2000年ハイ8月1日、火曜、晴れ。
ここ葉山・秋谷の空の青はスピードいっぱい。コマ落とし撮影のように高速で海から山へと飛び去ってく白雲。まるで空全体が飛び去りつづけているよう。伝書鳩の群れの回転。鳶の輪と声。急降下をくりかえすカモメたち。波乗りの少年たち。
今日は、清流の小さな滝壷に身を沈めて、森とその隙間からこぼれる嵌め絵のような空を見上げて呆然アンド陶然。森の小川の水は刺激的に冷たく、木漏れ日はガラスのように鋭利。
夕刻は浜辺で波遊び。ようやく邸にも馴染みつつあって、絵につかえる構図を瞼に切りとってく作業を無意識に繰り返す。ガラス戸とその向こうの緑、手前の格子、障子、真白にぞカサブランカ背景に棕櫚の濃い緑、廻る扇風機、鉄瓶と茶器、素麺、とうもろこし…。
娘がコクワガタ、ゲット。頭部に陥没傷、動きが不自由。大きなくろあげは達、今日も法事があるのか。網戸(友人夫妻の手製)を上る蝉の幼虫、たちまちに羽化して飛び立つ。画材の箱の蓋にタカアシグモの脱皮後の抜け殻、柔らかい毛に覆われて余りに軽く…などなど、続報は明日。
from terapika
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