2000年11月14日、薄く晴れて。
けふは火曜日なので、朝はガッコ、夜はてらこやの日でした。てらこや2夜目にして新人さん達もめきめき個性を発揮しています。
絵の指導をしてて、みんなの絵がみるみる上達する様を目の当たりにするのはとても嬉しいことですが、それよりもなによりも、最大の愉楽は、ひとりひとりのきつい個性にゴチンとぶつかる時。ああこんなふうには僕は絶対描けないな、とか、このモデルからこんな線を見出すなんて!とか嫉妬するような刹那、がしあわせ…。
最近、自分の描いたここ数年のデッサンの整理をしてたのですが、デッサンというのは不思議なもので、段段上手くなるっていうのとちょっと違って、突然、神懸り的に上手く描ける日、ってのがある。これはいい、っていうデッサンを拾うと、同じ日に描いてることが多い。
デッサンの良し悪しは、つまるところ、見えるかどうか、っていうことなので、ある日、その日はなぜかよく見える、すごく見えるってことがあるみたい。一度見えたからって、次の日も見えるかっていうとそうでもなくって、全く凡庸な線に戻ってたり。思うようにならないところがデッサンの愉しさでもあります。
ちなみに、今日は凡庸。先週の火曜の朝は調子よかったみたい。ま、結局は毎日少しでも描いて、膨大な数の中から、そんなまぐれを拾うしかない。そんなマグレの打率を上げてくしかない。ホント、セツ先生が言ったとおりだわ、全く!
from terapika
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