Today's Terapika寺門孝之です。

Back Number 20010311

 

 2001年3月11日、日曜、晴れ。

 昨日・今日ともに朝走のコース上にある、王子市民ギャラリーという煉瓦つくりの建物で催されている竹中郁展を覗く。神戸の詩人。小磯画伯の同級生。絵も描いたりしててその絵がお洒落。写真にみるお姿が飄々として好感。神戸って感じ。

 昨日の夜は、仕事で送られてきた映画、今月はヘルツォーク監督の『アギーレ〜神の怒り』。冒頭シーンに飲みこまれて途中で切り上げることできなくなって、一気に最後まで。凄い。そして懐かしい。

 あれはいつだったんだろう? 学生時代か、上京して間もなくだったか。ドイツ映画祭っていうのがあって通いました。ヘルツォーク、ファスビンダー、ヴェンダース…、その時初めて観ました。寺山修司氏の最後となった講演も聴きました。杖をつき、緑がかった顔色で、質問者を罵倒して鬼気迫るものでしたが、その後まもなく帰らぬ方に。

 そしてそこで観たヘルツォーク作品にドギモ抜かれました。どちらかというと『フィッツカラルド』の方が好きでそっちの記憶が強く、『アギーレ』はところどころしか憶えてませんでしたが、再見すると、やはりイイナア! 一瞬で世界へ連れ去られ、その世界の外ではけっして味わえない感情・感覚に溺れさせてくれて。クラウス・キンスキーが凄すぎて。ラストのリスザルにうっとり。

 そして昨日・今日、アトリエではえんえん、新しい「絵」の誕生につぐ誕生。おたのしみにな。

 鳴り響いてるのはマイルス・デイビス『THE MAN WITH THE HORN』エンドレスで。今日はバルネ・ウィランも。『死刑台のエレベーター』でマイルスとセッションしたフランス人サックス奏者。はやくつづきが描きたいな。

 from terapika

toptop
contentscontents