7月1日は一年半以上振りに博多へ行ってきた。
何度も絵のモデルをしてもらっているKANNONが被写体から撮る側へ回り仲間のモデル達を激写した写真の展示と歌姫=レイラーニのライヴコンサートがクロスしたイベント“七色”へ。
ROOMSというそんなに狭いわけではないフロアーは長蛇の列を待って入場した。人人人で押し合いへし合い、熱気立ち込める賑やかで華やかで愉しいイベントとなり大盛況だった。KANNONとレイラーニと七色のモデルたちの祭りを立ち上げる手腕とパワーにオソレイル。
それにしてもレイラーニの歌は素晴らしかった。この春にコロムビアミュージックエンタテインメントから出たメジャーデビューCDのジャケットとインナーのイラストレーションを描かせていただいたが、ナマで聴くのは今回が初めてだった。
CDでも充分その声の良さ、かもし出される不思議さは伝わったが、ナマはそれどころではなかった。特に後半、神がかってるほどに神々しかった。なにかただならぬエネルギーに会場が満たされていくのを感じた。CDにも入っていた「CatsCastle」、新曲の「月の輪」(タイトルは違うかな)、それからボブ・ディランのカバーで「KnocktheHeaven'sDoor」の3曲で僕はぶっとんでしまった。
あらゆる芸術において、僕には「神秘性」がいちばん大切だ。どんな立派なメッセージもコンセプトも「神秘性」に包まれていなくては素直に僕は受け取ることができない。「神秘性」は出そうとして出るものではなく、奇跡のように恩寵のように醸し出されるものだ。
そして「神秘性」が感じられる時、僕は長山さん云うところの「ドリームタイム」と繋がりを持つことが出来る。博多へは縁あって時折訪れることができるのだが、その度にただならぬパワーを頂戴する。
KANNONはこの後すぐにLONDONへ発ち写真の修行をするそうだ。KANNONのいない博多は寂しくなりそうだが、親切にも彼女はたくさんの人達と僕との縁を今回結んでくれたので、きっとこれからも僕にとって博多は特別に居心地の良い、ミラクルなエネルギーに満ちた街でありつづけてくれるだろう。
翌2日、大好きな正福で魚の切り身に味付けしたやつを買って帰神。3日は終日お絵描きとその準備。
今日4日はアトリエへ、絵のモデルをしてもらっている強烈キャラ3人組の奇跡のバンド=ZUINOSINがやって来てくれ打ち合わせ。この秋の僕の同時多発展“DARKSPLASH”の会場音楽をZUINOSINが作ってくれることに。いったい彼等は僕の「闇の妹」の世界にどんな音を点けてくれるのか、期待で僕の妄想世界はますます膨れ上がってしまう。
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