Today's Terapika寺門孝之です。

Back Number 20040623

 

 2∞4年6月23日、水曜、ハレ。夏至も過ぎてしまい、これからはもう日が短くなってゆくと思うとなんだか寂しい。

 数日前から喉がとっても痛くて鬱陶しい。何を飲み込むのにも痛くて、唾を飲むのにも勇気が必要だ。それで夜もあまり眠れない。が、いつのまにか眠っているところをみると、唾は溜めて飲み込まないでも自然に、口から喉へ垂れていくようだ。文字のとおりに。

 ツデイズをさぼっている間にも、台風が来て去り、ソフィア・コッポラ監督作品『ロスト・イン・トランスレーション』に感じ入ったり、楽市楽座チラシ掲載記事のため長山現氏+mic氏と鼎談したり、mic氏の一人芝居のイメージ画のためにmic氏に猫になってもらったり、僕の9月の同時多発展覧会のDMのための絵を描いたり、古くは田中一村展を観てこういう絵から始まってラストでここまで行くのかと吃驚したり、その他諸諸仕事したり、作業したりしていました。

 そうそうてらこやの参加申し込みもずんずんと集まって来ている様子で、催行は決定。あと若干名参加を募ることに。迷っておられる方、そろそろ締め切りますので、お早めにご連絡ください〜。

 昨日は朝からなんとなく身体がだるく、ラフレアにてらこやのチラシを届けたり、銀行業務をしたりしたあと、三劇へ二度目の『ビッグフィッシュ』を観に行った。一度目より泣き所が増えてしまった。あっという間に終映してしまい、また初めから観たかったが、最近は入れ替え制なので仕方なく退場。

 このように大好きな映画や、たとえば楽市楽座の芝居など、それを観ている間僕はなにかとっても懐かしい場所と繋がっている気がし、できればずっとそこに繋がりつづけていたいと思う。その懐かしさは、深い夢を見たときにも感じるし、大好きな小説を読んでいる間や、大好きな音楽を聴いている時、聖地と呼ばれるような場所に行った時や、祭りに居合わせる時、そしてまた僕自身が絵を描いている最中にも感じる懐かしさだ。

 長山現氏はその「繋がっていること」についてアボリジニのドリームタイムという言葉で語っている。江原啓之氏は、芸術とは魂の故郷をつくること、だと言われていた。故豊竹呂太夫氏は、芸とは異界を今ここへ呼び込む力、と言われていた。

 少なくとも僕は、異界、魂の故郷、ドリームタイム、との繋がり無しにはとうてい生きていられない。いつもたくさん、夢や映画や芝居や祭りや聖地や物語や音楽に触れ、絵を描く作業でドリームタイム=魂の故郷に繋がっていたい、と思う。

 『ビッグフィッシュ』に最感動したものの体調おもわしくなく早めに帰宅、発熱。このところなんだか興奮しすぎて夜眠れないことが続いたせいか?

 今朝には熱も下がったがなんだか呆けてしまって終日自宅で過ごす。

 そうそう、明日、午後2時〜兵庫県民会館にて開催中の芳賀直子氏ディレクションの「ロシア・バレエの煌き」展会場でギャラリートークがあるそうです。天候が心配ですが、お近くの方、興味あられる方はぜひご参集ください!僕も行くつもりでおります。

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