Today's Terapika寺門孝之です。

Back Number 20030919

 

 2∞3年9月19日、金曜、晴れ。

 かつて僕がお絵描きの指導にいってる神戸ファッション専門ガッコのクラスにいた、絵や音楽や映像をがんばっていて、僕の「ゑ」の数少ない男性モデルをお願いしているヨシカワショウゴ君のバンド=ZUINOSINを観に大阪・千日前のクラブウォーターへ。

 ドラムス+ヴォーカル、ギター、そしてベースのヨシカワ君の3人編成のシンプルなバンドだが、そこから叩き出されるサウンドはもう名付け様もなく、極めてユニックでカッコイイの極み。今回で見るのは三回目だけど、格段に進化していて、いやあ感動。胸が透明になりました。

 3人ともルックスが最高なので近々揃って「ゑ」に入ってもらうことをお願い。

 このイベント、ZUINOSINの他に3組出演だったんですけど、どれもこれも物凄いオリジナリティとテクニックでサアアイコウでした。

 特に1番目に登場したOORUTAICHIという人は一人で機械を操作して祭囃子のようなビートと伴奏を作り出した上にカラオケのように奇奇怪怪な歌を美しい声で歌い上げる一人芸で、それがなんとも血の騒ぐような日本というかアジアというかインディオというか、不思議な世界であっというまに巻き込まれました。

 そしてまた、トリには、なんとエビが十匹くらい登場して物凄い演奏を繰り広げました。溺れたエビの検死報告書、というユニットなのですが手作り楽器が立ち並び、エビダンサーや奴隷なんかもステージ狭しと暴れまわり、まさかエビの奏でる音楽を聴くことになろうとは、びっくりです。けっこう凶暴なエビがいて観客に殴る蹴るの暴行を加えたりして怖かったです。

 音楽は、ガムランとヘヴィメタルと現代音楽が渾然と一体化したような、これまた聴いたことも見たこともない世界で、胸のすく思いでした。確実に、新しい。素晴らしい!

 水面下(かどうかしらないけれど、僕は知らなかった)でこうして最良のアバンギャルドがふつふつと湧き起こっていて、僕もうかうかしていられない! イイモノ、見せてもらいました。ヨシカワ君ありがとう! またモデルよろしく!

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