2000年4月24日、月曜、ハレ。
今日も昨日のつづきで、僕の最初の天使絵について。
1993年6月8日の日付でのデッサンは昨日も書いたとりクロッキー帖10ページ分あるのですが、天使はその最初の2ページだけで、あとは天使ではない女性像のメモになっています。今日はその2枚目の天使を紹介しましょう。
1枚目は正面を向いていましたが、2枚目で天使はこちらに背中を向けて振り返るポーズをとっています。髪型がやや仏像のような感じで、表情も激しい感じ。今思うと、町田さんの「屈辱ポンチ」の表紙のための仏像っぽい天使の原型が既にここに現れているように見えます。これもそのまま大きくアクリルでペインティングされ、「炎の天使」と名付けられました。
1枚目の「光の天使」と2枚目「炎の天使」はともに、その後すぐの1993年7月2日オープンのギャルリ・ムスタシュでの初めての個展に出品されました。その展覧会では、メインのモティフは女性像で、この2点の天使絵はややその他の作品と傾向が違うものと画廊の方には思われたようで、サブルームのようなスペースに床置きにされていました。ところがお客さんがそれに注目し、すぐに買ってくださる方まで現れ、僕は「天使」というモティフが人を惹きつけるんだなあ、とその時初めて意識したのを憶えています。
そうして、以降、僕の絵には次から次へと様々な天使が現れ、その次の展覧会の時にはもう、「天使」は中心のモティフとなっていました。でも、なぜ「天使」の絵の素が突然、その日、僕のノートに降ってきたのか、その答えはいまだにわかりません。僕ははたして、それ以前から天使に関心を抱いていたのでしょうか?それ以前に天使を描いたことはなかったのでしょうか?
実は、あったのです。それ以前にも、「天使」は僕のモティフの中心だったことがあるのです。だんだん思い出してきましたよ〜。以下、後日につづく。
from
terapika
「天使からのおくりもの」
凰宮天恵/著 ★ 寺門孝之/絵
大和書房 本体1100円+税
“
baby oil magic ”
場所 : 美術画廊ギャルリ・ムスタシュ(大阪・心斎橋)
日程 : 2000年4月7日〜2000年5月7日
(詳しくは、“てんらんかい”の“NEXT”でご覧下さい)
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