2000年6月7日、水曜、晴れ。ハワイのような涼やかな風も吹いて。
毎朝アパートからアトリエへ向かう道の途中、タイサンボクの並木道があって、今、満開です。タイサンボクは、子供のころから僕が大好きな木で、神戸に引っ越してきて初めてホンモノを見たので(それまでは図鑑でだけ見て憧れていた)、僕の中で神戸とタイサンボクはしっかり結びついています。
それにしても、初めて見た時にはびっくりしました。なぜかというと、葉っぱはでかく食器にそのままなりそうな硬さで表面はギラギラ光っているし、花はそれこそ大人の頭くらいはゆうにあって、たっぷりとした肉厚の花弁は象牙色。モクレン(木蓮)の仲間だけあって、ハスにそっくりな立派な花。そんな大きな花が、ちょっと傷むとボタッとおしげもなく落ちてくるし、当たると痛いくらいの厚く大きな葉も、意外と風にあおられるとバサバサ降って来るし、とっても豪快で、ちょっと日本離れした風情の木なのです。日本的な風情がなく、西欧風で光も硬く乾いてる神戸の街には、そんなエキゾチックなタイサンボクがよく似合います。
ここしばらくは、毎朝その巨大な白いゴージャスな花を見上げながらアトリエに向かうことになりそうです。アトリエでは、昨日と同様、絵・絵・絵、合間にアドレス・アドレス・アドレス…、マシンの如く…from
terapika
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