2002年6月20日、木曜、雨。
あっという間に日日が過ぎて、龍を描いた日も遠く。仕事に追われています。龍のことは既に過去、おしまい、かと思いきや、実はいまだ僕はココロに龍をひきずっていて、
なにかというと龍に出会ってしまいます。
それというのも、龍を描いて翌日、東京からヒカリで新神戸へ戻るその車窓から、僕を追ってくる龍を見てしまったからかもしれません。その写真をこの下に貼ってもらいます。
新しく出た本の紹介です。
歌手の山下久美子さんの初手記「ある愛の詩」の装画を描かせていただきました。著者の御指名で。龍の準備に明け暮れしてる頃、幻冬舎の編集者の方から電話で依頼を受け、〆切まで5日ほどしかなかったのですが、シンプルな線画というご希望だったのでなんとかなるかなと受。
送っていただいた原稿を読むと、一気に惹きこまれました。ピリテ、レッドシューズなど僕の東京での青春時代(年はいってましたが)の思い出が甦る場所がどんどん出てきて80年代後半の東京のあの感じが懐かしい。山下さんのCDを大音響でエンドレスに回転させながら、一気にスケッチブック4冊くらい描いた中から選んでいただきました。途中、ご本人から激励の電話を頂いたのですが、あの声、でした。
とてもすがすがしい本なのでぜひ読んでみてください!
寺門孝之
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