Today's Terapika寺門孝之です。

Back Number 20020928

 

 2002年9月28日、土曜、雨のち曇のち晴。

 先程、午後3時〜4時くらい、このアトリエの上空を物凄いスケールの龍が西から東へ、東へ、東へ、と渡っていきました。ちょうどアトリエで僕は龍を描いている真っ最中。それを教えてくれたのは(テラコア)ノリコロさんでした。

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 寺門さん、おひさしぶりです。ノリコロリンです。なんか、めっちゃデッカイ龍の腹が空を覆って、よく見ると西から東へ向かってます。ここからそう見えるだけかなぁ。どうしても寺門さんに伝えたくなるスケールなのでメールしてみました。

 あとついでに、既に御存知かもしれませんが、王子ズーの熊猫の雄が生殖能力が不足とかで、別の雄とバトンタッチするらしいのですが、新入りの名前が龍龍(と書いてロンロンと読む)だそうです。子パンダ誕生が楽しみです。では、わたしも今から東へ向かうところです。またメールしまーす!

*ノリコロ*

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 なんとなくパソコンを開けるとこの知らせが来ていて、それも送信直後だったので、慌ててバルコンへ出ると、見上げるまでも無く、視界全てが龍の腹でした。ぐえっ! カメラにフィルムがヴァカンシィだったので、絵の具まみれの作業着のままローソンへ走りフィルムを買って戻り、なんとか龍の腹を写真に収めました。

 その時にはすでに腹が空いっぱいに広がってしまい、龍っぽく見えなくなってしまっていたけど。見ていると龍はずんずんずんずん東へ飛んで行きます。どうやらノリコロさんも東へ向かっているようです。

 そうです。彼女たちの向かう先には、伊勢=猿田彦神社、おひらきまつりが。そこには当然(テラコア)マキズさんが待っていることでしょう。 あ〜あ、僕も行きたかったなあ。

 てらどらどでもたびたび触れているように、ちょうど1年前、僕はマキズさんに誘われて“おひらきまつり”を体験したのでした。その時の炎の柱はいまも僕のココロにあかあかと燃え上がっています。

 思えばそれから1年、1年しか経っていないのか、ずいぶん「濃い」時間を過ごしてきたような気がします。「龍」のことも「闇妹」のことも、僕の「絵」に「意識」に姿を現したのはそれから。龍や闇やあれやこれやにココロを奪われて追っかけているうちに、なんだか大変なことになってきちゃったぞ、というような今日このごろなのです。

 これまで漠然と感じてきたことが、次々に、ピキっとクリアになって、姿を現してくれはじめてしまい。絵を描いて、描いて、描きまくらないと、今のこの流れ? 渦?に流されてしまいそう。

 もうぢき、7時。伊勢=猿田彦神社の境内には、今年の、炎の柱がまもなく立つでしょう。僕は去年から準備してきたF100号のカンバスにひろがる闇と、巨木の切り株を、炎の柱で焼き尽くそっと。絵の具だけど。

 ではマキズさん、ノリコロさん、しっかり炎のヴィジョンを世界、宇宙へ飛ばしてください念!

 寺門孝之

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