盟友画家でアニメーション画家の木村タカヒロ
および、ロケンロール文士=後藤明夫氏までの手をお借りして速やかに終了、後、DUGで乾杯、後、木村君&後藤氏
とでコラーゲン三昧。ああ、またお肌つるつる。帰宅後、溜まった仕事を梳るのに明け方までかかり、仮眠後、神戸へ。
大学の会議に出席、慣れない時間に頭が呆けるががんばる。後、三宮で広告代理店のディレクター=O氏
並びにK氏と会食と密談宣伝会議。 昨今の日本文化、ファションについて総括する。アジトへ戻り、大阪展の作品選定作業。
仮眠後、朝が来て、しばらくするうちにISETAN展の作品がアジトへ戻って来たのを受取る。後、赤帽のイッツウェスト氏に
大阪行き絵たちを託す、託すやいなや、新神戸駅に走り、13:38ののぞみにて東京へ。帰宅後すぐに妻と池上・本門寺
に建つ特設テントでのシティボーイズ公演を観に。住職の法話の後、開演後笑いっぱなし、笑い顔のママ帰宅。

僕自身とっても愉しかった“テラカド☆オペラ”もいよいよラスト・デイ!
早いにゃあ〜〜〜
ずっとこのままこの場所がつづいたらいいのに、なんて思いつつもやはり
1週間の濃い一期一会の日々、これくらいが限界かな、とも。

どうぞ、お見逃しなく!

そして、再度また!

2∞6年4月18日、火曜、明けるとどんな天気かにゃ?

たくさんのたくさんのご来場ありがとうございました!
歌ってくださった堀澤麻衣子さん、ギターのキヌガワさんもありがとうございました!
2∞6年4月16日、雨のち曇り。ギャラリーイベント大盛況〜

2∞6年4月14日、金曜、晴れ。
今朝は新宿のマチは静かだなあ、人少ないなあと思いながら伊勢丹に入ると、ごお〜っともう既に
たくさんの人、人、人・・・。テラカド☆オペラ=3日目、終日たくさんのご来場ありがとうございました。
昼は打ち合わせで少々退場。夜は鹿児島から若き文学博士(宗教学)アクィ〜ラ君(会うのは何年ぶりだろう?)と
「MOMOTARO」生みの親=若き切れモノ編集者=FKSYさんと コラーゲン三昧。またお肌がつるつるに。
等々力に着いて、ジャングルの向こうの満月を眺める。

2∞6年4月13日、木曜、曇りのち夜半に雨。むっと温かくなる。
“テラカド☆オペラ”2日目。 今日は昨日よりは、し ず か・・・
それでも、仕事関連(出版社)乃方がなぜか集中的に多かった。ありがとうございました。
合間を縫って 会場で仕事も少々進行。
夜には畏兄=佐藤三千彦氏とコラーゲン三昧。
雨中帰宅。深夜(早朝?)まで業務。

2∞6年4月12日、水曜、新宿は雨のち曇り。

わあ〜びっくりしました。10:30に会場へ出勤してみると既に何人ものお客様が・・・そうして以後、
終了20:00までずっと(ま、ランチで抜けたときは知りませんが)途絶えることなくお客様が会場に!
時には最終日みたいに人が溢れんばかりに! 流石は伊勢丹〜!
初日+ぱっとしない天候にかかわらず早々におこしくださった皆様に大感謝です。どうぞ、
ご友人・ご親戚に宣伝いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

まだ 6日間 もあると思うとなんともココロヅヨイ初日でありました。

2∞6年4月11日、火曜、雨〜〜〜
僕が張り切ると雨が降るというジンクスが復活してしまい、いいタイミングで雨でした。が・・・
作業はことのほかスムーズに進行し、大満足な会場が出来上がりました!
12年前の大展覧会“かごめドリーム”以来12年に渡りずっと搬出入の度に助けてもらっている
いまやイラストレーターの松田ヨウ子sang、いまや版画家でイラストレーターの芳野sang 、
けふもありがとうございました!

さあ、明日10:00 OPENです。

天使、ドラゴン、人魚、いるか、テラカド犬、猫装束娘・・・

その他 “テラカド☆オペラ”座 一同 揃って

皆様のおこしを ココロから タマシイごと 

お待ち申し上げております!

*

4月16日・日曜・14:00〜15:00には
スペシャルヴォイスの歌手の 堀澤麻衣子さんをゲストにお迎えして
歌とトーク を会場内で おたのしみいただきます!
どうぞ ふるって お立会いください!

