2000年7月25日、火曜、雨〜曇り〜晴れ。涼しめ。
蝉、鳴いてます。まあ毎日のことですが、僕は真夏の蝉の声、好きです。ほんとうはクマゼミのシャンシャンゆう声がいちばん好きですが、近頃神戸では少なくなってるようで、アブラゼミのジジジジジ声がメイン。でも好き。ミンミンゼミやツクツクホウシの明確な声よりホワイトノイズそのもののような音声が好ましい。それとは別格で、ヒグラシの声は物悲しくてよろしいな〜。夕暮れの超音波。辺りは異次元に移行して素敵。
しかし蝉って妖しいと思います。7年にも及ぶ地下生活をマットウしたあげく、のそのそ地上に現れ羽化、たった7日で死亡なんて、変!
かねてより僕は蝉をはじめ、昆虫のいくつかの種族を実は宇宙人ぢゃないかと疑ってきました。ま、別に宇宙人ぢゃないとしても、人類とは全く別の進化を遂げた知的生命。子供の頃読んだSFの短編小説で、コオロギかなんかの夜たてるノイズ(西洋人の作家だったので鳴き声とは思わない)の中に、次に死ぬ人の名前が告げられてることに気付いてしまった人の恐怖を書いたのがあったような。
僕は別にその中に明確なメッセージが聞こえるわけぢゃありませんが、クマゼミやアブラゼミの声音を聞いていると、遠い、ありもしないかもしれない記憶と回路が繋がるような、あやふやな不思議な心持ちになるのは事実です。あることないこといろんなこと思い出しちゃいます。
僕がずっと大好きなブリヂット・フォンティーヌの「ラヂオのように」の中にも「蝉」という曲というか、音の時間、があって、遠くで蝉が鳴いています。
夏、夏、蝉、蝉、セミセミセミセミセミセミセミセミセミセミセミ・・・・・・・・って蝉の声。
ぢゃぢゃぢゃぢゃぢゃぢゃぢゃぢゃ・・・・・・・・・。
from terapika
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