2001年1月10日水曜晴れ。
随分とご無沙汰してしまいました。その間何度も覗いてくれた方方、すみません。ううむ、なんだか、真白にぞ、富士の高嶺に雪は降り積む。
そういや、富士、見ました。西新宿の高層ビルのガラス窓越しに。思いの外、富士、でっかく、近くて。とろけそうな雪に覆われ、ぬめりと光り、左肩にロココな巻き毛銀髪を乗せて。富士、なかなかよくやってる、ってこれは太宰。年末に読んだ猪瀬直樹著『ピカレスク』が面白く、またまた太宰を読み返してはまってるもので。中学の頃から太宰にはまり、だあさまだあさま、と何度も読み返してきたけれど、『ピカレスク』読後に読む太宰はなんともリアルで。
それにしても、21世紀とかミレニアムとか、そんな西欧人の勝手な暦がなんぢゃいと思いつつ、年が改まってみるとなんかもうすっかりと、ぽっかりと、真白にぞ。どうも自分自身がリセットされちゃって。なんか、今まで普通にやってたこと全て、したくなくって。ああもう、全てぶっ壊してやる!なんて息巻いたって、なあんにも壊せなくって。壊れたのはアトリエのファクシミリ。仕方なく星電(神戸の電気や)にファクシミリ買いに行って。ああもうなんてひどいデザインなのか、ブスなんだよてめえよお、とブツブツいっても、結局買うしかなくて。
町田さんのサイトの日記によれば、町田さん肺炎に倒れ、元旦から入院で、それで病室にワープロ持ちこんで仕事してるって。仕事の約束あるからって。心配。
BBSでは三枝さん、年末年始、鬼、だったらしいし。
6日に訪ねた三宅純さん、年末年始はパリでミレニアムライヴ。VTR見せてもらったけれど、すんごいテンションで。「ライヴペインティングは?」ってせかされちゃって。今年はやるよ絶対、ライヴペインティングwith三宅純。
その後会った、木村タカヒロ君も、「いやもうくすぶってますよ」なんていつもの調子でますます意志、頑強になってるみたいだし。
7日に鎌倉の個展会場を訪ねた沼田元気さんも、ますますキワマッテルって感じだった。秋谷のアクイラとクワアズヨウ。天川のコンマイ。みんなこの空の下、いるんだなあ。
そういや、周防義和さん、明後日、神戸へ。
PIG’Sのまみちゃんはもうじきロンドンへ。移住? そこもまた同じ空の下。ビルの上、や、飛行機。
高いところから見下ろすと、人人の営みはなんだかちっちゃくって、かぼそくって。あの一個一個の車に人が乗ってるのか、一個一個の窓の中に人が暮らしてるのかと。愛しい、哀しい、切ない、ような。同時に、たのもしい、ような。愛しい波。イトナミ。
さっきまで、『人間の証明2001』って見てました。TV。ドラマ。めづらしく。TEAH、目当てで。『漂流街』のTEAH。余りにかっこよかったので。
そういや、6日。テアトル新宿のレイトショーで、三池監督の新作『DEAD OR ALIVE 2』。なんとおいしいことに、監督と、TEAH、のトークショー付き。最前列にて。TEAHと何度も視線合って。ううむ、いい面構えだなあ、描ける、描きたい〜。いつか描く。
で、それで、『人間の証明』もちろんTEAHは、あのジョー山中の役でした。いい顔だなあ。
さっき、アトリエからのかえりみち、建物の隙間に覗く満月、大きな。世界が、全て、今までと違って見える。遠いような、親しいような。未知なような、余りに深く知ってきたような。『DEAD OR ALIVE 2』みたいな感じで。なんだかみんななつかしい、すべて。同時に、真新しい。うわあ! 真新しいことしたいい!
7日の晩、雪、降りました(東京)。これだけ激しく降ればきっと積もるって、思いましたが、朝にはあとかたもなく消えていました。真白にぞ。夢の中で、ずっと前に僕が誰かに渡したバトンが、長い時間をかけて様々な人人を経巡って、また僕のところへ。ある人(不明)から渡されました。
それから次の日の夢で、大きな火事がありました。僕の絵は燃えませんでした。浜辺の砂山で、浜ツバメの雛がたくさんかえっておりました。なんだかいつもとちがった奇妙な正月でした。リセット。
早く、描き初め、したいです。14日の予定です。
今日、『ダンサーインザダーク』見ました。明日、詳しく書きます。今日は疲れたので。結論だけ申せば、まだ見てない人、見るのSTOP! 僕は大嫌いです。DEATH。
ながなが書いてすみません。こんなスタートですみません。どうぞ今年もご贔屓に。
from terapika
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