2∞6年4月9日、晴れ、日曜。
いよいよ、長かった神戸アジト・ライフも大詰め。今日午後、ニュウ・テラコアのテコンドウ・ナガイ君に手伝って
もらって絵もすっかり額装済ませ、あとは明日、赤帽のイッツ・ウェスト氏に絵たちを 託すやいなやいざ東京へ、だ。
あ〜わくわくするにゃあ、ひさしぶりの展覧会!
もう、やめとかなくちゃと思うのだが、今晩もまだ筆が止まらない、絵、多過ぎ・・・fool

2∞6年4月6日、木曜、晴れ。ようやくアジト前の生田川公園のサクラも満開〜背後の山の緑ももくもくと
競りあがってきた〜と思ったら、午後、寒カムバック。 今日は神戸芸術工科大学、入学式・・・私にとっても
入学式みたいなもん。新しいライフパターンに突入だが、ま、東京・神戸アジト・大学、どこにいてもお絵描きの日日!

2∞6年4月5日、水曜、晴れ。
さてさて・・・ISETAN展のためのお絵描きは今朝まででほぼ完了、神戸でずっと絵の写真を撮っていただいていた
ミストラル氏にひさしぶりにたくさんの絵たちを託す。額にしろマットにしろ運搬にしろ、神戸では10年来の
ツーカーさんが勢揃いしているのでなにもかも安心順調だ。時の積み重ねほど心強いモノはないことよなぁ・・・

展覧会準備とともにもうひとつ神戸長期滞在には訳があって・・・
この4月1日から神戸芸術工科大学のセンセになった。デザイン学部ビジュアル・デザイン学科教授、
イラストレーション・絵本制作分野担当だ。このところ連日、大学に通い、日日新しい体験の連続。
今日、自分に与えられた研究室のまん前の廊下の窓にぢっと大きな蛾が停まって離れなかった。先祖だろう。
いつもことあるごとに蟲が近寄って来、ぢっと僕の様子を窺っているのだ。蜘蛛だとか、大虻だとか、
カメムシだとか、蝶や蛾や百足・・・その度に僕は「先祖」を感じる。あるいは旧友の暖かい気持を。

2∞6年4月3日、月曜、晴れ。
終日お絵描き。昼食時外出、その際、夕飯のために弁当を買ってあったので、夜、それと缶ビールをぶら下げて
アジト近傍の生田川公園へ一人花見に。昼にはビニールシートが敷いてあったりしたので、きっとのめやうたえやの
大騒ぎかと思っていたらそんなことはなくてしんと静まり返っていた。桜も見ずバドミントンに興じる若者グループ以外は
我とおんなじ、一人花見のおっさんが二人くらい。内ひとりは遠くアイルランドあたりから単身やってきた風情のひげもじゃ西洋人。
サクラは8分咲きですばらしく、どうしてこんなに盛り上がっていないのかと、サクラの広がる枝の真下の特等席のベンチに腰掛け
弁当を開く。ビール一缶空けたあたりで合点がいく。・・・寒過ぎ。
バドミントンでもしなけりゃ耐えられない。即帰宅。入浴後お絵描き。 快調。
頼んであった 額 や マット も到着。着着と準備が進む。

2∞6年4月2日、日曜。神戸アジトは残念ながら陽が射さず、内で絵を描いていると外の天気がわからない。
遅い昼食に外へ出ると、雨後の霧?水蒸気を含んで空気がむっとぬるくなっておった。この時期、新神戸の山は
ビルになだれかかっている。「みどり」というのは、こういう状態を表す音声だ、色ではなく。脳みそのようにむくむくと
山がみどりに盛り上がっている。三宮の地下街で昼食を摂り、外へ出ると、あやや! 大雨! 三宮の街全体が
滝壷のよう・・・そんな中micさんから携帯に連絡はいるが雨のせいか、全く何をいっているのかわからない、あやや?

2∞6年4月1日、エイプリルフール、土曜、晴れ。
辞令公示。というのを拝受しに近鉄、河内小阪というところへ。緊張・・・。薙刀。理事長の瞳との一瞬。
帰りに、ふと町並みに誘われ鶴橋で降りて同じく新任のセンセ方方と食事。当然焼肉。
なんばへ流れ、キリンプラザでエノチュウ氏の展示、カックイイ〜! ローズチューに微笑み。
心斎橋に流れ、ギャルリムスタシュ、マダム・エ、マドモアゼルと歓談。カンサイな一日。

2∞6年3月31日、金曜日、神戸は・・・晴れ。まだ空気はキンと冷えるが陽射しは春!
あっという間にスギサル3月MARCH最終楽章を懐かしい神戸で過ごしています。
ISETANで発表する新作達をアジトへ運び込み、眺めては手を加えたり、新しいアイディアで新たに描いたり・・・
展覧会直前まで、どうも筆を振り回していないと落着きません。

夕刻、東京へ一足先に戻る家族を見送りに初めて神戸空港へ。その帰りのポートライナーから銀色に光るなんとも
不思議な夕日を見つつ、その光景がポートライナーのレールのカーヴのたんびにぎゅ〜んぎゅ〜んと意外な方向へ
飛び去っては現れ、おかしなトリップ感でした。年明けからなんだかあれやこれやめまぐるしくアップダウンした自身の
光景の仕上げのようでもありました。サラヴァ、サンガツ! そして

明日からシガ〜ツ!

