2∞4年2月8日、日曜、晴れ。
今朝は子供達と公園で遊んだりして日曜日らしく過ごす。
午後アトリエで多方向へ絵を進める。レイラーニ嬢のデビューCD用の絵画全点仕上がりコロムビアへ発送。
さて、僕が昨年来チラシ絵を描かせていただいている劇団=楽市楽座の次回公演『道化と詩人』のチラシが刷り上って届いた。妖しく美しくイイ感じの仕上がりと自画自讃。
今回はこれまでよりも「絵」というより芝居のチラシの「デザイン」であることを強く念頭に置いて画面を作ってみたつもりだ。色色な国のバラの切手に役者のポートレイトを組み込んだりもしてみた。タイトル描き文字とレイアウト担当の伊藤史江(ふうやん)さんとの3回目のコンビネーションもかなりヨイ具合に進化してデザインと絵がうまく溶け合ってきた。
この『道化と詩人』という芝居は楽市楽座の代表作ともいわれている芝居で過去何度も再演されている。僕はずいぶん以前に一度観せてもらったことがあり、全くそれまでに体験したことのないDEEPで鮮烈な時間を味わい慄然とした記憶がある。まさか自分が将来その芝居の絵を描くようになるとは、もちろん当時の僕は知る由もない。
最初から凄かった楽市楽座であるが、最近の公演の充実ぶりにはちょっと鬼気迫るものがあり、観る度に「ああ貴重…」とうっとりさせられる。ぜひ幅広くたくさんの人人にこの魔術のような不思議な時間を味わっていただきたいと思います。
公演日は3月19・20・21日。まだ先ではありますが今回会場がいつもの特設テント=ラフレシアではないため毎回70名くらいの入場しか無理とのことで、ぜひ早めに予約をされた方がよろしいかと思います。
さらに、今回、長山現氏に誘っていただき、会場であるウィングフィールドの5階の一室で、寺門孝之劇絵画展“DARKHALLVOL.0”を開催させていただきます。
2∞1年に突如僕の画面を黒く闇に塗り潰し舞い降りたヒロイン=闇の妹。以来僕の中で断片的なイメージが積み上げられてきていたのですが、ついに先日ひとつの明確な物語として僕の意識に浮上してきました。いつかそれは絵本かなにかの形に描き上げたく思いますが、今回、その予告編&総集編的な大作をまず描いてみようと企んでいます。1点だけの展覧会。F100号3枚分の闇が僕においでおいでをしています。3月19・20・21日の3日間だけの公開に向けて絵は日日少しずつ育っていきます。
それとは別に、楽市楽座のために描いた過去3点のチラシ絵原画および新宿の芝居小屋=タイニイ・アリスの「アリス・フェスティバル」のために描いた原画もふうやんさんの描き文字と一緒にロビーに展示していただく予定です。絵の鑑賞のみでも入場可能ですが、ぜひ楽市楽座の芝居と併せてお楽しみいただけると嬉しいです。
上のチラシ画像から楽市楽座のHPへ、また僕の絵の展示については“おしらせ”へどうぞ。
|