Today's Terapika寺門孝之です。

Back Number 20030901

 

 2003年9月1日、月曜、ハレバレ。帰ってきたら神戸は暑かったです。

 お久し振り! 10日間の六本木ヒルズ生活を終え、昨夜半、神戸へ戻りました。この10日間は、長い人生においてはたったの10日ですが、実に意味深い、濃い濃い10日となりました。

 新しい出会いと懐かしい再会の連続。

 六本木ヒルズにごうごうと立ち起こるなにかよくわからない強い風を浴びながら、日本文化デザイン会議の刺激的なたくさんのシンポジウムを観、その合間には、「たけしの誰でもピカソ」展のレセプションパーティへ行ったり、闇妹モデルの女優=前田昌代さんの出る芝居を観たり、仕事の打ち合わせをしたりして、そして、8月27日、でっかい龍、降ろしました!

 その日は6万年ぶりに火星が地球に大接近する当日で、また新月の大潮だし、前日の空模様では大雨もやって来そうな気配が濃厚だったですが、夜のうちにさあっと雨を降らした空は、27日、六本木ヒルズアリーナの上に、まるで秋のような涼しげな雲を引いて、ステージ上で暴れるにはもってこいの日和となりました。

 詳しくは資料が揃ったらまたお知らせできると思いますが、僕自身とっても納得のいく「龍」の出現となって、愉しかったです。

 ラスト30分の三宅純+山口とも+高橋ゲタオさんお三方の超絶インプロビゼイションの唸る音魂の塊が飛び散る中、天使を載せた二つ目玉の龍がとぐろを巻いて誕生しました。

 オープニングのアコーディオンデュオのサブ&まみ、ジプシーヴァイオリンのYUKAさんから始まり、サエキけんぞうさん、山田真美さん、マリ・クリスティーヌさん、パトリック・ヌジェさん、アナンダさん、日比野克彦さん、島田雅彦さん、榎本了壱さん、蜷川有紀さん、芳賀直子さん、珍しいキノコ舞踊団の皆さん、そしてラストの3人までが入れ替わり立ち代り舞台にあががれる間にどんどん気分が変化しつつ絵が進んでいくのを、3時間ぶっとおしで描きながらもどこか遠く離れて僕自身を可笑しがりながら見てるような気分で、途中ふうっと、こんなこと、6万年前にもしてたな、と吹き出しそうになりながら。

 お集まりいただいたたくさんの方、関係者の全ての皆さんに感謝しますココロから。

 出来上がった絵は処分されて残りませんが、その現場に立ち会ってくださった皆さんと、いっしょに立ち上がったその時間・空間はきっと、ずっと火星が憶えてくれているはずです。

 火星が遠ざかっていくおだやかな時間の中で、僕はまた日常に帰りつつも、この10日間に与えられたたっくさんのプレゼント=課題に取り組み始めたところです。僕の中の何かが大きく大きく動き出しています。

 まずは、目の前の大阪展に向けてGO!ですが。

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