この4月はコトノホカ私にとってマアタラシイ気分とともに向かえることになります。

展覧会もマアタラシイ気持でお届けします!

 

2月が逃げ、3月もはや一周間を過ぎ、私は連日あたふたあたふた同時に進行する公私の業務に
追われながらも、あいかわらずココロはぽっかりと青空が空いて、作業は一向にはかどらず、あ〜
タマシイのおもむきに付き合っていくのは、骨が折れる・・・

2∞6年3月7日・火曜。元旦に約束していた縁者の手引きで、長野・小布施へ北斎に会いに行く。
乗り換え地点の長野で、まずは初の善光寺参り。なんの前知識も無く参ったのだが、ずどん!と
深深とおおらかな寺院だった。なんと宗派はなく、一生に一度お参りすれば極楽往生が約束される、
というおおらかさ! お戒壇巡り、といって本堂の床下の真っ暗闇の通路を巡る、という体験をした。
これが本当に真の闇で、頼るのは右手で触れる壁をつたうことだけ。かなり怖い! 2度ほど急カーブがあり
手になにか金属のぢゃらっとしたものが触れ、チリンと鳴る。さあらに進むとようやく外光が。出てみると入った口
のすぐ隣だった。立て札に、〜 本尊真下にあるという 「極楽の錠前」に触ると本尊と縁が結ばれて極楽往生が約束される〜
とあり、あっさっきのちりりんか!と歓喜。闇の中での手探りのちりりんはエロティックでもあり、これは
愉しい趣向だなあと感心。

生まれ変わったような晴れ晴れとした気持ちで、本目的地の小布施へ。まずは、岩松院へ。

ここが今日の最大の目当て、北斎の89歳(亡くなる前年)の大作天井絵「八方睨みの鳳凰図」のあるお寺だ!
もう十数年前から憧れていたこの絵のナマと対面できると思うとどきどきする・・・で、見上げるとそこに
ズド〜ンとあった!21畳敷きいっぱいいっぱいに物凄く強い色彩で描かれてあった! しばし呆けてしまう。

(・・・つづきは後日)

(つづきです・・・)

このでかい鳳凰図、その中に富士山の姿や「心」という字が隠されているとか謎の多い絵ということだが、そうした謎
を身に纏いながらとにもかくにも圧倒的な迫力なのであった。そして驚くべきことにこれは特製の油彩で描かれてある
そうだ。通常の膠絵ではここまでの発色と保存性は不可能なのだそう。西洋の絵画の知識も豊富にあったとされる
北斎の正体も謎に満ちている。確かに鳳凰、八方睨みで、どこから見ても睨んでくる。龍の丸い目玉でこういう効果は
見たことあったが、このイシスのような切れ長の瞳がどこまでも追っかけてくるのは不思議。それと、頭の角のような羽が
見様によっては嘴にも見え、鳳凰、くるっと天を仰いだり地を向いたり、頭の向きを反転させる動きまで計算されて
いるように私には見えた。おそるべき絵だ。これが89歳、死の前年の作品とは〜〜〜呆然とする、とともに
嬉しさのような昂ぶったものがハラに込み上げてきた! 凄いじゃないかっ!

後、高井鴻山の墓参りもした後、北斎館へ。ここは、屋台の天井画である「男浪」「女浪」図が目当て。

「女浪」図が降ろされて間近に観る事ができたが、溜息ひ〜ふ〜だ! 凄過ぎるのである。
波の渦巻に巻き込まれ宇宙の外側へ押し出されるような、絵の具の飛沫が銀河のような、物凄いエネルギーの
充満と、それがピタと凍てついたような虚無・・・そしてその額縁部分には有名な「天使」像(金太郎みたいだけど・・・)
をはじめ動植物と西洋の紋章のような図形が金の上にゴクサイショクで描かれている。この感覚は
いったいどこからやってくるのだろう?

