2∞5年9月22日、木曜。天使の庭2日目。神戸は蒸し暑い。汗。
一点一点絵を描いている間はその画面上で起こっていることを見詰め、それを自分としてよりよい方へ方へ進めて行くことだけをしていて、けっきょくその絵を理解しているわけではないことを、絵たちが展示された空間に一日じっといると思う。
そして“展覧会”はそこへ足を運び視線を舞わせ、それぞれの生命・経験そのものを気配として投入してくれる方々によって次第に満たされ完成されていく。描いた本人はそこで色色な方々と巡り会い、縁があれば会話も交わし、この空間が刻々育っていくのを目の当たりにする。
そしてそこで起こることは実は、集められた絵たちに黙示されていたことに気付く。
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