7月9日、月曜、晴れ。白し。
午前中、映画『AI』。ふうむ、スピルバーグ作品、ひっさしぶりの娯楽映画をお気軽に愉しもう!と思って出向いたものの、スピルバーグにキューブリックの霊が宿り憑いているのか、決して甘くは無い、キビシイ作品。感動。
前半は特にほとんどキューブリック作品か、と思わせる画質、演出で、残酷なまでの明晰さ。中盤、ジュード・ロウが登場するや否や、時計仕掛けのオレンジを髣髴とさせるケレンへ移り、そのど真ん中で、キューブリックからスピルバーグへのバトンタッチを巧妙な設定の中で行い、途端に映画は「おとぎ話」化。その後、そのままでは終わらせるものか!とばかりに、スピルバーグ力発揮で、シビアな感情はそのままにぐぐっと僕たちに「夢」を抱かせる。
その手腕は見事としかいえなくて、また、映画の途中何度も、初めて見るのになんだっけ?あれ?この映画を既に知っている、と思わせる個所があって、凄い映画って必ずそういう感情に襲われるけれど、それが随所にあって、くやしいけれど、また向こう何年か何十年かの僕たちの集合無意識をスピルバーグに操縦されてしまう。悔しいことよなあ。
でも、子を持つ身としては身につまされる、リアル、な内容に考えさせられました。いろんなこと。始まったばかりなので、詳しい内容については控えますが、ほとぼりがさめたころに、『AI』についてはもいちど改めて、書こうかな。
では。大阪展、最終週です。お見逃しなきよう!
from terapika
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