他にも充実し切った肉筆画が多数展示してあり、とっても刺激的なコレクションであった。

呆然としたまま帰宅。「ゑ」とは、あんなとこまで行けるものなのか!
私は45になったばかり、いい刻に出会えたな〜小布施の北斎=画狂老人卍

3月4日・土曜・晴れ日には上野・東京都美術館へニューヨーク・バーク・コレクションを見に。蕭白・若冲
が目当てであったが、その他に随分と見所の多い充実したコレクションだった。芦雪のウルトラ朦朧体の
月の図なんて物凄く現在的。鎌倉〜南北朝期の仏画や、桃山時代の作者不詳の大屏風絵
にもすっばらしい品が何点もあり、みな保存状態も最高でタイムマシン的なヴィヴィッドさだ。
自国の宝を自国でふだん見られないのは悔しいが、こんなに大事にとっておいてもらってありがたい
とも思う。その後、今年初めての一角座へ! ひさしぶりに『ゲルマニウムの夜』を鑑賞、また
これまでに気付かなかったカットなど発見多数。本当に奥行きの深い世界だ。
鑑賞後、荒戸氏・大森監督・新井浩文氏と歓談少々。そうそう・・・
新井氏のインタビューや写真が
ココで見られますよ〜

ゲルマの半券で国立博物館へ。仏画・衣装中心にしばし観覧。一角座+博物館、っていうのは
絶妙なマッチングのゴラク也。未体験の皆様、ぜひ体験してください、はまりますよ!
週末は各回上映後、舞台挨拶とサイン会まであるですよ〜

2∞6年2月17日、金曜日、曇りトドロキに雹少々。
渋谷シネマライズへビョークの出ているFILMを見に行く。作品は気に入らなかったけれどそこに写っている
日本人たちの相貌や所作の美しさの深さに感動。遅い昼食後、少し前の夜中に思い付いたアイディアを試すため
東急ハンズで素材類購入。 その後銀座界隈へ廻って展覧会いくつかをハシゴ。
帰ってみると・・・カエル王子はまだ元気。

2004年“DARK SPLASH”でお世話になったアウラクロスでの企画展に参加させて頂いています。

それから・・・

好評いただいている絵本『MOMOTARO 桃太郎』ですが、一部製本上の不備が発見されました。
該当する書籍をお持ちの方はお手数ですが、出版元ピエブックスの担当者へお問い合わせいただけませんでしょうか?
速やかに交換させていただきます、とのことです。

詳細は“おしらせ”へ。

ζ

2∞6年2月13日、月曜、晴れ。獣が丘DにてF館編集者と撃ち合わせの後、先日
車で通り過ぎ気になっていた奥澤神社へ。 石の鳥居に巨大な縄が巻き付いている。
たどって見るとぎょろ目2つ、裂けた口のある 大きな顔がついていて、大蛇をかたどったものと知れる。
立て札によると、9月14・15日あたりに 「厄除の大蛇の特殊神事」という祭りがあるそうだ。
藁でこしらえた大蛇を氏子がかついで練り歩くらしい。 ぜひ見てみたいものだ。
大蛇作りも見られるかもしれない。拝殿にも大蛇がもう1匹鎮座していた。
境内には蛇の巣のような洞穴もしつらえてあって弁天様が奉られていた。そうか〜蛇様の
メッカなのだな、と感動。御祭神は誉田別命宇賀魂命(ほんだわけのみことうがたまのみこと)とあるので、
八幡大神=応神天皇を蛇神様としておまつりしているということかな?

ζ

前後しますが・・・小川洋子著「博士の愛した数式」一気に読了。以前から旧友に薦められて
いたが初読。とても気に入った。「縁」とか「運命」とかを「数」を通してこのように描くことが出来るとは・・・
日常の厚い皮膜の向こうにある真理の世界がすっとこちらへ射し込んでくる気配がすばらしく上手く、
そして可笑しみを持って語られる。そしてそれとは別に突き刺さって来るのは、子供・・・
幼きモノへの絶対的な庇護の意志、本能・・・これが新鮮に斬新に感じられるほど我我は衰弱している、のか?
 小説がよかっただけに、話題の映画を観る勇気が出ない・・・「赤目」や「ゲルマ」という奇跡もあるが、どうしたものか・・・

ζ

前後しますが・・・2∞6年2月5日、日曜、曇り。所用で妻車で移動中、眼の端に
『オペレッタ狸御殿』のポスタ。大好きなチャン・ツィイー+オダギリジョー主演、
鈴木清順監督作品とあってロードショー時にゼッタイニ観るはずだったのに、多忙と
内向の時期と重なり見逃し、以後どっかの二番館に降りてこないかと待ちぼうけていた。
やた!と用事が済んだ後ひとり書店で上映プログラムを調べ目黒シネマへ引き返す。
気に入らない部分もあったが、荒唐無稽でキレイな絵の展開にはうっとりする箇所も。
薬師丸ひろ子に感心する。なにより脚本=浦沢義雄氏のすかっとしたナンセンスな物語と歌詞がステキ!
 ゲルマニウムの夜の脚本も浦沢氏! しかし、美空ひばり様までCGで出て来て歌まで歌ってびっくり!

