２００２年４月７日、日曜、晴れ。

　ごぶさたです。神戸へ戻ってきています。

　４月２日、午後４時半で予定通り『夢見る力』展は終了。すかさず搬出作業（岡村慎一郎君に手伝ってもらっちゃいました。ありがとう岡村君！）。

　終えて妻の実家へ向かうころには早、エネルギー電池が切れかかり、たどりついてダウン。腑抜けに。翌日、なんとか気力ふりしぼり午前中近所の図書館にて週刊朝日のカット仕上げ、送り、午後、新幹線にて移動。帰宅とともに布団へ。

　あ、そうそう、新神戸駅から自宅へ抜ける細い路地裏で、無数の落ち葉が風に踊って、一葉一葉、爪先立ったり、ジャンプしたり、宙に巻き上げられたりしながらキラキラキラキラ光っているのに目を見張る。あの、一葉一葉に天使の気配。

　翌日４日、さっそく伊勢丹展の荷物が戻ってくる。津田君に手伝ってもらい無事アトリエの腹に全て収める。体調気力萎えたままなので自宅にて静養。食べ物も受け付けず。ひたすら眠りつづけて今日からようやく平常心が芽生え始める。

　自宅周辺散歩。ううむ、春。徘徊老人のようにゆるゆると春を見回しながらあたりをうろつく。記憶が少しずつ少しずつ逆流してくるように用心深く水門を開けるようにして…。

　昨秋からの東京３連続展、無事終了。たくさんの見に来てくださった方々ありがとうございました。ならびに、数々のご協力、ご尽力いただいた関係各位に御礼申し上げます。

　今回の『夢見る力』展でもたくさんの嬉しい出会いや再会、発見がありました。この３つの展覧会で得た確信を胸に居座らせつつ、ますます「ゑ」に精進していこうと思います。どうぞこれからもすえながくご贔屓に！

　さて、まだ電池充電が充分でないゆえ、今後もしばらくは寝たり散歩したり、ゆっくりよみがえります。春、見回りながら。

　寺門孝之