２０００年１１月１９日、日曜、きりりと晴れ。

　『秋のフローラ』展段段大詰めに近づいてきて、今日はとってもたくさんの方々におこしいただきました。ありがとう。

　画廊へ向かうまでの短い時間に、仕事３発、片付けて。走って駅へ。テブラに決めてから、いつでもどこでも走る癖がついてしまい、爽快。人目には奇異かもですが。今の僕にとっての唯一のスポーツ、平服街走り。

　ところで今、TVで歌舞伎を点けています。本朝廿四孝。これは昨年、七代目菊五郎さんの武田勝頼、ジャックこと雀右衛門丈の一生一代で八重垣姫、その他すんごい配役で見せていただいた出し物。僕が初めて歌舞伎座の楽屋を訪ねて七代目様をデッサンさせていただいた記念すべきお芝居です。

　その配役のものは以前、TVでもやったので、今回は再放送かなと思って点けたら、勝頼＝団十郎、八重垣姫＝鴈治郎その他全然違う配役のもの。役者が違えば、美術も全然違い、ノリも全然違う。ほほお、と興味深く横目で見つつ、これを書いているところです。

　ついついやはり身贔屓というか、鮮烈体験だった、七代目様の舞台を基準にあれやこれや見てしまいますが、芝居はほんと生き物ってことがわかります。衣装と背景の色や形のぶつけかた、合わせ方によっても、全く違う芝居のように見え、きっとそれも含めて役者の個性、セッションの個性なのでしょう。なるほど。

　かねてから懸案の寺門標歌舞伎絵、少しヒントを貰ったような気がします。TV歌舞伎はまだまだ続きますが、（今出た長尾謙信は片岡我當でした）、この文章はここまで。し〜ゆ〜。

　from terapika