Today's Terapika寺門孝之です。

Back Number 20010215

 

 2001年2月15日、木曜、晴れ。

 今日のカピバラ情報です。

 今日も昨日と同様、3匹のカピバラが静止していたのですが、ピタッて感じぢゃなくて、ちょっとそわそわわくわくしてるようでした。アクションのきっかけを待つ感じがあって。カピバラ達のむこうに木の柵があって、そのむこうにいた耳の垂れた大きな褐色の山羊が、ぴょんと両前足を柵にかけ、首を長く伸ばしてキヲツケの姿勢でまっすぐにこちらを見るではありませんか。

 僕に関心があるのかな、かわいいな〜と思って僕も身を乗り出してぢーっと見ると、どうも視線が微妙にずれるので、はて? と僕のすぐ右方に目をやると、なんと大きなうすちゃ色のゴールデンレトリバー犬がお坐りして山羊と見詰め合っているぢゃありませんか。半開きの口元からもくもくと湯気が立っています。目を細めちゃって、ぢ〜っと見てるのです。

 いつのまに来ていたのでしょう? もしかすると僕より先にそこにいたのかもしれません。そういえば、カピバラの1匹が最初からこっち向きで静止していましたが、その犬の方を見ていたのかもな。

 と、9時ちょうどだからでしょうか、動物園に朝の音楽が流れ始めました。軽快なバロック音楽。ヴィバルディみたいなやつ。世話係のおじさんが竹箒でころころした黒い糞を集めて山にしています。犬と山羊、3匹のカピバラがきちんとキヲツケの姿勢で静止しています。みんな耳を澄ましているように見えました。

 飼主のおばさんが背後から「○○君、またワラビー見てンのん? あら、ワラビーおれへんやん、行くで」と犬に声を掛け、犬は一瞬振り返るのですが動物たちに未練があるらしく、その場で姿勢を崩しません。鳩が空を横切ると、犬は視線だけを動かして追い、またすぐに山羊に戻って見詰めます。

 暫く。

 音楽が止まり、突然、1匹のカピバラがぴょーんと高くジャンプしました! オヨヨ! つづけてぴょーんぴょーんとジャンプしてむこうへ行ってしまいました。山羊も両前足を地面に降ろし、むこうへ行ってしまいました。で、犬も、さ、いこいこ、と行ってしまいました。僕も、さ、いこ、ってまた走り出しました。

 あれは動物たちの「朝礼」かな?とか考えながら。9朝目、朝走は続きます。

 とりあえず、朝のメルヒェンを楽しみに。ではまた明日。

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