ζ

前後しますが・・・2∞6年2月3日、金曜、薄晴。14:30くらい、所用で外出先から東急大井町線に
乗っての帰り道、同じ車両に火消し?鳶?の衣装を纏った極めて粋なおじさんが乗っていて
左手になんと呼ぶのか細長い黒い小さな手提げ、その口からお札が覗く。等々力駅で降り、
同じ方向へ右手指にかっこよく煙草を挟み威厳よろしく歩いて行かれるのを見、あ、節分の
行事が不動尊であるのかな、と私も後を追ってみた。案の定、いなせなおじさんは、さらに年かさの
いなせ衆と合流、法螺貝の僧侶や、裃を普段着の上に着けた地元の名士さんたちの行列の先頭に立ち、
よい声で歌を口口に発しながらパレードで不動尊へ入ってゆく。行列には「まいう〜」とか言う
身体の大きなTVタレントもいて、ご近所さんらしい。境内の小屋には神楽のようなお囃子を数人音楽師が
奏でている、ふえたいこ… わぁ、わくわくするなぁ。一度行列の人たちは本堂に入り般若心経。
16時くらいからお立ち台にぞろぞろ現れて豆撒き、豆というか駄菓子を放っていた。
マルカワいちごマーブルフーセンガム6粒入り1函をキャッチ。

ζ

前後しますが・・・2∞6年2月2日、木曜、薄晴。19:30。表参道の同潤会アパート跡地に建った
OMOTESANDO HILLSのオープニングレセプションに行って見た。余りの人数にうっと成って
早々に退散。ここにかつてあった時の泊ったような日溜りとその中のギャラリースペースが
大好きで、東京での展覧会の常函だった。神戸の常函だったカフェ、アトリエとともに、大好きな
場所は次次と無くなってしまった。ブラジルの音楽によく「サウダージ」という言葉が出て来て
なんだろう?と思っていたら、こないだ立ち寄った神戸の古書店にサウダージという本があってそこに、
(二度と会えない人、あるいは場所に対しての強い思慕の感情)といった説明があった。
と、ピエール・バルーに『サウダージ』という曲とCDがあることを知り入手、ライナーにピエール氏は
(サウダージとは失くしたものを惜しむ、というのでは言い足りなくて、ある物、いる人を
惜しむ気持ちなのだ)と語っていた。つまりは一期一会を慈しむ気持ち、ということか。
失くしたもの、人はもちろんのこと、目の前に今あるモノ、人も瞬瞬過ぎ去って逝く、
と感じるココロ、サウダージ…

ζ

前後しますが・・・2∞6年1月30日、月曜。所用で神戸へ帰っていた。私が年に4回ほど
センセをしにいく「絵話塾」というイラストレーション教室を主宰しているGallery Vieに立ち寄ると、
古書市をやっていた。その中にナイスな写真絵本を発見入手。

「ぼくの町にくじらがきた」文/ヤング 写真/バーンスタイン 訳/くまがい いくえ 
偕成社 1978年5月初版 79年8月3刷 アメリカのマサチューセッツ州南東部にあるプロビンスタウン
という町の海岸に1959年12月5日の朝、1頭の大きなナガスクジラが乗り上げ、
なんとか助けようとした人たちの努力も空しく3日後に死んだ。当時その町に住んでいた著者ジム・ヤングは、
砂浜にくじらのいた三日間があまりにすばらしく感動的だったため、この物語を書いたという。
写真家のダン・バーンスタインもその時そこに滞在していた。きっと物語と写真は不思議な縁で出会い、
後にこの奇跡的な絵本に実ったのだろう。少年の目を通してこの不思議なくじらとの三日間が語られる。すばらしい。

