2001年7月7日、土曜。爽やかさが過ぎる。気持ち良過ぎる。ああ。
7月7日は「たなばた」。
たなばたにこんな良いお天気って珍しくないでしょうか? これなら織姫彦星、クリアに互いの姿を見合えそう。
遠い昔の人達は、今宵の空の星を「七」と「夕」の文字に結んで眺めたといいます。僕たちも夜空の★・★・★を思いのままに結んで、自分だけの星座を見つけ出してみたいものだけれど、ここ神戸の夜空は明る過ぎて、星座に地上のイルミネーションが加わってしまいそう。
せめて「ゑ」の中では、と、今回の『夏の未来』展に登場の新作群の中では、星座のような図形が随所に現れています。画面の上空で筆を降り、飛び散った絵の具が偶然に作るスポット、点と点をその瞬間毎の確信で結び、小さな星座を自由に組み立てて行くのは、僕が絵を描くうえでの愉しい遊び、新しく発見した。
絵の具の染みの小さな星屑は互いに鋭い線で結ばれながら、あるときは天使?天女?のモティフと絡み合いつつ。地上での人と人との縁のように、カンバス上の虚空でささやかに輝き始めるのです。
では、そんな「ゑ」と「ゑ」ともまた結び合い響き会う、「七夕」の『夏の未来』展へぜひおこしください! 僕も3時くらいから会場に浮かんでお待ちしています。(浮かぶな)
from terapika
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