2∞4年2月2日、月曜、小雨のち雨上がり。このところ気温上がり、湿気もあって、春のようなむっ、としたそよ風も吹く。
先週来〆切が高速回転の縄跳びの様に降りかかって来る間隙を衝いて、土日、一泊で淡路島〜鳴門へ。かねてより行きたかったおのころ島神社、阿波井神社、東神代神社、再訪したかった伊弉諾神宮などを巡る。
おもしろかったのは阿波井神社。穴の空いた岩がたくさんあって、巨大な髑髏に見えるものも。そのご利益というのが目、口、鼻、耳、などの病気、および性病・痔などに効くそうで、穴の空いた部位の神様ということだ。とても分りやすい類似呪術。analogyの語源をこのあたりに求めるのもあながちはずれともいえない(はずないか)。
国生み神話で最初に生まれたのがどうして淡路島なのだろう?と常々不思議に思っていたが、伊弉諾神宮へ行ってみるとなるほど伊弉諾という人がどこか他所からまず淡路島に入りそこを拠点として、四国、隠岐、九州…と勢力を広げていき、引退した後死ぬまで原点である淡路に暮らしその場所に葬られた、というひとつの人生が身近に感じられてくる。
神代(じんだい)とか物部とか倭文(しとおり)(絶対読めない!)とか興味深い地名もいっぱいだ。
鳴門の大橋を渡ると阿波の国の鳴門。古事記では淡路島の次に四国が生まれ、この島は身体が一つで顔が四つあるとされ、それぞれに名がある。その一つが粟国(あわのくに)でまたの名を大宜都比売(おおげつひめ)という、とある。
この大宜都比売(おおげつひめ)というのがまた僕の関心を引く。
というのは闇の妹に関係があると思われるハイヌウェレ型神話の流れを汲む姫だからだ。オオゲツヒメはスサノオに食べ物を請われ鼻・口・尻からたくさんの美味しい食べ物を出してもてなした。これをスサノオが怒りヒメを殺してしまう。その死体の、頭からは蚕、二つの目から稲、二つの耳から粟、鼻から小豆、陰部に麦、尻に大豆が生まれ、これすなわち五穀の起源だというのだ。またしても「穴」である。
阿波=粟の国であるようだが、なんだか「穴の国」みたいに思えて来、穴踊りとかどうだろう?ってイメージが暴走してきたので今日はここまで。
そうそう、1月いっぱいをもってお世話になっていたBBS“えんがわ”が廃止となり2月〜急遽、新しい“えんがわ”になっています。これまで同様ご愛顧いただければ幸いです。
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