2∞5年9月25日、日曜、晴れ。すっかり秋めいてきてスガスガしい。
もう、天使の庭は5日目。会場に着くと様様な昼があり、そのあとの夜もまた様様だが、朝、私を支配しているのは“習慣”、土産物店の店先に並ぶ商品のように私の毎朝はどれもほぼ同じ。
携帯アラームで夢が中断され、まずトイレ、冷めた昨夜のバスタブの湯を調整しつつ、キッチンへ行き特製豆乳ドリンク作成、風呂に入り眼を覚ませ、ヨガもどきの変な体操で身体を捩り、ドリンクを飲みながら、ヤカンに湯を沸かす、その間メールチェック、紅茶を入れ、トーストにたっぷり甘いものを塗って食べ、メールの返信や、ここの更新・・・終わればもうここで宣言した会場入りに遅刻しそうな時刻で、慌てて飛び出す。
習慣が支配する朝はラクだ。会場に到着するとたちまち様様な昼・・・今日はたくさんの人が絵としずかに対話をしていた。2時間くらい一枚の絵の前で直立不動の若い女性。最後に曰く、だんだん自分の姿勢がよくなっていくのがわかる、背筋がのびて、見ていると、はじめは見えなかった色が見えてきて、その度にココロの中で何かが動く、固くなっていたものが柔らかくほぐれるのがわかる・・・
あるいは・・・とてもひどくつらいことのあった美しい家族が3人がよりそって一点一点の絵とていねいにていねいに対話をしていきさいごにしずかな一点の天使を選んでくださったそれらの姿を、対話を交わした“絵”たちは決して忘れることがないだろう。たとえ私が忘れたとしても・・・
天使の庭、残すところあと2日
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