２００３年７月６日、七夕イヴ。

　あ〜６月も終わるなあ〜なんて思ってるうちにこんなに日々がめくれちゃってすっかりご無沙汰してしまいました。展覧会がずんずん近づいてきてその準備や、その他諸諸仕事や、頼まれごとやなにやかやで忙しいことこの上ない、上に、観たい映画は目白押し（なぜ目白を押すのでしょう？調べなくちゃ）だし、会いたい人はいるし、の毎日です。

　以前なら何かで忙しいと、他のことをしてても気もソゾロだったりしたものですが、このところは歳のせいでしょうか、やりたいことは全部したい、もったいない、と前よりいっそう欲張りになり、全てに集中、日々がめくれていきます。

　お伝えしたいことも山積みなのですが、まずは、緊急ニュースをまず。

　★明日７月７日の朝の１０時、ラジオに出ます。１０分間ですが生（ナマ）。なにを口走ってしまうか、興味を持たれた方、チューニングしてみてください。ＫＩＳＳ−ＦＭのＢＲＡＮＤＮＥＷＫＯＢＥというプログラムです。

　★東京時代の知人＝グラフィックデザイナーでミュージシャンの佐藤理さんが作っているフリーマガジン「ＭＡＯＭＡＯＮＥＴ」のＷＥＢ版に僕のインタビュー記事が掲載されています。子供頃から、現在、未来まで僕が語らされています。興味を抱かれた方どうぞ覗いてみてください。こちらからどうぞ。この記事の抜粋は９月くらいに刊行の紙バージョンのＭＡＯＭＡＯに掲載されるんですって。で、今、巷に配布されている紙のＭＡＯＭＡＯでは僕がお気に入りのＣＤを紹介させてもらってるページがあります。そちらもどこかに置いてありましたら入手されてみてください。

　★先日ドアオープンした夢を集めるコンテンツ“夢漁網”にさっそく夢を投げ込んでくださった方がいらしたので、その夢を公開しました。読んでみてください。ロマンチック、ドラマチックです。皆さんもどんどん夢を網に投げ入れてください！

　★この上のＤＭ画像から接近中の次回東京展“ＤＲＥＡＭＤＲＥＡＭ”の詳細情報へ繋がってます。夏休にもかかる時期ですので、ぜひ東京へ遊びに行かれるならこの時期をねらって、原宿のＬＡＰＮＥＴＳＨＩＰも覗いてください！　「でっさんさろん」もありますし。

　今日は夜に明石・人丸前まで足をのばし、東野健一さんの個展「タコの浜」上田さん家の展覧会でのイベント「七夕前夜祭」に伺ってきました。東野さんの新作ポト（巻物紙芝居）「月夜の浜の芸くらべ」をどうしても観たかったので。

　これは絵本「あたごの浦」をベースにした絵物語で、その「あたごの浦」は僕自身とても縁深いものを感じているので。

　というのも、当の東野さんにまだ出遭って間もない１９９４年の暮れ、彼は僕にひとつの宿題、命題を投げかけました。

　「「あたごの浦」っていう絵本があってな、その世界は寺門はんの世界に繋がると思うねん。」

　さっそく僕はその絵本を入手、たちまちにしてその世界の虜に。翌年２月に計画中だった博多・天神での展覧会で、「あたごの浦」をモティフに僕が即興で描いた巨大な絵本をめくりながら、東野さんに物語を語ってもらうという贅沢なセッションが実現したのでした。それはちょうど神戸の大震災の直後のことで、今となってはなんだか夢の中の出来事のように思い出されるイベントでした。

　今回、その物語を東野さんは絵巻物に描き上げ、自らの語りで新作ポトに仕上げられたのです。これは見なくっちゃね。

　で、出来上がったそれは抱腹絶倒のなんとも不思議な素晴らしいものになっていました。東野さんは、新作でも決して練習とかリハーサルとかされないそうで、全てお客さんの前で作り上げていくことを掟とされています。のでまだ語りについてはこれから何年もかけて育てていくのだということでした。けれども、僕にはそれが既に独特の世界を放っているように見えました。

　そして「絵」がなんとも素晴らしかったです。ぢっくり巻物の絵を見てみたいと思いました。その他のポトも何本も演じてくれて、愉しい七夕イヴでした。女の子が作って持ってきてくれたという★の形のクッキーの最後の１枚を頂きながらてくてくと明石の道を海を背に帰りました。

　★さて、またお知らせだ。その東野健一さんと、僕とで、なんと８月の１６日に、神戸・新開地のナフシャで、一晩だけの「あたごの浦ナイト」を開催することになっています。詳細はまたお知らせしますが、東野さんの導きで僕にとっても馴染み深いものとなったこの物語をまん中に、東野さんの強烈な世界と僕の世界がほんの少しその晩に混ざり合うかもしれません。ご期待ください。

　あ〜まだ色々あるんあだけれど、キイボード打ち疲れたので今日はここで、おやすみなさい。

　明日は七夕、晩、神戸のチキン・ジョージのステージに畏友＝町田康さんがミラクル・ヤングで登場です。嬉しいな。