2∞4年5月8日、土曜、晴れ。GW明けてアトリエへ通い、また絵を描く日常に。
4月の“EASTERANDREAMANGEL”へ向けて久し振りに「色」を噴き出し切った感じで、今はまたアトリエで寝てたいくつかのカンバスを黒く黒く下塗りを始めたところ。その他、滞っていた業務複数大急ぎでよたよたと進め始めたところ。
きのう、遅れ馳せながら大阪・心斎橋の美術画廊ギャルリ・ムスタシュへ。ムスタシュでの初めての展覧会に出した1993年の絵から今回東京展に出した2004年の絵まで、11年間がぎゅっと凝縮された、僕自身にとってもなんだか記憶の走馬灯が回転するような素敵で不思議な空間になっていました。
自分はいつも自分の生の最先端にいて、今やっていること=やりたいことに夢中すぎて、ついつい過去を疎かにしてしまいがちですが、こうして自分の過去の絵を思い切り客観的にかいつまんで見せてもらうと、各時期時期にピークがあり、ピークとピークの間には悩める迷いのうねうね道があることを思い出させられます。
ついつい自分はどこかへ向かっている途中にいて、そのどこかにたどり着けばあとは安心〜なんて思い方をしてしまうのですが、絵の場合、やっぱり一枚一枚の絵を、その絵の中で描き切っていくそのこと以外なにもないな〜と改めて思いました。
過去の絵は、結局、今は描けない絵。なので、僕はムスタシュのけして長くはない壁にかけられたいくつかの過去の絵をぽかんと眺めて、他人の絵のような気がしていたのです。
大阪へ行ったので、EST−1のポスターやコルトンもようやく見てきました。色がかなりキレイに再現されていて嬉しく思いました。楽市楽座の長山現氏と次回公演のチラシについて打ち合わせも。タイトルが「耳水」なので、やはり「耳」を描くことになるのかな? まだ絵は見えていません。これから。
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