2003年4月15日、火曜、曇ったり小雨。
今日から、午前中は神戸ファッション専門学校での絵の指導、夕刻からは僕主宰のお絵描き教室てらぴかのてらこやがスタートしました。ううむ、僕にとってもやはりこの二つの時間はとってもヨイです、あらためて。
絵、というのは最近の僕の実感ですが、とても遅いメディアでそうおいそれとは目に見えて進歩しません。じっくりと描きつづけていってようやくふっと何かが変わっていく、そんな感じ。
てらこやは始めてから既に5年を経、最初から参加してる人は、さすがにそれだけの蓄積を感じます。今期、ふっと、変わりそうな気配の人、多数です。既に、あれっ?て思うほど絵が変化したり、急にうまくなってる人もいたりして、そういう人も実はてらこやブランクの間に虎視眈々と訓練をつんでいるのか、あるいは全然描いてなかったのか、わかりませんが、ある程度一度集中的に描いた経験があれば、描かない期間にも上達してたりするのが絵の不思議なところ。
思うに、絵というのはやはり本人の意識の届かない、思いの及ばないところが大きく関与し得るもので、その進歩も本人の思いの外にあります。けれど、こうして何年も描きつづけている人を観察できる僕は幸せです。狭い部屋で30人もの人が真剣に絵を描いてる光景は、やはり非日常的でそれだけでも僕はつい嬉しくなってほくそえんでしまいます。
朝の若い学生達の未知の可能性を探り、夜にある程度は意識して絵を描いていこうという人たちの微妙な変化を見守り、またしても僕自身の絵の経験値がにょきにょきと上がっていきます。
僕もまた皆さんといっしょにリセットされ、新しい気持ちで絵に向かえそうです。お互いがんばっていきましょう。
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