ζ

前後しますが・・・2∞6年1月24日、火曜。
人のカオ・カラダのカタチに興味がある。(ココロにはあまり関心が無くタマシイの実在を信じている…蛇足ながら)
たくさんの主に「日本人」のデッサンをしてきてつくづく思い入るのは、日本人て多民族、
日本って人種のるつぼ、っていうことだ。そして私個人も多民族だ。自分の血を溯ると、
どんな土地、どんな光景、どんな所作が見えて来るのか?そんなことに思いを馳せながら絵を描くのが好きだ。
なので、昨夜読了した「日本人の源流を求めて」森田勇造著(1973講談社・古書)、のような本は
随分と読み漁っている。この本はチュランと呼ばれる騎馬民族が故地アルタイ山脈を東と
西に分かれたのが日本とトルクメンだ、という仮説・直観をもとに著者が実際にトルクメン共和国へ
赴き遊牧民とともに生活した記録だ。1971〜73年の旅なのでおそらく今では事情はすっかり
変わっているだろう。興味深いレポートでいっぱいだ。たしかに中央アジアの騎馬民族の末裔に
見える日本人は身近にもいっぱいいるなぁ〜。 今日の夜、シンガーソングライターの花実さんに
誘っていただき吉祥寺MANDA−LA2で観た聴いた、「ツルノリヒロ音の旅人Live」というコンサートも、
ステージも客席も遊牧民族の相貌でいっぱいだった。ツルさんはバイオリニストで、砂漠の辻音楽の
ような節回しがステキで血が騒ぐ。「我らが遠き同胞(ハラカラ)」という曲が特に好きだった。
私も遠き同胞を求め自分の血にダイブして絵を希める。

      

2∞6年2月10日、金曜、晴れ、少し春の日差しが温かい私の誕生日。
朝起きると大きなカエルの王子様が部屋に居た。夢かな、と思ったが実在してた。
仕様書によると、添付のストローで息を吹き込めば1週間は生きるということだ。
はかないカエルの王子様は今もリビングルームでゆらゆら揺れながら立っている。

男子45歳にして、マヨマヨ、なれど、ワクワク!

どうぞこれからもよろしくお願いします。

終日お絵描き。

ζ

2∞6年2月1日、水曜、氷雨・・・2月だっ!
公私ともども色色ありつつ新年ももう1カ月が尽きてしまった。今年に入って
なんだか機嫌がよく、あれやこれや工夫を重ね日日を過ごしている。
とうとう、カンバスの上で、アクリルと岩絵の具をいい具合に共生させられるようになった!
これは私にとってはずっと念願だったことでありがたい!
七尾藍佳著『EL DORADO MEMORIA』のために進行中の画面では
アクリル、岩絵の具、切手、シールなどがご機嫌に飛び舞い始めている。 ぬふっ、うれちぃ。

ζ

2∞6年1月22日、日曜、晴れ。いやあ昨日の雪にはびっくり! 朝起きたら純白の世界しんしんと。
予定していたので雪の中、吉祥寺シアターへ山の手事情社の3本目『ぴん』を見せていただきに出かける。
清水宏氏(客演)のあいかわらず猛烈なテンションの高さに息を詰まらせつつ大笑いする。3本目にして
かつて私が関わっていた頃の山の手事情社の片鱗を見、懐かしい。そうそう、こんな感じだったなぁ…
帰り道、いつものように転ぶかと思ったが、かなり慎重にみしみし歩き、無事。こういう日は自分のためだけに
歩かないとな。対向者に道を譲ろうとワキへ逸れると途端につるっと滑って転ぶというケース過去に多多ありけり。

で、今朝は家族の者によると雪が凍りつき昨日より危険とのことなので、終日一歩も外に出なかったので無事。

終日画室に引き篭もり、お絵描き、および切手の整理。今取り掛かっている七尾藍佳さんの小説絵本
『El Dorado Memoria』 に中南米の切手を使おうと思っていて、未整理の切手の群れから使えそうなモノ
をピックアップ作業。

さてさて、今年のおおまかな予定を上に掲示しました。他にも色色あるのですが、具体的に鳴ってきたら
随時お知らせいたします。
久し振りの東京展は・・・新宿伊勢丹本館5階=アートギャラリーにて4月12日(水)〜18日(火)
先のギャルリ・ムスタシュ展で好評だった新シリーズ“テラカド☆オペラ”をさらに進展させます。
新宿版“テラカド☆オペラ”をどうぞおたのしみに〜

ζ

2∞6年1月17日、火曜、晴れ。なにげなく朝が来てめざめ、ごくふつうに朝食をとり、
ささやかな用事で妻と渋谷へでかけ、昼食をとり、画材などを調達し、帰宅、お絵描き、
ちょっとした 打ち合わせがあって九品仏へいき、夕食の買い物をすこしして帰宅、お絵描き、
夕食、お絵描き、パソコン・・・
なにげない今日がありがたい、1・17。

ζ

いつものごとくに毎日があれよあれよとめくれていきます、思い切り寒いかと思えば、春めいた
日もあって、ますます日日の記憶がリニアに繋がらず、経験はカット・アンド・ペイストされコラージュ。
そんな中で繋がって行くのは思い浮かんだ「ゑ」をひとつひとつ実現させて行く作業と、次次と
節目のように区切られる「〆切」。神戸にいたならおそらく思いっ切り引き篭もってしまっていそうな
日日ですが、流石は東京、なにやかやとお出かけも差し挟みつつ・・・

