2000年、8月16日、水曜、晴れ。
妖怪づいた僕はけふ、「さくや妖怪伝」といういかにも妖怪な映画を観てまいりました。そしてとうっても愉しみました。
僕はモノゴコロついてすぐ「ウルトラQ」を毎日曜7時から観て育った世代のせいか、日本の特撮モノ映画も大スキで、郷愁のようなものさえ感じてしまうのですが、ここんとこ、特撮モノもハリウッド的なのばかりになり、そんな懐かしい味わいの特撮映画が少なくしょぼんとしていました。
が、「さくや」は懐かしさ充分! チープさとハイクオリティがアマルガム状態、出てくる人人のなんともうそくさい演技も、その特撮やセットとあいまってなんとも歌舞伎。ケレン。歌舞伎って、これだよなぁ。泉鏡花も結局はこれなんだよなぁ。と、納得することしきり。
水木しげる大人のおかげか、日本では妖怪がすっかり根付いて、それも人の敵とはいいきれない地母神のような感じで、こわいこわいといいながらどこかで兄弟姉妹のような懐かしさのあるものとして定着しつづけています。「さくや」でもそんな妖怪シーンがたっぷり。
また、妖怪の総大将の土蜘蛛の女王を演ってる松坂慶子様がすこぶる良く、ボン!巨大土蜘蛛、ああ、美しい・・・とうっとり。やはり蜘蛛の毒が回ってる僕・・・。
from terapika
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