２００３年５月２日、木曜、晴れ。５月になっちゃいました。

　神戸はこの季節、一年でも最も気持ちいい日々を過ごせます。山の新緑がもくもくと沸き起こって、脳みそみたいです。

　そんな季節の好天候に恵まれて展覧会場のギャラリー島田には連日たくさんの方が「闇の妹」シリーズを観に来てくださっています。

　その会場を抜け出して、４月３０日の夜に次の作品集の打ち合わせのためちょろっと東京へ。以前ここで少し書きましたように「夢」をテーマにした本になります。

　装丁デザインは最近めきめきと頭角を現しかっこいいデザインで評判の古平正義さん。奈良美智さんの全国を回った美術館での展覧会のポスターなど、美術館系のデザインの仕事もたくさんされている方です。

　だいぶん以前に仕事で絵を描かせてもらったことがあり、今回久々の再会となりました。とってもツーカーな感じで話ははずみ、たのしい時間に。きっとかっこいい本に仕上がるという確信。

　そのあと深夜、木村タカヒロ君と新宿で落ち合い密談。翌日は、その本の出版記念展覧会を開催してくれる原宿のＬＡＰＮＥＴ　ＳＨＩＰへ打ち合わせに。

　後、いそいで神戸へと戻りました。

　夕食時、妻に突然「Ｄｒｅａｍ　Ｄｒｅａｍ」という言葉が舞い降りました。それまで本も展覧会も「Ｄｒｅａｍ　Ｂｏｏｋ」で進んでいたのですが、僕もこの 「Ｄｒｅａｍ　Ｄｒｅａｍ」という呪文のような、幼時語のような語感の、人を巻き込んでいくような響きがたいそう気に入り、急ぎ、出版社のブルース・インターアクションズの担当Ａさんに相談。

　何人かの方にも相談し、今日、本も展覧会も「Ｄｒｅａｍ　Ｄｒｅａｍ」に決定！　「夢、また夢」っていう感じで、ドライヴ感もあって、今の僕が描きたい世界観にぴったり。この７月は「Ｄｒｅａｍ　Ｄｒｅａｍ」にご期待ください！

　で、今日からまた「闇の妹」展に戻っています。今日もたくさんの出会いがあり、興味深い対話がありました。

　僕の「闇」は日々育っていきます。