２∞４年２月９日、月曜、晴れ。午後一時雨。

　いつも僕の骨を接いでくださっている岡田接骨院のセンセにムリをいって接骨院にひっそりと佇んでいる骸骨さんの写真撮影をさせてもらった。立ちポーズだけでは気が済まず、さらにムリをいって骸骨さんにベッドによこたわってもらい肋骨から向こうに透ける頭蓋とか、お、い〜い感じ！、きれいだね〜、いいよいいよ！などと思わず声をかけつつ撮らせていただいた。

　終了後センセから骨や神経について少し講義を伺い、勉強になる。僕が思いっきり腰を痛めたときの箇所を教えてもらったりした。むにゅっと神経が束さっているところでこりゃいかにも痛そうだ。目の前に立っているのとおんなじような骸骨さんが一式、僕の中にもいると思うと奇妙な気持ちになった。

　あと少しで２月１０日、僕の誕生日だ。僕は１９６１年２月１０日の夜中の１時５０分に名古屋市内の病院で生まれた、らしい。４３歳になる。そのことに別にこれといった感情は湧かないが、今回の誕生日を僕は待ち遠しく思っていた。ようやくこれで厄が明けるのであって、嬉しい。