12日の木曜日・・・成城へ河原敏文氏のオフィスを訪ね、河原氏・椎名桜子氏・椎名桂子氏と密談。
さらに蕎麦→へ流れて飲酒密談。密談の果実はそのうちにこちらでも発表できるかたちとなるはず。

13日の金曜日・・・盟友画家・最近は特異なアニメーション作家=キムスネイク=木村タカヒロ 君、
木村君の旧友の特異な編集士・最近は特異な文士=ゴトーアキオ氏と13日の金曜日の会。
千歳船橋の沖縄料理レストランにて密談。この密談の果実は・・・泥酔。
ゴトー氏の特異な世界は海賊版の回し読みで既にあちこちにコアなファンがいるのだが、ちかぢか
小説推理誌で連載 がスタート。期待大。
木村君はずうっとTV番組のアニメーションにかかりっきりで大忙し。まったくもってストレンジでキュート
なアニメーション。1月2日の23:55〜24:55、CXの 「ザ・ベストハウス1・2・3!」ご覧になりましたか?

14日の土曜日・・・雨の吉祥寺へ、劇団山の手事情社公演「牡丹燈籠」を観に。ああ、山の手事情社を
観るのは何年ぶりだろう。この公演は若手俳優だけで演じられるバージョンということだったが、俳優皆
粒揃いのすばらしい演技で、シンプルな舞台、シャープな照明+音響とあいまって、お洒落なグラフィック
のような印象。あっさりとキレイな盛り付けであるのだが、料理は毒盛り、という印象。
主宰=安田雅弘氏の奇妙な可笑しさと冷え冷えとした美意識にはさらに磨きがかかったよう。
思い返せば、私は22か23才、山の手事情社の立ち上げに立ち会っているし、その前後の早稲田大学劇研
の動向は詳細に見続けていた。その後約10年間、私は
日日の思いのかなりの分量を山の手事情社に
捧げていたように思う。宣伝美術、舞台美術、映像製作、衣装デザインまで させていただいた。
時を経て今現在の山の手事情社を見ると、やっぱり、私は安田雅弘氏の感覚、好きだったなあ、と
思い出した。今回は「YAMANOTE FAIR 2006」と銘打って3本立て公演中!
この「牡丹燈籠」の他に「タイタス・アンドロニカス」「ぴん」と日替わりで披露される。私も他の2本
ぜひ見せていただくつもり。会場ロビーでは80年代の演劇ポスターコレクション展もやっていて、
若い日の私がこつこつ作った懐かしい1枚も展示されていた。詳細は劇団HPをどうぞ。

15日の日曜日・・・雨上がって春のようなあたたかな日差しの下、引き篭もってお絵描き。
午後ちょっと抜け出して九品仏へ。参詣後、目当ての古書店にてエルドラド関連図書購入。

16日の月曜日・・・あらまた寒いやん。打ち合わせがあって上野・一角座へ。
私の描いたゲルマ絵が大きなポスターになって一角座外壁に飾られていてにまにま。
映画はすこぶる好評、リピーターが続続一角座へ通う。
私のゲルマ絵を中心とした、映画画展は今秋に決定か! ARATO FILMS全作品の絵画化を目指します!
乞うご期待!

で、あとはお絵描き、お絵描き、お絵描き・・・

ζ

2∞6年1月7日、土曜、晴れ。
昨晩〜深夜にかけて絵に関するインスピレーション多数・・・
今日の午後は神戸の友人画家=高濱浩子さんに誘われ、神戸の友人歌手=
深川和美さん
都内某所で開催される
「童謡サロン」へ。初体験。なんと童謡のカッコイイことか!
鋭いギター、ガラス片のようなエレピ、虹のような嵐のようなパーカッション、それに時折出現する
チンドン屋、タップダンサー
そんな中で深川和美さんの深深と上品な歌声で歌われる有名無名の童謡たち
あいまあいまに語られる童謡の背景の物語にも惹き付けられる。すばらしいユニット、
すばらしいシリーズだ。関西、東京はじめあちこちで公演されているみたいなので、ぜひ参加されてみてください。
同じく深川和美さんとマヤ・バルーさんのユニット=
かずみとまや もステキ!
たくさんの嬉しい再会、出会い・・・そしてピエール・バルー「出会いの星」・・・
ピエール・バルー・・・

