Caloでのギャラリートーク、悪天候の中おこしいただきました皆様に感謝です。いつも一仕事終えるときれいさっぱり記憶を整理してしまって次に来るモノのためにスペースを明け渡してしまうため、今回、絵本の完成から大分たっているのでちゃんとお話し出来るだろうか？心配もあったのですが、話し出してみると、話したいことがどんどんムネから放出されていって、桃太郎のこと、鬼のこと、芥川龍之介のこと・・・は決して私を通り過ぎてしまったわけではなく、私の中になにか芯のようなモノを残してくれているな〜と感じました。

　とりわけ、「鬼」のことを語るとき、そして「芥川龍之介」について話すときには、なんとも深い感情が湧き出して来て、特に芥川龍之介に対してはなんだか恋愛感情みたいな高まりさえあって、切ないようないとおしいような気持に自分が包まれるのがわかり不思議でした。

　また、お客様たちも随分と深く読み込んでくださっているなあという方が多くて、中でも最後に「ヤタガラス」について質問くださった男性の発言には私自身とても興味を覚え、最後には「ヤタガラスってナニモノ！？」というテーマを残してトークが終えられたのは今後にとっても有意義だったと思います。

　咳をしつつの拙い私の話をじっくり聞いてくださりありがとうございました！　終了するとすっかり腑抜けてしまい、ムスタシュへ移動はしたものの、ココロはいずこかあらぬ時空に浮遊したまま、だったかもしれません