2003念4月20日、日曜、雨曇り。
ここ数日、お絵描きの合間をぬい、展覧会DMをもって、日頃お世話になっている所とか好きなお店とかを回り、「闇の妹」展の宣伝活動。
常日頃、ここ数年、アトリエからあまり出ず、あまり人様とも会わずに絵を描いていたせいで、特に馴染みの店、というのも以前に比べると減ってしまい、さみしいことよと思いつつ街を経巡ってみると、普段通らない小径などにとてもお洒落な雑貨店や趣味のいい本屋などが増えており、思わず入ってみると既に僕のDMを置いていてくれたり、話してみると「26日からでしたよね!」なんて楽しみにしてくれていたり、これも全ててらこやの生徒たちがあちこちにふれて回ってくれているおかげで、頭の下がる思いです。多謝。
で、気持ちが晴れやかになりつい、そこかしこで本を購入したり、雑貨を購入したり、日に何杯もお茶を飲んだりし、あげくの果てには、昨日など、そうそうまだ昼食をとってなかったとたまたま近くにいたので以前よく行ったラーメン店を思い出し、大好きなレモン・ラーメンを食べようと行ったところ、大将、僕を思い出してくれたらしく、「ちょっとやってみる? おいしい湯割どや」などと薩摩焼酎のお湯わりを作ってくれ、しばし大将の渋い話をききながら昼酔い。まったく、あったかい街、である
その前日の金曜の朝、妻から、数年前乗っていた自転車のチェーンの鍵の暗証番号を忘失し自転車に乗れないままになっていることを聞き及び、ふと4ケタの数字に思い当たったので試してみると、スルンと錠が外れた。
その瞬間、僕のココロかアタマでもなにかがスルンと外れ、なにか牢獄のようなところから外へ出られたような感触。気持ちが晴れ、久し振りの神戸展を楽しんで迎えられそうな気分です。
寺門孝之
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