帰宅後、七草粥。  

ζ

2∞6年1月5日、木曜、晴れ。底冷えが続く。足が冷える〜
気持ちよく、年を越し、めづらしくゆったりと三が日を終え、少しずつ気力も甦って芽生えてきたかな・・・
元旦は妻方親族多勢とわきあいあいと在宅。2日は 家族で在宅。3日はベターデイズの大久保氏と
初芝居、下北沢ザ・スズナリヘ新宿梁山泊『風のほこり』観劇。最前列だったのでおおいに水を被る。
4日はまた在宅。今日は初フィルム、渋谷=シネマライズへ『ダウン・イン・ザ・バレー』 を見に。
エドワード・ノートン目当てで。アメリカの美しい悪夢。リアル、ファンタスティック。美しく、脆く、曖昧で、
緒を引く。 後味が『ボウリング・フォー・コロンバイン』に似る。 『ファイトクラブ』『アメリカンヒストリーX』
とエドワード・ノートンの主演作品は一つらなりの現代アメリカ史の研究成果のよう。
アトリエでは、ヘンゼルとグレーテルが森の中で白い美女魔女に誘われてお菓子の家へ向かいつつあり・・・

ζ

2∞5年は激動の年でした。大好きだった神戸のアトリエを出なくてはならないことがわかり前年末から
家族で義弟宅に居候させてもらい東京での物件探し。何度も東京神戸を往復してようやく等々力に移転先を
決め、アトリエと仕事場を引越し。その間も展覧会がいくつも、イベントも数々、仕事の締め切りも・・・
昨年前半の予定表を見返すとさすがにちょっと目眩と吐き気が・・・もう一度やれといわれてもムリ・・・

けれども結果としては個展10回でいままでで最多、初の絵本「桃太郎」も無事完成したし、
映画『ゲルマニウムの夜』との縁もあったし、楽市楽座、micさんの一人芝居も恒例となってきたし・・・

ふう・・・

年末はさすがにちょっと気が抜けて、近所やあちこちのマチをふうらふうら用事もなくふらついたりして
過ごすことが多かったです。せっかく東京へ移ってきたけれどまだあんまり東京のマチになじんでいなかったのが
ようやくすこしずつ、前回の東京時代の記憶とちょびっと繋がりつつあるかな・・・って思えました。

今年はさらにふうらふうらふらついていきたいとたのしみにしているところです。

まずは・・・年が改まったばかりの等々力界隈はどんなんかな〜っと、これから深夜の散歩に
出掛けて参ります。

ハッピ ニュウ イヤ〜ン

で・・・

行ってきました、等々力不動。思ったよりもたくさんの人で賑わっていました。たくさんといっても
近所の人たちだけが集まって来ているという感じで、なんともよい風情。お参りを済ませ、干支の土鈴、白い犬がかわいかった
ので購入するとポケットに放り込んできた銭がなくなって、おみくじも引きたい、あれ甘酒も売っている、飲みたい〜と
気持ちが昂ぶって、よしもいちど来よう、といったん帰宅、なにせ近いのでまた小銭をポケットに補給するや再び
不動へ。もいちどお参りし、おみくじ、甘酒、ああいい気分・・・

帰宅し、金の粉を溶いて描き初め。ヘンゼルとグレーテル。森の木々。

その金で謹賀新年と習字もし玄関に貼ってみた、いい気分。

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自慢の一品。BBSえんがわへ昨秋書き込みをしてくださり神戸・セレンディップ展
へ来てくださった「ねこじる」さんが私の「闇の妹と貝太郎」の絵を刺繍作品に仕上げて
プレゼントしてくださいました!感謝を込めて掲示させていただきます。家宝也!
ねこじるさんは、夢漁網に夢も送ってくださっています。すてきな夢です、ご一読を〜

 


絵本『桃太郎』絶賛発売中!
芥川龍之介:著/寺門孝之:画
宮川隆:装幀/福士祐:編集
PIE BOOKS ¥2,100−

画像クリックで版元=ピエブックスのHPです。

*

★★★

★★★☆☆☆

 


「スピリチュアル生活12カ月」愛蔵版
▲著者:江原啓之
装丁:三笠書房装幀室
発行:三笠書房(2004)
定価:2,800円+税

ξ

▲スピリチュアル・カウンセラー=江原啓之氏の新刊『スピリチュアル夢百科』▲

主婦と生活社から大好評発売中!! 952円+税
江原さんの面白くてわかりやすくて実践的な「夢」にまつわるありとあらゆるお話、知識、知恵 満載!! 
表紙の他にも中にたくさん絵を描かせていただきました。おまけに対談まで掲載されていて
僕も自分の夢体験について赤裸々に語ったりしており笑えます。

安眠を誘う特製“御札”までついていてすばらしい〜

本の画像から江原さんのHPへ飛んで行けます!!

ξ

この下の、“terapika yesterdays”から過去の“Today's Terapika”をお読み頂けます。

関心持っていただけた方はそちらもどうぞ覗いてみてください。

 

 

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