2001年11月7日水曜晴れ。昨日から冬。
今朝、アトリエに入ると、バサバサバサっと画室内になにやら飛ぶモノの慌て姿。え?え?え?と追いかけて行く部屋、部屋から飛び逃げてゆく。種別確認モードのデジタルな視線に切り替えてパシャっとストップモーションしてみるに、スズメ・・・? スズメにしては大きく見えるのだが、室内にいるせいかな。
各部屋の窓という窓をがらがらと大きく開けながら追いかけるけれど、鳥ちゃんは僕の書類だの、窓辺の軽いオブジェだのをはばたき散らしながらじたばたじたばた。
で、どうなったかというと、一瞬目を離した隙に消失。窓から逃げてくれたんならイイけれど、どっかで頭打って気絶してるんだったら困るなあ。展覧会準備中の混沌としたこのアトリエでは、とても小さな褐色の身体を探せない。以前、贔屓にしていた尾曲がりスズメの「マガ」ではないようだったが。
ベランダにパン屑を撒いたりしてやるので、スズメがなつき、ときどき画室に入ってきては下塗り中のカンバスにお土産を置いていったりするが(糞だけど)、昨夜は窓が閉まってたのにどこから来たのか?
早いもので、真夏の暑い中にスタートした今期のてらこや(お絵描き教室)も、昨日で全日程終了。次は来春になるかなあ。今期は上達が速くって、なかなか充実した12+1日でした。願わくばひとりでも多くの方に、絵を描く歓びが宿ります様に。
盟友画家・木村タカヒロ君の個展終わったと思いきや、もう今度は名古屋展ですって! すごいすごい。
思うに、僕たち画家にとって大切なのは、「絵を描くこと」と「絵を発表すること」、それができるように「生きること」それだけ。他のややこしいことはなんとかしのいで、お互い、シンプルにがんがんいこや。
from 寺門孝之
|